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◇ 代表メッセージ (2021年5月) ◆◇ 教師の責任を問わない日本の闇 ◇◆ 

210510 花しょうぶ

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 教師の責任を問わない日本の闇 ◇◆

今年のゴールデンウィークは、コロナ自粛の環境の中、自宅の近くで過ごされたご家族も多かったことと思います。
子供たちも4月から新学年になり、慣れない環境の中で過ごしてきて、五月連休で気分転換できたのではないでしょうか。
オリエンテーションの期間が終わり、学校の授業も本格化してまいります。

ただ、連休中に残念な事件が起きてしまいました。
5月6日、兵庫県丹波市の林道で女子中学生の遺体が発見されたというものです。
亡くなっていたのは、捜索願が出ていた中2の女子生徒で、警察は、通報者の23歳の男を死体遺棄容疑で逮捕しています。
「SNSで知り合い、2人で自殺しようと車の中で練炭をたいたが、死にきれなかった」と供述しているといいます。

「今年度は、一人一台、タブレットなどの端末が配布されるGIGAスクール元年なります」と、4月のメルマガ「入学式の春 GIGAスクールが始まる」でお伝えしましたが、このような事件に接すると、GIGAスクールの運用や生徒指導の困難さが迫ってきているように感じます。
小学低学年からスマホを所有し、学校へのスマホの持込みも認められ、GIGAスクールが始まるという環境の下で、いかに「危ない大人たちからの誘いを断ち切るか」ということが大きな課題になります。
したがって、ネットやSNSの情報リテラシー教育は、保護者が積極的に関わる必要があると考えています。

他にも、スマホやネットの危険性を考えなければならない大きな事件が起きています。
先週のメルマガ「職責と愛情」の中で、清川先生がとりあげていらっしゃった「旭川市のいじめ自殺事件」です。

事件を取り上げた文春オンライン(https://bunshun.jp/articles/-/44765)には、母親の「イジメと懸命に闘った現実を多くの人たちに知ってほしい」という言葉が掲載されています。
本当にやりきれない事件です。
いじめというよりも明確な「犯罪」です。
文春が取り上げなければ、全国的に知られることもなく「隠蔽」の闇に押し流されていたと考えられます。

先週、今週とこの事件に関連したテレビ局から取材が2件ほど入りましたし、再掲になりますが、被害者と加害者グループが「スマホゲーム」を通してつながり、エスカレートしていった事件と言えますので、改めて取り上げたいと思います。
ここに日本の教育の「闇」が顔をのぞかせいるようにも思います。

文春オンラインを中心に、地元誌「月刊メディアあさひかわ」の記事から、時系列で事件の経過を下記に示します。

------------
2019年4月 A中学入学。加害者の一人の中3女子と知り合う。その後、中3男女グループからのいじめが始まる。
2019年5月初め 母親に「ママ、死にたい……」
2019年4月~6月 母親が担任に4月に1回、5月に2回、6月に1回いじめ相談。とりあってもらえず。
2019年6月3日 B中学の男子生徒が「裸の動画送って 写真でもいい」等と強要。その後画像がLINEで拡散。
2019年6月15日 加害者グループと近くにいた小学生らに囲まれ多目的トイレで自慰を強要される。
2019年6月22日 10人以上にいじめを受け、目の前で川へ飛び込む自殺未遂。これにより警察が捜査。
この後、長期入院、PTSD。

日付不明
加害者の一人を触法少年として厳重注意処分、他の生徒は証拠不十分で厳重注意処分。
学校は母親に「わいせつ画像の拡散は、校内で起きたことではないので学校としては責任は負えない」、「加害生徒にも未来がある」と告げた。
日付不明 
教頭は、「写真を撮らせてください。すべて調査します」と自身の携帯でわいせつ画像などすべて撮影。
その後、「いじめは無い」と連絡。

地元メディアによると、「校長」は警察からの画像削除要請を無視。
加害者、被害者双方からの謝罪の場の要求も無視し、
家族や教育委員会に対し「いじめの事実はなかった」「男子生徒らのいたずらが過ぎただけ」と弁明。
市教委からの対応要請も放置し続けた。
警察の捜査後、加害者の所有していた画像は、いったんは削除されたが、その後復元され再拡散。

三ヶ月後、
2019年8月29日 B中学校での「謝罪の会」。「私たちは見ていただけ」と。
2019年9月 引っ越し、転校。PTSDで転校先に通うことも出来ず。
2019年9月11日 A中学校での「謝罪の会」。加害者に反省の色なし。
復元された画像の拡散が続く。
2019年9月 地元情報誌に事件が掲載。

2021年2月13日 失踪。
2021年3月23日 遺体で発見
2021年4月15日 文春オンラインが掲載。
2021年4月22日 市長がいじめ調査を指示。
2021年4月26日 国会の決算委員会にて質問、文科大臣答弁
2021年4月27日 市教育委員会が「重大事態」に当たると認定、第三者委員会による調査することを発表。
------------

この時系列を読まれて気分を害された方もいらっしゃると思います。
申し訳ございません。しかし、ひどすぎる内容なのです。

「写真なんか送らずに、つきあうのをやめて逃げればよかったのに」というご意見もあろうかとは思いますが、いじめにより、短期間のうちに、洗脳状態に追い込まれ、逃げ出すことができないところまで来ていたと考えるべきだと思います。
ここまで来てしまっていたら大人でも自力で離脱することはそう簡単にはできません。

母親からの相談に対して、「学校」が真摯に取り組めば、このような悲惨な結果ならずに解決することはできたはずです。
学校の姿勢を問うべき事件です。

いじめを放置された結果、自殺未遂事件が起き、警察が捜査に乗り出したにも関わらず、学校は「いじめではない」との姿勢を貫くなど、あり得ない判断をしています。

この強権ともいえる校長の姿勢ですが、一つの要因として当時の校長が定年を目前に控えていたということがあげられます。
さらに、推測ですが、市教委はこの校長を指導する力が持たなかったのでないかということも考えられます。教育委員会の担当者よりも高い地位や役職を経験していた場合などに起きうる逆転現象です。

しかも、関わった教師の責任が全く問われていないのです。
ここにも「隠蔽の構造」、つまり日本の教育界の闇の部分が隠されているのではないかと思います。

上記の経過にあるように、2019年夏には、学校側は最終的に、母親に対して、
「わいせつ画像の拡散は、校内で起きたことではないので、当校としてはイジメとは認識していない」
「加害生徒にも未来がある」などと答え、いじめを否定したとのこと。
しかし、いじめではないというなら、何だと言うのでしょうか。
一般的には「犯罪」です。

しかも「いじめ防止対策推進法」の第三条は、
「いじめの防止等のための対策は、いじめが全ての児童等に関係する問題であることに鑑み、児童等が安心して学習その他の活動に取り組むことができるよう、学校の内外を問わずいじめが行われなくなるようにすることを旨として行われなければならない。」と、定めています。

このように、明確に「学校の内外は問わず」と明記されています。
「学校の外で起きたこと」と言えば反論できないだろうという考えが見え透いています。
そもそも「いじめ防止対策推進法」、そのものを読んだこともないのかもしれません。

2017年2月に「那覇市でいじめ認知件数が13倍」という報道がなされたことがあります。
この前後から、公立の学校においては、教師、教育関係者が持っていた旧い常識である、「いじめは隠蔽し、いじめゼロを維持する」という考え方が否定されるようになり、「隠蔽という考えは古い。いじめは、いつでも、どの学校でも、どの子にも起きる可能性がある。いじめはしっかりと対処する」という考え方が教師の常識になりました。
私たちの相談でも、学校に連絡すると解決してもらえる、という事案が大半をしめるようになっています。

しかし、この旭川市はいまだに、「いじめ隠蔽は当然のこと。教師の正しい行動だ」という認識が通用しているようです。
何が正しくて、何が間違っているのかという善悪の判断を誤っている地域が日本の中に未だ存在し、それを恥じない校長、教師が存在すること自体に、力不足、さらには悔しさを感じています。

「教師が隠蔽しても、罰せられない」ことが背景にあり、これが大きな問題なんだということです。
「罰せられない」から、「隠蔽する」、しかも教師の逃げに対して、教育委員会も同調する。
マスコミに出て初めて問題視される。
日本の教育界における信念、モラル、そして何よりも「善悪を判断すること」、これらの大事なことが「闇」に浸食されて、腐ってしまっているとしか思えません。
「教育界の闇」は教師の側にあると言えます。

この「闇」を払拭するためには、「逃げ場」を封鎖することです。
「いじめ防止対策推進法」に、隠蔽する教師への処罰を明確化すべきです。
そこに時間がかかるのであれば、まずは、各自治体の教育委員会において「教師の懲戒処分規定」に明文化するべきです。
いくつかの自治体においては明文化されておりますが、明文化していないところがほとんどです。
あるいは「大阪市いじめ対策基本方針」は、「本市職員による隠蔽行為に対しては、非違行為として厳正に対処するものとする」と述べておりますが、このように宣言することも一つの方法です。

もし、このメルマガをお読みの方の中に、政治家の方がいらっしゃいましたら、どうかご自身の地元において、「隠蔽する教師は処分する」ということを実現していただけると、多くの子供たちが助かるはずだと思います。
何とぞ、お力をお貸しいただければ幸いです。

例年ですと、この連休明けから、いじめの相談が増えてまいります。
学校に慣れ、学友に慣れてきてたために、遠慮が消え、思ったことをそのまま口にしてしまったり、乱暴な行動に走ったりと「いじめ」につながりやすくなる時機です。
さらに今年からはネットや、SNSが絡んだいじめが多くなりそうです。
お子さんに「おやっ」と感じたら、保護者の皆様は、お子さんのお話を聞いてあげていただきたいと思います。
話すだけでも心は軽くなりますし、「守ってもらえるんだ」という安心感をもたらします。

ただ、いじめには加害者がいます。
いじめを止めるには「加害者」を止めなくてはなりません。
このアプローチなくして「いじめ」を解決するのは難しいということを、ぜひ頭の片隅においておいていただきたいと思います。
何か、気になることがありましたら、早めにご相談いただけましたら幸いです。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
http://ameblo.jp/kzizawa/
Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
Twitter: @kzizawa

 

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[ 2021/05/10 16:50 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

☆★ 職責と愛情 ★☆ 

210430 空と光

☆★ 職責と愛情 ★☆

 北海道旭川市で、2月13日から行方不明になっていた14歳の女子中学生が、凍死の状態で発見されたとの報道がありました。2019年6月にも、自殺未遂を図ったことがあるとのことでした。

 メディアからの情報しかありませんのでその上で申し上げますが、自殺の理由は、女子生徒が、複数の男女の生徒たちからのいじめに遭い、自分の不適切な画像や動画を送らされ、それがSNSなどで拡散されたことなどを苦にしたものと見られるといいます。
 いじめについては警察も厳重注意しており、とうてい許すことはできません。

 さらに、校長の対応が、
「いじめの事実はなかった。男子生徒らのいたずらが過ぎただけ」
と述べるなどし、
また教頭も、
「わいせつ画像の件は校外で起きたことだから学校として責任は負えない」
「加害者にも未来がある」
と発言したと報じられています。
 生徒の自殺未遂の後、教頭は被害者の保護者に、「いじめの証拠があるのなら見せてほしい」と言い、LINEの不適切な画像等を見せられると、自分の携帯で撮影までしているのに、その後放置していたことが報道されています。
 これが本当ならばとんでもないこです。

 自殺未遂があったのならば、その段階で本人の状況を把握するように努めなければなりません。これは、教頭だ、校長だ、などということは関係ありません。
 自分の学校に通う生徒が何らかの原因で苦しんでいるのであれば、ひとりの人間として、大人として何とかしてあげたいと思うべきです。カウンセラーを要請したり、保護者とも連携し、あらゆる手段を講じて本人の苦しみを取り除くようにするべきだと思います。

 特に、「校外で起きたことだから学校として責任は負えない」という発言は、聞き捨てなりません。校外であっても、被害者が自分の学校の生徒であれば絶対に見過ごせない、放置できない問題です。
 「いじめ防止対策推進法」においても、いじめ防止等への対策は、学校の内外を問わないとされています(同法3条)。この重要な法律さえ知らないと言い張るつもりなのでしょうか。
 要するに、問題に対応しようとする気持ち、気概がなく正義感もないとしか思えません。

 確かに、管理職としては「億劫に」感じることでしょう。様々な用務に負われ心身共に疲労しているかもしれません。
 しかし、放置するから問題は悪化するし、不幸を拡大してしまうのです。
 校長・教頭の目先の自己保身が、自己中心主義が、事が起きてからの訳の分からない弁解につながっていると感じます。

 何か事件が起こったら、「誠意を以て、即対応」が鉄則です。それが結果的に問題を良き方向に導き、学校に対する信頼をいただけると思います。具体的な事例は出しませんが、今までの経験からこれは実感です。

 一般論ですが、管理職は教育委員会に阿(おもね)らないことが大事です。生徒のため、その生徒のために頑張る先生達のために、尽力するのが現場の管理職の基本だと思います。

 最後に一言申し上げます。今回の旭川の管理職の対応をみていると、今の日本政府や一部の政治家の姿勢とダブって見えてなりません。
 英国やアメリカが、中国が新疆ウイグル地区でジェノサイド(集団殺害)をしていると批判しているのに対して、日本では、外務省がジェノサイドとは認めない姿勢を示すなど、へっぴり腰の、見て見ぬふりをする態度に終始しています。
 学校も、国政も、見たくないものは見えないことにする「ダチョウの平和」では立ちゆかないのです。(注)

元公立高校校長 清川 洋

(注)「ダチョウの平和」
 ダチョウは身に危険が迫ると砂の中へ頭を突っ込み、危険を見ないようにして安心する習性がある、との迷信から、不都合な事実を認めようとしない、安全保障上などの危機や外国の脅威等を直視しようとしないことを、「ダチョウの平和」と呼ぶ比喩表現がある。

 

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[ 2021/04/30 20:37 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

◇ 代表メッセージ (2021年4月) ◇◆◇ 入学式の春 GIGAスクールが始まる ◇◆ 

210409 桜と子供1

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 入学式の春
     GIGAスクールが始まる ◇◆


昨日の電車、駅は入学式に向かう親子連れで賑わっていました。
そこはかとない緊張感も伝わってきますが、何よりも希望が溢れているようで、何となくうれしく感じました。

さて、コロナ禍2年目の新学期を迎えました。
残念ながら、変異ウイルスも蔓延し、おさまる気配をみせません。
保護者の皆様も大変に心配していることと存じます。

また今年度は、公立の小中学校を中心にGIGAスクール元年と言える年となります。
このGIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクールとは、「高速大容量の通信ネットワークを整備」して、「児童生徒に1人に1台端末を配布」し、教育に取り入れようという文科省の構想です。
新型コロナの影響で、計画が3年も前倒しになったのです。情報化時代の教育改革ということなんだろうと思います。

やや表現が硬くなりますが、下記に文科省の資料を引用しました。
---------
●児童生徒1人1台コンピュータを実現することで、これまでの我が国の教育実践と最先端のICTとのベストミックスを図り、教師・児童生徒の力を最大限に引き出す。
●災害や感染症の発生等による学校の臨時休業等の緊急時における、児童生徒の学びの保障の観点からも、ICTを効果的にフル活用することが重要である。
●ハード面の整備だけでなく、ソフト・指導体制を一体とした改革を強力に推進する。
---------
とあります。ちなみに、
ICT(Information and Communication Technology)とは、情報通信技術のことです。

2021年3月に文科省は「GIGAスクール構想の実現に向けたICT環境整備の進捗状況について(速報値)」において、全国で97.6 %、1,769自治体が、2020年度内に納品を完了するとしています。
ということですので、もうすでにタブレットやパソコンという端末を渡されている子も多いかもしれません。

今年度、端末という「物」は与えられます。しかし、どのように使って、目標とすべき成果はどうあるべきでしょうか。本当に子供たちは良くなるのかについては、手探り状態でしかないようです。
新型コロナの影響で、いきなり前倒しされた「1人1台」です。教師自身が使いこなせていないのが現状です。
「日進月歩の中で何年間使えるのか」、「充電は?」、「通信できなくなった」、「アップデートはどうする」、「アプリを消してしまったらどうする」、「落として液晶が割れたら」、「紛失や窃盗」などなど。全てを先生が対応することになります。なんか怖いですね。
ましてや授業でどのように応用していくか、お手上げ状態の先生もいらっしゃるようです。

インターネット、特にSNS系のラインやツイッター、インスタグラムなどの事件は、毎日のように報告されています。誘拐や性犯罪、ときには死亡事故、その背後にネットが関係していたという内容が相次いでいます。
いじめにおいても、パソコンやスマホ等による、誹謗・中傷、写真や動画の拡散などなどのいわゆる“ネットいじめ”の認知件数は、前年度よりも1,590件増えて1万7,924件を数え、過去最多と報告されております。

このタブレット、あるいはパソコンという「道具」が小学一年であっても配布されてしまうという現実に対して、保護者としてはどのように受け止め、対応すべきか、考えなければならない点が多くあるように思います。
ネットは24時間、口を開けて何かのアクションを待ち続けています。ツールとしては便利ではありますが、別の意味では「罠」と捉えておくことも必要だと思っています。
ネット対策の基本は「自分の身は自分で守る」ことです。
ですから、このネットの罠にはまらないようにするには本人と家族が力を合わせていくことが一番の基本です。
確かに、教師や学校、さらには警察という外部の力もありますが、このような組織を頼ることも必要なことも出てくるでしょう。しかし、あくまでも基本は「自分」と「家族」です。

今回のメルマガでは気にしておくべき点を4点ほどお伝えしておきたいと思います。
1点目は、子供に情報教育を教えられるか、質問に答えられるかという「保護者側のスキル」です。
教師にばかり任せるわけには行かないはずです。宿題であったり、復習や予習など子供たちは保護者に質問してくるはずです。
ですから、子供たちがと一緒に学ぶ必要性が出てくるかもしれません。保護者としては、端末の使用方法はもちろん、ネット上のコンテンツの使い方など確認しておきたいところです。

そして2点目としては子供たちが危険にさらされる可能性は高くなるということです。
保護者が高校まではスマホを持たせないと頑張っていても、「学校」が強制的に配布してしまうのです。
端末の中だけで完結するような使い方は少ないはずです。インターネットに接続し、動画を見たり、情報を集めたり、ネット経由で話し合いをしたりするでしょう。
学校だけでなく家でも欲しくなります。当然ですよね。
となれば、子供たちがどのように使うかとか、どのような危険に身を晒すことになるのか想像がつきそうです。
したがって、ネットやSNSを使用することによる危険性や罠についても理解し、子供たちを守るための対策を立てておくことが必要だと思います。「フィルタリングしておけば良い」というだけでは抜け穴が生まれてしまいます。

さらに、3点目としては、万が一、子供がトラブルに見舞われた場合の対処方法についても情報を収集しておいてください。
どの対応ができて、どの対応はできないのか、知っておくことです。
特に「デジタルタトゥー」と呼ばれるように、一度流れ出てしまった情報の中には、消すことが「不可能」と思われるようなものもあります。

そして4点目、一番大切になるのが、使い方についてお子さんと共通認識を持っておくことです。
一般的ではありますが、使い方のルールを決めておくことから始まり、危険性の認知や、単に被害者になる可能性だけでなく、加害者になる危険性もあることについての教えること、さらには、過干渉になりすぎずに子供たちを成長させるにはどうするかなど、ぜひ、一考いただきたいと思います。
本人がSOSを出さないと見つけられにくいということもネットの特徴です。
トラブルになっても初期のものであれば大事にはなりにくいものですから、日頃から「困ったら相談してね。内緒にしなくていいから」ということを伝え、理解させておくことを心がけていただきたいと思います。

蛇足になるかもしれませんが、もう一点、付け加えておきたい点がございます。
ネットで情報収集は便利です。短時間で情報が集まってきます。しかし、その情報が事実、真実であるかどうかの判定が難しいのです。
特に教育で使用される場合、すぐに発表なり提出が求められることになります。したがって集めた情報を検証する機会はほとんどないでしょう。それらの情報は子供たちの体験、経験にまで昇華することもほとんどないと思われます。
それゆえ、GIGA教育で知恵が生まれる機会もそう多くはないはずです。
したがって、「よく考える」という時間を創り出し、「本物とは何か」を見る目を養ってあげることも保護者として気にしておく必要があると思います。

GIGA教育、これで「教育」は良くなるのでしょうか。
いじめは減るのでしょうか。道徳心はあがるのでしょうか。知力も体力もあがるのでしょうか。
新たな「何か」が生まれてこないと、教師も保護者も大変になるだけ、子供たちもネットが使えるようになっただけで終わりそうな気もします。
明治維新の「松下村塾」に負けないような教育が生まれるのでしょうか。考えなければなりません。

なお、ネットの安全な使い方を文科省が提示しています。動画もありますので、一度チェックしておくと良いと思います。
アドレスは、
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/1368445.htm

さあ、新学期が始まりました。
早々に起きるいじめは少ないはずですが、何が起きるかわかりません。
なんらかの兆候や不安がございましたら、ご相談いただければ幸いです。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
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Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
Twitter: @kzizawa

 

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[ 2021/04/09 13:37 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

名古屋CBCテレビ「チャント!」が 井澤一明代表への インタビューを放映! 

210323 CBC1

CBCテレビ「チャント!」
井澤一明代表への インタビューを放映!

 LINEいじめを学校に相談していた、名古屋市の中1女子生徒が自死した事件に関して、名古屋のCBCテレビが、井澤一明(いじめから子供を守ろうネットワーク)代表を取材。
 3月23日(火)夕方の情報・報道番組「チャント!」で、井澤代表へのインタビューを放送しました。


210323 CBC2
【写真】 CBCテレビ「チャント!」作成 事件の経緯

 新型コロナ防止の観点から取材はオンラインで行われました。

 井澤代表は、教師が加害者を直接指導しなかったことについて、「(被害者が仕返しを恐れていたのなら)、まずは本人を説得すること、また他の生徒からSNSの書き込みを見せてもらうなどして、教師が見つけたとすれば介入することはできた」、「全体指導は報復の事例も多く最も危険」等お話させていただきました。


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210323 CBC5
210323 CBC8
【写真】 インタビューに答える井澤代表

210323 CBC0
【写真】 井澤代表の見解を図表を使って解説

 さらに番組では、「いじめから子供を守ろうネットワーク」のいじめ解決方法が図表やフローチャートを使って紹介され、スタジオの尾木直樹氏(教育評論家)もうなずいておられました。

210323 CBC6
【写真】 いじめ解決までの4ステップ
(いじめから子供を守ろうネットワークの解決方法より)

210323 CBC7
【写真】 フローチャートを使っていじめ解決手順を説明


 

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[ 2021/03/31 17:47 ] 活動報告&集い | TB(0) | コメント(0)