☆★ 学校に求める体質改善 ★☆ 2017年もあと1日を残すだけとなりました。
子供たちは冬休み。
大人たちには忙しい年末も、子供たちには、クリスマス、お正月とわくわくする季節です。
しかし、今年は年末になって、子供たちの悲しい事件が相次いで報道されています。
20日、兵庫県尼崎市では、市立中学2年の女子生徒が自宅で首を吊って亡くなりました。
「学校の部活動に疲れた」 という内容のメモが残されていたと報道されています。 女子生徒は中学校で軟式テニス部に所属しており、市教委はいじめの有無も含めて関係者から事情を聴いているとのことです。
続いて22日、神戸市東灘区の市立高校1年の男子生徒が校舎5階から飛び降りて、重体となっています。
21日、22日の2日に渡って15時間半の指導を受けていたことがわかりました。男子生徒は、ツイッター上で、特定の生徒をからかうようなやりとりをしたとして、別室で指導されていました。
さらに東京都でも26日、板橋区の東武東上線の駅で、私立中学1年の男子生徒が、電車にはねられて死亡しました。
生徒は駅のホームにいて、電車がホームに進入してくるのを確認して飛び込んでおり、自殺とみられています。冬休みに入ったばかりの日に起きた事件です。
学校でのいじめやトラブルが大きな悲しみを産んでしまう現状に歯がゆさを感じます。
教育界は変わらなければなりません。
そのことを感じているのは私たちだけではないと思います。
実際、第三者委員会の姿勢が少しずつではありますが、変わりつつあると感じる報道があります。
23日、昨年9月に兵庫県加古川市で、市立中学2年の女子生徒が自殺した事件では、第三者委員会が、いじめが自殺の原因だったと認定する調査結果を発表しました。
市教委が設置した第三者委員会ではありますが、「女子生徒がいじめを訴え、学校が把握する機会が何度もあったのに、学校側が何も対応しなかったことが自殺につながった」 と結論づけたのです。
続けて、25日には、福島県須賀川市の市立中1年の男子生徒が今年1月に自殺した問題でも、市教委が設置した第三者委員会が、「 (自殺は) いじめが大きな一因となった」 と結論付ける調査結果を公表しました。
「教職員が事態を軽視し、情報が教職員間で十分に共有されず、適切な指導や助言がされなかったことが問題を深刻化させた」 と指摘しています。
子供が亡くなってからのことですので、遅いと言えば遅いのですが、それでも、第三者委員会が、子供の自死の原因はいじめであったこと、学校側のいじめの軽視や、いじめを把握しても何も対応しないことが重大な結果をもたらしたこと等を、明確に認定し発表することは大きな前進です。
学校や教師への警鐘となり、次のいじめ自殺を防ぐことになるものと思います。
自死事件だけでなく、不登校になったり、傷害事件になったりしたことで、第三者委員会が設置されることがあります。
私たちのところにも、第三者委員会が設置された保護者から相談が寄せられています。 その中には、「いじめではなかった」 と結論付けられる事案も少なくありません。
今回の報道にあるような公正な判断ができる第三者委員会が今後も増え続けること期待したいと思います。
しかし、やはり重大事件が起きてからでは遅いのです。
報告書で指摘されている学校の姿勢、隠蔽体質こそ、何よりも変えなければならないことなのです。
自分たちの責任から逃げ、「いじめではなかった」 と言い訳するような姿勢が、正しい姿勢であるとは、絶対に認められません。
学校の体質改善に思い切ったメスを入れる姿勢を監督官庁である文部科学省には求めたいと思います。
来年もいじめ撲滅に向けて活動を進めてまいります。
お子さんのいじめに関してご遠慮なくご相談ください。少しでもお役にたてれば幸いです。
子供たちが希望にあふれる学校生活を送ることができますように心からお祈り申し上げます。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
代 表 井澤 一明
事務長 松井 妙子

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東京MXテレビ 「田村淳の訊きたい放題!」
井澤一明代表 いじめ加害者や傍観者について語る! 東京MXテレビ (東京メトロポリタンテレビジョン) の情報番組 「田村淳の訊きたい放題!」 (土曜日夕方17時~17時55分)が、井澤一明 (いじめから子供を守ろうネットワーク) 代表を取材しました。
【写真】 当事務所で取材を受ける井澤一明代表 12月16日 (土) 放映の同番組に、井澤代表はビデオ出演し、いじめ加害者はなぜいじめをするのか、なぜ周りの子たちは傍観者になってしまうのか、など、学校でのいじめを分析し解決に向けて語りました。

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◆◇ 教師の体罰やパワハラから
子どもを守るには② ◇◆ 前回は、仙台市や福井県池田町など、体罰や教師による指導により子供たちが自殺する事件が相次いでいること、教師が体罰などに走る根底には、「自分は正しい。自分は悪くない。変わらない子どもが悪い。自分はこのやり方で成功してきた。」 という教師側のごう慢さがあるように感じる等と述べました。
今回はさらに、もう少し掘り下げたいと思います。
〇調査委員会、第三者委員会の問題について
一般的に、いじめ自殺の時と同様に、体罰死においても、第三者機関が設置され調査します。
しかし、調査の角度や視点が気になります。
いじめ自殺や体罰、指導死による調査委員会報告書は公開されています。自死した生徒本人の学習成績や部活や生活態度など、学校生活から得たデータや分析、生徒の家族からの聞き取りによる家庭生活での様子、本人の資質や性格、クラスや部活での人間関係など膨大な情報量です。
もちろん、「家族のご協力に感謝する」 とも記載されていますが、『指導してきた先生の資質や力量、その指導内容、受けてきた研修や上司の指導や教育員会からの助言』等々の、本来、明らかにしなくてはならない部分は公表されません。
被害生徒と教師とでは、比較対象にならないくらい、学校側が持っている教師の情報は公開されないのです。そのため被害者に不利な情報ばかりが目立つこととなるのです。
ある指導死の調査委員会の報告書では、「専門家による適切な助言を受けずに、指導を続けていた教員と学校の責任」 を述べています。
第一義的には正当な面もありますし、日本のマスメディアもそういった報告書が出ることで納得してきた面が相当にあります。
しかし、よくよく考えてみてほしいのです。こんなに簡単にすまされる報告書では意味がないのではないでしょうか。
実は、調査委員会のメンバーを選ぶのは教育委員会ですし、報酬もそこから出ています。遠慮や忖度(そんたく) という隠ぺいは確かにあります。
本当に大切なことは、「どんな教育と指導がなされたのか、そして教師のスキルは充分だったのか」、「それは個々の能力の問題なのか、組織マネジメントの問題だったのか」 といった、本質的な内容の検討が欠かせません。
自殺した生徒の個人の問題に起因することなのか、それとも、教員の不適切な指導による事件、不適切な教師と知っていながら放置してきた学校や教育委員会の問題なのか、という点が重要です。
その上での、指導内容の検討なのではないか、と問いたいと思います。
〇保護者から見た教師
教師には厳しい言い方になりますが、幼稚園や保育園、小学校や中学校、高校へと子どもを託して、子どもの発言や保護者面談を通して、教師と向かいあってきた保護者の視点から見れば、教師に力量の差があることは明らかです。
私が見た事例では、荒れた学級、崩壊学年の建てなおしができたのは、力量のある教師陣が転勤してきたことが最大の理由でした。あっというまにシフトを組んで、立て直し体制をとったことで、すぐに正常なクラスになりました。
優秀な先生方は怒りません。体罰を用いません。完全にアンガーマネジメントを体得しています。
経験値も多く、指導に自信にあると同時に自戒の意識もあります。謙虚な方々です。
教師間の連絡、報告、相談体制がとれ、教員同士に信頼関係があり、指導の目的を一致させています。
かつて、教師は尊敬の的でした。今後もそうあってほしいと思いますが、学歴の差がはげしかった過去の時代と異なり、高学歴で職業体験もある母親からも厳しい目で、教師が見られている時代です。
教師は、高度な研鑽を通じて、自己覚知をして、つねに振りかえり、反省し、教育力、指導力をアップさせていく努力を怠ってはならないと思うのです。
〇保護者として気を付けるべきこと
一方で、保護者にも気を付けるべきことがあります。
少子核家族化の現代では、子どもたちは基本的に欲求が充足され、友だち感覚の家族関係の家の中で、育っていきます。よほど規律重視でない限り、ぶつからないのです。
しかし、学校に入学したとたん、コミュニケーション上の様々な課題が浮かび上がってきます。
その行動や発言が、その子自身の個性であり、魂の奥底深くから出てくるものであったり、また正義感やその熱情からくるものであれば、親は真剣に子どもを守るために腹をくくらねばならないでしょう。
安直な「病院受診のすすめ」、「発達障碍というレッテル張り」、「投薬づけ」 等には、一定の注意を払う必要があります。セカンドオピニオンを求めることも検討する必要も出てきます。
大切なことは、「いじめや体罰から子どもを守る」という強い決意です。
知り合いの太郎君(仮名) から、「中2の時に、実はいじめに遭っていた」 と聞いたのは、大学生になってからです。
いじめ不登校の親友をかばって発言したことが担任の不快を買い、その後、女性担任から、ねちねちと言われ続けてきたこと、その空気を読んで、成績不振の暴れん坊たちから暴行を加えられるようになったこと、しかも、周囲の友達も見てみぬふりをし続けていたということでした。
教師の態度がこのような事態を招いたのです。
教師も人間です。好き嫌いがあり、時として 「クレームをつける悪い生徒には体罰も然り、仕返しも当然」 と考えるかもしれないのです。
さらに、太郎君はテストの成績は一番でしたが、提出物の様態が悪いとして、かなり低い採点をされていました。気に入らない生徒なので、内申書を低くされたのです。
太郎君について、「変わっている個性の持主だけれども、親として気が付いているところを教えてください。」 と、レッテルを張らず、真剣に聞かれたのは、公立高校1年の最初の保護者会でした。
高校の教育の結果は、大学受験合格の実績そのものです。
この学校で強みを伸ばしてもらった太郎君は、のびのびと高校時代を謳歌し、次々と大学合格をかちとりました。
今、太郎君は、理系の大学院を卒業し、一部上場企業の技術者として、日本の最先端産業の屋台骨を支えています。
文部科学省の職員の皆様や教員で、このメルマガを目にしている方がいらっしゃいましたら、ぜひ聞いていただきたいのです。
自己保身を捨てさり、徳力のある聖なる教師を育ててください。そのような教師をめざしてください。失敗からも学び、失敗を成功に変えていく勇気をもってください。その教師は必ず尊敬されるはずです。
また、教育委員会は、たった一度の失敗で教師を評価するのでは無く、経験からいかに学んだか、研鑽努力したか、多くの生徒の個性を伸ばしたかを評価する制度に改革してください、ということです。
保護者の皆様にも、申し上げたいと思います。
子どもの善性を信じて、その個性を解き放つことが親の使命である、と心得てほしいのです。
子どもの未来を信じて、子どもや子どもたちを取り巻くこの世界が永遠に美しく光り輝くものとなりますように、願ってやみません。
教育委員会 スクールソーシャルワーカー 村崎京子 (仮名)
元教員、精神保健福祉士、社会福祉士 そして母親

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◆◇ 教師の体罰やパワハラから
子どもを守るには ① ◇◆ 体罰については、これまでも色々と意見が交わされています。
「体罰はいけない」、「暴力だ」、「スポーツのチームをよくするため体罰は必要だった」、「子どもから感謝されてきた」 等々です。
ここでは、かくあるべしの見方ではなく、別の視点でひも解いてみたいと思います。
〇体罰死について
体罰や教師による指導死は、これまでも学校の中で一定の割合で存在しています。
各報道によれば、今年4月、仙台市で、中学2年の男子生徒が飛び降りて死亡しました。
教師が授業中に生徒の口にガムテープを貼ったほか、自殺前日にも生徒の頭をたたくなどしたことを仙台市教委が市議会に報告しています。
また、記憶に新しい事件では、福井県池田町で、担任による厳しい指導を受けて、中学2年の男子生徒が自殺しています。
町教委の調査報告書では、叱責を受けていた際に、生徒が過呼吸の症状を訴えていたり、土下座しようとしたりするなど、精神的に追い詰められていたことが明らかにされています。
自殺した生徒は、母親に、「僕だけ強く怒られる。どうしたらいいかわからない」 と泣きながら訴えて登校をしぶることもあった、と報道されています。
逃げ場のない状況下でのこの生徒の気持ちをおし量ると涙を禁じえません。
さらに、保護者へのインタビュー報道の中で、「調査委員会の報告の中で、息子が発達障碍の疑いがあったことが言われているが、小中学校からそんなことは一度も指摘されたことはなく、家庭内でも問題はなかったので、今さらそのようなことを言われても・・」 という発言があったことが印象に残っています。
一般的に、いじめ自殺の時と同様に、体罰死においても、第三者機関が設置され、調査します。その調査では、『なぜ、教師がそのような指導に至ったか』 に対する分析よりも、『児童生徒やその家庭側にいかに問題があったか』 に、重点が置かれてしまうのが一般的です。
教育委員会や第三者委員会は、決して隠しているつもりはありません、もちろんそうでしょう。しかし、調査報告書を読むと、教師の資質や性格、クラスを崩壊させた経歴などに、読み手の意識が向かないようにできています。そういう意味で、教師は守られていると言えます。
民間会社で、重大な事故があったとき、会社側ではなくクライアント側ばかりに責任を求めるのはおかしいでしょう。
しかし、教育界においては、それが当たり前のように行われています。それぞれの問題点を深めてみましょう。
〇体罰に至る理由について
なぜ、教師は体罰に及んでしまうのでしょうか。以下のような理由が挙げられます。
① クラス運営は担任の責任で、クラスが荒れると力量がないとみなされる。したがって、指示に従わない児童生徒に注意を集中させることになる。
② 同じ指導をしているのに、素直に従う生徒が存在している一方で、指導に従わない、注意散漫や行動優先の子どもがいる。そのため、子どもに原因があると思いがちになる。
③ 児童生徒に理解させるスキルを磨く方向ではなく、排除の理論に向かう。注意や指導が重なり、徐々にエスカレートしていく。
教師の大きな声やアクションは、一時、生徒を畏怖させ、行動を中止させます。しかし、生徒には 「自分だけが怒られる」 と認知されるだけで、大方は効果を有しないのです。
これらの行動に走りがちな根底には、「自分は正しい。自分は悪くない。変わらない子どもが悪い。自分はこのやり方で成功してきた。」 という教師側のごう慢さがあったりします。
公立学校は一年間でリセットされる組織です。よほど優秀な上司がついて、軌道修正に当たらない限り、教師個人が反省したり、軌道修正されることはほぼない、と見ていいでしょう。
しかも、残念なことに、大きな事件になってしまっても、先生は、たいていは病休に入り逃げるのが常です。周囲の教員仲間も、「たいへんだったね、運が悪かっただけ」 と同情的です。
そこまで大きく報道されなくとも、小さな学級崩壊は日常的にあります。崩壊させた先生は、過去にも、別の学校で担任の時に崩壊させていることが多いのです。
授業参観してみれば、一目瞭然です。「授業がわかりにくい」、「指示が明確でない」 という特徴を持っている教師のクラスで学級崩壊が起きやすいのです。
コミュニケーションが児童生徒側に理解されているかどうかではなく、いかにも自分本位なのです。
( 続く )
教育委員会 スクールソーシャルワーカー 村崎京子 (仮名)
元教員、精神保健福祉士、社会福祉士 そして母親
※次回は、調査委員会等の問題について述べます。

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神戸総合教育センターで開催
養護教諭研修会にて講演 11月16日(木)、神戸市で開催された、「神戸市養護教諭研究会 中学校部全体研修会」にて、栗岡真由美講師が講演しました。(於:神戸総合教育センター)。
約80名の養護教諭の先生方がお集まりくださり、熱心に講演を聴いてくださいました。
【写真】 栗岡真由美講師が講演

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◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 学校の隠蔽工作への対応 ◇◆11月には小中学校で3回、それ以外でも3回程、いじめについて話す機会をいただきました。
ひとつの中学校では、「いじめフォーラム」 として開催されました。
生徒が発案し、主体的に行ったいじめアンケートの発表もありました。
全生徒への27項目にものぼるいじめアンケートによると、全校生徒の48.8%もの生徒が「悪口などのいじめを受けた」と感じているという数字が出ていました。ちなみに、たたく、蹴るなどの暴力行為を受けたという子は31.1%、無視されたという子が23.2%などの結果がまとめられておりました。
生徒たちから、この数字を基にして結果をまとめ、クラス、学年毎に 「いじめにどう向き合うか」 ということの発表がなされました。
文科省は、10月26日にいじめ認知件数が、32万3,808件、昨年から10万件近く増加したことを公表していますが、過去最多とはいえ、推定数からみるとあまりにも少ない数字です。
生徒たちに 「嘘をつくな」 と教えている教員です。自ら自身が、脚下照顧(きゃっかしょうこ)し子供たちに向き合って欲しいものです。
この学校の中学生たちのように、正直にありのままの現状を報告する姿勢、「うそをつかない」、「表面だけ取り繕わない」 という清々しさ、潔さを、私たち大人は大切に守らなくてはならないものだと思うのです。
また、この生徒たちを指導された先生方の内に、生徒の自主性を大切にし、大人の世界を押し付けない姿勢と共に、教師としてのあるべき姿を見たように思います。
反面、この正直な姿勢と真反対な学校の姿が先週、報道されました。
2016年8月に起きた青森県東北町の中1男子の自殺事件。
「いじめがなければもっと生きていた」 とのメモを残しての自殺でした。
亡くなる三ヶ月前、学校はいじめのアンケートを取っていたのですが、そのアンケートを学校が破棄していたという事実が、今年の11月30日に発覚したと報道されています。
取材にたいして、町は、学校側は 「確認して内容に問題がなかったので破棄した」 などと説明したというのです。
しかし、遺族によると、生徒は保護者に「どうやって書いたらいいか」とアンケートの記入について相談し、「いじめがあります」 に印をし、具体的に 「いすを蹴られたり、からかわれたりする」 と記入したとのことです。
「いじめ隠し」としか考えようがありません。
私たちのところに届く相談の中にも、
「アンケートを隠された」、
「連絡帳が捨てられた」、
「いじめの証拠として破かれた体操着を担任に預けたが、焼却された」
などの証拠を握りつぶすような学校や教師による 「隠蔽事件」 に出くわすことがあります。
この学校による 「隠蔽工作」 への対策を持っていることで、いじめがスムーズに解決すること数多くあります。
最初にお伝えしておきたいことは、いじめの解決を学校に要望するときに、証拠があると学校の対応も早くなるということです。
そこで、私たちは、証拠や証人になる子を確保して、学校との交渉に臨むことをおすすめしています。
本来は、証拠の保全は学校の責任ですし、関係する子たちへの聞き取りも学校の責務です。
しかし、隠蔽する教員がいることも事実ですので、保護者としては、このような事態に陥いらないように、「いじめの証拠や証人」を集めておくことが子供を守る力となります。
証拠を破棄されないためには、学校には「現物」を渡さないことです。唯一の証拠を渡さないことです。
証拠となりうる物は、全て写真に撮っておきましょう。
身体のケガや傷、破かれたノートや上履き、机の中に入れられた手紙、連絡帳、手当たり次第といっても良いくらいに写真に取ります。
そして、学校が提出を求めてきた場合は、コピーや写真を提出しましょう。
その際には、渡した日時、教員の氏名をしっかりと記録しておくことを忘れないようしてください。
また、先に学校に差し押さえられた場合には、「見せてください」、あるいは、「その体操着はうちの子の所有物ですから、勝手に盗るのは犯罪になりますよ。返してください」 等と交渉して返還を要求しましょう。
「録音」 も重要な証拠になります。
「私が見ていないのでいじめとは言えません」 と堂々と述べる教師もいます。
その場合には、お子さんにICレコーダーを持たせて、学校での一日を録音してしまうことも有効です。
そうすれば、数日で証拠が集まります。また、全部を聞く必要はありません。いじめが起きた前後だけを再生すれば良いのでそれほどの時間は必要ありません。
さらに、担任や校長先生との会話を録音することも大切です。
「そんなことは言ったつもりはありません」 と前言を翻すことが平気な先生も多いからなのです。
近頃は、スマホのアプリを使えば簡単に録音ができますし。
そして、忘れてならないのが、いじめの経緯を記した 「いじめ被害経緯書」 と、学校に対しての要望を 「要望書」 という 「文書」 にして学校と交渉することです。文書にすることが、とても効果を発揮します。
ちなみに、要望書には、
1. いじめの加害者から謝罪
2. いじめ加害者の保護者に事実を伝えること
3. 加害者から二度としないという確約を取る
4. 再発防止策をまとめる
その他、必要に応じて、席替え、場合によっては担任を替えることなどの要望を記入することをおすすめしています。
その際には期限も明記しておきます。
ホームページには、文書の例も掲載しておりますので、参考にしてみていただきたいと思います。
今年もまもなく終わります。
入学試験を前にして大切な時期、子供たちを暖かく見守ってあげていただきたいと思います。
子供たちの様子で気にかかることがございましたら、ご遠慮無く、ご相談いただけましたら幸いです。
一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明
井澤一明ブログ: http://ameblo.jp/kzizawa/Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawaTwitter: @kzizawa

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