◇ 代表メッセージ (2017年11月) ◇◆◇ 期待できる 「長野県のLINEいじめ相談」 と 「ニューヨーク州の処罰法」 ◇◆ 

171103 自由の女神

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 期待できる
「長野県のLINEいじめ相談」 と
「ニューヨーク州の処罰法」 ◇◆


10月10日、長野県のLINEでのいじめ相談 「ひとりで悩まないで@長野」 の実績が発表されました。
9月10~23日の2週間、中高生から2週間で時間外のアクセスを含めると約3500件アクセスがあり、10人の専門相談員が対応し、547件の相談に乗ったというものです。これは 2週間で前年度 1年間の電話相談 259件の約2倍にあたります。

以前、文部科学省でSNSによるいじめ相談が検討されているということを、紹介いたしました。
その時に問題点として、
・相談に来ている子を継続的に相談できるようにすることが必要である。
・実際に解決することが必要だ
という2点をあげさせていただきました。

この点について、今回、SNS相談事業を受託した関西カウンセリングセンターの古今堂靖(こきんどうやすし)理事長の言葉として
「やり取りの記録が残るため引き継ぎが可能で、二者間に限られがちな相談員と当事者のやり取りをリアルタイムで俯瞰(ふかん)し、時には相談員に助言もする職員を置くこともできる」 と述べておられるという報道があります。
つまり、今回の長野県の取組みでは、「継続的に相談にのることができる」 という点が画期的だと言えます。
継続的に相談できるということであれば、「解決できる確率」 が格段に上がると言えます。
間もなく、長野県からの正式な中間報告がなされるとのことですが、今回の報道を見る限り、文部科学省としては、この長野県方式を中心に議論を重ねて全国での実施を図っていただきたいものです。
ただ一点、アクセス件数と相談件数の乖離(かいり)が気になります。継続的に相談できるシステムであれば、翌日にこちらからLINEしても良いのではないかと思います。
なお、今回の対象は中高生対象となっておりますが、小学校の高学年、及び保護者にまで対象を広げられることを期待しています。

この長野県の取組は、すでに起きているいじめに対する対応ですが、いじめの抑止策としてはアメリカのニューヨーク州の取組みも参考になります。
ニューヨーク州ノーストナワンダで10月から、いじめ加害者の親を処罰するという条例が施行されたというのです。
親に子供の行動に対しての責任を問うことにより、いじめを抑止しようとしているのです。
内容としては、子供が90日間のうちに2回、いじめをしたり他の生徒を攻撃したりした場合、その子供の両親は250ドル(約2万8000円)の罰金を払うか、もしくは最大15日間刑務所ですごすか、またはその両方が科されるとなっています。
しかも、この都市が参考にしたのは、2016年のウィスコンシン州の条例とのことで、いじめ加害者の親を処罰するという方向で、アメリカでは 「いじめ防止策」 が進んでいきそうです。

明らかにいじめていることが分かっても、「うちの子はいじめていない」 と強行に主張する親がかなりの数にのぼる日本の現状では、加害者の親の責任を問う条例や法律の制定を検討することも必要だと思います。
また、繰り返しにはなりますが、教師が、いじめを隠蔽したり、いじめを放置したり、いじめに加担したり、さらには、福井の中学生の自殺事件のように、教師がいじめ行為を行った場合には、教師を処罰するという姿勢をこの国は持つべきです。
いじめ予防といじめ対処、この両方の施策は、子供たちを守り、いじめのない学校生活を守るためには、絶対に必要なことです。

間もなく文化祭の季節も終わります。
子供たちも様々な葛藤があったと思います。その葛藤がいじめになることもあります。
おかしいなと思うことがありましたら、ご遠慮無く、ご相談ください。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
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[ 2017/11/03 10:30 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

◇ 代表メッセージ (2017年10月) ◇◆ 守られすぎている教師 ◇◆ 

171006 コスモス

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 守られすぎている教師 ◇◆


10月に入り、帰り道には、にぎやかな秋の虫の声が広がっています。
文化祭や体育祭を行う学校も少なくありません。

9月29日、教師に暴行を働いた16歳の高校生が逮捕されるというニュースが大きく流れました。
28日午後3時ごろ、福岡県の私立高の男子生徒が、授業中にタブレットで授業に関係ない動画を見ていて教師に注意され、ついにはタブレットを取り上げられたことで事件を起こしました。
生徒がタブレットを取り返そうとして、教師の背中をけるなどの暴行を加えたというものですが、この事件が発覚したのは、ネット上の動画がきっかけだったということで反響が大きくなったように感じます。その場にいた生徒が撮影して動画をネットに上げていたのです。
ちなみに、その授業は、教師が大声で制したために騒ぎは収まったようです。

続いて3日、同じ福岡県で、中学の男子生徒が教員を殴り、顔面打撲の傷害を負わせ、暴行を受けた教員が生徒を傷害容疑の現行犯で 「常人逮捕」 したというニュースが飛び込んでまいりました。
授業を受けずに外にいた生徒を連れ戻そうとして起きた事件のようです。
警察官でない一般人が逮捕することを常人逮捕、あるいは私人逮捕と呼びますが、珍しいケースです。

「暴力に及んだら逮捕される」 ということは当然です。
不思議なことに生徒が教師を殴って逮捕されたというニュースはよく目にしますが、逆に教師が生徒を殴って逮捕されたというケースはあまり目にしません。
日頃、いじめ相談を受けていると、警察は、なぜ生徒には厳しいのに、教師には甘いのだろうと感じています。

先日も、服装がだらしないということで、「顧問の先生から殴られた」 という相談がありました。
この生徒からの相談は、
「殴られたのは、自分が悪かったから、しょうがないと思う。でも、転んでボタンがとれてしまって、止められなくなっただけなのに。いつもちゃんとしているのに、理由も聞いてくれないし、試合にも出してくれない」
というものでした。

学校という場であろうとなかろうと暴力に及んだら教師であっても逮捕されてしかるべきです。
しかしながら、教師による体罰で、懲戒処分を受けたというニュースはありますが、教師が逮捕されたという事案はほとんど聞いたことがありません。

10月2日には、このようなニュースもありました。
2009年、大分県の高校生が部活動中に死亡した事故に伴い、両親が、県に命じられた賠償金など約2755万円を元顧問らに請求するよう県に求めた訴訟の控訴審判決で、県側の控訴を棄却し、1審の元顧問に賠償金100万円を請求するよう命じた判決を支持したとのことです。
2009年当時の報道によると、
『顧問は助けるどころか 「演技じゃろうが」 と言って、生徒の体を前蹴り、生徒は自分で、防具をはぎ取るように外し、壁に頭をぶつけて倒れた。
それでも元顧問は馬乗りになり、「これが熱中症の症状じゃないことは、俺は知っている」 などと言いながら頬に約十発、平手打ちを加えた。
生徒は嘔吐 (おうと) して反応しなくなり、その夜に亡くなった』 (東京新聞) とあります。
このような状況でも、刑事事件になっていないのです。

両親は 「公務員がその職務を遂行する際に、過失によって他人が損害を受けたときには、国や自治体がその賠償責任を負う」 と規定された 「国家賠償法の壁 」に阻まれ、直接的に顧問の責任を追求できなかったのです。
そこで顧問の責任を問うために、裁判を起こし、「県は、県が支払う賠償金の一部を顧問に負担させよ」 と求めたのです。

ここまでの暴力行為がなぜ刑事事件として扱われないのか、法律に不備がある、あるいは法の運用に問題があると言えます。
教師による体罰や暴力が 「教育上必要な指導」、「容認されるべき行為」 として扱われ、犯罪が黙認されているような状況は、変えなければなりません。
本来、成年した分別ある大人が暴力を振るうことのほうが罪は重いのです。
公務員だから許されるなどということはあってはならないことです。
生徒の範たるべき教師だからこそ、なお一層のこと生徒の範たらねばなりません。

10月、楽しいこともたくさんあることと思いますが、その分、子供たち同士での小さな衝突も起きやすい季節です。
結果、いじめ相談も多くなってまいります。

いじめで困っている子供たちをみかけたら、声をかけてあげてください。
お子さんが落ち込んでいるとか、朝方までふとんにくるまってネットしているとか、そんな兆候が出てくるようでしたら、やや危険領域に入っています。
不安に思うことなどありましたら、どうぞ、ご相談ください。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

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[ 2017/10/07 10:20 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

◇ 代表メッセージ (2017年9月) ◇◆ 懲戒と体罰の違いについて ◇◆ 

170906 学校校舎

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 懲戒と体罰の違いについて ◇◆


夏休みも終わり、秋が来ています。
早々に文化祭が開かれる学校もあるようです。

今年は、例年にない程、9月1日問題が多くのマスコミに取り上げられました。
日本の多くの学校は9月1日に新学期を迎えます。9月1日、子供たちの自殺が一番多くなるという問題のことです。
新聞、テレビで何度も取り上げられたのですが、今年も始業式を挟んで、報道されただけでも7人もの子が生命を絶っています。
「死ななくていい。学校だっていかなくていい」
直接、そう言ってあげたい。相談にものってあげたい。
でも、なかなか私たちの声が届かない。
皆様と共に、子供たちに 「君を守りたいんだ」 と、もっともっと伝えて行きたいと思います。

さて、8月20日に行われた東京都世田谷区教委主催の中学生の体験学習コンサートで、ルールを守らなかった男子生徒がビンタされたとの報道がなされ、賛否両論、様々な意見がネットを駆け巡りました。

たしかに50年前であれば、「たいしたことではない。ルールを守れない生徒が悪い」で済まされ、新聞沙汰にもならない話です。
昭和の時代、殴られたり、押し入れにとじこめたられたりするのは家庭の当然の「しつけ」でした。
家だけでなく学校でも 「しつけ」 としてつねられたり、しっぺされたり、定規でたたかれたりしていました。「赤毛のアン」 の続編 「アンの青春」 にも、教師になったアンが鞭をふるう場面がでてきますので、かつては、珍しいことではなかったのでしょう。
しかし、ビンタされるのはいやなものです。叩かれるのは一瞬ですが、痛みを想像しながらビンタが飛んで来るのを待つもいやですし、叩かれた後も 「俺は悪くないのに」 とか 「あいつもなのに」 などの思いが浮かんできて気分がめいります。

指導者が 「なぜできないんだ。なぜ言うことを聞かないんだ」 という気持ちになることもあるだろうとは思います。
長らく、日本では 「教育」 という名のもとに体罰が容認され、教育の現場には警察も介入しないという、治外法権的対応がなされてきました。
しかし、「人を殴ったら暴行罪」 です。成人でしたら当然、逮捕です。これが日本の法律です。

今回は、教師が行ったわけではありませんが、教育の現場で起きたことです。
「体罰」 ということについて文科省の指針が出ていますので、保護者としては知っておく必要があると思います。

学校教育法第11条では、
「第十一条 校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない。」
と体罰を禁止しています。

どのような行為が体罰に該当し、どのような行為が懲戒なのかということについて、文科省のホームページに 「学校教育法第11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰等に関する参考事例」 として考え方が例示されています。
一部を紹介いたしますと、体罰としては以下のような事例がのっています。
・前の席の児童に足を当てた児童を、突き飛ばして転倒させる。
・反抗的な言動をした複数の生徒らの頬を平手打ちする。
・立ち歩きの多い生徒を、頬をつねって席につかせる。

・放課後に児童を教室に残留させ、児童がトイレに行きたいと訴えたが、一切、室外に出ることを許さない。
・宿題を忘れた児童に対して、正座で授業を受けるよう言い、苦痛を訴えたがそのままの姿勢を保持させた。

「体罰にあてはまらない懲戒としての事例」 も掲載されています。
・放課後等に教室に残留させる。
・授業中、教室内に起立させる。
・学習課題や清掃活動を課す。
・学校当番を多く割り当てる。
・立ち歩きの多い児童生徒を叱って席につかせる。
・練習に遅刻した生徒を試合に出さずに見学させる。

また、このページには、正当な行為 (通常、正当防衛、正当行為と判断されると考えられる行為) として、
・休み時間に廊下で、他の児童を押さえつけて殴るという行為に及んだ児童がいたため、この児童の両肩をつかんで引き離す。
・全校集会中に、大声を出して集会を妨げる行為があった生徒を冷静にさせ、別の場所で指導するため、別の場所に移るよう指導したが、なおも大声を出し続けて抵抗したため、生徒の腕を手で引っ張って移動させる。
などの事例も掲載されています。

従って、今回のコンサートにおいては、「生徒を抱きとめて静止させる」 という対応が望ましいと言えます。
ちなみに、このような場合、外部の指導者だけが子供たちを指導していたわけではないはずです。当然、教育委員会の先生や、外部の指導者をサポートする教師も舞台の隅にはいたと考えられます。
本来はサポートする教師が対応すべきことで、そこまでの配慮が足りなかったことを残念に思います。

全体をコントロールする運営責任者を置いて、プログラムや時間配分を管理するのは当然ですし、もしもルールを逸脱した生徒が出た場合には、制止する役割の教師を配置するなどして、催しを成功に導くための準備や配慮が必要です。
その意味では、運営側の自覚が不足していたと感じます。

以上述べてまいりましたが、いじめと体罰は別のものにも見えますが、いじめ相談の中には教師によるいじめの相談もあります。
私たち保護者も、今の教育の中で、どこまでが 「懲戒」 として認められているかということも確認しておきたいと思います。

新学期を迎え、様々な不安を感じることがあろうかと思います。
気になることがありましたら、早めにご相談いただけますよう、よろしくお願いいたします。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

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[ 2017/09/07 07:07 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

◇ 代表メッセージ (2017年8月) ◇◆ 国のSNS相談-解決しなければ意味がない ◆ 

170804 0731SNS第3回
【写真】 SNSを活用したいじめ等に関する相談体制の構築に係るワーキンググループ
第3回会議 (2017年7月31日 於:文部科学省)

◇ 代表メッセージ ◇
国のSNS相談 - 解決しなければ意味がない


夏休み真っ最中、暑いですね。
でも、子供たちは夏を謳歌しているはずです。

さて、大人たちも頑張っています。
文科省のいじめ防止対策協議会が、7月31日に、いじめ相談にSNSを活用するための中間報告をまとめたとのことです。
確かに子供からの相談は、電話よりSNSが多いのは事実です。

NHKの報道をまとめてみますと、
・SNSの利点として、子供たちが絵文字などで自分の思いを気軽に伝えられる
・相談者にはSNSを使い慣れた学生や若者のコミュニケーションに精通した人を入れる必要がある
・自殺をほのめかすなどの緊急の相談の場合は、できるだけ早く音声による相談に切り替える、
加えて、子供たちの個人情報の厳格な管理が必要
・そのうえで、来年度、モデル事業として、一部の学校や地域で実施し、その効果を検証し、全国展開を検討する

報道を見る限りは、真摯に対応しようとしているように見えます。
しかし、中間報告案および、前回の委員会を直接傍聴してきた私たちとしては、いくつかの提案をしておきたいと思います。

提案の前に、一言、述べておきたいと思います。
ご存じの方も多いことだとは思いますが、私たち 「いじめから子供を守ろうネットワーク」 は、電話相談だけでなく、掲示板での相談、メールでの相談をもう10年以上も受け続けております。
この10年、私たちが受けたSNSを介した相談には、自殺予告や、リストカットなど一歩間違えれば大変なことになるという相談もありましたし、お子さんをいじめ自殺でなくされた方との交流もありました。

ですから、単なる批判のための批判ではありませんし、机上の空論でもありません。
実際に相談を受け続けている人間として、文科省に伝えたいのです。

協議会では、「保護者の相談を受けると何らかの回答をださないといけなくなる。保護者については今後の検討ということにしたい」 という趣旨の意見も出ておりました。
「いじめ相談」 は解決するために行なわなければなりません。
過激に聞こえるかもしれませんが、「解決策を提示できなければ意味がない」 のです。
保護者だけでなく、子供たちも 「いじめ」 を相談するのは、「聞いてもらいたい」 から相談するわけではありません。「解決してほしい」 のです。
「解決してくれない相談機関」 は必要ありません。お金の無駄遣いと言っても過言ではないと思います。
「解決する」 ことを前提に、子供たちをがっかりさせない体制を構築していただきたいものです。

また、議論の1つとして、「子供たちのスマホ、携帯には、相談員がどのように対応したか痕跡を残さないようにしたい」 との意見もありました。
一方 「あとで読み返すためには、やり取りを残してあげるべきだ」 という意見も出ていましたが、今回の中間報告を読む限り、
「チャットのようにリアルタイムでやり取りをすれば、運営側だけがデータを取れる」 という方向で調整が進んでいるように読めます。
加えて 「制限時間内に応答がなければ打ち切る」 とか、「定時になったら強制終了するのはどうか」 との意見も採用されてしまいそうです。
この意見からは、「その場かぎりの対応しかしないし、できない」 という姿勢が見て取れます。
これでは、ほとんどのいじめは解決できません。

子供たちからの相談は、
「死にたい」、
「いじめられている。学校行かなくてもいい?」、
「もうやだ」とか、
そんな一行だけの言葉から始まります。
その子の心を開き、信用してもらうためには、何十回ものやりとりが必要です。何日もかかることもよくあります。
しかも、第一声に対しての返信を失敗したら、二度と連絡がとれなくなります。
ひとつひとつを丁寧にやり取りして、徐々に実態が分かってくる。そこから解決策を模索してゆくものなのです。

また、子供たちだって、ご飯も食べます、お風呂の時間もあります。宿題もあります。チャットしている間だけで相談が終わるわけがありません。
解決するために必要な相談員側の姿勢としては、「解決するまで、その子とやり取りを続ける」 という覚悟が必要です。
同じ相談員が、繰り返し繰り返しやり取りして、やっと名前が聞ける、学校が分かる、いじめている子がわかる、そんなものなのです。
私自身、1人の子とのやり取りでだけ、一ヶ月に、携帯のメールの上限の1000件を超えてしまうこともあります。
1時間程度のチャットで終わりにしようなどと考えているようでしたら、甘すぎるのです。本気でいじめを減らそうというならば、本気の相談体制を模索しなければなりません。

「繰り返し相談される場合がある」 ことを問題点としてあげている意見もありました。
繰り返し相談されて困るような相談体制は必要ないとも言えます。
解決しなければ、当然、何度も相談してきます。当たり前です。
文科省としては、「繰り返し相談させない、リピーターをやめさせる」 という議論ではなく、繰り返し相談してくるような事案を「どう解決するか」というところに議論を進めなくてはならないはずです。

いじめの相談は、単なる悩み相談ではありません。
重大事態が目の前に迫っている、という認識の下で対応していかなくてはならないのです。
文科省をはじめ、委員の皆様には、子供たちの実態に即したSNS相談体制をつくりあげてほしいものです。

夏休みではありますが、いじめ加害者から呼び出される、あるいは家に押しかけてくるという、夏休みならではの相談事例もあります。
また、休み前のいじめ問題で学校とやり取りしている方もいらっしゃいます。
どうか、ご遠慮なくご相談していただければと思います。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
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[ 2017/08/04 12:30 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)