真矢さんの死 無駄にしない
遺族、友人、いじめ根絶へ活動継続
【神奈川県川崎市】 川崎市多摩区の市立
中学校3年の篠原真矢(まさや)さん=当時(14)=が、
友人をいじめから救えなかったことを悔やむ遺書を残して
自宅で自殺してから、7日で1年を迎えた。
「真矢さんの死を無駄にはしない」。遺族や友人、学校関係者、市教育委員会は、真矢さんの思いを継いでいこうと、いじめ根絶を目指した活動を続けている。(北条香子)
【写真】自宅居間の篠原真矢さんの生前の写真の前には、
一周忌に友人らから寄せられたメッセージ集が供えられていた=麻生区で
同市麻生区の住宅街にある真矢さんの自宅には、友人や後輩、保護者らが相次いで訪れ、仏壇に線香を上げて手を合わせた。真矢さんと“相棒”と呼び合う仲だったという友人(15)は「いつもそばにいて楽しませてくれていた」としのんだ。
真矢さんの遺影に使われている写真は、昨年4月に学校の桜の木の下で撮影された。
父親(46)は「今年は桜を見るのがつらかったですね」と話し、「最初はそのうち帰ってきそうな気がしていたが、時間がたつほどに、真矢はもういないという現実を突きつけられる。
自殺直後より、今のほうがきつい」と言葉を重ねた。
母親(45)も「真矢のSOSに気付いてあげられなかったという罪悪感がある。このつらい思いは一生続くのだろう」と、あふれる涙をぬぐった。「
真矢の死を無駄にしたくない。今後もいじめ防止に取り組むNPOや学校の活動に協力していく」と力を込めた。
真矢さんは、遺書に「俺は●●(友人の実名)をいじめたA、B、C、D(いずれも実名)を決して許すつもりはありません」と書いた。
学校側は当初いじめを確認できていなかったが、その後の調査で、2年時の担任教諭が、真矢さんが
“いじられキャラ”であると把握していたことが判明。
「いじり」の行為を、いじめと認識していなかったことなどが分かった。
学校は生徒の行動をこれまで以上に注意して見守るなど、
再発防止に向けた取り組みを強化。真矢さんが所属していた野球部の後輩(14)は「いじめやからかいに対する先生の目は厳しくなった。度を越えたいじりもなくなり、
学校はだんだん、いい方向に向かっている」と評価している。
市教委も、各市立学校に対し、今月から夏休み前までの一カ月間を
「児童生徒指導点検強化月間」とし、児童・生徒の理解や指導に力を入れるよう通知。市教委指導課は「再発防止には、指導体制の充実と指導力の向上、課題を共有して一丸となって取り組むことが重要」としている。
【2011年6月8日 東京新聞】
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