「いじめを許さない教師の会」 第1回全国大会
8・23・2008
フォト・ドキュメント and レポート






















■8月23日(土)、「いじめを許さない教師の会」第1回全国大会『いじめ問題に対して教師はどうあるべきか』が、さいたま市浦和区の埼玉会館で、開催されました。
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「いじめを許さない教師の会」は、学校等でのいじめ問題が深刻化する中で、2007年6月に、「いじめは絶対に許さない」という強い意識で現場の教師らが立ち上がり、小・中・高校や塾の教師、大学の教員や童話作家などの教育関係者で発足された全国組織です。
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「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」も、「いじめを許さない教師の会」と協力して、いじめ防止に取り組んでいきたいと思います。
大変熱く実りある大会でした。 ご報告いたします。
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■第一部では、「いじめを許さない教師の会」埼玉代表・陶山直子氏の開会の挨拶の後、来賓挨拶。
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◎元小学校教諭の浅野目義英埼玉県議会議員は「いじめは弱者との共感ができるかがポイント。弱者の立場に立てる教師を」、「弱者の立場に立てる教育現場を一刻も早く教師の手で築きあげてほしい」。
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◎さいたま市議会議員・文教委員長の原田健太氏は「いじめをなくすために、現場の先生を応援するために、地域、家庭、学校でできることを調査研究している」、「いじめは絶対に許さないと子供に伝えていけるように、今日の大会も参考にしたい」とのご挨拶がありました。
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◆続いて「いじめを許さない教師の会」会長・後藤克彦氏が、「いじめを許さない教師の会発足の意義について」、熱く語られました。
「今日は遠くは四国、北海道からも参加する等、多くの方に参加いただき、また、埼玉県教育委員会、埼玉県PTA連合会、青少年育成埼玉県民会議から後援いただき感謝申し上げます」。
「山形では『いじめ防止プロジェクト山形』が設立された。これは、教師と保護者が第三者機関をつくったもので、行政ではなく市民みずから立ち上げた。呼びかける人がいれば、できるプロジェクトではないかと考えている」。
なぜ第三者機関が必要になったかというと、山形では一昨年、高2女子が休み時間に校舎から飛び降り自殺した。メールにいじめられていたと、いじめた子供の名前まであげて書かれていた。2007年1月にいじめの定義が変わり、被害者がいじめていると訴えれば『いじめ』と認定しなければならないとなったにも関わらず、学校はいじめはない、心理的妄想だとし、教育委員会は学校判断からいじめと決められないとし、法務局も学校判断に準じた判断をした。
未成年の自殺者は毎年約600名、その中でいじめが原因が6割ともいわれているのに、文部科学省は当初、1999年から2005年の間のいじめ自殺件数はゼロだとし、さらに再調査しても、文科省が認めたのはわずか2件だった。
私は「おかしい」と思い、そう思った人たちが『いじめ防止プロジェクト』を作った。
「いじめを許さない教師の会」をつくったのも、以前、私はいじめが原因で娘さんが自殺されたご夫婦にあった。小5のとき山間部の小さな学校に転校したところ、女子は9人しかいないのに徹底的に無視された。いてもいない扱い。小学校の教師は言っても取り合わない。耐えて中学に進学し、中学はよい環境だったが、心の傷はいえない。人間不信で不登校になり、高校もあまりいけず、就職しても5、6年生の時のいじめがフラッシュバックして21歳で自殺した。70歳近いご両親は「私たちの教育が間違っていました」と言う。
私は「それは違う。担任が悪い、学校が悪い。本当に申し訳ありませんでした。2度と娘さんのような方を出さないようにします」
私はその方への供養と思っている。
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これから教師の会として、3つの柱を考えている。
①いじめを絶対に許さない教師を増やしていく。
②いじめを受けたら被害者の立場に立って対処する。
いじめ問題は議論が錯綜しているが、まずは被害者をケアする。次に被害事実を処罰し、それから加害者のケア。そして予防と議論を整理して対処する。森口朗氏が提唱されているがそうしていきたい。
③いじめを予防する方法を研究し、ケアしていく。
いじめを予防するには教師自身が反省しなくてはいけない。私たち』教師が語る言葉や態様がいじめを誘発したり、加害者を後押ししていないか、自己反省と自己変革なくして、いじめ防止活動は進んでいかない。
単にいじめ防止方法を研究・研修するだけではなく、戦後60年の教育界を反省し、涙を流し、生まれ変わってスタートしていく、そのような会にしたいと考えている」と、熱く語りました。
◆「いじめの現場から教師に期待すること」と題して、「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」矢内筆勝代表は、
「私たちは父母の立場で、いじめをなくしていこうと活動している。一定の成果は出ているが、父兄の立場では限界がある。なぜなら、いじめは学校の中で起きているからである。いじめ問題に関心があり、熱意を持っている教師の皆様を頼もしく、うれしく思っている」と語り、
「昔のいじめと現代のいじめは全く違う」と、現代のいじめの現状を報告。「外では犯罪とされることが学校の中ではいじめという言葉でくくられている」、「まずは、実態を知ること。私もいじめ問題に取り組むまでは知らなかった」、「いじめがあったときどう対処するのか、是非、全国の教師を代表して研究し、多くの先生に広めてほしい」、「子供がいじめを苦にして自殺するのは、教育現場で最大級の事件である。学校で子供の命がなくなるとは、これ以上の事件はない」、「教師の本当の姿を示していただく、そういう会にしていただきたい」と訴えました。
◆基調講演は、ジャーナリストの矢部武氏より、「いじめと闘うアメリカの教師達」。
矢部氏は「先ほど、後藤先生もおっしゃっていたが、1999年から2006年までの7年間、文科省はいじめ自殺ゼロと発表していた。それをそのまま報道し続けたマスコミの責任も大きい。一部の雑誌等はいじめ自殺を各地で取材していたが、大手新聞は文科省のいじめ自殺ゼロを垂れ流していた。学校のいじめの隠蔽体質と大手マスコミは同罪だと思っている」
「アメリカでも失敗を繰り返した。アメリカの皆さんのイメージはウエスタンの国、銃で撃ちあい、やられたらやり返す。いじめも80~90年代は、いじめられたらやり返してこいと。言われた子供が自殺したりした。いじめ被害の深刻さ、一生消えない、それをだんだん研究し、90年代半ばから本気で取り組んできた。心の傷が消えず、人間関係がううまくいかない人がいる一方、70~90年代に起こった銃乱射事件を調べたら、75%がいじめを受けていた。日米のいじめを取材して、日本の教育関係者はいじめ被害の重大さに鈍感である」、「担任がだめなら校長に相談、と言っても担任で埒があかないのは校長に指導力がないこと。後藤先生が言うように学校内にシステムをつくる」。
アメリカのいじめ対策の資料を配布して説明。「いじめは学校全体で取り組まないと、あるクラスで成果をあげても、隣のクラスにいじめが残っているとそれが移ってくる。日本の校長は新しいことをやりたがらないので、『いじめ防止条例』でいじめ対策を義務付ける」
「アメリカでは、研究者やNPOなどがいじめ防止プログラムを開発し、学校から依頼がくると、訓練された指導員が学校にいく。1日コースが2600ドル、2日コースが4600ドル。日本でもいじめ防止条例ができて経費がつけば、アメリカの指導員を呼ぶことができると思う。アメリカは日本のいじめ状況を知っており、協力したいと言う人も多い」。
「いじめは90%以上が教師の見ていないところで行なわれる。アメリカでは指導員のセミナーには、先生だけではなく、カフェテリアの店員など学校全ての人が参加する。いじめ問題にやる気のない先生もいるが巻き込む。いじめには、被害者、加害者、傍観者がいるが、被害者の救済、加害者の措置、傍観者を立ち上がらせる」。
「アメリカでは、いじめ問題のセミナーなど司法省と教育相と厚生省が一緒にやっている。いじめの深刻さから、厚生省は心の傷の問題」
「アメリカでも無視など、いじめの内容は変わらない。いじめっ子のパワーは脅しと注目。傍観者が被害者の周りに集まれば、脅しと注目がなくなり、いじめが治まる」。
「学校で先生の訓練、研修をするため、校長がリーダーシップを発揮するには、『いじめ防止条例』とか必要になってくるので、教師の方にも目指していただきたい。リスクをもって立ち上がったと思われる教師の皆さんを、マスコミも社会も守らなければならない」等語りました。
■第二部では、最初に、「いじめを許さない教師の会」北海道代表・千葉孝司氏(中学校教師)から、研究提案「いじめを許さない授業作り」。
まず、千葉氏が脚本を書いた、子供たちによる朗読劇『KYだから』。子供たちはそれぞれ「いじめられっ子役」、「傍観者タイプ」、「いじめられるのは自業自得と言うタイプ」「同情タイプ」を演じました。
千葉氏は、「帯広市で教師をしている。朗読劇の脚本は自分が書いた。著作権フリー、改変自由なので、いろいろご活用できれば、学年集会などで使えると思います」。
「いじめを許さない授業作り」として、3つの提案をしたい。
①今の朗読劇を使った授業。
授業の最初に朗読劇を演じさせて、人の気持ちについて考えさせる。ねらいとして「共感する力」を育む。いじめの原因の一つとして、子供たちの人間関係が薄くなり、共感する力が弱まっている。表面的な付き合いで、相手を心の底まで理解しようとしない。朗読劇のあと、人の気持ちや思いやりについて考える。登場人物の気持ちや他の生徒の発表を聞く。次に、思いやりを教える。相手の気持ちを理解し、相手の気持ちを大切にすることと教え、いじめについて書いてもらう。「いじめが悪いと初めて判った」等の声があった。
②いじめをなくす4つの力の提案、「共感する力」・「理解する力」・「振り返る力」・「行動する力」
この4つの力が付くことで、いじめをしない、させない、許さない、という力につながると思う。1番大切なのは、「共感する力」だと思うが、それだけでもいけない。「理解する力」はいじめについて理解する、自己と他者をする。10年前より、いじめはいじめられる側に問題があると考える子供が増えている。善悪をうやむやにしないで、いじめは悪であると訴える。さらに他人事にせずに、自分はどうなのか、自分の言動を「振り返る力」。子供たちに帰るときなど、今日一日どうだったと振り返るらせる。今までうれかったことなど振り返らせ、些細な言動でも大きな影響を与えると気づく。さらに、自分のためだけでなく誰かのために「行動する力」。自己主張する力も含まれる。
③この4つの力が育まれるような授業、実践内容をつくる。
これを集めて形にして、全国に発信したい、と提案されました。
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◆パネルディスカッション『いじめ問題に対して教師はどうあるべきか』
◎「いじめを許さない教師の会」富山代表・吉田かをる氏(高校教師)
今の教育界の状況、いじめの増加、規範意識や学力の著しい低下は異常だという認識を持つことが大前提。その上で、①善悪をはっきり分かり、それをはっきり子供たちに伝える教師であってほしい。②いじめ対策は個人では解決できない。学校、PTA、地域を巻き込み解決プログラムが必要。③日本の百年の後の姿を描き、今どういう教育をしなければいけないのか、どういう人材を育てるのか、理想像を持つ。そういう教師になってほしい。
今の状況があるべき姿でないと自覚をもってほしい。
高校生も、ゴールデンルールの話をすると喜ぶ。また、「人間の価値はは棺おけのふた閉まるとき決まる。その時、惜しい人を亡くしたと言ってもらえるか、ああ居なくなって良かったといわれるか、皆どちらがいいの」というと真剣な顔になる。小・中・高、通して教え続けなくてはいけない。道徳教材も、先生も、自分の言葉で善悪を伝えられるようにしないと。そして根本は18歳で社会に出たら、18歳までたくさんの人からたくさんの恩恵を受けている、これからは、社会に出たらお返しだよと。何か社会に役立つすることをするのが、人間としての最低の義務だと高校出るまでにしっかりと教える。高校からでは遅い。もっとう前から、挨拶からきちんと教える。
そして、「いじめを許さない教師の会」、まだまだ人数が足りない。多くの方の参加を待っています。
◎「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」井沢一明事務長
いじめ相談の事例から、「子供たちはいじめを止めてくれる先生が良い先生。子供たちによると、今の先生は話を聞いてくれるが、いじめをとめてくれない。まずはいじめを止めることを考えてほしい。優しい先生は多い。しかし被害者にも加害者にも優しくて、加害者を叱れない先生ではダメです」。
いじめられている子には、言い返すときは言い返す、闘うときは闘う、そういう気持ちを持たせる。自身がないでしょうから、自分を褒めてあげることの大切さ、勇気を。いじめている子には、恥を知るとか、卑怯とか、古い価値観かもしれませんが、先生が子供たちに教えてほしい。
◎矢部武氏 (ジャーナリスト)
井澤事務長の事例について「いじめの深刻さも理解していないし、 いじめについてどうしてよいか分からない。教職員の研修が必要。具体的にどうするか教える。また、いじめがあるのと、いじめを放置するのは全く別。いじめが起きることが先生や学校の責任だとすると隠蔽する。放置することが先生、学校の責任。教職員が訓練を受けて対応できるようにして、加害者には措置、被害者には救済、傍観者は立ち上がらせる、こういうシステム作りをアメリカから学ぶことができる。
日本にも、90年代半ば、生徒会が何とかしなくてはと考えて、「君を守り隊」といういじめ防止プログラムをした学校があった。本当に校長先生じたい。今は、学校のほとんどの生徒が入っている。傍観者がどう立ち上がるか、キーは生徒会、熱血先生。この熱血先生は他の学校に行っても、いじめは無関係ではないと繰り返し教えて、生徒たちも変わってきている。
先ほど、アメリカのいじめ防止プログラムについて話したが、高価なこともあり、「Let’t get real」という映画のDVDなら100ドル。この映画には、いろいろな会話等レッスンガイドがついている。いじめの実態を生徒に語らせている映画。加害者の本音、被害者のすさまじい怒り、絶望感、撃ち殺したいとか。アメリカでは学校のクラスで先生と生徒で見て話し合う。
「いじめを許さない教師の会」で立ち上がった先生方、それといじめられている生徒たちを守る、「いじめ防止条例」制定に向けて、社会的に進めていきたい。
◎「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」矢内筆勝代表
自分が作成した「教師と生徒による学校での『いじめ防止システム』 矢内モデル」を資料配布。「いじめは悪、許されない」ということを前提に、被害者には自分は悪くないと認識させる、傍観者は被害者に声をかける等、学校側はいじめ対応組織の設置、いじめ告発箱等いじめ通報システム、教師への研修、子供たちへのいじめ防止授業の実施等、被害者・傍観者・学校側それぞれのできること、すべきことを説明。「いじめは悪」との前提があれば、この防止システムは難しくないのでは、と提案しました。
また、矢内代表は、各地の学校等での、子供たちに対する授業や講演での経験から、「道徳的なことを話すと子供たちは吸収してくれる。例えば、ゴールデンルール。自分のしてほしいことを他人にしてあげると幸せになれる。では、いじめはどうだろう。人にしてほしくないことをすると、皆が不幸になる」というと子供たちは目をきらきらさせて聞いている。渡部昇一氏も、子供は善悪の価値判断、何がいいことか悪いことかを知りたがっている。いいことをすれば褒められる、悪いことをしたら叱られるからと、述べておられるが全くそのとおり。善悪の価値判断を教えるのが教育だと思う。いじめ問題の世界的権威ダン・オルウェイズ先生の研究で、いじめをした子供の6割が24歳の段階で何らかの犯罪行為を行なっているという研究結果がある。子供の将来を見据えて、善悪を教えるのが先生だと考える」。
善悪の価値判断を先生から発信してほしい。国民はそれを支持している。悪いことが何かを教えてほしいと思っている。また、悪いこと、いじめなどを見たら傍観などしない、正義のために闘う子供を育てていただきたい。国民全員が先生方に期待していることなので、自信をもって、勇気をもって、理想を教えてほしい、そういう会にしてほしい。
◎「いじめを許さない教師の会」北海道代表・千葉孝司氏(中学校教師)
いじめ授業する上で大切なのは、日常と授業がリンクすること。学年の初めに、いじめは許さないと宣言する。例えばからかいなどを注意すると、この人は許さないのだと注意に従う。
また、大人の理想として押し付けはしたくない等ではなく、子供たちの本音(いじめをしてる子に罰を与えてほしい、いじめがどう悪いのか教えてほしい、止めてほしい等)から出発することが大事。
価値観が逆転している。いじめられている子は恥ずかしいと感じている。これを「いじめをしているのと、されるのとどちらが恥ずかしいのか、する方が恥ずかしい。坂本竜馬とかエジソンとか、立派な人でもいじめられている。でも、立派な人はいじめない」と、逆転した価値観を戻す。ひっくり返ったままでは入らない。
また、いじめを止める子供の割合は、学年が上がるにつれて減っていき、どんどん傍観者が増えていく。それは大人に近づいていくから。大人が傍観者だから。子供の一番近くにいる教師が傍観者であることが1番の原因。子供にいじめに立ち向かえと言う前に、立ち向かうのは大人自身という自覚をもって賛同する方を増やしていきたい。笑顔で入学して笑顔で卒業させるのが教師の責任。逃げないで頑張りたいと思う。
■この大会での後藤会長の熱い呼び掛けに、参加していた、高知、大阪、青森の教師の方々が挙手、「いじめを許さない教師の会」を立ち上げると決意表明されました。
◎参加された元教師の女性は、「参加してよかったです。熱い先生たちにお会いできて。子供たちに、こんなに君たちの事考えているよと伝えたい。まずは、善悪の価値判断を教えることが、教師、学校、大人の使命だと思いました。周りの方々に、今日の学びを発信します」と語りました。
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チャリティープロレス
プロレス団体「ZERO1-MAX」が、チャリティープロレスを開催!!

「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」にいつもご協力いただいている、
プロレス団体「ZERO1-MAX」(ゼロワン・マックス)が、
大阪と東京で、チャリティープロレスを開催することになりました!!
(誰でも入場無料です!!)

☆いじめ撲滅・元気創造 全国展開プロジェクト~チャリティープロレス~☆
■大阪
日時:2008/8/23(土) 18時試合開始(17時30分開場)
会場:大阪・世界館(大阪市港区波除6-5-15
アクセス:JR弁天町駅北改札口から徒歩7分 / 地下鉄弁天町駅西改札口から徒歩8分
主催・お問合せ:株式会社ファーストオンステージ(03-5730-3966)
※入場無料 ※先着順のご入場、最大収容は約200名
☆お帰りの際に面白かったと思われる分だけの、募金をしていただきます。
集められたお金はマルヰにこにこ基金を通じて未来ある子供たちへの支援協力に使います。
■東京
日時:2008/8/24(日) 18時試合開始(17時30分開場)
会場:東京・新木場1st RING(東京都江東区新木場1-6-24)
アクセス:JR線・りんかい線・東京メトロ有楽町線「新木場駅」から徒歩2分
主催・お問合せ:株式会社ファーストオンステージ(03-5730-3966)

※入場無料 ※先着順のご入場、最大収容は約400名
☆お帰りの際に面白かったと思われる分だけの、募金をしていただきます。
集められたお金はマルヰにこにこ基金を通じて未来ある子供たちへの支援協力に使います。

We can do it!
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女子中学生が報告!
『「子どもとケータイ」を考えるフォーラム』レポート
夏休みの自由研究として、『「子どもとケータイ」を考えるフォーラム』に参加した、H・Nさん(中2・女子)。
フォーラムで勉強した内容をレポートにまとめて、「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」事務所に報告してくれました。
多くの方に読んでいただきたいので、H・Nさんのレポートをそのまま掲載いたします。

「子どもとケータイ」を考えるフォーラム
報告者:H・N(中2)
○ 日時:平成20年8月9日(土)13 : 30~16 : 00
○ 場所:茨城県立県民文化センター大ホール(茨城県水戸市)
8月9目(土)に、「茨城県青少年のための有害環境対策実行委員会」主催の『「子どもとケータイ」を考えるフォーラム』が開催されました。
1.主催者あいさつ 石井美知夫氏(茨城県青少年のための有害環境対策実行委員会委員長)
2.来賓あいさつ 林孝 氏(茨城県知事公室長)
3.腹つづみ一座による寸劇(茨城県PTA連絡協議会有志)
・ネットいじめをしていた子が、今度は逆にネットいじめに会い、「絶対仕返しをしてや る!」と言うなど、誰でも加害者・被害者になりうるネットいじめの実態や、中学入学祝いで親がケータイを買ってやる場面で店員からフィルタリングを勧められたところ、子どもが「プロフや掲示板ができなくなって仲間外れにされるからやだjと言って、「みんなと同じがいいわね」と親もフィルタリングなしに同意するといった、親がケータイの危険性をよく知らない状況を的確に演技していました(演技はけっこう上手かったです!)。

4.「茨城県の千どもたちのケークイ事情」
矢萩克城氏(茨城県メディア教育指導員)
・街頭インタビューによる子どもたちのケータイ事情についてお話しされました。
・小学生高学年くらいからケータイを持っていて、中学生ではメール、インターネット、プロフもやっている。中高生になるとアドレス帳に100~200人登録されており、特に中学生のメール依存度が高い。
・子供を信用しているためフィルタリングをかけない親が多いこと、また、それにより、子どもがケータイのトラプル(チェンメ、迷惑メールなど)に遭っていることに気付いていない点を指摘されました。
5.パネルディスカッション

安川雅史氏(全国webカウンセリング協議会理事長)
遊橋裕泰氏(NTTドコモモバイル社会研究所主任研究員)
橋 義孝氏(茨城県内公立中学校生徒指導主事経験者)
田村美由紀氏(茨城県警察本部生活安全部少年課少年対策係長)
コーディネーター:堤千賀子氏(茨城県メディア教育指導員)
・茨城県内のケータイの所持率は約60%。3~4年前までは「高校生になったら買ってあげる」から、今は「中学生になったら・・・」と低年齢化している。
・購入するときは親子で様々な取り決めをするが、そのうち、親が進化するケークイについていけなくなって、最後は料金の上限しか言わなくなってしまう。
・子どもは個人情報の恐さを知らないために、平気でプロフなどに自分の電話番号や住所を書き込んでしまう。
・小中学生の間では、30分以内にメールの返事を出さないと相手を嫌っているという意思表示になるらしく、そのため、深夜までメールが続くことになる。
・出会い系サイト以外のサイトが今危ない。普通の掲示板が出会い系サイトのような使い方がされている。子どもにケータイを持たせるなら、まず、フィルタリングをつけることが重要。
・山口県のある学校では、学校の入学倍率が半分に減った。それは学校の裏サイトによる先生に対しての悪口が原因。
・ケータイは、使い方を間遂えると、子どもの一生を大きく変えてしまうものであるため、「使い方がよく分からない」といって逃げたりせず、買い与えた親としての責任を持つべきである。
ケー-タイはとても身近なものですが、反面、とても恐いものであることがよく分かりました。今回のフォーラムに参加して本当によかったと思います。

I can do it!
Your happiness should lead to the happiness of all humans.
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NPO関西シンポジウム 報告
8月2日(土)に、NPO関西発足後初の
「いじめから子供を守ろう! シンポジウム」
が開催されました!
◆テーマは【いじめは許さない!】
子供たちの未来のために -学校に安全と安心を-
会場の大阪市・鶴見区民センター2Fのホールは200人の定員を超え、立ち見の方も出るほどの満員となりました。

第二部のパネルトークでは、当日参加された皆さんから寄せられた質問や意見が紹介されましたが、実際にいじめられた体験を持つ方の声もあり、関西でのいじめ問題への関心の高さや取り組みの必要性を、改めて感じました。
◆今回のシンポジウム開催にあたっては、大阪府教育委員会の後援を得ることができたことで当NPOの信用度が増し、兵庫県・尼崎市教育委員会が、同市内の全小中学校へのポスター掲示をOKしてくれました。
<いじまも関西シンポの詳細>
1.NPO活動状況DVDの上映
2.開会宣言
3.来費挨拶
ご自身のお子さんがいじめ被害を受けて不登校になられた体験を持つ、大阪・豊中市議会議員の栗原貴子氏から、ご挨拶をいただきました。

また、大阪府PTA協議会会長・坂口一美(ひとみ)氏がお越しくださいました。
<第一部>
4.「現代のいじめの実情について」
「NPOいじめから子供を守ろう!ネットワーク」代表 矢内筆勝
現代のいじめは、極めて悪質で、残酷で、巧妙になっているが、子供たちは、「いじめは悪いこと」だと思わずに、遊び半分でやっている。大人が「いじめはいけない」と注意しなければいけない。
そこで、アメリカでの成功事例をお手本にして、ポスター掲示などで啓蒙を行ってきたが、今年に入ってから、全国の教育委員会の協力を得て、学校内にポスターを貼ってもらえるようになり、ついに、埼玉県では全小・中・高校に掲示することができた。現在、4千校に掲示されているが、これは全国の学校の1割強にあたる。
子供たちは、日本の国の宝です。子供たちの心を破壊するいじめを、大人は決して見過ごしてはならない。「なんとかしよう!」と、私たち大人が立ち上がって、日本中の子供たちを救う活動をしましょう!
5.基調講演「いじめ-どう克服するか- アメリカの対策に学ぶ」
中京女子大学名誉教授 加藤十八氏

加藤十八先生は、「先ほど、“いじめ問題の専門家”と紹介されましたが、もともとは物理の教師で、高校で長年生徒指導に関わっていたが、“いじめの専門家”ではない」と前置きされつつ、いじめをなくすには、アメリカで実施されている「ゼロトレランス(寛容さなし)方式」の、規律正しさを重視した教育が必要であると、研究のためにアメリカの学校を回られた時の写真などをスライドで紹介しながら、熱心にお話しくださいました。
◇過去の失敗を建て直したアメリカの学校教育
1970~80年代に、アメリカでは子供中心主義の非管理教育が導入されたあと、子供たちの荒れ方はひどかったが、その後、建て直しをして、現在は非常に規律正しい学校になっている。
◇危機管理対策と善行を褒めることと
アメリカの学校で実際に行われている対策
・登校時に、学校の玄関で身体検査や持ち物検査をする
・セキュリティオフィサー(警官)が学校を巡回する
・授業開始前に、国旗(国家)に忠誠を誓い、心を鎮める
・クラスルールを決め、それを破ったらディテイション(お仕置き)を与える
・キャラクター・エデュケイション(人格教育)を行う
・善行者を全校放送で発表して、ご褒美を与える
◇中途退学者がいないアメリカ
日本では、「嫌なら無理に行かせなくてもいい」と、中退や不登校の児童・生徒が多いが、アメリカでは、18歳までの義務教育期間の中退者はいない。
レギュラースクール(正規校)で問題を起こした生徒は、オルタナティブスクール(代替校)へ、45~90日間、あるは一つの学期の間送られる。
◇アメリカで大失敗した教育法を導入した日本
昭和63~平成3年頃に、旧文部省が「生徒の自主性主体性を尊重し、校内暴力やいじめは、校則だけに頼らずに対応する」、「頭髪、服装などは家庭のしつけの問題であって学校で指導しなければならないのか疑問を感じる」など、校則見直しの指導をした。
教育学者にも「カウンセリングによる指導」などと言っている人たちがいるが、それでは教育はできない。
◇ようやく方向転換した日本
安倍総理の時(平成18年)、文部科学省は、「生徒に対して『してはいけない事は、してはいけない』」と指導し、「ゼロトレランスとプログレッシブ・ディシプリン(段階別の規律指導)を導入する」という方針を打ち出した。
いじめなどの、問題行動や非行などに関しては、あらかじめ規則や罰則を定めておいて、それによって対処することが必要。
◇機能していない日本のいじめ対策
国は「いじめ対策費」として多額の予算を投入しているが、そのほとんどは「カウンセラー派遣」に使われており、いじめの対処に忙しいのは、現場の担任だけであるというのが実情である。
◇「いじめは必ずある」という認識が必要
いじめに関する世界的な基礎研究はほぼ終わっており、今は「いじめ対策」に重点が置かれている。
1987年にハーバード大学での研究会で発表された「いじめ防止5つのプログラム」では、「若い頃にいじめの加害者であった者が、大人になってから犯罪者になることが多い。学校でのいじめの早期防止は、社会を守ることになる」という項目がある。
いじめには、大人が介入しなければならない。「いじめの授業」によって、「いじめられたら逃げる」ことを教えるなど、被害者を訓練することも必要である。
いじめを根本的に直すには、「子供中心主義」をやめること。学校の規律を見直し、「ゼロトレランス方式」で、いじめたら必ず罰則を与える。道徳教育の見直しも必要。
<第二部>
シンガーソングライターのayanoさんが、猛暑の大阪へ駆けつけてくれました。
「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」のキャンペーンソング『未来、(あした)』の熱唱と皆さんの手拍子で、会場は大いに盛り上がりました。
6.パネルトーク
「いじめは許さない!子供たちの未来のために -学校に安全と安心を-」

コーディネーター
井澤一明(「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」事務長)
パネリスト
加藤十八氏(中京女子大学名誉教授)
中野一秀氏(教育コンサルタント、元高校教師)
堀田利恵氏(保護監察官)
田圃 泉氏(いじめ体験者)
矢内筆勝 (「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」代表)
今回のパネルトークは、当日参加された皆さんから、休憩中にご質問・ご意見を書いていただき、それに対してパネラーが答える、という形で進められました。
まずは、最近のいじめの実態について----
○田圃(たんぼ)氏
私の息子は、運動会の練習の時に担任の先生から酷い暴力を受け、それに対して謝罪が無いばかりか、息子を無視するという態度をとられました。息子はひどいケガを負い、精神的にも大きなショックを受けたので、学校側に訴えましたが、校長をはじめ、学校ぐるみで「あれは事故でした」と隠ぺいされました。
事態が良くならないまま、日が経ちましたが、息子が「お母さん、僕のことはもういいよ。でも、ほかの子にこんなことが起きないように、僕から先生に話をする。後からくる子たちのために、学校を良くしたいから」と言って、担任の先生に話したところ、学校側の態度がガラリと代わり、心を開いて謝罪してくれたのです。
○堀田氏
いじめは低年齢化していて、早い子は小学校1~3年の低学年で体験しています。加害者と被害者の立場は入れ替わったりもますが、ずっと「加害者」である子は、攻撃的な傾向があります。
保護監察官として接するのは、14歳以上の子供たちですが、彼らに話を聞いてみると、
「学校では叱られたことが無かった」
「音楽室などに入れられたが、身だしなみを注意されることもなく、金髪のまま、教室でタバコも吸い放題だった」と言います。
大人になって同じことをすると警察に逮捕されるようなことが、学校内で行われています。
----会場からの質問「ゼロトレランスの有効性について」
○加藤氏
70~80年代のアメリカの学校は荒れ放題だった。それを、当時のレーガン大統領が「国家的な危機」であると認識した。
シアトルのタコマという町でも、生徒たちが荒れていて、教師たちも怖くて授業ができない状態だったので、教師たちが「ゼロトレランス方式を導入してほしい」と学校に訴え、実施された。「問題行動を起こした生徒は、理由のいかんを問わず放校(オルタナティブ・スクール送り)にする」という方針を実行したところ、なんと町の犯罪件数が、2千件からたった4件にまで激減した。
学者などが提唱したのではなく、現場の教師たちが行動を起こして始まったのです。
1~2名の生徒が起こす非行は、学校全体に及びます。これは、「9・11テロ」の時のニューヨーク市長であったジュリアーニ氏が導入した「破れ窓理論」です。ニューヨークは、それによって、犯罪が激減しました。
----同「学校では体罰が禁止されているが、どうやって子供をしつけたら良いか?」
○中野氏
学校内の力には二種類あって、一つは、子供同士の「ヨコの力」で、もう一つが、「人としてあるべき姿」を示す存在である指導者(先生)の「タテの力」です。指導者というのは、子供たちに目標を示したり、動機付けをしなければならないのですが、それを実行しようとすると、負荷がかかるので、先生が、タテではなく、「友だち関係」のようなヨコの力に流れてしまうのです。学級崩壊の原因は、先生が「タテの力」を出せないことです。
子供を叱らないと、状況は悪化してゆきます。子供たちに、善悪を一つひとつ根気よく教える必要があります。教室の中で「文化」を作り、教室の中の安全を作ってゆく努力が必要です。
○井澤
いじめの相談を受けて、多くの学校へ行っていますが、問題が起きる学校は「掃除ができていない」という共通点があります。保護者が掃除をしている、という学校もあります。
○矢内
今の学校現場には、価値基準が無い。善悪の価値判断が、原則、教えられていないのです。それは、文科省から「指導ではなく、支援をすること」という明確な指導が出ているからです。善悪の価値判断を、教師が教えていないのです。
ある中学校の道徳の先生に話を聞くと、「道徳の授業には教科書が無い」というので、どういう授業をしているのかと尋ねると、「お母さんが病気になりました。でも貧しいので薬が買えない。そこで薬を薬局から盗みました----こういう場合、どう考えればいいでしょうか」というような、モラル・ジレンマの授業をしている。
生徒たちは、それぞれに意見を出すが、先生は「いろんな意見が出ましたねえ。じゃあ、今日はここまでにします」で終わらせてしまう。
これでは、「していいことと悪いこと」が教えられず、善悪の判断ができないまま、子供たちは大人になっていこうとしています。学校内が無法地帯になっている。
「外の世界でしてはいけないことは、学校内でもやってはいけない」ということを教えなければならない。
----同「子供がいじめられていますが、親としてどうしたらいいか?」
○田圃氏
母親の立場から言わせていただくと、家庭は「癒しの場であるべき」だと思います。
父親が仕事のストレスから、家で母親にあたる、そうすると母親もストレスがたまって、子供にあたる、母親にあたられた子供は、学校へ行って弱い子をいじめるようになります。
いじめられている子供には、よく話を聞いてあげて、「お母さんはあなたの味方だからね」ということを伝えてあげてほしいと思います。
○井澤
まず、「親が子を守る!」という覚悟をして欲しい。
○堀田氏
学校に介入した経験がありますが、それは、いじめが「犯罪」の域に入った時です。
その時は、「5W1H」で客観的な事実を明らかにして、毅然とした態度で対処します。親が毅然とした態度で行動することが重要です。
被害者の親御さんたちに共通した思いというのは、「加害者に謝罪して欲しい」ということです。犯罪であるならば、今の法律で十分に対処できます。なぜそれが、学校内でできないのか、それがおかしいのです。
----同「子供のいじめに、どのようなタイミングで、どう介入すればいいのか悩む」
○中野氏
いじめの渦中にある子供たちだけでは、解決できません。
気づいたらすぐに介入してもらいたい。
私の娘も、小6の卒業間際にいじめられました。当時は今のようにケータイが無いので、手紙が大量に送りつけられてくる。それに、「キモい」「ウザい」「死ね」「消えて」とか書かれてあるのに、捨てられない。捨てたら「なんで私の大事な手紙を捨てたの?」と言われるのが怖くて、捨てられないのです。
娘の様子がおかしいので聞いたら、そういうことだったので、「よし、3日で解決する!」と決意しました。実際には10日ほどかかりましたが、子供の苦しみを早くなくしてやりたいと思った。親や先生に言えない、という子供の気持ちを分かってあげてほしいです。
それで、担任に話をしたら、「もうちょっとしたら卒業だから、我慢しておきなさい」と言われました。
こういう対処をしていると、モンスターペアレントのような、「二次クレーム被害」が起きる可能性があるが、先生にしてみれば、同僚たちから「また○○先生のクラスでいじめ?!」と責められるのが怖くて、なかなか言い出せないという事情もある。
保護者は、「絶対に解決してやる!」という覚悟が必要です。
その親の覚悟が、子供に勇気を与えます。すぐに介入してください。
----同「ゼロトレランス方式は日本でも可能か?」
○加藤氏
日本の教育界には「徳治主義」の傾向があって、「教師の徳によって子供を教育する」というのは美点でもあるが、昔のアメリカのように、子供に善悪の価値判断をさせていてはいけない。
アメリカでは、スクールポリスに危機管理を任せているが、駐在しているだけで荒れが止まります。アメリカの学校で、スクールボリスに「忙しいですか?」と尋ねたら、「ぜんぜんヒマです」と言っていました。
大阪市では、平野区の加美(かみ)南中学で、「ゼロトレランス」の研究をやって、実践されている先生方がいますから、一度見学に行かれてはどうですか。
----最後に、パネラーからひと言ずつ…
○矢内
アメリカでは、50州の内32州に「いじめ防止法」が制定されています。
5月に、埼玉県に「いじめ防止条例」制定の要望書を提出しました。
「いじめをなくす」ということを目的に、「対策プログラムを作る」「先生に研修を義務づける」「いじめをなくす授業のカリキュラムを作る」などの項目を掲げています。
「いじめは起きる」ものです。いじめがあることは悪くない。だから「いじめをなくすために努力する」ことが必要です。
○加藤氏
いじめられた子は、「いじめられた」と、先生や親に言う義務があります。
○中野氏
「いじめは犯罪」という認識を作り、価値観を変えてゆきたい。
○矢内
いくつかの学校で、子供たちに話をして回っているが、子供たちは、「していいことと悪いこと」を教えてもらいたいと思っています。そして、「いいことをしたい」「いいことをして褒めてもらいたい」と思っているのです。

7.閉会の挨拶
「NPOいじめから子供を守ろう!ネットワーク関西」代表 泉 章子

今日は、会場に200人もの方が来られて、話を聞いてくださいましたが、皆さんが、ここで聞いた話を、どうか5人の方に伝えてください。そうすれば、1000人の方が、同じ話を聞いたことになります。
また、ポスターもたくさん掲示できるように、皆さまのご協力をお願いします。
(レポーター:こみや なおこ)

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