書籍紹介
「あなたを傷つける人」の心理 1冊の本のご紹介を致します。『「あなたを傷つける人」の心理』(加藤諦三著 PHP文庫)です。
この本は、「人には、人を殺すタイプと自殺するタイプとがいる」というセンセーショナルな書き出しで始まっています。
この「人を殺すタイプ」を、著者は「きずな喪失症候群」と呼んでいます。その反対のタイプを、「燃えつき症候群」と表現しています。
言い換えれば、「きずな喪失症候群」とは人を攻撃するタイプ、「燃えつき症候群」は、受け身型のタイプと言えるでしょう。
そして、著者は、「この本は、攻撃型の人間の心理的問題を書いた本である。」と、本書の意図を述べています。
さらに、「人間には、正反対の二種類の人がいるということを、しっかりと認識する必要がある。それを認識していないと、生涯にわたって人からいいように扱われてしまう。」(p5)と警告しています。
いじめ問題においても、加害者の心理を知っておくことは重要であると思います。
攻撃型人間への対処方法の一つとして、「イヤだなと思った人間からは、自信をもって離れなさい」と述べています。いじめられるのに、近くにいる必要はないということです。
また、「親しい人間同士は適切な距離をとっている」、あるいは、「親しさは、時間と努力の積み重ねから生まれる」とも述べています。加えて、「簡単には信頼関係はできない」と指摘し、そのためには目に見えない努力が必要であると著者は述べています。
特に心に残った言葉があります。
それは、「自分自身が強くなければ生きていけない。」という、攻撃型の人から身を守るためのアドバイスです。
「あなたが毅然とした態度をとることで、相手は気がつくのである。もうこの人は自分の食い物にはならない、と相手は諦める。自分は燃えつき症候群だと思うなら、きずな喪失症候群の人とは直接対決することである。」(p132)という言葉が印象的です。
攻撃型の人とは、毅然とした態度で、徹底的に戦わなくてはならないのです。
お子さんのいじめ問題も同じなのではないでしょうか。保護者は絶対に子供を守るのだと決意することが大切です。
勇気が出なかったり、戦い方がわからない時は、どうか連絡してください。
私達は、困った時、必要な時、必ず力になります。
担当 : 興梠 規和
【参考】 書籍 『 「あなたを傷つける人」 の心理 』 の目次
第1章 人間関係は、幸せの源でも不幸の源でもある。
第2章 自分のある人は、ずるい人から狙われない。
第3章 人を見抜く能力を鍛えよう。
第4章 親しさは、時間と努力の積み重ねから生まれる。
第5章 「心」を持たない人からは逃げなさい。
第6章 「母なるもの」が、人間関係の基礎を作る。

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★☆ いじめ訴訟について ☆★ 8月も下旬になりました。夏休みも終わりますね。北海道では始業式を迎えた学校もあるようです。
先日、いじめの訴訟を起こし裁判中の方からご相談がありました。
学校内でいじめを解決できなかった場合に、「訴訟する」ということも起こりえるのではないでしょうか。
そこで、今回は、「民事訴訟」の時に、知っておいていただきたいことを述べたいと思います。
1 「訴訟を起こせば、相手は謝ってくるものと思っていました。自分の子が何をしたのか知っているはずです。でも謝ってこないのです。」という相談があります。
確かに、「相手に謝ってほしい」というお気持ちはよく分かります。
しかし残念なことに、民事訴訟では、相手に謝らせることを請求することができません。認められているのは損害賠償請求としてお金を請求することだけなのです。
2 「加害者側は自分たちの非を認めない。書面にウソばかり書いて、私たちを攻撃してきます。相手のウソに傷ついてしまいます。裁判所で会っても、申し訳なさそうにするどころか、反対に威張っています。」と話される方もいます。
民事訴訟は、お互いの主張をする場です。ですから、「反論される」ことは覚悟しておきましょう。
逆に、こちらも反論しないと、相手の主張を100パーセント認めたことになってしまいますので、こちらも反論しなくてはなりません。
その時に大切なことが、証拠や証言です。こちらも、証拠に基づいて真実を主張していくことで、正当な主張が裁判官に伝わることになります。
3 「裁判所に訴えれば、裁判官が私たちの話を聴いて助けてくれると思っていたのですが、裁判官が味方になってくれない」と嘆かれる方もいらっしゃいます。
裁判所は、お互いの主張を聴いて、法律を適用して判断するのが仕事です。そのため加害者側の主張にも耳を傾けます。ですから、裁判官の態度に一喜一憂しないで、たんたんと進めていくことが大事です。
4 「自分の弁護士にいろいろ悩みを聞いてもらいたいのに、忙しいと言って避けられます。この弁護士を信じていいのでしょうか」という方もいます。
弁護士は訴訟を遂行するのが役割です。弁護士は、カウンセラー、医者ではないことを知ってください。そのため、訴訟について必要なことを相談したり、事実関係を伝えたり、そのような話し合いはできますから、訴訟に勝つための情報交換に専念しましょう。
多くの方は、「民事訴訟」というのは初めての経験です。時間もかかりますので、不安にもなります。
ただ、しっかりと証拠をあげながら、真実を述べていくことで勝利に近づいていきます。その時の強い味方が弁護士さんになります。
途中でくじけそうになることも多いことと存じますが、一旦、裁判をはじめたならば、お子さんのために「正義」を貫くのだと決意し、最後までやりぬかなくてはなりません。
私たちは、いじめをなくすために様々なご相談を承っています。遠慮なくご連絡ください。
いじめから子供を守ろうネットワーク
松井 妙子

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◇事務長メッセージ◇
◆◇ 平成26年度学校基本調査について ◆◇ 8月7日、文部科学省から学校基本調査(速報値)が発表されました。
発表によりますと、1年以上所在が分からない学齢期の子供(7~14歳)が今年5月1日現在で397人に上っているということです。
前年同期より約300人少なく、3年連続で減少していますが、調査対象となっていない外国籍の子供も含めると不明者はさらに増えるとみられています。
学齢期の子供の所在不明については、平成22年に大阪市内で2人の幼児が育児放棄で餓死する事件が起きたことを機に、文科省が通知を出すなど調査の徹底が図られ、23年度調査では1191人に激増しました。
その後、3年連続で減少し、300人台に戻ったことについて、文科省では「教育機関と福祉、警察の連携で実態把握が進んだ結果」と分析しています。
所在不明の子供たちをめぐっては、虐待事件の被害者となるケースが相次ぐなどしたことから、厚生労働省も、4月に18歳未満の不明者について実態を把握するよう、各自治体に通達しています。
虐待による犠牲がこれ以上出ないよう、更なる対応が望まれます。
次は、不登校の数です。
平成25年度に学校を長期欠席した「不登校」の小中学生は、計11万9617人に上り、前年度より約7千人増え、6年ぶりに増加に転じたのです。
特に中学では不登校の比率が2.7%となり、37人に1人が不登校という状況になっているということです。
この結果に関して文部科学省は「今回の調査は理由を聞いていない。秋に公表予定の問題行動調査では理由を調べているので、その結果を分析しないと分からない」としています。
数字の増加に関しては、教育委員会から「予想外」との声が上がる一方、学校現場では「『不登校予備軍』の子供も増えている」と危機感を募らせているという報道もありました。
また、不登校の子供を支援する専門家は
「いじめ自殺が社会問題になり『それほど苦しいなら学校に行かなくてもいい』と考える保護者が増えた」
「競争が激化し、より疎外感を持つ子が増えているのでは」などと、増加の理由を分析していました。
今回の発表を見る限り、不明者に改善がみられるものの、不登校に関しては、いじめの問題や、学力の問題等、生徒一人一人の立場に立って対応していかなければならないと思います。
特にいじめに関しては、いじめ防止対策推進法が施行され、各自治体でもいじめ防止基本方針の制定が進んでおりますが、現場の実態として、まだまだ効果を上げていないのが現実ではないでしょうか。
先月の代表メッセージで、不登校ゼロの学校が紹介されていました。
やはり大人が子供に関心を持ち、子供たちの世界を守っていかなければなりません。
保護者や学校現場は、子供たちの声をしっかり聞き、教育委員会や文部科学省は、学校現場や保護者、更に子供たちの声を聞き、社会全体で、子供たちの将来を守っていく取り組みが必要だと思います。
私たちも子供たちの未来を守れるよう、活動を続けていきたいと思います。
文部科学省の発表については、以下をご覧ください。
◎平成26年度学校基本調査速報の公表についてhttp://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/08/1350729.htmいじめから子供を守ろう ネットワーク
事務長 丸山秀和

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◇代表メッセージ◇
◆◇ いじめと戦おう ◆◇夏、真夏です。
様々な事件が起きていて世間はざわついておりますが、子供たちは夏休みのど真ん中にいます。
保護者の皆様には、この夏休みの間に「いじめに戦おう」という話をしてあげていただきたいと思います。
家族で旅行、花火大会や盆踊り大会と子供たちにとってワクワクする日も多い夏休みです。
子供たちの中には、夏休みで「いじめ」と縁が切れて、ほっとしている子も多かろうと思います。この期間を子供たちの心の元気を取り戻すために使ってあげていただきたいのです。
楽しい思い出や、「自分はできる子なんだ」、「自分は愛されて、慈しまれている」という実感を味わえる機会を提供してあげられたら、なによりのことだと思います。
余談ですが、私の生まれた村には、夏休みになると「せがき」という行事がありました。「施餓鬼」と書きますが、45年以上も前のことで小学生の私は意味もわからず集められ、村の行事として、「お寺に出かけて怖い話を聞く日」というように認識していたものです。
お墓が立ち並ぶ殺風景なお寺の本堂で、地獄の話を聞かされるわけで、昼間の肝試し状態でした。早く終わることだけを考えて座っていたことが記憶に残っています。
その頃と今では、子供の心に大きな変化があるように思うのです。
いじめ相談を受けていると、「心のもろさ」、精神力の低下を感じる場面と出会うことがよくあります。
あるお母さんはいじめ相談の中で
「私も子供の頃にいじめられた。今で言う『無視』でクラスでいつも一人でした。でも私は、こんな簡単に不登校にはならなかったのに」と話されていました。
実際、早い子はいじめられてたった3日で不登校になったという相談もあります。
冒頭に「いじめと戦おう」と伝えて欲しいと述べました。
「いじめに戦おう」という事は、「いじめに負けるな」ということです。
1. 「いじめに負けるな」とは、一つには、「いじめをしたくなる心に負けない」ということです。
人をいじめることによって「楽しい、面白い」と感じる心、あるいは「ストレスを発散したい」という心。いじめは自分勝手な心の表れです。
「ジコチュウ」なのだということを教えてあげることは大人の役割です。
いじめられる側の子の気持ちが分かる子に育ってほしいものですね。
2. もう一つは、「いじめられて自分はだめなんだと悲観する心に負けるな」という意味です。
不登校になったり、リストカットしたり、自殺未遂する子の大半が、「自分なんかいない方がいいんだ」と思っています。
かわいそうですが、やはり「自分勝手」です。心配してくれる親の気持ちや友達の気持ちか分からなくなってしまっているのです。
「あなたは一人じゃない。私が守る」と伝えることが大切だと私たちは思っています。
「今の子は自分たちと比べて精神力は半分ぐらいなんだ」と思っておいて、ちょうどいいのではないでしょうか。
親としては、子供の心の力を鍛えるということと、しっかり支えるという両面から子供たちをサポートする必要がある時代です。
私たちも子供たちの力になりたいと願っています。
おかしいと思ったら、すぐにご相談下さい。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
代表 井澤 一明
井澤一明ブログ: http://ameblo.jp/kzizawa/Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawaTwitter: @kzizawa

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「子育てセミナー」 で講演
~子育てで防ぐイジメの芽~ 【千葉県柏市】 千葉県柏市で開催された、「ハッピー子育てセミナー」(主催:ハッピーママの会)にて、いじめから子供を守ろうネットワーク東京代表の栗岡真由美講師が、「子育てで防ぐイジメの芽」と題して講演、参加されたお母さん方に、現代のいじめの実態や家庭教育の大切さ等についてお話ししました。
【写真】 講演する栗岡真由美講師 会場の豊四季台近隣センターには、お子さん連れや赤ちゃん連れで参加した方など、子育て世代の女性たちが集われました。いじめ問題に対するお母さん方の関心は非常に高く、真剣な表情で栗岡講師の話に耳を傾けていました。
【写真】 赤ちゃんと一緒の方など子育て世代のお母さん方が参加した 「子育てセミナー」

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