
いじめ実態開示訴え
自殺で娘失った母報告会 きょう港区で
長女の自殺と学校でのいじめの関連性を巡って、神奈川県教育委員会と6年半争ってきた横浜市の小森美登里さん(51)が10日、港区内で訴訟の最終報告会を開く。報告会では、他のいじめ自殺の遺族とともに、親の知る権利の確立を求める「緊急アピール」をまとめる予定だ。
1998年、県立高校に通っていた長女の香澄さん(当時15歳)を自殺で失った小森さんは、自殺は部活動でのいじめが原因として県教委に慰謝料などを求め提訴。昨年12月、自殺から9年の歳月を経て、東京高裁で和解が成立した。
小森さんは訴訟を通じ、長女の自殺後に学校側が生徒約30人に書かせた作文の全面開示を求めてきたが、県教委は生徒の名前や憶測と思われる部分を省いて書き直した書類しか公開できないと主張。また、「その内容について他人には話さない」との条件もつけられた。
「拒否して作文が処分されれば、当時のことが全く分からなくなる」と考え、その条件を受け入れたというが、開示されたのはA4判5枚あまり。「これだけじゃないだろう」という思いを今も晴らせずにいる。
小森さんは「遺族がいじめの情報を知るには民事訴訟を起こすしかない。だが、本来は遺族や被害者と学校が情報を共有して、一緒にいじめに対処する仕組みが必要だ」と指摘する。
小森さんは、長女の自殺を機に、NPO法人「ジェントルハートプロジェクト」を設立し、全国の学校で生徒児童に命の大切さを訴える講演活動を続けている。今回の報告会では、小森さんのほか、2005年にいじめで自殺した北海道滝川市の小6女児の遺族ら同プロジェクトの関係者らが集い、それぞれのケースでの問題点を整理。どのように法整備をすれば、親がいじめの実態をつかんで、悲劇を避けることができるのか、弁護士らと意見を交換する予定だ。報告会は、午後1時半から港区芝浦3のキャンパスイノベーションセンター1階会議室で。
(2008年2月10日 読売新聞)
大切な我が子をいじめによる自殺で失った上に、いじめに関する真実も学校、教育委員会に隠ぺいされたまま、裁判で和解するまで9年の歳月を要したとは、親としてどれほど無念なことだろうか。
自らの悲しみを越え、小森さんが訴えているように、被害者側といじめ情報を共有し、いじめに対処していく前向きな姿勢を持つことが、すべての学校に期待、要請されている。by NO
<ホームページ>: http://mamoro.org:80/
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いじめに毅然とした態度で立ち向かうことは素晴らしいです。ニュースなどで「知っていて放置」などと聞くと憤りを感じます。「いじめは消えない」などと言われますが、たとえ「理想論」だと言われても、僕はいじめに苦しむすべての人を助けたいと思っています。
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