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★☆ 外国人の子ども いじめの問題 ☆★ 

180818 外国の子供たち

★☆ 外国人の子ども いじめの問題 ☆★

 外国人観光客の急増により、ホテルの大浴場やレストラン、寺社などで、文化習慣マナーの違いにより、トラブルが発生しています。いろいろな方面で相互理解、多文化共生といった文言が聞かれます。

 最近、高野山赤松院の宿坊に対する、欧米の宿泊者からの
「スタッフは愛想が悪い。朝からシャワーを個室で浴びられなかった、精進料理は妙な味だ」
という感想に、アメリカ人僧侶が反論したことが話題になりました。
 これまで日本的対応としては、クレームがあっても 「沈黙」 で通すことが多いと思います。
 しかし、反論しなくては、相手に伝わりません。また、「沈黙は、了解。そのとおりだと認めるということなのだ」 と捉えるのが世界の常識です。そのことが身についている外国人僧侶は、口コミサイトへの返信を即座に行ったわけです。
 欧米文化を理解している、アメリカ人の僧侶の対応は正しいし、相手の宿坊利用者にとってもフェアなのだ、と思います。
 何と言ってもお寺は高級ホテルではなく、お布施をして修行する場であり、そのための精進料理であるからです。修行僧は、ホテルマンではないのです。
 相手の間違いを指摘し、反省を促すことは、仏教の教えとしては正しい態度です。

 外国の方との問題は、観光客だけではなく、住民の間でも起きています。
 実は、日本はすでに世界第4位の 「移民大国」 になっているのです。
 法務省統計では、平成29年末における中長期在留者数は 223万2,026人です。特別永住者数は 32万9,822人で、これらを合わせた在留外国人数は 256万1,848人となり、過去最高となりました。
 多い国別では、中国、韓国、ベトナム、フィリピン、ブラジル、ネパール、インドネシアの順になっています。

 みなさまの周囲でも、飲食店やコンビニ店で働く外国人の姿をみることは当たり前の風景になっていますね。
 就労ビザで入国する外国人だけではなく、留学生が妻子を滞在させ、日本で子どもを産む、育てる、学校に入学させることも増えてきています。

 そのような状況の中、在留外国人は日本に溶け込むよう努力しています。ゴミの分別はもちろんのこと、義務である税金支払い、国民健康保険の加入など日本人と平等ですし、周囲に溶け込むようがんばっています。

 彼らが最も期待していることは、「子どもに高等教育を受けさせて、日本の企業に就職させたい、エリートにしたい」ということなのです。それゆえに、彼らの一番の悩みは、子どもの教育環境、学校文化の違いにあります。

 外国人の父母は、保育園、幼稚園時代から、日本の文化に馴染もうと努力しています。
 けれども、一見して分かる肌や髪の色の違いからくる 「差別的発言」 を経験していない人は誰一人いないのです。これは子どもの世界でも同じです。むしろ子どものほうが辛辣な言葉の暴力にさらされています。

 子どものいじめの問題が起きると、父母が担任教諭に相談をします。
 ところが、学校に相談してみて、外国人の最初の衝撃は、「いつまで待っても返事がないこと」 にあります。

 学校は必ずしも何もしていないわけではありません。
 しかし、返事がなければ、何もしていないのと同じです。

 世界のそれぞれの文化的な背景がわからなければ、相手を理解できないのです。
 教育では、相互理解、多文化共生とお題目的には言うものの、実際には、理解が進んでいないのが現状で、日本の学校も、相互理解の努力が足りません。

 「いや、そんなことはない。わが市では、通訳もそろえているし、学校から渡す文章は必ず母国語にしている」 という校長もいるでしょう。
 違うのです。外国語の行政文書を渡すだけでは不充分です。
 実際に外国人の子どもや父母と会話するのは教師です。教師がその基礎教養ともいえる外国文化、歴史、宗教を深く知っていること、それに基づいた生活習慣などを理解していることが必要なのです。

 この相互理解がないために、ある日突然、学校に、弁護士や外国人支援NPOが登場するといった場面になることもあります。
 日本人の美徳である、「遠慮する」、「信じて少し待ってみる」 という、相手の都合をおもんばかる態度も悪いことではありませんが、こと 「いじめ」 に関しては、外国の方々の対応も見習っても良いかもしれません。

 ではなぜ、日本では、いじめ等について「判断しないで先延ばしにする」のでしょうか。
 これは、「責任をとりたくない」、「自分が担当の時に、ケチをつけられたくない」、「自分の出世のじゃまにしたくない」、という 「日本組織に多いパターン」に、はまっているのです。
 「解決しました」という加点主義ではなく、「失敗した」という減点主義をさける傾向が強いということです。世界のスタンダードは実績主義です。

 この 「判断しないこと」について、特に学校教育現場では、「タイムオーバー」 という伝家の宝刀があります。
 「沈黙」 を保って、やり過ごすことで、事態が収束し、終結するというものです。
 特に、3学期では、あと少し待てば先生もクラスも変わります。事情を知っている先生を、転勤させることもできます。さらに、子どもが卒業してしまえば、「終わり」 です。

 ここで、外国人と日本人との交渉のちがいについて考えてみたいと思います。
 外国人の場合、繰り返し、言葉で交渉しながら、自己主張し、押したり引いたりしながら、納得できるラインをさぐるということが往々にしてあります。
 これは商売でも同じなのだと思います。日本人から見れば、遠慮や調和が無いように見える自己主張は、外国人にとっては、言葉によるコミュニケ―ション、繰り返しのやり取りを通じて、相手を理解し、立ち位置を確認していくことにすぎません。
 ですから、「主訴」 つまり、言うべきことをはっきりという、言い返されて初めてなるほどと思うという言葉のやりとりは当たり前なのです。

 日本人であれば、相手の感情を害するのではないか、と遠慮するようなことも、外国人には、はっきりと論理的に言わなくては伝わらないのです。そして、大概にして、はっきりと言われた外国人のほうは、ひょうひょうとして打たれ強い姿を見せています。
 自分は自分、相手は相手、言い分が違って当然、と考えているからです。

 様々に述べてまいりましたが、結論として、学校は、外国人の方、日本人を問わず、論理的に 「できること」 「できないこと」をしっかりと説明する必要があります。
 学校は、善悪について、逃げないで、しっかりと向き合い、いじめなどの問題について迅速に対応することです。

 今、夏休みに入ってから、外国人名の子ども達からの相談を受けています。
 ご両親から受け継いだポジィティブ思考と正直さ、日本の先生や友人たちとの触れ合いから学んだセンシティブな心、両方をバランスよく保持した彼らが、いずれ日本と世界の未来のため活躍する姿がありありと目に浮かんでまいります。

前名古屋市教育委員会スクールソーシャルワーカー 堀田利恵


 

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[ 2018/08/18 12:00 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

◆◇ 道徳の授業から ~生命の根源を見つめて~ ◇◆ 

180811赤ちゃん

◆◇ 道徳の授業から ~生命の根源を見つめて~ ◇◆

 中学3年生の道徳の授業で取り組んだ様子を紹介します。
 
 授業で使用したのは、道徳の副読本 「中学道徳3 明日をひらく」(東京書籍) に掲載されている 「あなたはすごい力で生まれてきた」 (文:小澤牧子) という作品です。
 授業のねらいは、「生きる力の尊さを自覚し、かけがえのない自他の生命を尊重しようとする心情を養う。」としました。

1. 教材 「あなたはすごい力で生まれてきた」 の内容

 以下に要約します。
----------------------------
 出産は、母親と赤んぼうの二者の共同作業である。
 「痛い」 ということはだれでも聞いているだろう。あなたは、少しずつ、呼吸をはかりながら、動いたりとまったりして、外の世界へ安全に出ようとし、そして無事に出てきた。
 (産声は、) 「やった、やった。」 とさけぶ声のようにも思えてくる。
 母親の乳房に吸いつく勢いもまた、目の覚めるようだ。生き物に備わった力は、確かで力強い。
 自分は生まれるべくして生まれ、生まれえなかったたくさんの命の代表として今を生きていると思うことで、自分をはげまし、他の人々とつながって生き続けていこうという勇気を呼び起こすことができるのではないだろうか。
 コンクリートのわずかな割れ目から芽を出して、力強く花を咲かせている道ばたのタンポポ。人間も生き物の一員として、その力を自分の中に備えている。あなたが生まれてきたときの、すごい力もそのあらわれのひとつだ。
 あなたは自分で生まれてきた。
 赤ん坊と母親がそれぞれの命を自力で支え合っているのだ。その姿が、命というものの、人が生きていくということの原点を、私たちに示していると思う。
----------------------------
 以上の作品をもとに授業をすすめます。

2. 授業実践 【導入~展開~終末】

 それでは、実際に行った授業を展開してみます。
 まず、授業の始めに、赤ちゃんの人形を持参しました。それは、自分がこの世に誕生したときの姿を思い浮かべられるようにとのことです。

 さらに、私自身の子供を出産したときの体験を語りました。
・体内に新しい命が宿ったことを知ったときの喜び
・命が体の中で次第に成長していく楽しみ
・毎日、胎児に語りかけ、たくさん会話をし、そして、無事に生まれてこられることを神仏に祈る思い
・胎児の成長とともに、母胎は体力を消耗して免疫力が下がり、帯状庖疹になってしまったこと。
・高齢出産になるので、医者からはダウン症のリスクが高いと指摘された。
・出産のときは、二日間くらいかけて、やっとの思いで出産できた。
・命のすごさ、尊さ、力強さ、素晴らしさの実感

 ここまで話して、教材 「あなたはすごい力で生まれてきた」 を朗読します。
 この後で生徒たちの考えを深めさせる時間をとりました。具体的には、心に響いてきたこと(部分)を、それぞれの思いを大切にしながら、感想や意見を述べてもらいます。

 クロージングとしては、まず写真を提示します。「コンクリートのわずかな割れ目から芽を出している植物」 の写真。「重い石を押し上げて芽を出している植物」 の写真。等々を提示しながら、生徒に 「命」 の力強さを実感してもらいます。

 さらに、『自分をえらんで生まれてきたよ』 (いんやく りお著 サンマーク出版刊) という書籍から、りお君の言葉を紹介しました。
----------------------------
 この本は、理生(りお) くんが片言を話し始めた頃から九歳までにおしゃべりしたことを母親が書き取ったものです。
・生まれる前、ぼくは、宇宙にいた。流れ星に、乗っていた。
・ぽくは、雲の上からいろいろ見て、「ここの家がいい」 って、すぐに決めて、神さまにいいに行った。「一度決めたら変えられないよ。いいんですか」 って、神さまにいわれて、「ここしかない、ここがいいんです」 といった。
・指をぐるぐる回したら、目が回るくらいの渦まきができて、それがどんどん細長くなって、米粒みたいになって、ピカツと光って、それで、ママのおなかに入った。
・生まれてくるっていうのは、幸せなんだよ。生きているというのは、大きな奇跡。あたりまえと思っている人も多いけれど、奇跡なんだ。だから、ぼくは早くおとなになって、みんなにそれを伝えたい、
・生きているというのは、大きな奇跡。みんな、だれでも、たましいはある。たましいは死なない。だからこそ、ぼくたちは、喜びで、大きく生きのこれる。
----------------------------
 生まれる前の記憶をもっているという子供は、かなりいるようです。ちなみに、ある産婦人科医の先生が、長野県諏訪市・塩尻市の保育園に通う子供を対象にアンケートを実施したところ、胎内記憶は33%、誕生記憶は21%の子供が「ある」ということだったそうです。

 授業のしめくくりの言葉は、つぎのような内容で余韻をもって終わりにしました。
「一人の命が生まれてくるというのは、本当に奇跡です。
『生まれる前から、両親や自分の人生をよく考え、お母さんのお腹から出るときは、すごい力を発揮してこの世に誕生してくる。』
 そう考えると、自分が、今ここに生きているのは、決して当たり前のことではなく、この世の神秘、命の尊さ、人との出会いの不思議を感じます。命あるもの全てをあたたかく包み込んでいる何か、大きく、かけがえのない存在さえも感じられます。
 そんな中で、私たちは、『生かされている』ことを改めて確認すると、自分が、今、生きていることに感謝したいという思いが心の底から湧き上がってくるように思います。」

3. 生徒の感想から (一部省略)

 最後に授業後の生徒たちの感想を紹介します。

●僕は、自分の力と母の力で生まれてきたことと、それぞれが「生きたい」「生きてほしい」という思いで生まれてきたということから、僕は、生きる力のかたまりなんだと感じました。
●私は、この話を読んで、先生の話を聞いて、とっても感動したし、少し泣きそうになりました。私は、生まれた直後、呼吸が止まって、心臓も止まって、すごく大変でした。私は、一歩間違えたら死んでいたかもしれません。両親に心配をかけ、絶えそうな私の命を、憧れの医師や看護師に救ってもらいました。私は、小児科看護師になりたいと考えています。私は、全ての命を、自分の命をかけて守りたいです。両親やお医者さんが命(時間)を削って私を助けてくれた恩返しに、私は私の命(時間)を使って、子どもたちを助けたいです。
●自分が自分の力で生まれたなんて、考えたことがありませんでした。母親が大変だったのは聞いていましたが、それと同じくらい自分も頑張って人生を始めたと思うと、命の力強さを感じます。そして、生まれることができなかった命もたくさんあることを改めて意識させられ、その命のためにも精一杯生きようと思いました。これからも長い人生が続くと思いますが、くじけることなく過ごしていきたいです。
●最近は、親とあまり口をきかないのですが、改めて親に感謝しなければいけないなと思いました。今まで親に迷惑をかけてきたので、あと二年か三年後にはプロ注目選手になって、自分の夢であるプロ野球選手になれるように、日々努力して親孝行できるように頑張りたいと思います。
●「生きるということ」 の大切さやありがたさをとても感じました。生まれてこられなかった人の分まで頑張ろうと強く思いました。15年間生きていること、3年生としてみんなと学校生活が送れているのは、偶然ではなく、なにかどこかでつながる 「運命」 のようだと思いました。今日という今を大切にして生きることはあたりまえかもしれないけれど、このあたりまえをずっと大切にしていきたいと思いました。
●私は、この世に生まれてこれた命を持つものとして、この命を大切にしていきたいと思いました。最近、いじめによって自殺などが多くなってきているので、この世に生まれた者同士のいじめがなくなれば、生まれてこれた命の代表として恥ずかしくないと思います。私は、自分を励まし、他の人々とつながって生き続けていこうという勇気を大事にしていけたらいいなと思いました。

4. 授業の振り返りをまとめて

 自分の命の始まりを知るということは、今の自分が生きていることの不思議さを改めて考え、この命を生み出してくれた親に思いを巡らすことにつながります。
 そして、自分の周りで生きている人々の命の尊さに気づき、さらに、これからの自分の人生をどう生きていくかという生き方を確立していくことにもなります。
 学校では、道徳という時間を通して、生徒一人一人が、自分の生き方を少しでも見つめる時間となることを祈念してやみません。
 忙しい日々の中でも、一人の人間の 「生」 の根源を常にどこかで意識する思いを失わないようにしたいものです。

教師経験者:ミルキー


 

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[ 2018/08/11 19:53 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

★☆ 教育は未来を創る ★☆ 

180729 草原の少女

★☆ 教育は未来を創る ★☆

 「教育は未来を創る」 と言われています。教育が未来を創るということについて、小学校の教師、校長として、子どもを育成してきた立場から、考えを述べてみたいと思います。

 未来を担う子どもたちを育成するのは、教育です。だから、「教育が未来を創る」 と言われるのでしょう。
 そして、教育は、教師で決まると言っても過言ではありません。教育者の人格やその考え方が子どもたちに大きな影響を与えるからです。

 子どもは、成長していく中で、たくさんの方に出会います。
 その中で、「自分はこの人のように生きてみたい」 という自分の人生のモデルとなる方に出会います。また、「この人のようには生きていきたくない」 という逆のモデルを見つけることもあります。教師の目からは、人生のモデルは、同性の方になることが多いように見えます。
 最初に出会う人生のモデルは、女の子は母親、男の子は父親となります。そして、次に出会うモデルが 「教師」 という子も多いはずです。

 ですから、教師には、学習を教える教育者としての姿だけでなく、人生のモデルになるという自覚が求められると思っています。
 小学校時代、子どもは、一日のうち、おおよそ8時間学校で過ごします。その学校の中で、学習や集団生活で起こるドラマや感動など一緒に分かちあう先生。その存在は、子どもの成長に大きく関わってきます。
 なお、中学校以降のモデルは、先生だけでなく、先輩や同級生など、幅が広がっていきます。

 未来は、明るく希望に満ちたものであってほしいと私は思っています。家族や周りの人と助け合い、つながって生きる社会。愛が循環している。そんな社会を心から願っています。
 そのためには、明るく、建設的で、積極的な考え方で生きていく子どもたちを育てることが大切です。ですから、教育者も、明るく、建設的で、積極的な考え方を持つことを、心掛けなければなりません。

・いじめや不登校の解消。
・夢と希望に満ち、自分の夢に向かって今を生きる。
・地域や国を愛し、他の人や社会に貢献する子ども。
そんな志ある子どもを育てたなら、きっと明るい未来が創造されると考えています。

 学校は一つの社会です。様々な価値観で育ってきた子どもたちが出会い、友だちとのかかわりの中で、感動や喜びが生まれると共に、けんかやいじめなどの問題も起きます。
 けんかしても、仲直りしたとき、子どもは、けんかをしても分かり合えると気づきます。それは、明るく、建設的な考えが実現していく体験と言えるでしょう。そして、明るく、建設的で、積極的な考え方をもって生きようと子どもは決意するのです。
 一つひとつ、よき体験を重ねていきます。学校は、本来は 「不可能」 を 「可能」 に変えられるところであり、困った時に自分を助け、力を尽くす人に出会うところなのです。

 小学校では、いじめのアンケートや生活アンケートなどで、いじめの調査をしています。1、2年生では、「からかい、ちょっかい」 などが嫌だという回答が他の学年よりやや多くなります。
 例えば、肩をたたかれたときに、「やめてよ。」とか、「なぜそんなことするの。」ときちんと言える子もいます。黙って我慢する子どももいます。
 アンケートから聞き取りをし、事実を確認すると、
1.肩があたっただけ。
2.遊びに誘いたかった
3.ふざけて、たたいた
4.はらがたったから、たたいた。など
様々な原因で 「出来事」 が起こっています。

 事実が確認されると、すっきりするし、解決してくれた人の存在がうれしくて、信じられない世界から信じられる世界へ一歩踏み出せるきっかけになります。
 大人は、「そんなどうでもよい」とか、「気のせいだよ」とか、「小さな事を気にしない」などと言ってしまいます。しかし、そんな言葉をかけられた子は、自分の考えや意見を言うことをあきらめて、困ったことがあっても我慢してしまうようになります。
 大切なことは、ささいなことであっても、子どもたちの考えや思いをしっかりと聞いてあげることです。そこから先ほど述べた、明るく、建設的で、積極的な子が育っていきます。

 学校は自分の夢を描ける素晴らしいところです。家庭環境に関わらず、学校ではみんなが同様に自分の力で自分の人生を生きることができます。
 朝、正門を入ったとたん、目の前に自由でクリエイティブな世界が広がっています。 「おはよう」 のあいさつと共に、新しい朝に新しい自分で、新しい一日を生きる。学校はそんなところであってほしいと願います。

 明るく、建設的な未来は、明るく、建設的で、積極的な考えをする子どもたちが創るのです。
 そして、その明るく、建設的で積極的な子どもたちの考えは、教育によって創られ、人々の愛によって育まれていくと信じています。

泉章子の子ども未来プロジェクト代表  泉 章子(いずみ しょうこ 元小学校校長 )


 

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[ 2018/07/29 17:00 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

◆◇ 「児童等の尊厳を保持するため」 の法律 ◇◆ 

180723 0629文科省「いじめ防止対策協議会」
【写真】 文部科学省 「いじめ防止対策協議会」 (2018年6月29日)

◆ 「児童等の尊厳を保持するため」の法律 ◆

 7月、夏休みが始まった学校も多いと思いますが、いじめの相談が相次いでいます。

 今年6月で、いじめ防止対策推進法 (いじめ防止法) が制定されてから5年になり、学校現場も変わってきました。
 いじめを見逃してはいけないという意識が、学校現場に根付きつつあります。しかし、中には、「喧嘩だ」 「仲たがいだ」 などと言って、いじめを認めようとしない教師もまだいるようです。

 先日 (6月29日)、文部科学省で開催された 「いじめ防止対策協議会」 を傍聴しました。
 会議中に、文部科学省が、総務省から、今年3月、
「法律のいじめの定義を限定解釈しないように周知徹底すること」
「法律等に基づく措置を確実・適切に講ずることを周知徹底すること」
など、いじめ防止対策推進法を守るようにとの「勧告」をされていたことが報告されました。

 法律で 「いじめ」 の定義は明確に定められているのですが、文科省が発表する、児童生徒1000人当たりの 「いじめ認知件数」 は、都道府県間で約 19倍と大きな差があります。
 総務省はこのような状況を問題視し、各地の教育委員会等が設置した第三者委員会の調査報告書67通を分析して、教師がいじめ認知の際、継続性、一方的、集団性など法律のいじめの定義とは別の要素を判断基準としていたり、「この程度は悪ふざけやじゃれ合いで問題ない」、「本人が『大丈夫』」 と言ったからいじめではない」 などと、いじめ防止対策推進法のいじめの定義を限定解釈しているケースが多数あったことから、文科省に前述の勧告がなされたのです。

 「いじめ防止対策協議会」 では、総務省からの 「勧告」 をふまえての文科省の対応が紹介されました。
 対応としては、生徒指導担当者の会議等で 「勧告」 内容を周知徹底すること、
全国の教育委員会に勧告を踏まえた 「通知」 を3月26日に発したこと、
 「通知」 の内容は、
・ いじめの認知件数がゼロであった場合には、そのことを児童生徒や保護者に公表し、認知漏れがないか確認すること、
・ いじめの認知件数に学校間で大きな差がある場合には、その原因を分析し、いじめ認知への消極姿勢や認知漏れがないか確認すること、
・ いじめの認知にあたっては、加害行為の 「継続性」 「集団性 」等の要素により、法律のいじめ定義を限定的に解釈しないこと、
・ 全ての教職員に資料を配布するなどして、いじめの正確な認知に関し共通理解を図るなど周知徹底すること、
・ 本年5月末時点において、全ての学校で取組みがなされたか確認すること等であると紹介されました。

 総務省が勧告したことは意外でしたが、今回の文科省からの通知で、今年秋に発表される昨年度のいじめ認知件数に変化があるのか、注目していきたいと思います。

 いじめ防止対策推進法では、いじめられた児童生徒が、「いじめだ」 と苦痛を感じていれば 「いじめ」 なのです。(同法第2条)。
 それを限定的に解釈する原因としては、一つには法律を読んでいない教師がいるという現実があります。
 総務省の調査でも平成18年以前のいじめの定義で判断していた例が分かっています。
 文科省の「いじめ防止対策協議会」の委員からも、
「生徒指導の教員を集めての研修会で、いじめ禁止は何条に規定されているかと聞いても誰も答えられない。約80人が参加していたが、いじめ防止法を読んでいる先生はほとんどいなかった」
との指摘がありました。

 また、故意にねじ曲げて、独自の解釈を押し通す教師もかなりいます。
 総務省の調査でも、数名から下着を下げられてひどく傷ついたという事案で、「単発行為で継続性がないのでいじめと認めなかった」 というケースがあったことが報告されています。
 要するに 「いじめと認めると面倒くさい」 ということなのでしょう。
 同省の調査では、「子供のトラブルで、すぐに解消した事案を認知すると相当な数となる」 等の理由で、「継続性」 「集団性」 「一方的」 などの要素で限定解釈した事案が24%もありました。

 学校だけではなく、いじめ調査の第三者委員会においても、法律のいじめの定義を限定解釈した事例が相次いでいます。
 東京都葛飾区では、2014年4月、中3男子が自殺しました。
 その日、顧問の教師が不在の部活中に、その中3男子生徒は身体が動かなくなってしまいました。
 他の部員たちは、その動けない生徒に、「霧吹きで水をかける」、「ピンポン球をぶつける」、「ジャージのズボンを下ろそうとする」などし、中3男子は直後に学校を出て自殺しました。
 本年3月、第三者委員会は、
「これらの一連の行為は、生徒たちの間でふざけている行為として、日常許されているとの共通認識があった」、
「法律の定義を用いて形式的に評価すべきではない」
として、いじめとは評価できないとしました。
 この結論に、区役所には抗議の電話が相次ぎ、文部科学省も、葛飾区に対して、「行政はいじめ防止法の定義で判断すべきだ」と指摘しました。
 6月、葛飾区長は、第三者委員会の結論をくつがえし、
「一連の行為はいじめに該当する」、
「生徒たちの一連の行為が自殺への衝動に影響を与えた可能性は否定できない」
との区の見解を発表しました。

 いじめ防止対策推進法は、第1条に同法の目的として、「いじめが、被害児童等の教育を受ける権利を侵害したり、生命身体にも重大な危険を生じさせること等にかんがみ、児童等の尊厳を保持するため、いじめ防止等のための対策を、総合的、効果的に推進することを目的とする」旨 定めています。
 つまり、いじめ被害児童生徒を救済するのが目的なのです。
 先生方には、徹底して「被害者を守るという姿勢」から逃げることのないようにお願いしたいものです。

 いじめかなと思ったら、ためらわずにご連絡ください。
 解決に向けて、お役に立てれば幸いです。

いじめから子供を守ろう ネットワーク
松井 妙子

(注)いじめ防止対策推進法
(目的)
第一条 この法律は、いじめが、いじめを受けた児童等の教育を受ける権利を著しく侵害し、その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず、その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがあるものであることに鑑み、児童等の尊厳を保持するため、いじめの防止等(いじめの防止、いじめの早期発見及びいじめへの対処をいう。以下同じ。)のための対策に関し、基本理念を定め、国及び地方公共団体等の責務を明らかにし、並びにいじめの防止等のための対策に関する基本的な方針の策定について定めるとともに、いじめの防止等のための対策の基本となる事項を定めることにより、いじめの防止等のための対策を総合的かつ効果的に推進することを目的とする。

(定義)
第二条 この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。


 

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[ 2018/07/23 10:29 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)