いじめ体験、歌に
高校生、9月にCDデビュー
【神奈川県横浜市】
◇生き続ければ幸せがある いじめ体験を歌詞に乗せて歌う高校生ミュージシャンがいる。通信制3年生として学びながら、今秋CDデビューする横浜市旭区の
石川雅士さん(17)。「生き続ければ希望がある」と、路上ライブなどで多くの同世代にメッセージを届けている。【宗岡敬介】
今俺、踏切の前に立ってるんだ――。
自殺ばかり考えていたかつての自分を歌ったバラード「生き続けた先に待っているもの」はこう始まる。
中学2年の夏休み明け、理由が分からないままクラスメートによるいじめが始まった。
上履きには画びょうが入れられ、
携帯電話の番号がインターネット上に流出、
「キモい」「ダサい」などと陰口を言われた。
つらかったのは
仲良しの友人がいじめる側に回ったことだった。
「死にたい」と考えるようになっていた。
中3の春、横浜駅近くのCDショップで、
シンガー・ソングライター、尾崎豊の「15の夜」を耳にした。盗んだバイクで走り出すという歌詞に、
「こんなふうに自由に生きてもいいんだ」と共感した。
いじめは卒業まで続いたが登校は続けた。
自分も勇気を与えられる歌手になれたらと、家にあった父のギターで尾崎の曲を弾くようになった。
学校以外の時間は
ギターの練習や曲づくりに没頭し、現在所属する海老名市の音楽事務所の選考に合格。事務所プロデューサー、小沢千尋さんは「歌詞にものすごいインパクトがあった」と話す。
いじめの体験をさらけ出すのに抵抗はなく、石川さんは
「同じ境遇の子に頑張れと伝えたかった」と振り返る。
高校に入ってからは、自宅に近く、ミュージシャンが集まる大和市の
大和駅前で歌い続けた。聴き入っていた
男子高校生から「もう一度頑張ってみます」と声をかけられた時は報われた気がした。
すでに100曲以上を作詞・作曲。
事務所は9月、
バラード「生き続けた先に…」など3曲を収めたCDの発売を予定している。
バラードの歌詞は
「生き続けた先に待っているもの、それは幸せだと胸張って言える」と続く。希望は必ず待っている―。
石川さんは自分の夢も重ねながら、歌い続ける。
【2011年4月19日 毎日新聞】
※ 写真は、昨年10月の「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」シンポジウムで歌う、石川雅士さん。

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