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◇事務長メッセージ◇いじめ問題と子育て(子供とのコミュニケーション:中学、高校生) 

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◇事務長メッセージ◇
いじめ問題と子育て
(子供とのコミュニケーション:中学、高校生)


今回のテーマは、子供とのコミュニケーション。その中でも、中学生、高校生を対象に考えてみたいと思います。
中学生、高校生となると、思春期を迎えて、精神的にも不安定になる年頃ですし、反抗期などもあって、なかなか親の言うことを聞かなくなってくるのがこの時期だと思います。勉強面では、高校受験、大学受験と、今まで以上に精神的なストレスがかかる時期でもあります。そのストレス発散の場として、いじめが起きる場合も少なくありません。また、いじめの実態でも、小学校までとは違い、性的ないじめなども発生し、その内容も悲惨さを増してくる時期でもあると思います。

発達心理学では、この時期(青年期)について、次のように言われています。
「青年期は、自分というのはどういう存在であるのかということを自分自身でつかみ、自分の生き方、価値観、人生観、職業を決定し、自分自身を社会の中に位置づけていく時期である。そして、これこそが本当の自分だという実感を得ていきます。
この実感のことを自我同一性と言いますが、自我同一性の獲得に失敗すると、自己喪失の状態に陥り、将来に関する展望が開けない状態になってしまう。」
このように、大人へと成長していく段階で、自分というものを、しっかり確立していく大事な時期であるということです。

この時期に、いじめにあってしまうと、自分の存在を否定したり、自分が生きている意味を見いだせなくなる危険性があります。やはり親としても、今は大切な時期であるのだと、心しておかないといけないと思います。

そのため、この時期の親子のコミュニケーションが、とても大切になります。
そこで、第一に、親子の会話が少なくなっても、子供は親を無視しているわけではないことを知っておいてください。この時期の子供は、親と話すのは、何か気恥ずかしくて、話が出来なかったりするものです。また、自分一人の時間を持ちたがる時期でもあります。ですから、子供が特に意識をしなくても、親子の会話が少なる時期なのです。
第二に、子供の興味が、大人と同じになってくる時期だということです。親が自分の仲間たちと話をするのと同じように、子供と話をすることが出来るようになるので、子供の関心事に注意して、話の切り口のストックを持つようにしたいものです。
第三に、将来について話し合う大事な時期であるということです。親子の会話が少なる反面、自分の将来の方向性、進路の問題など、じっくり腰を落ち着けて、大事な話をしてくる時期でもあるのです。そういった大事な話の時に、親として、きちんと受け止め、しっかり言葉を返してあげることが、とても大切なことだと思います。

私は、親が努力して、子供とのコミュニケーションの機会を提供しましょうと、提案したいのです。

親としては、何かと難しい時期ではあるのですが、顔を見たら、何か声をかけたり、話す時間がなければ、ちょっとしたメモを残すとか、今であれば、メールをしておくとか、何らかの方法で、アプローチをしてあげてください。但し、子供にうるさがれないように、やりすぎには注意をしてください。

そして、子供の返事に、しっかり耳を傾けてあげてください。
親の方が、話しかけ、きちんと聞くという姿勢を持ち続けていくことで、信頼できる親子関係が築けるのではないでしょうか。その信頼関係が、子供を守ることになり、子供が、いじめ問題に直面したとしても、力を合わせて、問題解決に立ち向かうことが出来るのだと思います。

大人の世界も、子供の世界も、人間関係が希薄になっているのではないかと言われている昨今、今一度、親子のコミュニケーションに、目を向けていただけたらと思います。


次回からは、思春期精神医学の基礎知識と対応のあり方について考えて見たいと思います。

いじめから子供を守ろう!ネットワーク
事務長 丸山秀和



 

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[ 2011/12/24 11:30 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

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