『級友の傍観も原因』
鹿沼いじめ自殺控訴審判決
「理不尽な暴行を阻止せず、放置した級友のひきょうな態度もそれ自体がいじめ」。鹿沼市の市立北犬飼中三年、臼井丈人君=当時(15)=の自殺をめぐる訴訟の控訴審判決で、東京高裁の江見弘武裁判長はきっぱりと言い切った。自殺の原因を「進学問題の悩み」とした一審判決を完全に否定、いじめに遭っていた臼井君の置かれた“立場”に強く配慮した内容となった。
判決で最も特徴的だったのは、いじめを傍観していた級友の態度に言及した点。江見裁判長は「級友から救いの手を差し伸べられることもなく過ごした」などと指摘。「級友のひきょうな態度自体がいじめで、孤立感を深めて自殺する一つの原因となった」と述べた。
江見裁判長は、臼井君が一九九九年九月以降、休み時間に机にうつぶせになっていたことについて、「級友との接触を避けて息を潜めて日々を過ごすことで暴行にさらされる機会を減らそうとした結果」とし、「臼井君にとって学校生活が針のむしろに座すに等しい状態だった」とおもんぱかった。
同年十月二十六日の遠足の際、級友にリュックを奪われ、押し倒された事実については「学校生活の忍耐の限界を破る契機」と位置づけた。さらに、その後に臼井君が十一月一日から登校を強く拒み同月六日ごろから自室にこもったことについて、江見裁判長は「息を潜めてもなお級友に翻弄(ほんろう)されて孤立感を深め、生きること自体に執着しなくなった」と認定した。
ニュースソース Chunichi Web Press より
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見て見ぬふりは明らかに「いじめ」であり、「犯罪」です。強盗犯を見て通報しないのと同じです。すばらしい判決です。
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