FC2ブログ









◇ 代表メッセージ (2019年12月) ◆◇ 学校に付き添いました。◇◆ 

191205 冬木立

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 学校に付き添いました。 ◇◆


師走、12月に入りました。
令和元年の今年は、四季の移り変わりが崩れ、大きな災害も続くなどして、天候が安定しない一年だったように思います。
でも、出会った子供たちをみていると、本当に精いっぱい生きているように見えました。

先週、いじめの相談者と学校を訪れました。
その子は、6月から不登校になっていて、もう既に11月の末。
保護者からは、「転校を認めて欲しい」と学校、教育委員会に何度も申し出ていたのですが、そのたびに
「転校の前例がないので認められない。お子さんがどうしたら学校に来られるようになるか、学校と話して欲しい」
との回答でした。
どうしようもなくなって、こちらにご相談いただきました。

教育委員会は、学校との話し合いに立ち会うつもりもありませんでしたので、お母さんと相談し、私たちの方から教育委員会に直接電話をし、
「もう既に重大事態である。診断書も出ている。放置しているのは学校と教育委員会ではありませんか」

結局、当日は、学校、教育委員会、保護者、そして私をいれての話し合いを開催することができました。
保護者としては「転校を認めて欲しい」ということなのですが、相変わらず学校は「前回、ご質問いただいたいじめの原因と学校の対処について説明します」との言葉で始まりました。このことは保護者から見れば、学校から何度も聞かされていた話の繰り返しでしかありません。

保護者と私からは、
「電話でも話しているように、30日以上休んでいるし、医師の診断もある。重大事態だとわかっていますか」
「首長への報告義務もありますし、第三者による調査委員会も開かれて当然の案件である」
「本人は、今の学校は怖い、行ったらいじめられると登校を拒否している」
「本人の心身の症状は改善されていない」
「文科省からの通知は、いじめによる転校には対応すべきであること」
「重大事態は、保護者からの訴えがあれば、『疑い』の段階でも、重大事態として扱うこととなっていることはご存じですよね」
「したがって、早急に転校を認めて欲しい」との申し出をするとともに、回答の期限を決め、連絡をするように要請いたしました。

話し合いの結果、保護者の要望である「転校」が認められる方向で進んだのですが、その中で、お母さんが「診断書、何通もだしましたよね」と話したところ、校長は「私は受け取っておりませんし、見てもおりません」とのたまわったのです。驚きました。
さらに教頭も「記憶にありませんが」と話し始めました。
お母さんは、担任、教頭に手渡しをし、この話し合いの前には教育委員会にも送っていたのにもかかわらずです。
このことを指摘された後、校長も教頭も、まったく黙ってしまいました。

ここまでくると意図的な「隠蔽」そのものです。
ここまで隠蔽する学校が、いまだにあることが残念です。

さらに、こんなニュースも流れました。
元、埼玉県川口市立中の男子生徒(現在は高校生)が、損害賠償を求めて裁判を起こしています。
その裁判で、市がさいたま地裁に証拠として提出した武南署の捜査関連書面に、「虚偽の記載」があったことが判明したのです。
同署と埼玉県警本部少年課、文書課の担当者らは2日、母親と面談し、虚偽を認めて謝罪し、訂正を約束しています。

元生徒はサッカー部に所属し、部活動中に他の部員に引きずられるなどのいじめを受けて、不登校になりました。
市側が今年の9月の裁判で提出した県警の内部文書には、
「元生徒が、2回足蹴りしていた事実があり、原因を作ったのは被害生徒自身と考えられる」と記載されていたのです。
警察署は「記載者の主観が入ってしまった」との説明していると言うのです。

結局、警察が「いじめられた生徒に原因ある」と言っていたのです。
しかも、母親にはまったく別の内容で説明していたことがわかっています。
これは「故意」、つまり意図的に行われた報告といえます。
警察が加害者側、あるいは学校の意向に沿って、つまり「忖度(そんたく)」して、虚偽の公文書を作成したと言えます。

私たち一般の人間は、警察が真実を明らかにしてくれるということを、当然、期待してしまいます。
だからこそ、「警察」には権威や権力があるのです。
そこが虚偽報告をするなどあってはなりません。
それでは、いじめ被害者やその家族が助けを求めることができなくなります。
当然、虚偽報告をした担当者や責任者は、懲戒処分がくだされるべきです。社会を不安定にさせるようなことを、そのままにしてはなりません。

本来、学校が「隠蔽する」、あるは「嘘を付く」、「証拠を破棄する」などあってはなりませんし、ましてや「警察」が加担するなど「もってのほか」としか言いようがありません。


まもなく今学期も終わります。
学年末になってからのいじめは、学校側の対応がにぶる傾向があります。
何か、気になることがございましたら、ご遠慮無くご相談ください。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
http://ameblo.jp/kzizawa/
Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
Twitter: @kzizawa

 

いじめHPバナー
※記事以外のコメントはBBSへ投稿下さい。

☆保護者向け掲示板☆       ☆児童・生徒向け掲示板☆
いじめから子供を救え!BBS-おとな向け掲示板-       いじめかきこみ寺-こども向け掲示板-


☆ご協力のお願い☆現代のいじめ問題を多くの人に知ってもらい、日本の子供たちを救う運動を広げるために、「ランキング」への投票を、ぜひお願いします☆m(_ _)m↓(下のバナーを、それぞれクリックしてください)

banner2.gif      ブログランキング・にほんブログ村へ      a_03.gif

↑人気ブログランキング    ↑ブログ村           ↑FC2ブログ

 

[ 2019/12/05 12:37 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

◇ 代表メッセージ (2019年11月) ◆◇ 教育者は「いさぎよい」姿勢を ◇◆ 

191109 りんどう

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 教育者は「いさぎよい」姿勢を ◇◆


近畿では木枯らし1号が吹いたとのことですし、北海道からは雪の便りも届いています。
東京近郊では、朝の気温が10度を下回り、季節は一日一日、冬へと向かっていっています。

2017年4月に長崎市の私立高2年の男子生徒が自殺し、第三者委員会は2018年11月に「いじめが自殺の要因」としていました。
しかし、学校側はこれを不服として調査結果の公表を拒否しておりました。
この調査結果を受け取ってから一年後の今月に、学校が公表に応じたとのことです。しかし、学校側は「自死との因果関係に論理的飛躍がある」などとする見解を表明しています。
(
http://www.kaisei-ngs.ed.jp/wp-content/uploads/2019/11/20191107_report.pdf )

しかも、学校はHPに掲載した文書の中で、「第三者委員会に対し根拠資料の開示や説明を求めたが、拒否され続けてきた」などとして、第三者委のメンバーに対し、近く長崎簡裁に調停を申し立てる予定だと報道されています。

この事件では、両親が記者会見し、自殺の数日後に学校側が、「突然死したことにした方が良いかもしれない」、「転校したことにもできる」などと提案をしていた事実が明らかになっています。

隠蔽工作を行い、さらに「いじめが自殺の要因」とされると調査結果を公表せず、いまだに認めようとしないという学校の姿勢は非難されても当然だと思います。

もしも第三者委員会の結論が間違っていると主張したいのであれば、なぜ、再調査委員会を組織しなかったのか、疑問が残ります。
あるいは、調査結果を受け取って、すぐさま裁判で是非を問わなかったのでしょうか。
やれることはあったはずです。
一年も放置しておいて「なにをいまさら」不服を申し立てるのでしょうか。
対応がおかしいことを学校自らが認めているようにしか見えません。

この学校は、ミッションスクールであり、教育理念の一つとして、『「己のごとく人を愛せよ」とのキリスト教の愛の精神により、人間の尊さを学び、思いやる心を大切にする教育を行います。』と掲げています。
宗教の学校であり、教育者である『聖職者』であるならば、天に召されたときに、イエス・キリストの目の前にて、「私は聖職者として立派な人生を生きました」と言えるようでなくてはならないと思います。
教育者は保身をはかるのではなく子供たちに恥じない「いさぎよい」姿勢を示してほしいものです。

私たちもひとりひとりの子どもたちの抱えている悩みを一緒に考えられる大人でありたいと思います。
先日、「NPO法人BONDプロジェクト」さんからメールをいただきました。
NPO法人BONDプロジェクトさんは、「10代20代の生きづらさを抱える女の子のための女性による支援」をテーマに、居場所を失った女の子の自己肯定感向上や自立に向けた支援を行っている団体です。
ちなみに代表の橘ジュンさんは、渋谷の街でさまよう女の子の声を聞き続けていることで有名です。

そのBONDさんが、東京都自殺対策事業として、「東京都在住の小学生・中学生の女の子専用LINE」を、期間限定で開設するそうです。
( LINE ID: 
@bondproject
相談できる日は、
2019年 11/10・11/24・12/8・12/29
2020年 1/12・1/29・2/9・2/23
相談受付時間 午後4時~午後7時
あくまでも、東京都に住んでいる、小・中学生の女の子専用とのことです。
その他の電話、メールでのご相談は、NPO法人BONDプロジェクト(
https://bondproject.jp/ )をご参照ください。

教師間の「いじめ」のニュースも相次いでいます。大人ですから明確に暴行事件、傷害事件として報道してほしいものです。
さて、年末に向けて、子どもたちにとっては大切な時期です。なにか気にかかることがあればご相談いただけたらうれしく思います。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
http://ameblo.jp/kzizawa/
Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
Twitter: @kzizawa

 

いじめHPバナー
※記事以外のコメントはBBSへ投稿下さい。

☆保護者向け掲示板☆       ☆児童・生徒向け掲示板☆
いじめから子供を救え!BBS-おとな向け掲示板-       いじめかきこみ寺-こども向け掲示板-


☆ご協力のお願い☆現代のいじめ問題を多くの人に知ってもらい、日本の子供たちを救う運動を広げるために、「ランキング」への投票を、ぜひお願いします☆m(_ _)m↓(下のバナーを、それぞれクリックしてください)

banner2.gif      ブログランキング・にほんブログ村へ      a_03.gif

↑人気ブログランキング    ↑ブログ村           ↑FC2ブログ

 

[ 2019/11/09 17:00 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

◇ 代表メッセージ (2019年10月) ◇◆ 教師間いじめ、警察は介入できるはず ◇◆ 

191010 百舌鳥

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇教師間いじめ、警察は介入できるはず◇◆


秋を感じさせる日も多くなってまいりました。
10月10日は、1999年までは、1964年の東京オリンピック開会式を記念して「体育の日」でした。
それが第2月曜日になり、そして、2020年からは、来年の東京オリンピックをふまえて「スポーツの日」になるといいます。
子供たちにとっては、秋の運動会や文化祭など、忙しい毎日が続いていることだと思います。

そんな中、10月4日午後、神戸市教委が「学校現場でいじめ行為があった」と明らかにしました。
その後、神戸市の小学校で起きた「教師間いじめ」が大きくとりあげられています。多くの方が目にしているとは思いますが、記事の見出しを並べてみます。

『羽交い締め、目に激辛カレー わいせつLINEを強要 小学校の教員4人が同僚いじめ』(神戸新聞)
『車に飲み物わざとこぼす 小学校教諭4人が悪質ないじめ 神戸』(NHK)
『「いじめ防止」教師が同僚を“激辛カレーいじめ” さらに新車の屋根にも』(FNNプライム)
『小学校教員4人が後輩教員をいじめていた問題 教え子に自慢した過去も』(フジテレビ「とくダネ!」)

問題が発覚したのは、2019年6月に、別の教師が教頭先生に相談したことがきっかけです。報道では、いじめの動画や写真までも放映されていすます。

加害者については、30代の男性教師3人と40代の女性教師1人の4人とされており、市教委は加害教諭らの処分を検討しているとしています。
ただ、神戸新聞によるといじめ動画には、男性2人、女性2人が写っており、
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191007-00000009-kobenext-soci )、
撮影者も含めて現場には5人いたことになります。加害教師は増えるかもしれません。
また、隠蔽をはかった、あるいは放置していた前校長、そして現校長についても、教委は処分対象とすべきでしょう。
4人は休暇中で市教委は、「自宅謹慎という制度はなく、制度上は有給休暇を取らせている状況」と説明しています。
あまりにも世の常識とかけ離れた考え方だと思います。
なお、被害教諭は体調不良を訴え先月から休んでいますが、他にも3人もの被害者がいるようです。

神戸新聞によると神戸市教委の記者会見では「いじめ」という言葉ではなく、「ハラスメント行為」と述べています。
そのハラスメントの内容は、
・女性教員宛てに性的な内容を含むメッセージを送信するよう強制する。
・携帯電話にいたずらし、ロックをかけて使えなくする。
・被害教員所有の車の上に乗る。
・車を蹴る。
・車内で故意に飲み物をこぼす。
・「ボケ」「クズ」「カス」といった人格を否定するような呼称で呼び掛ける。
・拡大コピー用紙の芯でお尻を殴り、ミミズばれのけがを負わせる。
・背中を肘でグリグリと押す。
・足を踏みつける。
・嫌がる被害者を羽交い絞めにして押さえつけて、激辛カレーを無理やり食べさせる。
・他の教員へのハラスメント行為として、人格を否定するような呼称で呼び掛ける行為
・女性教員へのセクハラ行為
となっています。

しかも、ある加害教諭は、2016年、授業中に児童を突き飛ばして腕を骨折させていたとのことです。
前校長は、他の教員に対しても、「裏切ったらどうなるか分かるやろ。完全に切る」などと発言していたことや、今年3月に被害教諭に対し、「(加害者の)男性教諭にお世話になってるんやろ。いじめられてないよな」などと発言していたとも伝えられています。
つぎからつぎへと加害教員たちの「とんでもない行為」が明らかになっています。

MBS毎日放送では、『いじめ加害教諭は児童らに内容語り目撃証言も』として、加害教師が、いじめを自慢していたことを教え子が話しています。
「激辛カレーを食べさせて、食べているところを見るのが面白かった的なことを言っていた。『いじめるな』とか言われたのにそんなことする先生だったのかと。」(加害教員の元教え子)
「その女の先生からカレーパーティーの話とか、『(被害教員を)ポンちゃんって呼んでね』って話とか聞いた。」(加害教員の元教え子)
というのです。

加害教師のうち二人は「いじめ対策」の生徒指導担当。
「いじめ防止」の担当教員が「いじめ」をする。しかも、いじめていることを生徒に自慢する。
一人の教師は「自分が面白ければよかった。悪ふざけでやっていた」と述べたというのです。
「子供たちに言っていることと、自分たちがやっていることが全く違うことをしている」
これを「恥ずかしい」と感じない大人がいる、しかも教師というのは残念でしかたありません。

頑張っている先生、尊敬できる先生を知っているだけに悔しい気がします。

この学校のいじめは、子供がやったいじめではなく、立派な社会人が行ったものです。未成年であれば、罪の軽減もあります。大人がやれば、「犯罪」であり、逮捕もされるのです。なぜ、警察は動かないのでしょうか。
「教師」は、子供たちの手本とならなければならない職業です。
本来、道徳的にも、自覚的にも、社会的な責任は、一般人よりも高くて当然ですし、そんな地位や責任を持つ大人が犯罪を犯したら、罪を償わなければならないのは当然です。

しかるに、この事件をみていると「学校は治外法権」と言っているように見えます。悪いとわかっているのに「謹慎」ではなく「有給休暇」とは情けないものです。

警察は、犯罪者を野放しにしてはなりません。
車の屋根に乗るとかの器物損壊罪や、「ボケ」「クズ」「カス」という侮辱罪は親告罪ですから、被害者からの告訴がなければ、起訴できません。
しかし、ミミズばれなどのけがを負わせる傷害罪や、わいせつメールの強制や無理やり激辛カレーを食べさせたなどの強要罪は、親告罪ではありません。
したがって、被害者の告訴がなくても、警察は事件として立件することができるはずです。
このような動画まで公開されてしまっている中で、「被害届がないから」と放っておくのはいかがでしょうか。警察は、被害届を待つのではなく、ましては学校長や、教育委員会の顔色をうかがうのではなく、すぐに捜査すべきです。もしかしたら捜査しているのかもしれませんが、そのような情報はまだ届いておりません。

「犯罪を犯したら警察が来るんだ」ということ、子供たちには示してあげることが大事です。それが子供たちの将来、未来を守る防波堤になるからです。
犯罪を見逃してしまったら、「教師なら犯罪を犯しても許される」というとんでもない暗黙のルールが成り立ってしまいます。
法治国家である日本に、そのような「忖度(そんたく)」は許されないと思うのです。
「大人の事情」を小学生に押し付けてはなりません。

警察関係者は、「善悪を守る番人」としての責務を果たしていることを私たちに示していただきたいものです。
その姿勢は子供たちに伝わり、子供たちの正義感を育み、社会性を身につけることになります。
やはり学校は正義が支配する空間でなければなりません。

改めて、今、秋です。秋には子供たちの行事が盛んです。
その中で、小さなヒーロー、ヒロインが生まれてきます。
そして、それを嫉妬する子がいます。そこに、いじめが生まれることがあります。
「嫉妬するのではなく、祝福することが大事なんだ」と子供たちに伝えてあげてください。
いじめになりそうでしたら、早めにご相談ください。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
http://ameblo.jp/kzizawa/
Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
Twitter: @kzizawa

 

いじめHPバナー
※記事以外のコメントはBBSへ投稿下さい。

☆保護者向け掲示板☆       ☆児童・生徒向け掲示板☆
いじめから子供を救え!BBS-おとな向け掲示板-       いじめかきこみ寺-こども向け掲示板-


☆ご協力のお願い☆現代のいじめ問題を多くの人に知ってもらい、日本の子供たちを救う運動を広げるために、「ランキング」への投票を、ぜひお願いします☆m(_ _)m↓(下のバナーを、それぞれクリックしてください)

banner2.gif      ブログランキング・にほんブログ村へ      a_03.gif

↑人気ブログランキング    ↑ブログ村           ↑FC2ブログ

 

[ 2019/10/11 09:07 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

◇ 代表メッセージ (2019年9月) ◇◆ いじめ解決に弁護士は必要か ◇◆ 

190907 弁護士会

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ いじめ解決に弁護士は必要か ◇◆


暑い日が続いておりましたが、ほっとできる日が増えてまいりました。
9月、子どもたちは、本格的に次の学期を迎えています。

4年前の2015年8月、政府の「自殺対策白書」において、9月1日は子供たちの自殺が最も多く、平均の2.6倍と突出していることが公表されました。
毎日、いじめ相談を受けている者の感覚としては、今、「いじめ」はやや減りつつあると感じています。
この4年の間に「9月1日問題」として新聞やテレビなどのマスコミで数多くとりあげられ、自殺防止キャンペーンが展開されると共に、学校現場においてもいじめに対しての認識が大きく変わりました。

自殺の理由としては、「いじめ」が全てではありませんが、大きな問題であることは変わりません。
私たちは「いじめ犯罪! 絶対に許さない」と訴えてまいりましたが、文科省においても、いじめは「絶対に許されない」、あるいは「どの子どもにも、どの学校においても起こり得る」と発信していますし、先生たちも「いじめを隠してはならない」と考えることが、現在では当たり前、「常識」になりました。
そのため、いじめを積極的に隠蔽しようとする学校は格段に減りました。
ただ、全体としては、いじめへの対処が改善されてきたとはいえ、苦しみを抱えている子が全国にいます。
いじめ問題は、いまだに大きな問題です。

そんな中、9月3日の昼にフジテレビさんから「取材したい」との電話が入りました。
内容は「いじめ保険」についてどのように思っているのか、というものでした。
「いじめ保険」は、弁護士費用の一部が補償されるという保険です。なお、大人へのいじめも対象になるというものです。
3日の「ライブニュース it!」にてコメントの音声も流れました。
ネットの FNN PRIMEにも、「いじめ保険」加入者増 弁護士介入で解決へ」というタイトルで掲載されましたので、ご覧いただけると幸いです。
https://www.fnn.jp/posts/00423419CX/201909031820_CX_CX

ちなみに、同日には、「通信制高校ナビ」においても、「【いじめでつらい君へ】 プロに聞くいじめから抜け出す方法」としてインタビュー記事が掲載されました。
https://www.tsuushinsei-navi.com/real/interview/1397/

せっかくの機会ですので、「いじめに弁護士は必要か」ということを考えてみたいと思います。
実際、「弁護士をお願いしたいのですが」というご相談もよくいただきます。

前提として、知っておいていただきたいことが2点あります。
まず、「弁護士費用が掛かる」ということです。一概には言えませんが、着手金として20万~40万円は覚悟しておく必要があると思います。
この負担に対応するものとして「いじめ保険」が考え出されたのだろうと思います。
もう一点は、「弁護士さんの資質によって、成否が大きく分かれる」という点です。
一般的には、外部の法的専門家である「弁護士」が、学校に出向いたり、交渉の場に同席、あるいは電話で問い合わせをすることで、それまで頑なに対応を拒んでいた学校が、態度を変えて「いじめ解決」に向かって進むということがよくあります。
ただ、うまく行かなかったという場合もあります。

「弁護士さんにお願いしているけれども、いじめが解決しない」という相談も届くことがあります。
うまく行かない理由としていくつか挙げてみます。
1. 依頼者側に立つべき弁護士が、学校側に立ち「学校の御用聞き」になってしまった。
2. 弁が立たたないため、学校側に反論できなかった。
3. 学校側の弁護士と知り合いだったために強く出れない。
4. お金は払ったけれど、何もしないで放置された。
5. 弁護士が内容証明郵便を出したが学校からは無視されて、いじめは止まらなかった。
6. 依頼者の要望を盛り込んだ書類をつくらず、勝手にすすめて失敗した。
7. 弁護士が自分の聞きたいことだけを聴いてきて、その他の話は聴こうとせず、被害者に寄り添ってくれない。
8. 学校側に「これからは弁護士さんと話します」と言われて、保護者や子供との話し合いを一切拒否された。
どれもこれも、実際に届いた相談です。

私たちが、このような事案をどのように解決に導いたかと申しますと、「保護者が主体」となって学校と再交渉し、解決したというものがほとんどです。
まずは、いわゆる、時系列に沿って作成した「いじめの経緯書」、並びに、学校にやっていただきたいことをまとめて「要望書」という形で「文書」を作成し提示する。
さらには、第三者を交えて交渉をしたり、上位の機関等を巻き込むなどして、学校に「いじめに対応しなくてはならない」との考え方を持ってもらうという手順です。
(私たちのホームページに詳しく述べておりますのでご参照ください 「いじめ解決方法」http://mamoro.org/solution )
このような交渉によって、一週間もかからずに解決できる場合が大半です。

また、引き続き弁護士さんに活躍してもらうこともできます。
弁護士さんが所属する弁護士事務所の責任者に苦情を伝える、あるいは、弁護士会に「この弁護士さんの対応で困っている」と相談するなどしたところ、対応が大きく変わったということもありました。

私たちとしては、いじめが解決するために弁護士さんに依頼することは、全般的には有効だと思います。
ただ費用もかかりますし、人によって対応も変わりますので、いじめ解決の方法をしっかりと把握して、保護者自身が取り組まれることをお勧めしたいと思います。
対処方法を知っていれば弁護士さんにお願いしなくても解決はできます。

また、フジテレビでの取材でも話しましたが、「いじめ保険」が当たり前になるような社会は、どこか歪んでいるように思います。
本来、学校は、子供たちが「安心して、安全に学べる」環境を提供しなければなりません。
「安全配慮義務」とよばれる義務であり、当然の責任です。これが脅かされる状況をそのままにして良いわけがありません。
文科省を筆頭に教育委員会、そして教師の皆様に、子供たちを守ってくださるように、心からお願いしたいと思います。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ
: http://ameblo.jp/kzizawa/
Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
Twitter: @kzizawa

 

いじめHPバナー
※記事以外のコメントはBBSへ投稿下さい。

☆保護者向け掲示板☆       ☆児童・生徒向け掲示板☆
いじめから子供を救え!BBS-おとな向け掲示板-       いじめかきこみ寺-こども向け掲示板-


☆ご協力のお願い☆現代のいじめ問題を多くの人に知ってもらい、日本の子供たちを救う運動を広げるために、「ランキング」への投票を、ぜひお願いします☆m(_ _)m↓(下のバナーを、それぞれクリックしてください)

banner2.gif      ブログランキング・にほんブログ村へ      a_03.gif

↑人気ブログランキング    ↑ブログ村           ↑FC2ブログ

 

[ 2019/09/07 14:00 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)