いじめに向き合って、
市教育委員会が遺族の声受け「月間」設定
【神奈川県川崎市】 川崎市教育委員会が6月1日からの約1カ月半を、
全市立校の教諭や児童・生徒を挙げて
いじめ問題などに向き合う「月間」として設けることが9日、分かった。
同市多摩区の
市立中学3年の篠原真矢さん=当時(14)=が
「俺と友人をいじめた4人を許さない」と同級生の実名を挙げた遺書を残し、
自殺してから来月で1年。
市教委は「同じような
悲しいことが再び起きないように」と、期間中は市立小中高校など172校で
生徒への教育指導や教諭の研修などを実施する。
月間名は
「児童生徒指導点検強化月間」。期間は、6月1日から7月20日までの任意の1カ月間。
期間中は、各校で
児童や生徒からの相談を受け付けるほか、
生徒指導の確認、
校内での啓発活動などに取り組む。それぞれの活動は、9月に開かれる児童生徒指導連絡協議会で
各校の担当者が紹介し、意見交換を行う。
月間を設定する理由として、市教委は「
篠原さんの両親の『息子の死を無駄にしてほしくない』との思いを受け、
再発防止に努めたいと考えてきた」と説明。
さらに、金井則夫教育長は「
4月から6月ごろまでは、
いじめや不登校など、子どもたちの中でさまざまな問題が
出始める時期」とし、
いじめの芽を早く摘むためにも「いろいろな視点から問題を見つめ、きめ細かな指導につなげていきたい」と話している。
月間は今後、毎年同時期に設ける予定だが、市教委は「
マンネリ化しないために、総括、検証をしながら行っていきたい」としている。
篠原さんの父親(46)は「
いじめの問題を子どもたちだけで解決するのは難しく、大人が真剣に取り組まなければいつまでもなくならない。今回の取り組みは、風穴をあけてくれた。同様の活動が他の自治体にも広がってくれれば」と話している。
【2011年5月10日 神奈川新聞】

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