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◇ 事務長メッセージ ◇◆◇ 時代は変わってい る◆◇ 

170622 少年たち

◇ 事務長メッセージ ◇
◆◇ 時代は変わってい る◆◇


先週の6月13日、内閣府が2017年版の 「子供・若者白書」 を発表いたしました。
それによりますと、いじめの認知件数が増加を続けるだけでなく、ニートの数も4年ぶりに増加に転じるなど、若者を取り巻く状況がたいへん厳しいことがわかってきました。

まず、今回の白書では 「若者にとっての人とのつながり」 が特集されています。
この調査は昨年12月、15~29歳の1万600人にネットで実施され、回答した6636人から無作為抽出した6千人分を分析したものです。
そこでは、「自分の居場所が多い子は充実感がある」
一方で自分の 「居場所」 と感じる割合は職場や地域よりも 「インターネット空間」 の方が高い。
「就学・就業していない若者の7割超が学校での友人を相談相手と思わない」 など、孤立してしまっている子供や若者に対する支援が必要であるという問題が浮き彫りになりました。

一方、いじめ問題や不登校についてですが、いじめの認知件数は2010年代に入ってから増加を続けており、2015年には約22万5000件になりました。
学年別では中学1年生が最も多くなっています。
また、いじめの原因や動機として最も多いのは 「力が弱い・無抵抗」 で、「いい子ぶる・なまいき」、「態度動作が鈍い」 がそれに続きました。
不登校についてですが、中学校では、2012年以降増加傾向にあり、2015年には2.83%、約10万人が不登校になっています。
小学校での不登校は1992年以降、微増が続いており、2015年には0.42%で約3万人弱が小学校に行けないでいます。
高校で不登校の生徒は減っており、1.49%約5万人。高校を中退する生徒も減少を続けています。

さて、このような内容の白書が発表されたのですが、ここで、保護者の皆様に考えていただきたい事があります。
それは、自分が過ごしてきた学生時代と、今の子供たちが過ごしている時代とは、様々なものが、変わってきているということです。
いじめ相談を受けていると、「自分の時代はこうだった」 と言って、学校と交渉することに賛同いただけないことがあります。これは、父親の方にこの傾向が強いように感じます。
しかし、白書の内容でもわかるように、子供たちを取り巻く環境は変わってきており、厳しさも増してきています。
そして、様々な問題を抱え、昔よりストレスなども増えているように思います。
また、子供を守るという考えが広まった反面、打たれ弱い子供が増えているのも事実です。
だからこそ、今の子供たちの置かれた環境や、様々な社会状況なども踏まえ、いじめ問題にも取り組んでいただきたいと思います。
「自分の時代はこうだった」 と言って、突き放してしまうより、まずは、子供の話を聞いて、一緒に考えていく姿勢が大切だと考えます。
時代の違いというものは、考えているよりも大きなものです。
大切なのは、子供の視線で考えてあげることではないでしょうか。
いじめ問題で、ご不明な点などございましたらご遠慮なくご相談ください。
よろしくお願いいたします。

いじめから子供を守ろう ネットワーク
事務長 丸山秀和

◎参考
内閣府:子供・若者白書について

http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/hakusho.html

 

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[ 2017/06/22 10:30 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

「いじめ防止対策協議会」 より深い議論を  

170617 0613いじめ防止対策協議会

「いじめ防止対策協議会」 より深い議論を

 6月13日、文部科学省で、今年度第1回目の 「いじめ防止対策協議会」 が開催されたので、傍聴に行ってまいりました。
 「いじめ防止対策協議会」 は、文科省が設置した有識者会議で、2013年9月に施行された 「いじめ防止対策推進法」 の取組み状況の検証や、いじめ問題等について実効的な施策を講じることなどを目的としています。

 昨年度の協議会の提言に基づいて、文科省は 「いじめの防止等のための基本的な方針」 の改定を行いました。
 そして今年度は、「いじめ防止対策に係る事例集」 の作成や、「SNSを活用したいじめ相談体制の構築」 について、検討が始まりました。

 「いじめ対策事例集」 は、全国の学校からいじめ解決の成功事例や実際の工夫、気を付けるべき点などを集めて、事例集にまとめて共有することを目指しています。
 今回の会議の中では、
「学校からだけではなく、子供たちや保護者の声も集めてはどうか」
「これをやってはいけない、というものばかりではなく、こうすると解決するという事例も掲載すべき」
「事例集を校内研修などで使うこと」
「マニュアル通りにしかしない先生もいる。事例集があっても、自分で考え、周囲と相談しながら解決していくことが大切」
「すぐれた先生が1人いたから解決したではなく、いじめは複数で解決していくことが基本」
「教育学部の学生や教職課程の学生などにも事例集を配布すべきではないか」 など次々と意見があがっておりました。

 気になった意見としては、
「最近は保護者が学校に弁護士を同行してくる。その対応も記載してはどうか」
というものがありました。これに対しては、
「弁護士が同席しても対処は同じはず。
弁護士も子供の安全のために行くのであって、対立するためにいくのではない」 という反論がありほっとしました。
 また近頃はよくあることですが、
「ICレコーダーで録音する保護者もいる」と意見に対しても、
「録音は学校も行えばよい。あげ足とりをしようと録音するわけではない。事実関係をはっきりさせるために録音する」 と当然の反論があり心強く感じました。

 特に、座長の森田洋司教授 (鳴門教育大学特任教授) は次のような意見を述べておられました。
「編集の大きな柱としては、リスクマネジメントの観点も大きな柱になる。人間が対応するので、過失、認識違い、無視、軽視、怠慢などが起きる可能性はある。これにいかに備えるか。」
 加えて
「いじめは、いじめる加害者がいなければ被害はないと言われる。しかし、事例集においては、学校が第2の加害者とならないことも大事な視点だ」
との考えを示されました。

 実際、私たちのところに入ってくる相談をみても、教師の対応によって、被害生徒が不登校に追い込まれることも少なくありません。
 あるお母さんが 「うちの娘がいじめられています」 と担任に相談したところ、担任は、その子からのいじめの聴取もせずに、いきなり教室で 「話し合いの時間」 を持ちました。
 その結果、被害生徒は次の日から不登校になってしまったのです。
 その子にとって 「話し合いの場」 は、
加害生徒や周囲の生徒たちからの
「いじめではない、私たちこそ被害者。皆、迷惑している」
「あなたのここが、皆に嫌われている」
「欠点に気づいてほしいだけ」 等々の、
正当化の申立と、被害者の欠点を指摘され続けただけの1時間だったのです。
 教師は、まずは被害状況を確認し、加害者を呼んで指導するという手順を踏まなくてはなりません。
 「話し合い」 が個人攻撃になるのならば、介入して止めるのは当然のことです。
 しかし、こんなことも理解していない教師が現実にいるのです。
 森田教授のところにも、いじめを相談したら、よりひどくなったという事例が数多く寄せられているのでしょう。

 もう一点、重要な議題として、「SNSを活用したいじめ相談体制」 の検討がなされています。
 現在、文科省は 「24時間いじめ相談ダイヤル」 を設置しています。
 しかし、今の子供たちは携帯電話であっても電話をかけないので、現実とのギャップがある、という現状への対策として、「子供たちが使っているSNSで相談を受ける体制をつくる」 という検討が始まったのです。
 しかし各委員からの意見にはやや失望を感じてしまいました。
「電話ならかけてきた場所が分かるので、そこの教育委員会に転送できるが、SNSだと相手の場所が分からない」
「こちらの回答が文字として残るので慎重になる。拡散されたりすることもあるのでは?」
「今、電話相談を受けているのは主に退職後の方たち。SNSになれていない」
「真夜中に 『死にます』 とか、『今切ってしまいました』 などと深刻な相談がくる。相談を受けるほうの負担が大きい」
「子供のための議論」ではなく、相談を受ける側の論理での発言が多すぎます。

 「事例集」 にしても 「SNS相談」 にしても、「子供たちを守る」 という基本姿勢を崩さずに、信念を持って臨んでいただきたいものです。
 6月は、いじめも多くなりがちです。
 不安に感じたら早めの相談をご検討ください。ご相談をお待ちしております。

いじめから子供を守ろう ネットワーク  
井澤・松井


 

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[ 2017/06/17 14:10 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

◇代表メッセージ (2017年6月) ◆◇ 子供のスマホを覗いたら、いじめを見つけてしまった! ◇◆ 

170609 あじさい

◇代表メッセージ◇
◆◇ 子供のスマホを覗いたら、いじめを見つけてしまった! ◇◆


梅雨の季節になりました。しばらくは重苦しい天気が続きそうです。

この6月は、いじめが多くなってくる時期でもあります。
昨日、事務所に 「息子のスマホに、友だちからひどいメッセージが入っていた」 という相談が入りました。
SNSを使ったいじめです。「SNSいじめ」 と呼んでいいと思いますが、私たちのところに来る相談の殆どは 「LINEいじめ」 です。それ以外にも、twitter、掲示板、facebook、instagramなどでもいじめが起きています。

対処法としては、相手が見知らぬ全くの他人からの誹謗中傷でしたら、アカウントを削除してしまうのが、一番簡単で、最も早く解決します。
しかし、子供たちの 「SNSいじめ」 は、ネットの中で起きているわけではありません。
大半は、リアル、つまり現実の友達関係、クラスとか学校とかで 「相手が分かる関係」 の中で起きています。
従って、いじめの対処方法は、原則、「学校に相談する」 ことで解決します。
より詳しくは、ホームページ (注1)、もしくは書籍 (注2) を参考にしていただければと思います。

さて、今回は、「親がSNSいじめを見つけた」 という場合の対応について考えてみたいと思います。

保護者が 「頭が痛い」 と感じるのは、親が発見したスマホの中のいじめを、「親子関係を傷つけないように、いじめられていることに気付いたよ」 と伝える方法だと思います。
なぜ悩むのかと言えば、「黙ってスマホを見た」 ということに負い目を感じてしまうことが多いからだとも言えます。
さらに、「スマホ読んだよ」 と言えば子供がキレて、「うるせー。なんで、勝手に読んでんだよ」 と怒り出すことが予測できてしまうためになかなか言い出せないということもありますね。
こうなってしまうと、いじめの話は全くできなくなってしまいます。日を改めて、話そうと思うのですが、一度こじれると、お互いに話題にしにくくなるのが一般的です。しかし、その間にも、いじめは進行して行くのです。

では、こうならないようにするために、いくつかの提案をしたいと思います。
一点目は、正論ですが、実際には難しい方法です。それは、
「私が、スマホを見てもいいようにしておくこと。この約束を守るならスマホの料金、払うよ」
と子供と約束しておくことです。加えて時折、確認することも忘れてはなりません。これができていたら、
「スマホ見たけど、もしかして、いじめられてる?」
と簡単に切り出せます。
でも、これができる家庭はそう多くありません。思春期の子供たちは独立心が芽生えますので特に難しくなります。

では、二点目としては、「子供にスマホを見た」 と言えない場合の提案です。
最良なのは 「本人から話させる」 ことです。これが一番です。
本人が 「話したくなる」 ように持っていくことができたら最高の対応と言えます。ここは親の腕の見せ所、工夫のしどころと言えます。

より話しやすくするために、「話のきっかけ」 を、振ってみましょう。
新聞やテレビのいじめ問題を振ってみる、あるいは単に学校や友だちの近況などを振ってみることで、話のきっかけになることがあります。
私たちのところにあった相談では、
「学校から帰ってきて、すぐ部屋で泣いていて。理由を聞いたら、息子が話してくれたんです」
あるいは、
「娘が一晩中、LINEしていて。問いただしたらいじめられているとのことでした」
など、子供の様子をきっかけにして、いじめを告白してくれることがあります。
ですから、
「昨日、スマホ、あまりいじってなかったね。どうしたの?」、
「近頃、おかしいよ。朝、つらそうだし。何かあった?」、
あるいは、
「○○ちゃんのお母さんが電話してきてね、あんたのこと心配してたんだよ。」
などの切り出し方も良いと思います。
「ちょっとうまく行っていない」 と言い出したら、しめたもの。
さらに、状況によっては、実際に、学校に様子を見に行くことも考えてみてください。
学校に行ってきて
「今日、学校に行ってきたんだ。あなたいじめられてるよね。わかるよ」
ここまで言えば、何らかの答えはでてくると思います。

そして、三点目。
緊急を要するような時には、反発されることを覚悟の上で、ぶつけなければならない時もあることを知っておいていただきたいと思います。
いじめによって、精神的に不安定になったり、身体の不調を訴えるような時が、その時です。すぐにでも対処し、子供に安心感を与えなくてはなりません。
ですから、「ごめん。心配だったからスマホを見たよ」 と思いきって打ち明けて下さい。
さらには、「あなたは悪くない。学校休んでもいいから」 などの言葉をかけて、親が 『絶対に守る』 という姿勢を示してあげてください。
追い詰められているような時には、「スマホを見られた」 ということでの反発よりも、「助けてもらえる」 という安心感の方が先に立つものです。

「SNSいじめ」 は、ある意味で 「未知なるものへの恐怖」 を伴っています。
よくわからない、知らないということで恐怖心が倍加してしまいます。
ですから、子供たちがよく使っているアプリについては保護者も概要を知っておくようにすることが大切です。一度は使ってみて下さい。
大半の保護者の皆様は、すでにSNSを使っていることとは思いますが、まだの方は、まずはLINEを使ってお子さんとメッセージを交換できるようになっていただきたいと思います。
併せて、スクリーンショット(画面の画像) の撮り方を身につけておいていただきたいと思います。何か起きた時には、この画像データが、いじめの証拠として使えます。

なにかお困りのことがありましたら、ご遠慮無くご相談ください。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

(注1) ホームページ 「いじめ解決方法」
http://mamoro.org/solution

(注2) 参考書籍
「いじめは犯罪!絶対にゆるさない!いじめに悩むこどもたち、お母さんたちへ」 井澤一明著 (青林堂刊)

井澤一明ブログ:
http://ameblo.jp/kzizawa/
Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
Twitter: @kzizawa

 

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[ 2017/06/07 22:00 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

◆◇ 「転校」 という解決方法 ◇◆ 

170603 学校校庭

◆◇ 「転校」 という解決方法 ◇◆

 6月になりました。新学年になってから約2か月がたち、子供たちも今の環境になれてくる頃です。

 先日、ある保護者の方からうれしい報告のお電話をいただきました。
「今の学校ではいじめもなく、毎日、学校に通えています」
 この方のお子さんは、数年前からいじめられ、とうとう学校に行けなくなりました。私たちにご相談にこられ、4月から別の小学校に転校しました。
 前の学校では、ご両親が何回も学校にいじめを相談したのですが、いじめを解決してもらえませんでした。転校したことでようやくいじめから解放されたのです。

 このように、「転校」 もいじめ解決の方法の一つです。
 通常は、いじめが解決したと言えるためには、「加害者が、被害者本人に謝罪し、かつ、いじめがなくなること」 が必要であると考えています。
 しかし、いじめが悪質すぎたり、学校側の隠蔽体質が極端である場合等は、いじめから逃れることが解決となります。具体的には、このお子さんのように、転校を決断し、その後、順調に学校生活が送ることができれば、解決したと言えるのです。

 「転校は逃げたことになるのでは?」 と心配する保護者の方もおられます。 しかし、いじめのない学校に転校して、安全な環境で学校生活を送る、これは、新たなスタートであって、決して 「逃げ」 などではありません。
 前述したお子さんのように普通に学校に通えるようになり、みちがえるように元気になるケースは、かなりの数に昇ります。
 お子さん自身が 「いじめがあるから転校したい」 と言っているのでしたら、転校を考えてみていただきたいと思います。

 そこで、改めて「転校」についての考え方を整理しておきたいと思います。「転校したいが引っ越しは無理」、「転校先はどうやって探すのか」、「担任が転校に反対している」、「転校させたいが子供が嫌がっている」 などなど。以下、述べさせていただきます。

1 いじめが理由の場合には、引っ越しをしなくても転校できます。
 「転校のために今すぐ引っ越しは無理です」 とあきらめかける方がおられます。
 しかし、あまり知られていませんが、引っ越さなくても、別の学区の公立学校への転校はできるのです。
 文部科学省は、いじめが原因の場合は学区外への転校に柔軟に配慮するようにと 「通知」 を出しています。(平成19年3月30日付 「学校教育法施行令第8条に基づく就学に関する事務の適正化等について (通知) 」)
 学校や教育委員会が転校を認めてくれない場合には、文科省のこの 「通知」 を示すとスムーズに転校できます。

2 転校先はどうやって決めたらよいのか。
 「転校先でもいじめられたらどうしよう」、これが最も心配される点です。
 まずはインターネットで学校の評判を集めると、大まかですが概要をつかむことができます。ホームページや口コミサイトなどが参考になると思います。
 そして実際に、保護者がその学校を訪問して、校長とお会いすることで、校長先生のいじめについての考えや、自分たちを理解していただけるかなどが分かります。校長先生で学校は決まると言っても過言ではありません。
 あわせて、授業中の雰囲気や、休み時間や掃除の時間の子供たちの様子を見れば、安心できる学校かどうか、わかるものと思います。
 私立学校への転校の場合は、編入試験を受ける必要がある場合もありますので、直接その学校に問い合わせてみてください。

3 転校に担任が反対する場合
 「担任が転校に反対する」、というケースも少なくありません。
 「絶対に認めない」、「こんな理由で転校などできない」 など、かなり高圧的な担任もいます。
 その場合には、教育委員会に相談することをお勧めします。

4 教育委員会が転校に消極的な場合
 一般的には、教育委員会に相談することでスムーズに転校することができます。しかし、まれに、転校に消極的な教育委員会があります。
 前述の文科省の通知を示しても、
「お宅のお子さんは転校しないほうがいいです」
などと言われてしまうことがあります。
 市区町村議会の議員の方に相談して、教育委員会に連絡してもらったり、あるいは、私たちのような第三者機関にご相談ください。外部の機関に相談することで、対応が変わる場合がかなりあります。

5 お子さんが転校を嫌がっている場合
 転校はいじめ解決のための有効な手段ですが、お子さんが転校を渋っているのであれば、無理に転校させることは危険です。
 お子さんが転校をためらう理由としては、
「友達と別れるのはいやだ」
「いじめ加害者たちは楽しく学校に行っているのに、なぜ、被害者の自分だけが転校しなければならないのか」、
「加害者たちに逃げ出したと思われたくない」、
「新しい学校でもいじめられるのではないか」などがあげられます。
 このような気持ちを保護者は理解してあげてください。
 転校については、根気よく話し合い、少しずつ納得させていくことが大切です。

 いじめや転校についても、ご遠慮なくご相談ください。
解決のお役に立てれば幸いです。

いじめから子供を守ろう ネットワーク  
松井 妙子


 

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[ 2017/06/03 23:30 ] メッセージ | TB(0) | コメント(1)