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◇ 代表メッセージ (2020年2月) ◇◆◇ いじめを闇に葬った学校に賠償判決 ◇◆ 

200214 東京の裁判所

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ いじめを闇に葬った学校に賠償判決 ◇◆


暖冬のこの冬ですが2月になり立春を迎えました。
道すがら花壇に目を留めると、チューリップの葉が顔をのぞかせていて、春の訪れを感じさせてくれます。
一方、このところ毎日、新型コロナウィルスのニュースが流れ、薬局ではマスクが完売状態に近くなっています。
ただ、インフルエンザは例年よりもおとなしいようですので、受験を控えた子どもたちも多いこの時期、このまま流行してほしくないものです。

さて、1月23日には、いじめを隠蔽したとして、東京高裁が府中市に対して賠償を命じたというニュースが流れました。
学校の「いじめ隠し」に対しての大きな前進と言えます。
この裁判は、東京都府中市の小学校に通っていたときに、いじめを放置されPTSDを発症したと、現在20代の女性が府中市に損害賠償を求めた裁判です。
判決ではPTSDといじめの因果関係を認め、「校長が中心となっていじめ問題を封印して闇に葬った」と指摘しています。
報道によると、小5のころから同級生らから殴る蹴るなどの暴行や、靴を隠されたり、バケツの水を浴びせられたり、さらには、強制わいせつ罪に当たるような行為もあったとされています。
当時、校長やクラスの担任は、医師からいじめが原因だと説明を受けましたが、「ふざけ合っていた」などとし、いじめと認めなかったことがわかっています。

大切なことは、東京高等裁判所が、「いじめを闇に葬った」としていることです。
野山宏裁判長が、ここまで明確に学校による「いじめ隠蔽」を指摘している点は、評価できるのではないでしょうか。
この高裁の判決は「判例」として残ることになりますので、いじめに対する学校の対応に大きな警鐘をならしたと言えると思います。

ただここまでくる過程で残念なことがいくつかあります。
まず、第一審の東京地裁立川支部は、学校側の言い分を認め、「小学校側はいじめを知らなかった」として請求を棄却しているのです。
医師が学校に「PTSDの原因がいじめである」と説明していたにもかかわらず、学校は「知らなかった」と突っぱねていたわけです。
子どもたちに「嘘を付くな」と教えている教師が公の場で嘘をつくなど、あってはならないことですが、
この学校は嘘を突き通すつもりであったとしか考えられません。
また、この裁判は「小学校」を訴えたのではなく「府中市」を訴えているのです。(小学校を訴えることは法律上できませんが)
つまり、学校だけでなく、学校を指導するべき「教育委員会」にも、「いじめ隠蔽を指揮」していた可能性も捨てきれません。
本来、いじめの隠蔽をした学校や教師に対しての「懲戒処分」は法制化されるべきものだと思っています。
現在、いじめ防止対策推進法に教師の懲戒が明記されていないことが、「いじめ隠蔽」を招く温床になっていると言えます。

この事件でも、小学5年生の時に、当たり前の「いじめを解決する」という対応をしていたら、こんなにも長期に渡る後遺症で苦しませるようなことにならなかったはずです。
その意味では、賠償額は「安すぎる」のではないでしょうか。
その後遺症の中で、ここまで裁判を戦ってきた勇気と忍耐に敬意を表したいと思います。

やはり、だいじなことは「いじめの早期発見、早期解決」です。
私たちのところに入ってくる相談の中には、素晴らしい先生の対応のもとで、「いじめが一日で解決した」という事例もかなりの数あります。

先生方には、「学校の名誉を守る」とか、「自分の出世に響く」とか、「加害者の親への配慮」とかを、優先して欲しくありません。
その気持ちがあるから、
「私が見ていないのでいじめではありません」、
「加害者の人権もありますから、叱るわけにはいきません」、
今回の学校のように、
「ふざけ合っていた」などの戯言としか取れないような言葉が出てくるのです。
いじられている子の辛さや悲しさ、苦しさが、「理解」できないからでしょうし、あるいはそれに「目を瞑(つむ)っている」のでしょう。

いじめられている子の側に立って、善悪の判断をなし、適切な指導をしていただきいのです。
「悪いものは悪い」と教師が教えなければなりません。
先日、伺った学校の生徒指導の先生は、「今の時代、大きな声で叱るとかはできないんですよ」とおっしゃっていましたが、子どもたちが社会に出て、たくさんの人々の中で生活していくためには、ルールを守ることの大切さを教えてあげることは、子どもたちへの大切な教育です。
全国の先生が、「悪いものは悪い」、「ダメなものはダメだ」と言えるように、保護者の皆様や私たち大人たちが応援していきたいものです。

まもなく、3月です。
いじめでクラス替えのご希望を持っている保護者の方は、早めに学校に相談に行くことをおすすめします。
3月になってからだと間に合わないこともあります。
ご遠慮無く、ご相談いただけましたら幸いです。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
http://ameblo.jp/kzizawa/
Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
Twitter: @kzizawa

 

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[ 2020/02/14 19:17 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

名古屋市の市立小学校 教職員研修で 井澤一明代表が講演 

200208 名古屋小学校0206教員研修1

名古屋市の小学校で教職員研修
井澤代表が講演


 2月6日(木)、名古屋市の市立小学校で、井澤一明(いじめから子供を守ろうネットワーク)代表が、講演いたしました。
 同小学校の教職員研修で、約30名の先生方にお話しさせていただきました。
 先生方は真剣な表情でノートを取りながら、とても熱心に聴いて下さいました。


200208 名古屋小学校0206教員研修2
【写真】 パワーポイントを使って講演しました。
200208 名古屋小学校0206教員研修3


 

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[ 2020/02/08 13:40 ] 活動報告&集い | TB(0) | コメント(0)

★☆ 「先生」と「プロレスラー」 ☆★ 

200124 学校の教師

★☆ 「先生」と「プロレスラー」 ☆★

 私はかねてより、「教師は皆プロレスラー」を自説としていました(笑)。
 テレビのゴールデンタイムで、「プロレス中継」を見ることはなくなりましたが、はるか昔、昭和の時代には、国民的テレビ番組で、力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木等々が、一世を風靡したものです。ブームは少年マンガにも及び、「タイガーマスク」に夢中になる子供たちもいました。
 余談ですが、令和の今でも休み時間に子供たちがプロレスごっこをしているという話はよく耳にします。

 プロレスラーは団体に属し、多くのお客さんに来てもらえるように、技を磨き、個性を研ぎ澄ませるよう努力しています。さらに、試合では互いのよさを引き出しながら試合を盛り上げ、強さを競います。
 キャラクターとして「ヒール(悪役)」や「ベビーフェイス(善玉)」が入り乱れ、ファンを熱狂の渦に巻き込んでいきます。結果としてお客さんに喜んでもらうことで、リピーターが多くなり、団体としての収益が増え、レスラーもリッチになるわけです。

 さて、なぜ学校をそんなプロレスに見立てたかと言いますと、様々なキャラクター、個性があり、そして、各人が努力を重ねて、プロの教師としての力量を磨くことで、「学校」という場をより良くしようと努力している姿をなぞらえてみたのです。
 厳しい先生(愛情に裏打ちされた厳しさを持つ)、優しい先生、楽しい先生などが個々の持ち味を生かし、暗黙の連携により、多様な生徒の現実に対応できるよう努めることが、素晴らしい教職員集団の形成につながります。
 そんな集団を造るには、校長や教頭が生徒の為を想い、また、生徒の為に頑張る先生方を支え、応援することが欠かせません。このことが「いじめ」の解決や予防にもつながると思います

 特に中学・高校の場合、それぞれの教師は、専門教科・科目を持ち、部活指導などの専門性を持っています。これは、プロレスラーでいえば得意技です。また、よく見ると「先生」たちはそれぞれ個性やこだわりを持っています。
 そして、生徒に喜んでもらえる(成長、達成感、進路決定など)ように、学校(団体)として努力をすることで、学校そのものも発展します。その結果、高校であれば入学希望者が増えるという現象が生まれます。

 ただ、私の「プロレス理論」は、残念ながら他の先生方の理解を得るには難しいようで、私はあるとき、学校の忘年会のあいさつで、「先生たちは皆プロレスラーなのです!」と言いましたが、皆さんポカ~ンとしていました。「あのアホがまた何か変なこと言っている」くらいの反応にややがっかりもしました(笑)。

 学校をプロレス団体になぞらえていますが、「お客さんを喜ばせる」というのは一つの比喩であります。
 教師と生徒の関係という観点から言えば、「先生」は「後ろ姿で教育する」という理想のために、自分を磨くことを怠るわけにはいきません。これをプロレスラーに当てはめるとストイックに練習し技を磨くことだと思います。

 そして、「お客さんを喜ばせる」ことの中には、生徒の安全・安心を確保することがあります。
 この意味で、「いじめ」を予防し解決することが欠かせません。業界の威信をかけて、また、「先生」のポリシーとして、事に当たる必要があります。教師にはプロレスラー、つまり、プロの自覚と能力、スキルが欠かせないものなのです。

 私は自分の「先生」としての力量が高いとは思いませんが、善悪を基準に厳しく指導したこともあれば、反対に生徒の置かれた環境を考慮し心に寄り添いながら対応したこともありました。
 私はどちらかというと、レスラーに例えれば、技巧派でなく不器用なタイプだと思いますが、生徒の為に自虐史観の払拭に力を尽くしてきました。これが私の磨きに磨きをかけた得意技かもしれません(笑)。

 昨今は若干、堅苦しい教育界ではありますが、現場の先生方には「矩(のり)を踰(こ)えず」個性を磨き、それを生徒の為に生かしていただきたいと思います。
「教師は皆プロレスラー」です! オー!

元公立高校校長 清川 洋


 

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[ 2020/01/24 15:00 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

◆◇ 嫌な相手ならつきあうなと言う前に ◇◆ 

200118 水仙

◆◇ 嫌な相手ならつきあうなと言う前に ◇◆

 嫌な相手なら付き合わなければいい。もしも我が子が、嫌々友達つきあいをして、度々ひどい目に合っていれば、大人はそう口にするだろう。

 大人ならひどい同僚がいれば距離を置いたり、パワハラをする上司がいれば、会社を辞めたりという選択肢もある。しかし子供の社会では、そうはいかない。アドバイスに従って嫌な相手と付き合わないことで、自分に関する悪い噂を流され、もともと一緒にいた集団から排除されることだってある。そうなったときに、他の集団にも入れずに、孤立してしまう可能性もある。だから「嫌だけど仕方がない」と子供は口にすることになってしまう。

 人は社会的な生き物である。孤立を恐れ、群れをつくろうとするのは性(さが)と言ってもいいだろう。ぼっちであるくらいなら、集団の中で多少嫌な思いをしても我慢する方がましだ。子供はそう考える。しかし、単純な昔ながらの「仲間外れ」といったいじめと違い、集団内でのいじめには様々なリスクが存在する。行動を一緒にする時間が多い分、エスカレートしやすいという点や簡単に遊びに偽装することが出来て、大人が発見しにくいという点、さらには集団で行うことで罪悪感が麻痺しやすい点もあるだろう。

 そんな中で、多くのいじめが発生し、誰にも言えず我慢している子供は数えきれないほどいることであろう。
そうなってしまうのは、ある種の弱みを持っているからだ。それは孤立への恐れである。

 それに輪を掛けるように、大人は友達がいないことを極度に心配し、「仲の良い友達はいるの」といった言葉をかけてはいないだろうか。それは子供に「集団の中にいなさい」というメッセージを暗に伝えることになる。そして集団では過度の同調性が求められたり、ストレスのはけ口にされたりということもある。集団の中にいることを教えるのであれば、同時に一人でいることの大切さも教える必要があるのではないだろうか。

 孤独に耐えられるには、豊かな内面が必要だろう。周りの評価に左右されない自尊感情も必要だろう。そして周囲を見下すのではなく、良いところを発見しようとする態度を持っていれば、自然と友達も出来るであろう。「徳 孤ならず、必ず隣あり」と孔子が述べる通りである。(注)

 努力してもその人間関係が毒にしかならないのであれば、その関係にしがみつかずに離れることが大切である。離れることで得られることと失うこともあるであろう。主体的でいられる反面、孤独を覚悟しないといけない面もある。しかし毒を与えられ続けた植物は、やがて枯れていくのである。その場を離れ、違う場所で花開いていたのなら必ず新しい人間関係が出来るものである。

 いじめにあうと人はどんどん視野が狭くなり、他の選択肢や可能性が見えなくなり、ただ黙って我慢するしかないと思い込んでしまうことがある。大人は日頃から色々な生き方や選択肢があることを教えられる存在でありたいものだ。

守矢 光児

(注)「徳 孤ならず、必ず隣あり」
孔子の「論語」の中にある言葉。徳を身につけた人は、ずっとひとりぼっちということはない。必ず身近に、慕い、理解してくれる人が現れるものだ。という意味。


 

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[ 2020/01/18 15:30 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)