◇ 代表メッセージ (2017年8月) ◇◆ 国のSNS相談-解決しなければ意味がない ◆ 

170804 0731SNS第3回
【写真】 SNSを活用したいじめ等に関する相談体制の構築に係るワーキンググループ
第3回会議 (2017年7月31日 於:文部科学省)

◇ 代表メッセージ ◇
国のSNS相談 - 解決しなければ意味がない


夏休み真っ最中、暑いですね。
でも、子供たちは夏を謳歌しているはずです。

さて、大人たちも頑張っています。
文科省のいじめ防止対策協議会が、7月31日に、いじめ相談にSNSを活用するための中間報告をまとめたとのことです。
確かに子供からの相談は、電話よりSNSが多いのは事実です。

NHKの報道をまとめてみますと、
・SNSの利点として、子供たちが絵文字などで自分の思いを気軽に伝えられる
・相談者にはSNSを使い慣れた学生や若者のコミュニケーションに精通した人を入れる必要がある
・自殺をほのめかすなどの緊急の相談の場合は、できるだけ早く音声による相談に切り替える、
加えて、子供たちの個人情報の厳格な管理が必要
・そのうえで、来年度、モデル事業として、一部の学校や地域で実施し、その効果を検証し、全国展開を検討する

報道を見る限りは、真摯に対応しようとしているように見えます。
しかし、中間報告案および、前回の委員会を直接傍聴してきた私たちとしては、いくつかの提案をしておきたいと思います。

提案の前に、一言、述べておきたいと思います。
ご存じの方も多いことだとは思いますが、私たち 「いじめから子供を守ろうネットワーク」 は、電話相談だけでなく、掲示板での相談、メールでの相談をもう10年以上も受け続けております。
この10年、私たちが受けたSNSを介した相談には、自殺予告や、リストカットなど一歩間違えれば大変なことになるという相談もありましたし、お子さんをいじめ自殺でなくされた方との交流もありました。

ですから、単なる批判のための批判ではありませんし、机上の空論でもありません。
実際に相談を受け続けている人間として、文科省に伝えたいのです。

協議会では、「保護者の相談を受けると何らかの回答をださないといけなくなる。保護者については今後の検討ということにしたい」 という趣旨の意見も出ておりました。
「いじめ相談」 は解決するために行なわなければなりません。
過激に聞こえるかもしれませんが、「解決策を提示できなければ意味がない」 のです。
保護者だけでなく、子供たちも 「いじめ」 を相談するのは、「聞いてもらいたい」 から相談するわけではありません。「解決してほしい」 のです。
「解決してくれない相談機関」 は必要ありません。お金の無駄遣いと言っても過言ではないと思います。
「解決する」 ことを前提に、子供たちをがっかりさせない体制を構築していただきたいものです。

また、議論の1つとして、「子供たちのスマホ、携帯には、相談員がどのように対応したか痕跡を残さないようにしたい」 との意見もありました。
一方 「あとで読み返すためには、やり取りを残してあげるべきだ」 という意見も出ていましたが、今回の中間報告を読む限り、
「チャットのようにリアルタイムでやり取りをすれば、運営側だけがデータを取れる」 という方向で調整が進んでいるように読めます。
加えて 「制限時間内に応答がなければ打ち切る」 とか、「定時になったら強制終了するのはどうか」 との意見も採用されてしまいそうです。
この意見からは、「その場かぎりの対応しかしないし、できない」 という姿勢が見て取れます。
これでは、ほとんどのいじめは解決できません。

子供たちからの相談は、
「死にたい」、
「いじめられている。学校行かなくてもいい?」、
「もうやだ」とか、
そんな一行だけの言葉から始まります。
その子の心を開き、信用してもらうためには、何十回ものやりとりが必要です。何日もかかることもよくあります。
しかも、第一声に対しての返信を失敗したら、二度と連絡がとれなくなります。
ひとつひとつを丁寧にやり取りして、徐々に実態が分かってくる。そこから解決策を模索してゆくものなのです。

また、子供たちだって、ご飯も食べます、お風呂の時間もあります。宿題もあります。チャットしている間だけで相談が終わるわけがありません。
解決するために必要な相談員側の姿勢としては、「解決するまで、その子とやり取りを続ける」 という覚悟が必要です。
同じ相談員が、繰り返し繰り返しやり取りして、やっと名前が聞ける、学校が分かる、いじめている子がわかる、そんなものなのです。
私自身、1人の子とのやり取りでだけ、一ヶ月に、携帯のメールの上限の1000件を超えてしまうこともあります。
1時間程度のチャットで終わりにしようなどと考えているようでしたら、甘すぎるのです。本気でいじめを減らそうというならば、本気の相談体制を模索しなければなりません。

「繰り返し相談される場合がある」 ことを問題点としてあげている意見もありました。
繰り返し相談されて困るような相談体制は必要ないとも言えます。
解決しなければ、当然、何度も相談してきます。当たり前です。
文科省としては、「繰り返し相談させない、リピーターをやめさせる」 という議論ではなく、繰り返し相談してくるような事案を「どう解決するか」というところに議論を進めなくてはならないはずです。

いじめの相談は、単なる悩み相談ではありません。
重大事態が目の前に迫っている、という認識の下で対応していかなくてはならないのです。
文科省をはじめ、委員の皆様には、子供たちの実態に即したSNS相談体制をつくりあげてほしいものです。

夏休みではありますが、いじめ加害者から呼び出される、あるいは家に押しかけてくるという、夏休みならではの相談事例もあります。
また、休み前のいじめ問題で学校とやり取りしている方もいらっしゃいます。
どうか、ご遠慮なくご相談していただければと思います。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
http://ameblo.jp/kzizawa/
Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
Twitter: @kzizawa

 

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[ 2017/08/04 12:30 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

◇ 代表メッセージ (2017年7月) ◆◇ 学校に口実を与えないために ◇◆ 

170706 海と子供

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 学校に口実を与えないために ◇◆


蒸し蒸ししているのに暑いですね。はやく梅雨明けが来ないかな、待ち焦がれてしまいます。
しかし、もう7月です。夏休みは目の前に迫っています。

旅行やイベントを楽しみにしている子も多いだろうと思います。
しかし、中には、あと何日我慢したら休みになると考えながら毎日を送っている子もいるはずです。
こんな子たちに声をかけてあげていただきたいのです。
皆様の一言が、子供たちに安心感を与え、子供たちを守るはずです。

先日、いじめ相談を受けていて、感じたことがあります。
それは、保護者が無意識から、あるいは担任の先生に気遣って親切心から言った言葉が逆効果になることが多いということです。

一般的には、担任の先生にいじめを相談すれば解決してもらえます。
しかし、いじめには関わりたくないという教師も少なからずいることも事実です。
そんな教師に「いじめを解決しない口実」を与えないようにすることも保護者として気を付けたいものです。

1. 「いじめ」という言葉を使いたくない
まず、「いじめとは言いたくない」 という相談者も結構多いのです。
自分の子供がいじめられていることを認めたくないという気持ちもあるでしょうし、安易に 「いじめ」 という言葉を使いたくない方や、「いじめではなく暴力」 「いじめではなく恐喝」 等々、もっと酷いことが起きていると伝えたいという方もいらっしゃると思います。
しかし、これが 「酷い学校」 にとっては、とっても都合が良いのです。
ある相談事例では、
「お母さんからいじめられているとは伺っておりませんでしたので、特に何もしませんでした」
などといじめから逃げようとした学校もありました。
近年、不思議なことに学校は、「暴力」、「傷害」と言われるよりも 「いじめ」 と言われる方が大事 (おおごと) だと考える傾向が強くなっています。
本来、いじめよりも 「暴力」、「傷害」、「恐喝」 などの事件が起きたならば、より真剣に取り組まなくてはならないはずですが、学校の常識は逆転していて何よりも 「いじめ」 の方が重いのです。
ですから、学校に相談する時には 「いじめ」 という言葉をしっかりと使ってください。
言葉の暴力や、無視などのいじめの場合には 「人権侵害」 という言葉も使って学校と話すことが大切です。

2. 相手の子、相手の親には言わないでください
二点目、よく伺う言葉が、「相手の子には言わないでください」、「相手の親には言わないでください」 というものです。
講演の中でも、何度も繰り返し話していることですが、
「いじめには加害者がいる」
「加害者のいないいじめはありえない」
これは、当たり前のことなのです。
ですから、「相手に言わないで」 ということは、「何もしなくて良い」 と言っているのと同じと受け止められてしまうのです。
実際、「ご家族からの要望で加害者から聞き取りはしていません」 と言われてしまった事例もあります。
もしくは、「学活や道徳の時間にいじめについて話して欲しい」 という意味もあるでしょうが、これは大変、危険です。
全体指導は、「おまえ、チクったろう」 と報復、リンチ事件に発展することがあるのです。
加害者たちを個別に指導したり、叱ったりすることを飛ばして全体指導だけ行うと、いじめが止まらないことの方が多いのです。
したがって、しっかりと 「加害生徒を叱ってください」 と言うことを忘れないでください。

夏休み明けには、例年、いじめによる自殺事件が起きる傾向が明らかになっていますので、いじめは夏休み前に、解決しておく必要があります。
いじめの可能性がありましたら、前述したことを念頭に、早めに担任にご相談ください。

私たちもいじめ相談を承っています。
気になることがありましたら、ご遠慮無くご相談ください。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

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[ 2017/07/06 12:00 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

◇代表メッセージ (2017年6月) ◆◇ 子供のスマホを覗いたら、いじめを見つけてしまった! ◇◆ 

170609 あじさい

◇代表メッセージ◇
◆◇ 子供のスマホを覗いたら、いじめを見つけてしまった! ◇◆


梅雨の季節になりました。しばらくは重苦しい天気が続きそうです。

この6月は、いじめが多くなってくる時期でもあります。
昨日、事務所に 「息子のスマホに、友だちからひどいメッセージが入っていた」 という相談が入りました。
SNSを使ったいじめです。「SNSいじめ」 と呼んでいいと思いますが、私たちのところに来る相談の殆どは 「LINEいじめ」 です。それ以外にも、twitter、掲示板、facebook、instagramなどでもいじめが起きています。

対処法としては、相手が見知らぬ全くの他人からの誹謗中傷でしたら、アカウントを削除してしまうのが、一番簡単で、最も早く解決します。
しかし、子供たちの 「SNSいじめ」 は、ネットの中で起きているわけではありません。
大半は、リアル、つまり現実の友達関係、クラスとか学校とかで 「相手が分かる関係」 の中で起きています。
従って、いじめの対処方法は、原則、「学校に相談する」 ことで解決します。
より詳しくは、ホームページ (注1)、もしくは書籍 (注2) を参考にしていただければと思います。

さて、今回は、「親がSNSいじめを見つけた」 という場合の対応について考えてみたいと思います。

保護者が 「頭が痛い」 と感じるのは、親が発見したスマホの中のいじめを、「親子関係を傷つけないように、いじめられていることに気付いたよ」 と伝える方法だと思います。
なぜ悩むのかと言えば、「黙ってスマホを見た」 ということに負い目を感じてしまうことが多いからだとも言えます。
さらに、「スマホ読んだよ」 と言えば子供がキレて、「うるせー。なんで、勝手に読んでんだよ」 と怒り出すことが予測できてしまうためになかなか言い出せないということもありますね。
こうなってしまうと、いじめの話は全くできなくなってしまいます。日を改めて、話そうと思うのですが、一度こじれると、お互いに話題にしにくくなるのが一般的です。しかし、その間にも、いじめは進行して行くのです。

では、こうならないようにするために、いくつかの提案をしたいと思います。
一点目は、正論ですが、実際には難しい方法です。それは、
「私が、スマホを見てもいいようにしておくこと。この約束を守るならスマホの料金、払うよ」
と子供と約束しておくことです。加えて時折、確認することも忘れてはなりません。これができていたら、
「スマホ見たけど、もしかして、いじめられてる?」
と簡単に切り出せます。
でも、これができる家庭はそう多くありません。思春期の子供たちは独立心が芽生えますので特に難しくなります。

では、二点目としては、「子供にスマホを見た」 と言えない場合の提案です。
最良なのは 「本人から話させる」 ことです。これが一番です。
本人が 「話したくなる」 ように持っていくことができたら最高の対応と言えます。ここは親の腕の見せ所、工夫のしどころと言えます。

より話しやすくするために、「話のきっかけ」 を、振ってみましょう。
新聞やテレビのいじめ問題を振ってみる、あるいは単に学校や友だちの近況などを振ってみることで、話のきっかけになることがあります。
私たちのところにあった相談では、
「学校から帰ってきて、すぐ部屋で泣いていて。理由を聞いたら、息子が話してくれたんです」
あるいは、
「娘が一晩中、LINEしていて。問いただしたらいじめられているとのことでした」
など、子供の様子をきっかけにして、いじめを告白してくれることがあります。
ですから、
「昨日、スマホ、あまりいじってなかったね。どうしたの?」、
「近頃、おかしいよ。朝、つらそうだし。何かあった?」、
あるいは、
「○○ちゃんのお母さんが電話してきてね、あんたのこと心配してたんだよ。」
などの切り出し方も良いと思います。
「ちょっとうまく行っていない」 と言い出したら、しめたもの。
さらに、状況によっては、実際に、学校に様子を見に行くことも考えてみてください。
学校に行ってきて
「今日、学校に行ってきたんだ。あなたいじめられてるよね。わかるよ」
ここまで言えば、何らかの答えはでてくると思います。

そして、三点目。
緊急を要するような時には、反発されることを覚悟の上で、ぶつけなければならない時もあることを知っておいていただきたいと思います。
いじめによって、精神的に不安定になったり、身体の不調を訴えるような時が、その時です。すぐにでも対処し、子供に安心感を与えなくてはなりません。
ですから、「ごめん。心配だったからスマホを見たよ」 と思いきって打ち明けて下さい。
さらには、「あなたは悪くない。学校休んでもいいから」 などの言葉をかけて、親が 『絶対に守る』 という姿勢を示してあげてください。
追い詰められているような時には、「スマホを見られた」 ということでの反発よりも、「助けてもらえる」 という安心感の方が先に立つものです。

「SNSいじめ」 は、ある意味で 「未知なるものへの恐怖」 を伴っています。
よくわからない、知らないということで恐怖心が倍加してしまいます。
ですから、子供たちがよく使っているアプリについては保護者も概要を知っておくようにすることが大切です。一度は使ってみて下さい。
大半の保護者の皆様は、すでにSNSを使っていることとは思いますが、まだの方は、まずはLINEを使ってお子さんとメッセージを交換できるようになっていただきたいと思います。
併せて、スクリーンショット(画面の画像) の撮り方を身につけておいていただきたいと思います。何か起きた時には、この画像データが、いじめの証拠として使えます。

なにかお困りのことがありましたら、ご遠慮無くご相談ください。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

(注1) ホームページ 「いじめ解決方法」
http://mamoro.org/solution

(注2) 参考書籍
「いじめは犯罪!絶対にゆるさない!いじめに悩むこどもたち、お母さんたちへ」 井澤一明著 (青林堂刊)

井澤一明ブログ:
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[ 2017/06/07 22:00 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

◇ 代表メッセージ (2017年5月) ◆◇ 教員が子供のことを考える ◇◆ 

170513 かきつばた

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 教員が子供のことを考える ◇◆


ゴールデンウィークが終わりました。
中間テストが迫っていますが、授業も落ち着き、子供たちも新しいクラスに慣れてきた頃です。
あわせて、いじめ相談が増えてくる時期でもあります。

さて、4月28日に文部科学省が2016年度の 「教員勤務実態調査結果」 を公表しています。
報道によると、中学校教員の57・7%が国の過労死ラインに相当する 「週60時間以上」 の勤務をしていることが明らかになりました。小学校教員でも33・5%という数字となりました。
10年も前の2006年当時でさえ、「教員が子供と向き合う時間や生徒のことを考える時間が減った」 と言われていたものです。
それが私たちが活動をはじめた2006年に比べて、中学校では、1ヶ月の残業時間が20時間以上も増え、平均で93時間以上もの残業をこなしているとのこと。
しかも教員は、昼食時でさえ子供たちを見守らなくてはならず、実質的には 「休憩時間が存在しない」 という過酷な勤務体系となっていることも知られています。

このような状況が、いじめに対して立ち向うエネルギーを教師から奪っているのかもしれません。
先月、4月26日には仙台市で中2男子生徒が自殺し、5月5日の早朝、埼玉県川口市において中3女子生徒が死亡するという自殺事件が相次いでいます。
残念ですが、いじめが起きていた可能性が高いようです。

特に仙台市は、2014年9月の中1男子、続いて2016年2月にも中2男子と相次いで自殺事件が起きています。
その都度、学校、教育委員会の対応のまずさ、ひどさが問題として指摘され続けています。

今回も仙台市教委は、「いじめはなかった」 と会見した4日後に、突然、「いじめはあった」 と認めたのです。
河北新報の記事を下記に引用いたします。

------------------
曖昧にしていたいじめの有無は、わずか数日で 「ない」 から 「ある 」に一変。(略)
見解の修正・撤回に影響したのは文部科学省の意向だ。文科省は1、2の両日、市教委に対し、今回の問題をいじめ防止対策推進法が定める 「重大事態」 と捉えるよう指導。
市教委は2日、今後は重大事態として調査を進める方針を決めた。
市教委幹部は29日の会見で当面、一般的な自殺事案として扱う方針を強調したが、文科省の指導で1日に 「重大事態と同等」(佐藤正幸市教育局次長)と転換。2日には完全に軌道修正した。
------------------
文科省が何も言わなければ、いまだに 「いじめはなかった」 といい続けていたかもしれません。文科省の指導は当然のことであり適切であったと思います。
その後の報道では、昨年の6月には、本人がいじめを訴えていたことが判明しています。
いじめのアンケートにもいじめられていると回答していたというものです。
また、学校も両者の指導に当たったことが報道されています。
つまり、「知らなかった」 はずはありません。
必ず明らかになる事実を隠そうとするとは、あまりにもお粗末です。

遺族や無くなった生徒への冒涜的な行為だと言わずにはいられません。
仙台市は、事件のたびに対応を強化することを繰り返し表明してきたのですが、体質改善には至っていなかったのです。
なによりも 「組織を守るため」 という閉鎖的思考が優先されているのです。

先日、講演に伺った学校の校長先生はこの会見についていきどおっておりました。
「まだ、こんなことをしているとは信じられません。
確かに昔はこのようなところがありましたが、今の時代、こんな対応はどこでもしませんよ」
同じ、教員としての恥ずかしさや怒りが込められた言葉だったように思います。
学校は今、いじめの事実に正直に向き合う姿勢を有しているかどうかが、問われています。

冒頭の 「過労死レベル」 の残業に追われている先生たちの 「教師は忙しい」、「教師は残業代もつかずに頑張ってるんだ」 という言葉は理解はできます。
でもそれは、いじめや不登校の前では、理由になりません。
「忙しくて子供を見れない」 のであれば、子供を見られるようにしなくてはならないのです。
文科省、教育委員会が一丸となって教師の業務時間の改善と教師の意識改革に、早急に手を付けなくてはなりません。
いつまでもほっておくべき問題では、絶対にありません。

5月、子供たちのトラブルが起きやすい季節です。
よくお子さんの言動や行動を見守ってあげていただきたいと思います。
何か、気になることがございましたら、ご遠慮無くご相談ください。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
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[ 2017/05/10 23:00 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)