★☆ 「先生」と「プロレスラー」 ☆★ 私はかねてより、「教師は皆プロレスラー」を自説としていました(笑)。
テレビのゴールデンタイムで、「プロレス中継」を見ることはなくなりましたが、はるか昔、昭和の時代には、国民的テレビ番組で、力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木等々が、一世を風靡したものです。ブームは少年マンガにも及び、「タイガーマスク」に夢中になる子供たちもいました。
余談ですが、令和の今でも休み時間に子供たちがプロレスごっこをしているという話はよく耳にします。
プロレスラーは団体に属し、多くのお客さんに来てもらえるように、技を磨き、個性を研ぎ澄ませるよう努力しています。さらに、試合では互いのよさを引き出しながら試合を盛り上げ、強さを競います。
キャラクターとして「ヒール(悪役)」や「ベビーフェイス(善玉)」が入り乱れ、ファンを熱狂の渦に巻き込んでいきます。結果としてお客さんに喜んでもらうことで、リピーターが多くなり、団体としての収益が増え、レスラーもリッチになるわけです。
さて、なぜ学校をそんなプロレスに見立てたかと言いますと、様々なキャラクター、個性があり、そして、各人が努力を重ねて、プロの教師としての力量を磨くことで、「学校」という場をより良くしようと努力している姿をなぞらえてみたのです。
厳しい先生(愛情に裏打ちされた厳しさを持つ)、優しい先生、楽しい先生などが個々の持ち味を生かし、暗黙の連携により、多様な生徒の現実に対応できるよう努めることが、素晴らしい教職員集団の形成につながります。
そんな集団を造るには、校長や教頭が生徒の為を想い、また、生徒の為に頑張る先生方を支え、応援することが欠かせません。このことが「いじめ」の解決や予防にもつながると思います
特に中学・高校の場合、それぞれの教師は、専門教科・科目を持ち、部活指導などの専門性を持っています。これは、プロレスラーでいえば得意技です。また、よく見ると「先生」たちはそれぞれ個性やこだわりを持っています。
そして、生徒に喜んでもらえる(成長、達成感、進路決定など)ように、学校(団体)として努力をすることで、学校そのものも発展します。その結果、高校であれば入学希望者が増えるという現象が生まれます。
ただ、私の「プロレス理論」は、残念ながら他の先生方の理解を得るには難しいようで、私はあるとき、学校の忘年会のあいさつで、「先生たちは皆プロレスラーなのです!」と言いましたが、皆さんポカ~ンとしていました。「あのアホがまた何か変なこと言っている」くらいの反応にややがっかりもしました(笑)。
学校をプロレス団体になぞらえていますが、「お客さんを喜ばせる」というのは一つの比喩であります。
教師と生徒の関係という観点から言えば、「先生」は「後ろ姿で教育する」という理想のために、自分を磨くことを怠るわけにはいきません。これをプロレスラーに当てはめるとストイックに練習し技を磨くことだと思います。
そして、「お客さんを喜ばせる」ことの中には、生徒の安全・安心を確保することがあります。
この意味で、「いじめ」を予防し解決することが欠かせません。業界の威信をかけて、また、「先生」のポリシーとして、事に当たる必要があります。教師にはプロレスラー、つまり、プロの自覚と能力、スキルが欠かせないものなのです。
私は自分の「先生」としての力量が高いとは思いませんが、善悪を基準に厳しく指導したこともあれば、反対に生徒の置かれた環境を考慮し心に寄り添いながら対応したこともありました。
私はどちらかというと、レスラーに例えれば、技巧派でなく不器用なタイプだと思いますが、生徒の為に自虐史観の払拭に力を尽くしてきました。これが私の磨きに磨きをかけた得意技かもしれません(笑)。
昨今は若干、堅苦しい教育界ではありますが、現場の先生方には「矩(のり)を踰(こ)えず」個性を磨き、それを生徒の為に生かしていただきたいと思います。
「教師は皆プロレスラー」です! オー!
元公立高校校長 清川 洋

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◆◇ 嫌な相手ならつきあうなと言う前に ◇◆ 嫌な相手なら付き合わなければいい。もしも我が子が、嫌々友達つきあいをして、度々ひどい目に合っていれば、大人はそう口にするだろう。
大人ならひどい同僚がいれば距離を置いたり、パワハラをする上司がいれば、会社を辞めたりという選択肢もある。しかし子供の社会では、そうはいかない。アドバイスに従って嫌な相手と付き合わないことで、自分に関する悪い噂を流され、もともと一緒にいた集団から排除されることだってある。そうなったときに、他の集団にも入れずに、孤立してしまう可能性もある。だから「嫌だけど仕方がない」と子供は口にすることになってしまう。
人は社会的な生き物である。孤立を恐れ、群れをつくろうとするのは性(さが)と言ってもいいだろう。ぼっちであるくらいなら、集団の中で多少嫌な思いをしても我慢する方がましだ。子供はそう考える。しかし、単純な昔ながらの「仲間外れ」といったいじめと違い、集団内でのいじめには様々なリスクが存在する。行動を一緒にする時間が多い分、エスカレートしやすいという点や簡単に遊びに偽装することが出来て、大人が発見しにくいという点、さらには集団で行うことで罪悪感が麻痺しやすい点もあるだろう。
そんな中で、多くのいじめが発生し、誰にも言えず我慢している子供は数えきれないほどいることであろう。
そうなってしまうのは、ある種の弱みを持っているからだ。それは孤立への恐れである。
それに輪を掛けるように、大人は友達がいないことを極度に心配し、「仲の良い友達はいるの」といった言葉をかけてはいないだろうか。それは子供に「集団の中にいなさい」というメッセージを暗に伝えることになる。そして集団では過度の同調性が求められたり、ストレスのはけ口にされたりということもある。集団の中にいることを教えるのであれば、同時に一人でいることの大切さも教える必要があるのではないだろうか。
孤独に耐えられるには、豊かな内面が必要だろう。周りの評価に左右されない自尊感情も必要だろう。そして周囲を見下すのではなく、良いところを発見しようとする態度を持っていれば、自然と友達も出来るであろう。「徳 孤ならず、必ず隣あり」と孔子が述べる通りである。(注)
努力してもその人間関係が毒にしかならないのであれば、その関係にしがみつかずに離れることが大切である。離れることで得られることと失うこともあるであろう。主体的でいられる反面、孤独を覚悟しないといけない面もある。しかし毒を与えられ続けた植物は、やがて枯れていくのである。その場を離れ、違う場所で花開いていたのなら必ず新しい人間関係が出来るものである。
いじめにあうと人はどんどん視野が狭くなり、他の選択肢や可能性が見えなくなり、ただ黙って我慢するしかないと思い込んでしまうことがある。大人は日頃から色々な生き方や選択肢があることを教えられる存在でありたいものだ。
守矢 光児
(注)「徳 孤ならず、必ず隣あり」
孔子の「論語」の中にある言葉。徳を身につけた人は、ずっとひとりぼっちということはない。必ず身近に、慕い、理解してくれる人が現れるものだ。という意味。

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◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 教育委員会の奮起を期待する ◇◆明けましておめでとうございます
本年が、皆様にとりまして、素晴らしい一年になりますよう心からお祈り申し上げます
令和となり初めて迎える新年ですが、早々にイランとアメリカの衝突が懸念される年明けとなりました。
いじめの相談も年明けから届いておりますし、落ち着かない年明けです。
昨日のニュースでは、昨年の12月に報道された小5男子のいじめ問題について、名古屋市教委は8日、児童がお金を持ち出した総額が15万円、そのお金を使った児童は十数人にのぼったことを第三者委員会に報告したということです。
また、男子児童が持ち出した15万円のうち、約9万円を同級生が使用したとみられ、この分を、同級生の保護者たちが弁償することで合意したと説明しました。
この事件は、名古屋市の小学校で、小5男児が同級生に金銭を要求された事件で、名古屋市教育委員会は「いじめの重大事態」に認定したことを2019年12月2日に会見を開いていました。
その時の会見では、2019年8月に金銭要求が始まり、同級生6人から、「金を持ってこないと一緒に遊ばない」と脅され、加害者らは、フードコートで飲食をしたり、ゲームセンターで使ったほか、児童にスマートフォンのゲームなどに使えるプリペイドカードを買わせたりなどしていました。
持ち出し回数は十数回におよび、総額は10万円から20万円とみられるという内容でした。
母親が、500円玉貯金の貯金箱からお金が減っていることに気がつき、担任に相談したことで発覚しました。
今回の報告で、加害者が当初の発表の「6人」ではなく十数人にものぼることが明確になりました。
しかしながら、10月に発覚して、12月の会見までに、学校、及び教育委員会は、かかわった児童が何人だったのかについては分かっていたはずですし、また、弁済がなされていないことも知っていたはずです。
発覚後には、小学校側は、市教委に、「重大事態ではないか」と早々に連絡したにも関わらず、市教委は認定せず、その後、保護者の納得が得られなかったことや、マスコミの報道の影響を受けて、12月2日に「重大事態」と認定しています。
さらに報告義務があるにもかかわらず、この事件が12月2日まで市長に報告されていなかったことも分かっています。
河村市長は記者の質問に、
「子どもさんを日本一応援しようと言っとるんですけど、わしに報告がなかったのも残念ですわ。情けないというか…」、
「隠蔽体質なんじゃないですか」と答えています。
このような教育委員会の姿勢、考え方が、いじめ問題を蔓延させている大きな原因と言えます。
学校という組織は、教育委員会の姿勢を「忖度(そんたく)」して、いじめに対しての対応を変えてしまいます。
学校も「保身」を考えますし、教育委員会に対して「従順」で、反旗を翻したりすることはありません。
教員委員会の基本姿勢が「隠蔽」ならば学校も「隠蔽」を選択するのです。
そのような旧い考え方に染まっている教育委員会の下にある学校では、被害者であるいじめを受けた子供たちやその保護者が苦しんでいます。
逆に言えば、本気でいじめ問題に取り組み、いじめを解決しようという姿勢を有している教育委員会の下では、いじめが起きても、早期発見、早期解決ができるようになっていきます。
保身ではなく、「被害者の立場」で考える教育委員会の活躍を心から期待したいと思います。
今年も、悩み、苦しんでいる子供たちのために少しでも力になってまいりたいと存じます。
冬休みが終わりました。
残り時間が少なくなりました。
先生方の異動も、4月からのクラス編成も検討されはじめる最終学期です。
いじめに対しても、「もう少し様子をみてみよう」と思っていると、何もできなくなってしまうことがあります。
なにか気になることがありましたらご遠慮無くご相談いただければ幸いです。
一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明
井澤一明ブログ: http://ameblo.jp/kzizawa/Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawaTwitter: @kzizawa

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