☆ いじめ解決 教師はどうしたら良いのか ☆ 9月も下旬になりました。いじめ相談も増えてきています。
夏休みが終わって1カ月経ちましたが、まだ、学校に行けていないという相談もあります。
ある保護者は1学期からいじめを学校に相談していましたが、いじめは止まらず、お子さんは7月頃から学校に行けなくなりました。
夏休みに入ってちょっと落ち着き、「今度は学校に行けるかも」と思っていたのですが、学校にいじめ加害者がいると思うだけで、お子さんは腹痛を起こし学校に行くことができません。
いじめが止まって、安心できる学校でなければ、被害を受けている子供は学校には行けません。
学校でのいじめを止められるのは先生だけです。ですから、いじめを相談しても、いじめを止めてくれない先生には、保護者の方は、はっきりと「いじめを止めてほしい」と伝えることが大事です。
「そんなことまで言わないと先生はいじめを止めてくれないのですか?」と、多くの保護者はあきれます。
しかし、残念なことに、「いじめられています。何とかしてください」と保護者に言われても、「しばらく様子を見てみましょう」などと言い、結局は何もしない先生もいます。
いじめが止まらないので、再度、保護者が先生にお話しすると、「見ていましたが、いじめはありませんでした」との説明。「先生の目の前でいじめをする、いじめっ子などいるはずありません」と保護者は怒り心頭です。
さらには、いじめを増幅、悪化させるような対応をする先生もいます。
例をあげると、
・いじめをなくすには仲良くさせることが大事だと、加害者と被害者を隣の席にする。
・教室で「A君の受けているいじめについて話し合おう」と言って子供たちに話し合いをさせる。
・加害者たちが言う被害者から受けた迷惑を信じて、双方が悪かったとして、被害者にも謝罪させ、加害者側のいじめを正当化する。
・「相手をゆるすことも学ばなければいけない」と言って被害者側を黙らせる。
・学校が何もしてくれないので、「教育委員会に相談します」と言ったら、「教育委員会は私の友達ばかりだから、言っても無駄ですよ」と教頭に脅された。
このような非常識な対応をされたという相談がきています。
実は、非常識な対応をする教師の中には、保護者からいじめを相談されても、何をすればいじめが解決するのか、わからない先生が少なくないのです。
そこで、私たちは、「いじめ被害経緯書」だけではなく、学校への「要望書」という文書を作って、いじめを止めるために、学校に何をしていただきたいのかを明確にお伝えすることをお勧めしています。
( 詳しくはこちらをご覧ください。
→ http://mamoro.org/solution/solution-petition→ http://mamoro.org/solution/solution-fact )
教師のいじめ解決の具体的な方法について、「WHYとHOWでよくわかる! いじめ困った時の指導法40」(明治図書出版刊)という教師向けの書籍をお勧めしたいと思います。「いじめから子供を守ろうネットワーク」のセミナー等でもお話ししていただいた、千葉孝司先生(公立中学校教諭)のご著書です。
「まえがき」で、千葉先生は、読者である先生方に問いかけます。
「あなたはいじめ対応に自信がありますか。
いじめ対応は難しいものです。隠そうとするものを見つけ出し、被害者の心に寄り添い安心させ、加害者に行動を変容させ、傍観者には、大人に知らせることができるようにさせ、保護者には、被害者側・加害者側双方に納得してもらう必要があります。どれか一つでも大変な難問です。それを同時に行わなければなりません。命にかかわる場合もあります。・・・(後略)」
このように、いじめ対応の難しさを述べたうえで、同書は、
「いじめの事実を加害者が認めない場合」、
「いじめが解消しても体調不良や不登校が続く場合」、
「(被害者が)死にたいと口にする場合」、
「加害者の保護者が指導内容に抗議してきた場合」等、
教師が、いじめ加害者、被害者、傍観者、保護者等との対応で困った場面を、40例想定して、WHY なぜそうなのか、HOW どうすれば相手の心に寄り添えるのか、相手を安心させられるのか、相手に納得してもらえるのか、教師としてどう支援していくのか等を解説し、さらに、具体的に事例ごとに、教師と、加害者、被害者、保護者等との会話例を、良い例、悪い例で示しています。
また、子供がいじめを訴えた場合の教師の不適切な対応も取り上げています。
「(教師に)話をきちんと聞いてもらえない場合」、
「被害者の立場を考えずに、教師が加害者にすぐ伝えてしまう場合」、
「(被害者が教師から)『自分にも悪いところがあるのでは』と言われる場合」等の事例を挙げて、
教師の「いじめに対しての感度の低さ」、「人権意識の低さ」、「(加害者の報復等への)想像力の不足」、「いじめについての根本的な認識の不足」等を指摘しています。
教師は、生徒の立場で考える「被害者ファースト」の姿勢で、「何があってもいじめは許さない」という意志を示すこと等が述べられています。
「まえがき」の最後で、著者は、
「本書で示すアイデアを、教師は子どもにとって最後の砦なんだという気概をもって実践していただけることを願っています。」
と結んでいます。
教師に向けた書籍ですが、保護者にとっても、子供たちのいじめの実態がよくわかり、さらには、「先生、このようにしていただきたいのです」と、学校への要望としてお伝えできるなど、とても役立つ書籍ではないかと思います。
いじめの早期解決に向けて、ご相談を受けています。
お子さんのことでご心配なことがありましたら、ご遠慮なくご相談ください。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
松井 妙子

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フジテレビ「ライブニュース it!」が
井澤一明代表を取材
いじめ保険についてのコメントを放送 フジテレビの報道番組「ライブニュース it!」(夕方16時50分~)が、9月3日(火)、最近話題の「いじめ保険」について取り上げました。
「いじめから子供を守ろうネットワーク」の井澤一明代表も取材を受け、井澤代表のコメントが放送されました。
こちらから記事をお読みいただけます。 https://www.fnn.jp/posts/00423419CX/201909031820_CX_CX

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◆◇ 学校の「いじめ」と教師の懲戒 ◇◆ 「いじめ防止対策推進法」の改正案から懲戒規定が削除された件について、教育現場にいる者として、意見を述べたいと思います。
教師としては、組織的に「いじめを察知する体制」と、「いじめを許さない姿勢」を持つことが重要だと思います。
校長会等が、懲戒規定への反対理由として言う、「現場の萎縮を招く」という言葉の意味は、懲戒処分の有無による「萎縮」というよりも、「いじめ」を把握した、あるいは疑いを持った際に、「加害生徒の保護者からクレームが入るのではないか」、あるいは、「疑った生徒との関係が悪くなるのではないか」、という不安、心配から来ているのです。
さらには、学級担任や教科担任の立場からは、自分のクラスで「いじめ」を発生させたこと、また、自分で適切に対処できないことで、「周囲から力量不足と見られるのでは」、との自己保身から出てきます。
または、日本の外交・安全保障と同様の「事なかれ主義」の可能性も大きいと言えます。
「いじめ」は、本来、生徒の学校生活やその後の人生に大きく関わってきます。
その「いじめ」を防止・解決することは、教師の役割の中で根幹にかかわることであります。
「懲戒規定」の対象は、いじめ加担、いじめ助長、いじめ放置、いじめ隠蔽等ですから、通常あってはいけないケースです。
それで「委縮を招く」とはどういうことでしょうか。「見て見ぬ振りができずに困る」ということになってしまいます。
もちろん、「いじめ」を把握した際は、「許せない」と思うと同時に少なからず緊張感も出てくるものです。
しかし、一教師が一人で抱え込むのではなく、当然ながら管理職を中心に、組織的な対応を行うことが必要です。
校長自らが「いじめ」解決に積極的に取り組む姿勢が欠かせません。「長の一念」が極めて重要であり、不可欠です。
「いじり」に関しては、テレビのお笑い番組の影響も少なからずあると思いますが、教師が加担もしくは容認する理由は、「いじり」を行っている生徒やグループへの「迎合」です。
それ自体、「懲戒処分」が行われて当然のことです。
さらに、教育委員会事務局の問題にも触れてみます。
私のささやかな経験からですが、教育委員会事務局は、平時には、「教育委員会は校長先生たちの後ろ盾になります」と言います。
しかし、ひとたび問題が発生すると、問題が重大であればあるほど、『校長に任せてあります』という姿勢になりがちです。
「後ろ盾」ではなく校長の後ろに回り「校長を盾にする」感じです(笑)。私も後ろから弾が飛んで来るような、歯がゆい気分になる事態に何度も遭遇したものです。
行政とはそんなものなのかもしれませんが、「教師の魂」をもっていただきたいものです。
大切なことは、一人一人の教師が「いじめ」を許さず、立ち向かう姿勢を示し、現場の「長」である校長がその教師を支える姿勢を示すことです。
教師は、『「いじめる」こと自体が「いじめる」生徒にとっても良くない』ということを理解すべきです。
教師の一人として、「懲戒規定」は当然であり、現在の状況下においては、教師としての気概を示すためにも必要だと思います。
「当たり前」ともいえる「懲戒規定」の導入に関しては、PTA組織や市町村や県の心ある議員さんの御協力を得ることも一案だと考えます。
公立高校 元校長 清川 洋

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「通信制高校ナビ」
井澤代表へのインタビューを掲載 通信制高校に関する情報を紹介している「通信制高校ナビ」に、「【いじめでつらい君へ】 プロに聞くいじめから抜け出す方法」と題する、井澤澤一明(いじめから子供を守ろうネットワーク)代表へのインタビュー記事が掲載されました。
【写真】 当事務所で取材を受ける井澤一明代表(通信制高校ナビより) 記事では、いじめの相談は誰にどのようにしたらよいか等、いじめを解決する方法などお話しさせていただいております
URLは次のとおりです。https://www.tsuushinsei-navi.com/real/interview/1397/

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◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ いじめ解決に弁護士は必要か ◇◆暑い日が続いておりましたが、ほっとできる日が増えてまいりました。
9月、子どもたちは、本格的に次の学期を迎えています。
4年前の2015年8月、政府の「自殺対策白書」において、9月1日は子供たちの自殺が最も多く、平均の2.6倍と突出していることが公表されました。
毎日、いじめ相談を受けている者の感覚としては、今、「いじめ」はやや減りつつあると感じています。
この4年の間に「9月1日問題」として新聞やテレビなどのマスコミで数多くとりあげられ、自殺防止キャンペーンが展開されると共に、学校現場においてもいじめに対しての認識が大きく変わりました。
自殺の理由としては、「いじめ」が全てではありませんが、大きな問題であることは変わりません。
私たちは「いじめ犯罪! 絶対に許さない」と訴えてまいりましたが、文科省においても、いじめは「絶対に許されない」、あるいは「どの子どもにも、どの学校においても起こり得る」と発信していますし、先生たちも「いじめを隠してはならない」と考えることが、現在では当たり前、「常識」になりました。
そのため、いじめを積極的に隠蔽しようとする学校は格段に減りました。
ただ、全体としては、いじめへの対処が改善されてきたとはいえ、苦しみを抱えている子が全国にいます。
いじめ問題は、いまだに大きな問題です。
そんな中、9月3日の昼にフジテレビさんから「取材したい」との電話が入りました。
内容は「いじめ保険」についてどのように思っているのか、というものでした。
「いじめ保険」は、弁護士費用の一部が補償されるという保険です。なお、大人へのいじめも対象になるというものです。
3日の「ライブニュース it!」にてコメントの音声も流れました。
ネットの FNN PRIMEにも、「いじめ保険」加入者増 弁護士介入で解決へ」というタイトルで掲載されましたので、ご覧いただけると幸いです。
( https://www.fnn.jp/posts/00423419CX/201909031820_CX_CX )
ちなみに、同日には、「通信制高校ナビ」においても、「【いじめでつらい君へ】 プロに聞くいじめから抜け出す方法」としてインタビュー記事が掲載されました。
( https://www.tsuushinsei-navi.com/real/interview/1397/ )
せっかくの機会ですので、「いじめに弁護士は必要か」ということを考えてみたいと思います。
実際、「弁護士をお願いしたいのですが」というご相談もよくいただきます。
前提として、知っておいていただきたいことが2点あります。
まず、「弁護士費用が掛かる」ということです。一概には言えませんが、着手金として20万~40万円は覚悟しておく必要があると思います。
この負担に対応するものとして「いじめ保険」が考え出されたのだろうと思います。
もう一点は、「弁護士さんの資質によって、成否が大きく分かれる」という点です。
一般的には、外部の法的専門家である「弁護士」が、学校に出向いたり、交渉の場に同席、あるいは電話で問い合わせをすることで、それまで頑なに対応を拒んでいた学校が、態度を変えて「いじめ解決」に向かって進むということがよくあります。
ただ、うまく行かなかったという場合もあります。
「弁護士さんにお願いしているけれども、いじめが解決しない」という相談も届くことがあります。
うまく行かない理由としていくつか挙げてみます。
1. 依頼者側に立つべき弁護士が、学校側に立ち「学校の御用聞き」になってしまった。
2. 弁が立たたないため、学校側に反論できなかった。
3. 学校側の弁護士と知り合いだったために強く出れない。
4. お金は払ったけれど、何もしないで放置された。
5. 弁護士が内容証明郵便を出したが学校からは無視されて、いじめは止まらなかった。
6. 依頼者の要望を盛り込んだ書類をつくらず、勝手にすすめて失敗した。
7. 弁護士が自分の聞きたいことだけを聴いてきて、その他の話は聴こうとせず、被害者に寄り添ってくれない。
8. 学校側に「これからは弁護士さんと話します」と言われて、保護者や子供との話し合いを一切拒否された。
どれもこれも、実際に届いた相談です。
私たちが、このような事案をどのように解決に導いたかと申しますと、「保護者が主体」となって学校と再交渉し、解決したというものがほとんどです。
まずは、いわゆる、時系列に沿って作成した「いじめの経緯書」、並びに、学校にやっていただきたいことをまとめて「要望書」という形で「文書」を作成し提示する。
さらには、第三者を交えて交渉をしたり、上位の機関等を巻き込むなどして、学校に「いじめに対応しなくてはならない」との考え方を持ってもらうという手順です。
(私たちのホームページに詳しく述べておりますのでご参照ください 「いじめ解決方法」http://mamoro.org/solution )
このような交渉によって、一週間もかからずに解決できる場合が大半です。
また、引き続き弁護士さんに活躍してもらうこともできます。
弁護士さんが所属する弁護士事務所の責任者に苦情を伝える、あるいは、弁護士会に「この弁護士さんの対応で困っている」と相談するなどしたところ、対応が大きく変わったということもありました。
私たちとしては、いじめが解決するために弁護士さんに依頼することは、全般的には有効だと思います。
ただ費用もかかりますし、人によって対応も変わりますので、いじめ解決の方法をしっかりと把握して、保護者自身が取り組まれることをお勧めしたいと思います。
対処方法を知っていれば弁護士さんにお願いしなくても解決はできます。
また、フジテレビでの取材でも話しましたが、「いじめ保険」が当たり前になるような社会は、どこか歪んでいるように思います。
本来、学校は、子供たちが「安心して、安全に学べる」環境を提供しなければなりません。
「安全配慮義務」とよばれる義務であり、当然の責任です。これが脅かされる状況をそのままにして良いわけがありません。
文科省を筆頭に教育委員会、そして教師の皆様に、子供たちを守ってくださるように、心からお願いしたいと思います。
一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明
井澤一明ブログ: http://ameblo.jp/kzizawa/Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawaTwitter: @kzizawa

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