『さよならブラックバード』
(景山民夫著・角川書店)
という本があります。1998年に出た本ですが、現在、入手困難のため、少し詳しく内容を紹介します。
<中学1年生の翔太は、いじめられている級友をかばったことで、いじめの標的にされてしまう。机に落書きされ、取り囲まれて蹴られ、金を要求され、パシリをやらされ、店で万引きを強要される。
親に心配をかけまいと、家では明るく振る舞ってみせなければならない。まさに地獄の日々。担任の先生に相談するが、うちのクラスに限ってそんなことあるわけない。考えすぎだ、被害妄想だと言われ、「よーく話し合ってみろよ、きっと解決の糸口は見つかるはずだからな」と言われておしまい。
遺書を残して自殺すれば「復讐」できるかもと思うところまで追い詰められる翔太だった。
その頃、いじめグループは新たな悪事をはじめる。公園にいるホームレスの人たちをエアガンで攻撃するという卑劣な行動だ。翔太もグループの命令で同行する。やられる一方のホームレスだったが、逃げずに立ち向かってくる男がいた。彼は4人のいじめグループを素手で軽々と撃退する。
翔太から事情を聞いた男は、翔太を勇気づけ、合気道を教える。それ以来、翔太は、表面はいじめグループに従うと見せて、黙々と合気道の練習にはげみ、反撃の時を待つ、という話です。>
現在のいじめは、優しい子や、弱い子を数人のグループが執拗にいじめ、自殺に追い込んでいくと言われていますが、そういうことをみごとに表現しています。
また、犯罪レベルのいじめを知りながら、いじめ自体をもみ消す担任教師の姿は、虚構とは思えません。そうした例がいかに多いか、最近、新聞や雑誌の報道で次々と明らかになっています。
翔太は、最悪の事態を覚悟した上で、知恵を出し、事態の改善に取り組みました。いじめに苦しむ子供たちへの応援歌として、今こそ多くの人に読んでいただきたい本です。
特派員 豊田五夫(作家)
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体を鍛えるのはいい。柔道、空手などね。もっと言うと護身術もいい。護身術は殺す一歩手前まで教えてくれます。対ナイフ恪闘や人間の急所を一撃で突く、一瞬にして押さえ込む、など戦闘力を増すのはいいことだと思う。
私もボクシングを習ってました。他の格闘技もそうだと思いますが試合する前の恐怖心との戦いが良い経験となり自信が付くのだと思います。思いの中でも少々の事では負けないという感じでした。
4,5年前だったと思いますが、図書館で借りて読みました。
暴力のいじめには、空手、柔道、ボクシングなどで相手より強くなるというのも一つのの手でしょうね。
まず自分に自信が持てるようになるし、相手が、あいつをいじめたらまずいぞ、という雰囲気を感じるようになるでしょうしね。
いじめの問題が大きくなっていく中、思い出していました。確か、当時悩んでいた方に差し上げてしまって手元になく、読み返すことが出来なく残念。漫画になったらいいなと思います。
私も、あの本はすごい勇気づけられます。
書籍の帯には「人生に敗北などないのだ」とあったと思いますが、いじめに立ち向かった少年も、そして合気道を教えた人がそれぞれの道を歩みだす内容は、景山氏の実体験を記した後書きの内容と合わせて「人生に敗北など無い」そのままでした。
私には永遠の生命と言う、霊魂の存在を信じる立場を取りませんが、永遠の生命の立場から言えば、確かに敗北は無いかもしれません。今いじめられている人や死のうとしてる人を勇気づけ、いじめている人の行動を本当に止めさせるのは、そういった考え方かもしれませんよね。
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