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◆◇ 言葉の暴力には心の中で言い返す ◇◆ 

220908 秋の山

◆◇ 言葉の暴力には心の中で言い返す ◇◆

 いじめはいじめる側がいて起こります。そしていじめる側はターゲットを探しています。もし突然「死ね」などの悪口を誰かに言われたらどうすれば良いでしょうか。

 むきになれば余計面白がって言うから放っておくのが一番。という考えもあるでしょう。しかし放っておいてもエスカレートするような場合もあります。
「ああ、こいつは悪口を言っても抵抗しないんだな」と思われることによって相手が図に乗ることもあります。
 そしてそれを見ていたほかの生徒も一緒になって悪口を言い始めるということもあるかもしれません。

 常習的ないじめではなく、ある日突然悪口を言われるような場合は反論すると効果がある場合もあります。
「えっ、そんなの無理」と決めずに実際に「こう言われたら、こう言い返そう」と鏡の前で練習し覚悟を決めると不思議と言われないということもよくある話です。

 言い返し方は色々とあります。
死ねと言われた場合
「ごめん。あいにく長生きの家系でね」
「無理、100歳まで生きるから」
「言われなくてもいつかは死ぬよ」
「先に香典ちょうだい」

 何も反撃しないとサンドバッグ状態になって、他の人もストレス解消のために悪口を言ってくるかもしれません。
 言い返すことによって、あるいは言い返そうと覚悟を決めることで、相手の悪口を封じる場合があることを知っておいてください。

 仮に言えなくても、心の中で言ってみてください。それだけでも何だか少しやり返した気持ちになれます。

 嫌なことをいわれたら、心の中で言い返し、黙ってその場を去るのが一歩目です。それ以上被害を受けないための避難という面と不愉快であることを意思表示するという面があります。
 それが出来たら、実際に言い返してその場を去るというのを実践してみましょう。

 しかし常習的に、多くの生徒が悪口を言ってくるような場合や小声で「死ね」と言ってくるような場合は、言い返すことが不可能です。
 またかえって言い返してしまうと、大人に知らせたときに「あいつも悪口を言っていた」と喧嘩両成敗にされてしまうおそれもあります。
 そういう場合は言い返すのではなく、ありのままを信頼できる大人に知らせることが大切です。

守矢光児

 

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[ 2022/09/08 14:07 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

◆◇ 教員志望者の減少に思う ◇◆ 

220702 教師5

◆◇ 教員志望者の減少に思う ◇◆

 埼玉県公立学校の教員採用選考試験の志願状況が発表になりました。(注1)
 小中学校、高校、特別支援学校の志願者総数は5,868名となり、前年度の6,279名から411名の減少です。
 倍率は、小学校1.9倍(前年度2.4倍)、中学校は4.0倍(前年度も4.0倍)、高校では4.4倍(前年度4.8倍)となりました。
 倍率が高いと感じる方も多いと思いますが、志望者の減少には危機感を覚えます。

 かなり昔ですが(笑)、私が埼玉県の高校教員採用試験を受けた際は、もつと志望者も多く、倍率は高かったように思います。また、その後でも2000年頃まではかなりの高倍率であったと記憶しています。
 ある年に、勤務校に地歴・公民科に初任者が配属されてきました。この方の、その科目の採用倍率は何と70倍。70倍の難関を突破したのかと思うと、「口きいてもらえるのかな?」と思ってしまいました(笑)。
 ところが最近では、上記のように採用試験の受験者が減少傾向にあり、「教員不足」が危惧されています。
 それゆえにか、私は定年5年目ですが、私と同年齢位の非常勤の方が多くなっています。個人としてはそれはありがたいことですが、教育界全体のことを考えれば、良いことではないと思います。

 文部科学省はこの状況を受け、令和3年2月2日に、「『令和の日本型学校教育』を担う教師の人材確保・質向上プラン」を発表しました。(注2)
 同プランでは、
・小学校の免許状を取りやすくする
・学校における働き方改革の推進、教師の処遇の在り方等の検討
・教師のICT活用指導力を一層向上させる
・現職教員が学校現場を取り巻く変化に対応して学び続ける環境を充実
・教員免許更新制の在り方の見直し
などを提言しています。
 これで志望者が増えるかどうかは疑問ですが、文科省の危機感は伝わってきます。

 受験者減少の理由を考える際に、若者の声を政治に反映させることを目指す一般社団法人「日本若者協議会」の調査結果が参考になります。同協議会は、教員志望者減少に関するアンケートを、教員志望の学生(高校生・大学生・大学院生)を対象に実施し、令和4年4月11日、その結果を公表しました(回答211名、複数回答可)。(注3)
 「教員志望の学生が減っている理由は何だと思いますか?」という設問に対して、199人(94%)が「長時間労働など過酷な労働環境」をあげています。
 その他の理由として、「部活顧問など本業以外の業務が多い」163人、「待遇(給料)が良くない」141人、「保護者や地域住民への対応が負担」121人、と続きます。

 実際、部活動の顧問として、指導経験のない競技の顧問を任されることも多くあります。そうすると土日に指導のために出勤しなければなりませんし、教材研究を行う時間の確保もままならず、仕事に追われることになります。
 さらに担任になればそれに伴う職務があり、校務分掌上の仕事、学校行事の仕事にも従事しなくてはなりません。
 加えて、「いじめ」をはじめとする生徒の問題行動が発生すれば、当然ながら最優先で対応することが求められます。
 この様な現実を学生も知っているため、「94%」という数字が出てくるのでしょう。
 
 しかし、多忙な現状はこれまでもありました。
 昨今は、「働き方改革」が叫ばれ、休暇の取得を管理職から勧められます。タイムカードも導入されましたので、管理職が、教員の勤務状況が把握できるため、負担を減らすように対応できるようになりました。
 まだまだ不十分ではありますが、加重負担を回避しようとする意識はやや改善されていると思います。

 誤解を恐れずに申し上げれば、近年、「職務上の注意・配慮事項」が多くなっています。
 たとえば、児童・生徒への「呼び名」には男女問わず「さん」付けにすることや、人権尊重、人権への配慮等が求められています。確かに大切なことではあります。
 しかし、例えば、環境問題・差別・貧困・人権問題等を、2030年までに解決しようという目標“SDGs”や、“ポリティカル・コレクトネス”、政治的・社会的に公正・公平・中立的で、差別・偏見を含まない用語を使うべきという考え方が、無批判で押し付けられているとも感じています。
 生徒や保護者と会話をする際には、教師は必要以上に、言葉を慎重に選びつつ、考えながら話さざるを得ないのが、現在の潮流です。
 セクハラや尊厳を傷つける言動が良くないのは、当然のことです。しかし、「育てる」という観点から考えた時、教師が「とにかくミスをしない、減点されない」というような安全運転に徹しているだけでは足りないように思います。
 この辺の感覚は、微妙であり、私個人の感性かもしれませんが、教師と生徒または教師同士、立場は異なっても、人間としての関わり合いに、温かみや親しみがあることは大切なことではないでしょうか。人間関係に「遊び」が少なくなっているように思えます。
 職務上の問題に悩んで閉塞感があるとき、なにげない同僚との笑い話で、気分や視点の転換ができることもあります。
 本来、教員は等しくやりがいのある素晴らしい仕事だと思っています。

 それ故に教職志望者の減少は残念なことです。「日本若者協議会」のアンケートでも、回答した学生の21%が教職を志望していたが断念した、37%が迷っていると答えています。
 学生に「教師」を選択してもらえるように伝えていくことも、我々の大切な仕事であると思います。
 教職は聖職であり、未来の日本や政界に貢献する人材に良き影響を与え、育てていく職務です。
 日本を取り巻く諸問題(国防、経済、少子化など)がある中で、志のある人材を育てていく使命は崇高なものであると思います。

清川 洋


参考
(注1)「令和5年度埼玉県公立学校教員採用選考試験志願状況」→
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/217497/r5shiganshasuu.pdf
(注2)「『令和の日本型学校教育』を担う教師の人材確保・質向上プラン」文部科学省(令和3年2月2日)→
https://www.mext.go.jp/content/20210201-mxt_kyoikujinzai01-000012476-1.pdf
(注3)「教員志望者減少に関する教員志望の学生向けアンケート結果」一般社団法人日本若者協議会(令和4年4月11日)→
https://youthconference.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/fa63de44232d08d37e0aa6e5672639cc.pdf

 

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[ 2022/07/02 10:27 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

◆◇ 追い詰められる若者に手をさしのべるには。 ◇◆ 

220528 公園のばら

◆◇ 追い詰められる若者に手をさしのべるには。 ◇◆

 政府の統計によると、日本の自殺者数は近年全体として減少してきていますが、依然として年間2万人を超えており、未だ深刻な状況となっています。(注1)
 なかでも、日本における10~39歳の若年層の死因順位の1位は自殺となっており、(注2)、15~34歳の死因順位の1位が自殺となっているのは先進国G7の中でも日本のみだそうです。(注3)
 また、特に19歳以下においては、男女とも、他の年代に比べ、「飛び降り」や「飛び込み」といった、突発的に行われ得る手段による自殺が多くなっています。(注4)

 若者の自殺の背景や原因には、児童虐待を含む家庭問題や、健康問題、人間関係など個別には様々ありますが、特に学校問題、学校での人間関係に起因する割合が多いと推測されます。
 文部科学省の最新(2020年度=20年4月~21年3月)のデータでは、いじめ認知件数は減っています。(注5)
 これは、コロナのために、同年3月から5月末ごろまで、全国の学校が一斉休校になり、6月以降も少人数での分散登校やオンライン授業が多くなって、子どもたちが直接触れ合う機会が減ったからだと思われます。反対に、SNSを通じた、ネットいじめは増えています。
 学校から、見えにくいなかで、いじめに苦しんでいる子どもたちが増えているのです。

 また一方では、学校に持ち込んだ包丁でいきなり同級生を切りつけるといった事件も複数、起きています。(注6)
学校は判を押したように「いじめは把握していない」と報道機関に語っています。

 1月15日には東京大学弥生キャンパス(東京都文京区)前で、大学入学共通テストの受験生ら3人が、17歳の高校生により刃物で刺されるという事件が起きました。
 報道によれば、逮捕当初の警視庁の調べに少年は、「医者になるために東大を目指してきたが、約1年前から成績が上がらず、自信をなくしてしまった」と話したとのことです。

 少年鑑別所で勤務経験のある出口保行・東京未来大教授(犯罪心理学)は、「東大などの社会的な評価を意識しすぎて、罪を犯せば捕まるリスクと人生を台無しにするコストを考えることができなくなってしまったのではないか」と述べています。その上で、「小田急線や京王線の事件から、自分にできそうなところを精査して犯行を組み立てており、かなり計画性が高い」とも指摘しています。(注7)
 加えて、少年の変化や事件の予兆に周囲の人が気付かなかった背景には、人と人の接点が減った新型コロナウイルス禍の影響が大きいとし、「NPOなどの機関に気軽に相談できるような環境づくりが大事だ」と話した、と報道されています。(2022年1月22日付東京新聞)

 若者の自殺(自傷)、あるいは若者による暴走(他害)、この問題に対してどのようにアプローチすべきでしょうか。
 あるいじめ自殺を防ぐための団体では、「気軽に相談できる環境が必要」との意見が述べられていますし、心理系の有識者も同様の結論を出していますので、自殺予防にも他害行為の予防にも、これは共通した認識だと思います。

 子どもたちの場合、本来、親身になって悩み事を受け止めるのは「学校」と「家庭」のはずです。
 では、人との接点が多くなり、保護者や先生達とのコミュニケーション量が増えれば、自殺も他害行為も少なくなるのでしょうか。
 単純にそうとも言い切れない現実があります。
 家庭においては、現在、コロナの蔓延防止のために、保護者の会社がテレワークになったり、子どもの保育園や小中学校も登園や登校停止を余儀なくされたりしています。
 いつもはいないはずのお父さんとコミュニケーションが取れる機会は増えているはずですが、反面、経済的な問題などで保護者は困難な状況下にあります。
 したがって、実際にはコミュニケーションを取りにくい家庭も生まれているのではないかと思います。

 いま、学校には、臨時休校等によりやむを得ず学校に登校できない児童生徒等に対し、「学びを止めないという観点から指導されたい」と文部科学省から「お願い」が来ていますが、子どもたちの学校生活には大きな制約があると言えます。

 先日、子どもたちが活き活きとして、笑い、遊び、楽しそうにしている場所に出会いました。
 それは、大きな公園施設です。都会のオアシスと言えるのではないでしょうか。
 親子連れもいましたが、学童や子ども会、民間スポーツ組織などの引率者が,大勢を連れてきていました。なかには、重たいヘルメッドをかぶった子もいて、大きなマスクをしながらも、子どもたちは笑っていました。
 明るい音楽も流れていました。緑の木々、走り回れるグランド、色とりどりの花が咲き乱れる花壇、遊具。犬の散歩の光景。さわやかな風のタッチ。
 「本当は、学校のような広々とした運動場や通気の良い教室などが確保される場所のほうが、子どもたちにとっては安全だ」と訴える医師の言葉も報道されていたりします。

 人間は、意識して知的な訓練を経なければ、成長しませんが、感情や情緒においても、それを伸ばしてあげるべく、大人が意識しなければなりません。子ども、若者、青年たちを愛しているのであれば、コロナのもとでも創意工夫は可能です。
 詩歌や音楽、芸術活動、そして運動スポーツなど、これほどまでに、かけがいのない宝ものだったのか、と改めて感じています。

 心理ケアやサポートの世界には、芸術療法と呼ばれる分野があります。専門的には潜在意識まで踏み込むことがあります。子どもや若者たちは、可塑性に富んでいるので、自分自身で立ち直り、成長させていく力を持っています。

 せまいところに、閉じ込めるのではなく、広い世界に羽ばたかせることが大事なのではないでしょうか。

 ネットやSNSといった、狭い世界ではなく、外は広いのだと気づかせる、質の高い教育が行われるとことを心から願っています。それは、単にコミュニケーション、接触の量ではなく、質なのです。本当のアクティブラーニングは双方向です。

 たとえ、オンライン授業であっても、感動を経験する、伝える教育は可能です。また、一人だけ残して、一対一で、質問の機会を設けて、困っていることの相談にのることもできます。聞く耳があるかどうかの問題であって、ツールの問題ではありません。

 現在、日本ではコロナがやや落ち着きを見せ、4月から多くの学校で対面授業が再開していますが、水面下では新たな問題も出現しています。うれしいはずの登校なのですが、オンライン慣れ、ひきこもり慣れもあり、メンタルを理由に、オンライン授業を継続したいと希望する学生や保護者も一定数ですが出現しています。

 さあ、ときには、若者や子どもたちだけなく、大人も、動物園や水族館に行きましょう。
 多様性のある、この地球の生きものたちに触れて、生きていく力を感じ取ることで、癒されるのではないでしょうか。バーチャルではない、尊い生命を感じてください。
 人間として存在するからには、だれも自殺をしてはなりません。当然、他人を害してはなりません。
 そして、人と関わることを「自分が害される経験」ではなく、成長のための「豊かな体験」として受容できるよう、心の向きを変えてみましょう。
 あなたは、かけがいのない「人」なのだから。

精神保健福祉士・社会福祉士・元保護観察官
福祉系大学講師
堀田利恵


(注1)令和3年(2021年)中の自殺者数は21,007人で、前年(令和2年)の21,081人から74人減少した。
厚生労働省自殺対策推進室/警察庁生活安全局生活安全企画課「令和3年中における自殺の状況」2ページ 自殺者数の年次推移 →

https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R04/R3jisatsunojoukyou.pdf
(注2)厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」36ページ 第7表 死亡数・死亡率(人口10万対),性・年齢(5歳階級)・死因順位 別 →
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai20/dl/gaikyouR2.pdf
(注3)厚生労働省「令和3年版自殺対策白書」10ページ 第1-8図 先進国の年齢階級別死亡者数及び死亡率(10歳代及び20歳代、死因の上位3位) →
https://www.mhlw.go.jp/content/1-1-03.pdf
(注4)厚生労働省「令和3年版自殺対策白書」27ページ 第1-27図 令和2年における男女別・年齢階級別(10歳階級)・自殺の手段別の自殺者数の構成割合 →
https://www.mhlw.go.jp/content/1-1-06.pdf
(注5)2020年度(20年4月~21年3月)の小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は517,163件で、前年度(612,496件)に比べ95,333件(15.6%)減少した。
文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」1ページ →

https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf
文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」 22ページ いじめの認知(発生)件数・認知(発生)率の推移 →
https://www.mext.go.jp/content/20211007-mxt_jidou01-100002753_1.pdf
(注6)2021年11月24日には愛知県弥富市の市立中学で3年男子生徒が同級生の男子生徒を包丁で刺殺、2022年2月16日には三重県名張市の市立中学で2年の男子生徒が同学年の男子生徒に包丁で首を切り付けて負傷させた。また、2021年11月19日には北海道根室市の商業施設で、中2男子が包丁で女性店員(57歳)の首などに切り付け、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されるという事件も起きている。
(注7)小田急線の事件:2021年8月6日、走行中の小田急線車内で、30代の男が牛刀で1人の乗客を刺し、さらに振り回した牛刀が当たるなどして、乗客10名が重軽傷を負った事件。
京王線の事件:2021年10月31日、走行中の京王線車内で、20代の男が刃物で1人の乗客を切りつけた上、ライターオイルを撒いて放火し、乗客18人が重軽傷を負った事件。

 

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[ 2022/05/28 16:07 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

☆★ ああ、「翔んで埼玉」 輝かしき時代 ★☆ 

220311 テントウムシ

☆★ ああ、「翔んで埼玉」 輝かしき時代 ★☆

私は、まだ小さい頃に、母親の実家がある埼玉に引っ越してきました。あの「翔んで埼玉」の埼玉です。

それまでは、横浜で文明的(?)な生活を送っていました。キリスト教の日曜学校に通ったり、港の見える丘公園で、金髪の子供と遊んだりしていたのです。

それが、一撃で「翔んで埼玉」です。
子供の眼から見たら、まるでジャングルです。うじゃうじゃいる猛獣(といってもカエルに魚にザリガニに、昆虫ですけど)、そして原始人と見紛う野趣あふれる子供たち。
横浜とは別世界に投げ込まれた、それこそカルチャーショックでした。港の見える丘公園からタイムスリップしたのは、本当にスペクタルな野生の世界。当時の私にはそうしか思えませんでした。

遊んでいる最中に、オヤツだと称して生卵をススる猛者がいましたし、カエルだトンボだザリガニだのにとって、子どもたちの存在とは、とんでもなく酷い虐殺者でしかなかったことでしょう。

ショックが強すぎて詳細には触れられません。しかし、その一例を、あえてご紹介いたしましょう。
例えば「かえるのビンタ」です。この「ビンタ」ができなければ、オトコだと認められないという、男子必須の業でした。内容は……ご想像に任せます。

そして更に勇者として君臨する子は、「皮剥き」という伝説の大技が可能なのです。さらなる猛者は、カエルのお尻にストローを刺して……。ああ、カエルの魂よ安かれ。

そのジャングルには、様々な危険地帯がありました。危険な野獣の生息地帯(ガキ大将のテリトリーです)に、腐敗臭の漂う殺戮現場(ザリガニの漁場の用水路です)等々。
しかし、その中でも、私にとって一番恐ろしい所、そのチャンピオンは「肥溜め」でした。

「あいつの弟、肥溜めに落ちたらしいよ」
教室でヒソヒソと囁かれる、恐怖に満ちた言葉、
「肥溜めに落ちる」。
ノストラダムスの終末予言にも似て、人生がそれで全ておしまいの様な、絶望すら感じさせる言葉でした。

ちなみに「肥溜め」とは、畑の肥料にするため人糞を溜めて発酵させるための溜池です。ですから、とってもすごい臭いがするんです。
そんなものに落ちるはずがないと、疑問に思われる向きもあるでしょう。しかし当時の「翔んで埼玉」の野趣あふれる子供たちを、甘く見てはなりません。
その中の勇者とも言うべき者たちは、肥溜めの腐りかけた木の蓋の上で、敢えて乗るのみならず、跳び跳ねる者までいるのです。

我が家の目の前にも、使用されなくなった肥溜めがありましたが、そこから救出された勇者は1人だけではありません。

いかに小学生時代が「翔んで埼玉」のジャングル暮らしだとしても、成長して中学生になったら、さすがに文明人の仲間入りができるだろうと、皆さんも思われることでしょう。
しかし残念ながらジャングルぶりは加速します。と言うよりは、縄文以前の文化から一足飛びに戦国時代にタイムスリップしたと思った方がいいかもしれません。
まあ女の子の世界は文明的だったかもしれませんが、これは秘密のベールに覆われています。
しかしこんな文章、埼玉県民には見せられんなホント。

まあ、こうした子供の頃の弱肉強食の世界は、藤子不二雄さんの「少年時代」という作品にも恐怖とともに描かれています。
戦前の男の子は大変だったなあと、同情するとともに、自分の埼玉県民としての男の子時代も、日本伝統の継承だったのかと、多少納得したものです。何もジャングルは埼玉だけではないと。

そういえば、これは河内のご出身の方が言っていたのですが、河内では大人になっても、目が合ったら喧嘩になると聞いたことがあります。大の大人が道端で「メンチを切った!」と喧嘩になるというのです。まあ上には上があるのですねえ。

しかし「翔んで埼玉」でも、中学生の頃の自分は大変でした。成績だけが指標なら、ある意味で簡単なんですが、そこに力や身体能力による階層社会が存在しまして、結局、「猿山」の「ボス猿」の座を賭けた、熾烈な序列争いという戦国時代が始まったのです。

読者の皆さんの貴重な時間を奪うだけのようなアホくさい話ばかりしてしまって、正に汗顔の至りです。今考えると、本当にどうでもいいことなのですが、しかし当時はそれこそ、生きるか死ぬかの大問題だとしか思えませんでした。

大人になってみれば、過去は本当に夢のようです。「翔んで埼玉」のジャングルも戦国時代も、みんなお伽噺(おとぎばなし)の中のようで、あの当時の悩みや戸惑いは、かえっていい思い出になっています。

どんな苦しみの中にあろうとも、過ぎ越せば全部が教訓と経験になります。それは成功だけはなく、失敗であったとしても、全く同じです。成功なんかするのは、ほんの一握りで、大多数は失敗と失意の連続かもしれません。その失敗であっても、長いときの流れの中で痛みは遠ざかり、教訓や知恵が、砂金のように底に光るようになるのです。

今現在、ジャングルや戦国時代にあって、苦しみのどまん中にある方がいたならば、どうか、時の流れが痛みを和らげることを信じていただければと思います。
そして巌(いわお)のように見上げる大問題も、長じれば小山にしか見えなくなることも、どうか知っていてください。

やっぱりこの文章、埼玉県民には見せられませんなあ。

こしがやじろう

 

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[ 2022/03/11 09:07 ] メッセージ | TB(0) | コメント(1)