★☆ 今年を振り返って ☆★ 2016年も終わりとなりました。
本年1年の皆様からの厚いご支援に深く感謝申し上げます。
さて、本年は、数々のいじめ事件が大きな社会問題として取り上げられた年でもありました。
青森市の中2女子いじめ自殺、青森県東北町の中1いじめ自殺、横浜市での原発いじめ、国立大付属高校でのいじめ重大事態隠蔽事件、教師までが 「菌」 扱いしていた新潟市での原発いじめなど、次々といじめ事件が報道されました。
その中で先週は、いじめや学校事件に関する2件の画期的な判決が言い渡されました。
12月22日に、さいたま地裁川越支部が、約1億4800万円の賠償を川越市と同級生たちに命じました。
これは、埼玉県川越市で2012年、いじめを受けていた当時市立中学2年の男子生徒が、同級生3人から暴行を受けて重体となり、意識不明になっている事件です。
報道によると、川越市は、「いじめと認識していなかった」、「男子生徒や母親からいじめを受けたとの報告がなく、いじめを受けていたと認定することは不可能」 などと反論していました。
しかし、裁判所は、「スクールカウンセラーに相談していた」 と指摘、さらに、「少年は、周囲の生徒からいじめによる被害を受けていた」 と認定。
「周囲の生徒に事情を聞くなどの調査をすれば容易に知り得た」 として、「学校の教員は少年の生命や身体に重大な危険が生じることを予見できる可能性があったのに 回避するための措置を取らなかった」 と結論付けました。
「いじめの相談がないからいじめに気付かない」 との言い訳は通用しないという、裁判所の強い意志が感じられます。
さらに同日、大分地裁では、教師の重過失を認定する判決がありました。
大分県立高校の部活中に生徒が死亡した事件で、部活顧問の教師の重過失を認定し、「大分県は教師に対して、損害賠償金の二分の一を請求するよう」 に命ずる判決を言い渡したのです。
法律では、公立学校での事故やいじめ自殺事件等では、被害者側は、学校を設置した国や都道府県、市町村に対して訴訟すると定められており、直接、事件に関与した教員個人に責任追及することは認められていないのです。(国家賠償法1条・注1)
そのため、「なぜ、あの教師がまだ教壇に立っているのか」、「なぜ個人的責任を問えないのか」 という不満がくすぶり続けるのです。
ただ、国家賠償法は、不法行為をした公務員に故意や重過失がある場合には、「国や地方公共団体は被害者側に支払った賠償金を、その公務員に対して請求できる」 と規定しております。
そこで遺族が、県はこの規定に基づいて請求すべきだと訴訟し、それが認められたものです。
教師の行為に重過失を認め、賠償を教師に負担させるのは、被害者の立場に立った画期的な判決です。
学校での教師の違法行為を見過ごしてはならないという、裁判所の強い思いを感じさせる判決です。
この流れを見る限り、司法は積極的に学校や教師の責任を認めて、子供たちを守るという方向に向かっています。
一方、教育現場の姿勢は、まだまだ不充分だと言えます。
文部科学省の発表では、2015年度に、全国の公立の小中高校等で、いじめ隠蔽等で処分を受けた教職員は たった8人しかいませんでした。
しかも8人のうち4人は、訓告処分、つまり単に注意されるだけにとどまっています。
2013年9月に 「いじめ防止対策推進法」 が施行された以降も、毎年毎年、何件ものいじめ自殺事件が多発し、教師のいじめ隠蔽やいじめ放置等が問題となっています。
しかし、報道を見る限り、いじめ自殺で教師が懲戒になったのは天童市の事件だけしか見当たりません。教職員はいじめに関してはほとんど処分されていないのです。
子供たちを守るためには、「いじめ防止対策推進法」に、「ひどい教職員」 に対する懲戒規定を定めることが急務です。いじめを隠蔽し、放置し、加担する教師、こんな教師に子供たちを見てもらいたくないというのは、親の本音です。
私たちは、いじめに対して真剣に取り組む先生を応援していきたいと思っています。
そのためにも、「いじめ防止対策推進法」 には、教師への懲戒が必要です。
いじめ相談も承っております。
何か不安に思うことがありましたらご遠慮なくご相談ください。
最後になりましたが、来年も何卒よろしくお願い申し上げます。
どうぞ、よいお年をお迎えください。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
井澤・松井【注1】 国家賠償法
第1条 第1項 国又は公共団体の公権力の行使に当る公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によって違法に他人に損害を加えたときは、国又は公共団体が、これを賠償する責に任ずる。
第2項 前項の場合において、公務員に故意又は重大な過失があつたときは、国又は公共団体は、その公務員に対して求償権を有する。

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「いじめ防止授業地域公開講座」
都内区立中学校で井澤代表が講演 12月17日(土)、都内の区立中学校で、「いじめ防止授業 地域公開講座」 が開催され、井澤一明 (いじめから子供を守ろうネットワーク) 代表がお招きいただき、お話をさせていただきました。【写真】 講演する井澤一明代表
【写真】 とても真面目な生徒さんたち、真剣に聴いていました。
会場の体育館には、全校生徒、先生方、保護者の方々等、約750名以上が集われ、熱心に耳を傾けてくださいました。
講演終了後は、保護者の方からの質問にお答えするなど、参加した保護者の皆様と直接お話しさせていただきました。【写真】 体育館に集まった全校生徒の皆さん
【写真】 生徒さんたちも手伝ってくださいました。
【写真】 講演終了後、保護者の方々のご質問にお答えしました。

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★☆ のんびりとした時間を ☆★ 中学校国語の教科書に一風変わったエッセイがある。映画 「地球交響曲」 で知られる龍村仁監督の 「ガイアの知性」 だ。
その中で龍村さんは、地球全体が一つの生命体であるというガイア理論に言及しつつ、この地球には2つの知性が存在するのではないかと論じている。一つは人類が高度に進化させてきた 「攻撃的な知性」 であり、もう一つは、イルカや鯨、象が持つ 「受容的な知性」 である。
受容的な知性とは自然をコントロールしようとするのではなく、繊細に理解し適応して生きるための知性だ。これらの動物は人が考える以上に高度な精神活動を行っており、深く関わる人たちは畏敬の念さえ抱いているという。龍村さんは、人類は鯨や象の知性に学び、真のガイアの知性へと進化すべきだと訴える。
さて、現代の子供達には、受容的な知性を身に着ける場所はあるのであろうか。
もちろん、学業やスポーツ等における子供の努力や切磋琢磨を否定するつもりはない。ただ、かつての子供は、放課後何もせず、ぼおっとして過ごす時間があったのではないだろうか。ちなみに龍村さんの趣味は、5歳の頃から日向ぼっこだそうである。
ベネッセ教育総合研究所が2013年に実施した 「子どもの生活時間の実態と時間に関する意識」 調査では、小学生の74.2%、中学生の85.1%が、「もっとゆっくりすごしたい」 と回答している。
学校が終われば、塾や部活動に追われ、休日もままならない。わずかな隙間時間はスマホやゲームに費やされ、ぼんやりとしていると、親に 「勉強したの?」 と声をかけられる。
何かに追い立てられ、自分自身のペースでのんびりと過ごすことのできない子供達。自分自身を受容できない子供達は、他の子供を受容することはできない。過度の受験競争がいじめを助長するという意見は今までもあった。しかし、それは一面的なように思える。むしろ自分自身を受容できない子供時代の過ごし方が、いじめに拍車をかけているように思われる。
ゆっくりとした時間は、自分自身を取り戻す力を持っている。いじめなんかしない自分、いじめの傷から立ち直る自分。自分自身を取り戻すには、時間にしかできないこともある
さあ、もうすぐ冬休みや正月が待っている。子供には、何もしないという贅沢を教えてみてはどうだろうか? よく縮むバネは、よく伸びるのだから。
担当 守矢 光児

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【写真】 当事務所で取材を受ける井澤一明代表 井澤一明代表 いじめ解決方法を語る!
東京MXテレビ 「田村淳の訊きたい放題!」 に出演 東京MXテレビ (東京メトロポリタンテレビジョン) の情報番組 「田村淳の訊きたい放題!」 (土曜日夕方17時~17時55分)が、井澤一明 (いじめから子供を守ろうネットワーク) 代表を取材。12月10日の同番組で、井澤代表がいじめの解決方法について語りました。

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◇事務長メッセージ◇
◆◇冬休みを迎えるにあたり◆◇今年も、あと半月となりました。ここのところ寒さも厳しくなり、本格的な冬になってきた感じがします。
皆様も、風邪などひかないよう、お過ごしください。
さて、冬休みも間近に控えたこの時期、いじめ問題の解決にあたり、心しておかないといけないことがあります。
学校は、これから学年末まで、とても忙しい時期に入ります。大事な受験の時期、卒業式の準備、また1年のまとめをしなければならないなど、とても重要な時期なのです。
そのため、いじめ問題などは、出来れば避けたいという思いが先に立つ傾向があります。特に加害生徒が受験生の場合などは、受験が終わってからと、先延ばしされてしまう可能性があります。
また、保護者の方でも、忙しいという状況がわかっているので、あきらめムードになり、もう少し我慢すればいいからと、消極的になってしまうことが多くなります。
しかし、1年間を締めくくる、残り3カ月を、有意義に過ごさせるためにも、この冬休みに入ってしまう前に、学校ときちんとした交渉をすることが、とても大事なのです。
たとえ少しでも明るい方向に進むことが、新年を迎えるにあたっても、希望につながります。
また、学年末の終業式や、卒業式に出席することは、何事もない子供たちに取っては、当たり前の事です。しかし、いじめられている被害生徒にとっては、とても重い決断になります。
ですから、被害生徒が安心して出席できるように、まだ時間のあるこの時期に、学校と話をするのです。
交渉に行き詰まっている時は、転校も大事です。3学期だけだということで、思いとどまっている方もいるかもしれませんが、「たった3学期だけだけど、転校してよかった」という事例もあります。
ですから、あきらめずに、前に向かって行動していただきたいのです。
たとえどんな時期であっても、いじめは早期発見、早期解決が大事です。
また、今の時期の行動は、新しい学年に繋がっていく大事な行動でもあります。
子供たちの未来を切り開くためにも、勇気ある行動をお願いしたいと思います。
ご不明な点があれば、いつでもご相談ください。
少しでも、皆様のお力になれればと思っております。
よろしくお願いします。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
事務長 丸山秀和

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◆◇ 「隠蔽の壁」 を乗り越えるために― 「重大事態」 への対応法 ◇◆ 先日、毎日新聞の地方版に、静岡県富士市で、初めて第三者委員会によるいじめ調査が行われるとの記事が載りました。
市内の中3女子生徒が、いじめが原因で長期の不登校になっている疑いがあり、いじめ防止対策推進法の 「重大事態」 であるとして、第三者委員会が調査を始めるという報道です。
記事によると、女子生徒は中1の夏ごろから仲間外れや無視、悪口といういじめを受け、
中2の5月頃から休みがちになりました。体調も悪化し、体重が10キロも減少したとのことです。
これまで保護者は学校や教育委員会に何回も相談していましたし、第三者委員会の設置も要望していましたが、満足な対応は得られませんでした。
今回 第三者委員会の調査が始まることはいじめ解決への前進と言えますが、余りにも遅すぎると感じられます。
昨年の岩手県矢巾町のいじめ自殺事件、本年8月の青森県で相次いでの中学生いじめ自殺事件、11月になって明らかになった横浜市での震災避難児童いじめ隠蔽事件や、学芸大付属高校でのいじめ隠蔽事件など、最近のいじめ事件で特徴的なことは、学校、さらには、教育委員会など管理監督責任のある組織までもが、いじめを隠蔽して、いじめ解決に取り組まない事件が次々と報道されています。
子供たちを守るために、保護者の私たちは、何としてでもこの 「隠蔽の壁」 を乗越える必要があります。
そのために効果的な方法を改めてご紹介したいと思います。
最初は基本的な対応から始めます。
1. 文書にする。
「いじめ被害事実」 と、「学校への要望」 を文書にまとめます。
私たちのサイトに文書の記入例を掲載していますので、ご覧ください。http://mamoro.org/solution/solution-fact
http://mamoro.org/solution/solution-petition2. 校長と話す。
「いじめ被害事実」 をまとめた文書と学校への 「要望書」 を提出して、校長に相談します。
3. 教育委員会と話す。
校長に話しても解決しない場合には、教育委員会に相談します。この時も前述の文書を持参して相談します。
その次にやることこそ、「大きなポイント」 です。近頃の事件のように、校長も教育委員会も、いじめを隠蔽するような場合もあります。
12月9日には、教育評論家の尾木直樹氏の、
「最後は文部科学省に電話してください。絶対に対応しますから。
児童生徒課に連絡してくだされば動きます。必ず救いますから」
というコメントが報道されました。
ただ、私たちへの相談では、
「文部科学省にも電話したが何も変わらなかった」
「文科省にまで電話するモンスターな母親だと、周囲から見られた」
というようなケースが少なくありません。
そこで、以下の対応が必要となります。
4. 議員の協力を仰ぐ。
議員の先生から教育長宛に電話を入れてもらうだけで、教育委員会の態度が激変することもあります。
しかし、政治家の知り合いがいないということもあるでしょう。
その場合は、近くの議員事務所や、議会の議会事務局に連絡したり、出向いたりして、「議員さんに相談したい」 と伝えると、議員さんと会わせていただけます。
5. そして、マスコミ。
新聞社やテレビ局などのマスコミに連絡して、学校等へ取材をお願いすることです。
前述した、「いじめ被害事実」 をまとめた文書と 「要望書」 をマスコミ各社に送付することもお勧めです。
学校にマスコミが来ただけで、学校のいじめに対する態度が変わる例が多々あります。
6. それでもだめなら 「記者会見」。
マスコミに連絡しても、取材に来てくれないときには、記者会見も辞さない覚悟が必要です。
記者会見は皆様が想像しているより簡単に開けます。
省庁や県庁、あるいは大きな市の市役所には記者クラブがあります。記者クラブに行って、報道記者たちに集まってもらって話をします。
いじめ被害者の保護者の方に、議員やマスコミに連絡することを提言すると、多くの方が、「そこまでしなくても…」 と驚かれます。
しかし、子供を守るために、親の真剣さを具体的な行動にすることは、悪いことではありません。当然と言えば当然です。
冒頭の富士市のいじめ被害者のケースも、マスコミ、議員の先生の協力で、対応が大きく前進しました。
「今まで1年以上も学校や教育委員会に相談していたのに全く取り合ってもらえませんでした。
そちらでお聴きしたので、市議会議員さんに相談したら教育委員会に一緒に行ってくださいました。
新聞記者の方も同席してくださったことで、あれほど認められなかった第三者委員会の調査がすぐに決まりました」
私たちはこのような事件を未然に防ぎたいと考えております。
何か不安に思うことがありましたらご遠慮なくご相談ください。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
井澤・松井

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ご案内:12月13日 広島でミニシンポジウム開催!
「頻発するいじめ事件の奥にあるもの」
【いじめから子供を守ろうネットワーク 広島】 横浜市での原発避難児童いじめ隠蔽事件、青森県の中1男子生徒いじめ自殺、青森県での中2女子生徒いじめ自殺、新潟県の工業高校生徒いじめ自殺、学芸大附属高校でのいじめ隠蔽事件、新潟県の震災避難児童いじめに教師加担事件等々 いじめ事件が多発しています。
なぜ、いじめは頻発するのか。どうしたらいじめは防止できるのか。
12月13日 (火曜日) 15時から、広島市でミニシンポジウムを開催し、皆様とともに考えていきたいと存じます。
開催場所は 広島駅前の 「BIG FRONTひろしま」 6階の 「広島市総合福祉センター」。 とても便利な場所です。ぜひご参加ください。
どなたでもご参加いただけます。 参加費は無料です。
詳しくは次のとおりです。
いじめは犯罪!! 絶対に許さない!!
NPO いじめから子供を守ろう!ネットワーク広島
ミニ・シンポジウム 「頻発するいじめ事件の奥にあるもの」
日 時 : 2016年 12月 13日 (火) 15時~17時30分
会 場 : 広島市総合福祉センター
(住所 : 広島市南区松原町5-1 「BIG FRONTひろしま」 6F )
アクセス : JR 「広島」 駅 南口から 徒歩3分
プログラム
第1部 : 講演 「頻発するいじめ事件の奥にあるもの」
講師: 井澤一明 (一般財団法人いじめから子供を守ろうネットワーク代表)
第2部 : いじめ体験など体験発表
グループ・ディスカッション
※ いじめ相談 (個別相談、秘密厳守) も実施いたします (要予約)。
ご遠慮なくご連絡ください。
主 催 : NPOいじめから子供を守ろう!ネットワーク広島
お問い合わせ・参加申し込みは、
電 話 : 090-7120-1989 FAX : 082-294-5456
E-MAIL: Create.Utopia@gmail.com (山本) 迄

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【写真】 当事務所で取材を受ける井澤一明代表 井澤一明代表
フジテレビ 「ユアタイム」 に出演! 学芸大附属高校のいじめ事件に関して、フジテレビの報道番組 「ユアタイム 」 (夜11時30分~) が、井澤一明 (いじめから子供を守ろうネットワーク) 代表を取材。11月30日の同番組で、井澤代表へのインタビューが、放映されました。

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◇ 代表メッセージ ◇
学校を通さずに
「重大事態」 を報告できるシステムを!12月ですね。師走という言葉を聞く季節になりました。
「師走 (しわす )」、つまり師、先生が走らなくてはならない程に忙しい季節だからと教わったものですが、今の子供たちはどのくらい知っているのでしょうか。(諸説あるようです)。
相談にのっていた高校生とこんな会話をしたこともあります。
「クリスマスは何の日か知ってる?」
「知らないよ。何の日なの?」
「キリストっていう人が生まれたんだよ」
「何した人?」
これだけイルミネーションや、クリスマスツリーが街中に飾られているので、子供たちは楽しい雰囲気を味わっていると思いますが、やや残念ですね。
クリスマス、お正月と続く子供たちにとってはわくわくするような月が始まります。
しかし残念なことに、いじめの報道が後を絶ちません。
青森の中2女子の自殺事件、青森の中1男子の自殺事件、兵庫県加古川で9月に中2女子自殺が発覚、横浜の中1男子の震災いじめ事件、学芸大付属高のいじめ重大事態事件、新潟の男子高校生飛び込み事件等々。
悔しいことに、保護者や本人が 「いじめられている」 と訴えていた事案が多いことです。
いじめの初期段階で、いじめを解決できていれば、ここまでにはいたらなかったはずです。
私の方も、先月17日に日テレで紹介されたことに続いて、30日は、フジテレビのユアタイムから緊急での取材が入り、学芸大付属高の事件に関してのコメントが放送されました。
事務所に取材に来られたディレクターは、元、高校の教師をされていたということでした。教育に関わった人間として、子供たちの現状についてのいきどおりと悔しさがその言葉の中に見え隠れしていました。
今回の事件は、学芸大付属高校において、「重大事態」 に該当するいじめ事件が起き、学芸大学が半年も報告を遅らせたというものです。
いじめの内容は、体育祭の練習時に手首を骨折させられた、投げられて脳震盪を起こした、セミの幼虫をなめさせられたことが分かっています。
被害者はいじめアンケートに 「いじめがあった」 と回答していたことも報道されています。
この事件について学校は、朝日新聞の質問に対して、
「本人が、骨折については自分で転んだと言っていた」
「脳震盪については、原因の追求をせず、報告書もつくっていない」
と回答しています。
また、アンケートについては、「いじめは確認できなかった」 とのこと。
これは、明らかに隠蔽であり、学校の対面しか考えていないと言われてもしかたない状況です。
いじめ相談に来られる保護者の方と話していて感じるのは
「学校は重大事態を認めたくない」 それどころか 「いじめがあった事実」 を認めたくない学校がこれほど多いということです。
私たちのところに来る相談からみると、「国立の付属中学、高校」 は、いじめが解決しにくい学校であることは確かです。
この学校の教師の多くは、子供たちの生活指導に関心が無いように感じられます。
入学して来る子供たちは優秀な成績の子が多いので、「勉強は自分でやれ」 という姿勢で接してくるという話をよく伺います。
その結果、公立の先生に比べて、「いじめの対処法」 についての知識不足、スキル不足になりがちです。
さらに加えて、学芸大の学長も、付属高校の校長も 「報告しなければならない」 という根本的なことさえ知らなかったのではないかと思います。
公立でしたら、教育委員会という組織が上にありますが、国立の場合、上の組織と言ったら文部科学省そのものになります。きめ細やかな指導などされているとは考えられません。
そもそも、「いじめ防止対策推進法」 など細かく読んだり、研修をしたりもしていないのではないかと推測されます。
ですから、私たちが訴えているように 「いじめ防止対策推進法」 には、ひどい対応をする教師は「懲戒処分」にするということを明記することが欠かせません。
しかし、それだけでなく、「重大事態」 を認定し報告することが 「学校だけ」 に委ねられていることも問題です。
学校は 「重大事態」 や 「いじめ」 を認めたくない傾向がありますから、学校を通さずに、保護者や本人から 「たいへんないじめを受けている。重大事態だ」 という訴えを受け付けるべきです。
さらには、「ウソをついてはいけない」、「隠し事はだめだ」、「悪いことをしたらあやまりなさい」 と教えている教師自身がこの言葉を自分が率先垂範しなくては意味がありません。
文科省には、制度やシステムだけではなく、教師自身の誇りや責任感、さらにはモラルをあげるべく、先生を鼓舞する 「教師への道徳授業」、「教師としての自覚向上」 のためのプログラムを実施していくことを提案したいと思います。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
代表 井澤 一明
井澤一明ブログ: http://ameblo.jp/kzizawa/Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawaTwitter: @kzizawa

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