文科省、「家庭の経済格差」が
「子どもの学力格差」につながるか調査へ 「家庭の経済力」、イコール
「学力」という教育格差が大きな問題になっている。家庭の経済格差が、子どもたちの学力格差に、そのままつながっているのかどうか、文部科学省が調べる方針。
「あなたの家に絵画はありますか?」、
「専門書はありますか?」などといった問いを、
文科省が全国学力テストにあわせ、子どもたちに行う方向だという。
この質問の意味について、
教育評論家の尾木直樹氏は「文科省が、
間接的な指標を通した経済力をつかみ、それと
学力との差が、どの程度あるのかというのをつかもうとしている」と語った。
今、
家庭の経済状況の格差によって、
子どもたちの学力に格差が生まれ、それが
親から子、さらには、その子どもにまで連鎖的に広がる、
学力格差の固定化が生まれつつあるという。
経済力による学力の差について、
栄光ゼミナールの山中亨課長は「家庭の経済状況によって、学力が左右されるというのは、乱暴な感じがする。教育の方にお金をかける、
ゆとりのある家庭は、
早い段階から、学習の方に気持ちが向く。それが今後の学力の伸長につながりやすくなっている。
結果的に、(経済状況差で)学力が伸びるということは起こると思う」と語った。
なお、
栄光ゼミナールの1年間の費用について、山中課長は「(小学6年生の場合)通常の指導の金額が、
(年間)約40万円から50万円。加えて
特別講習が入るので、(小学6年生で年間)約80万円から90万円という金額が大ざっぱな数字です」と語った。
一方、
親は、経済力による学力の差について、
「お金がなければ、塾とかにも通わせられない」、「関係ないと思いたいが、難しいですね」、「本人のやる気だと思うんですけど、必ずしも影響しないとは思う」などと語った。
「父親の年収と子どもの勉強時間(2007年・第一生命経済研究所調べ)」を見ると、
父親の年収が高いほど、
勉強時間は長かった。
また、
2010年の東京大学の学生を例に挙げると、
家庭の年収が950万円以上の富裕な家庭からの
学生が、半分以上を占めていた。
さらに、
2009年の私立大学の場合、
家庭の収入が1,200万円以上の学生が半分以上で、反対に
年収200万円未満の学生は、17.6%となっていた。
実は、国際機関の1つ、
OECD(経済協力開発機構)が行っている
国際学力調査でも、
親の最終学歴や職業などのほか、
「あなたの家には、次のものがありますか?」という質問がある。
項目は、
「勉強机」や
「自分の部屋」、さらに
「文学作品」、
「詩集」、
「美術品」などのほか、
「インターネットの回線」や
「食器洗い機」、
「DVD」、
「液晶テレビ」、
「衣類乾燥機」など。
教育評論家の尾木氏は「
経済力が低ければ、学力は相対的に低い、連動しているんです。イコールではないけど、相関関係は非常に濃い。(しかし)
やる気と能力があれば、国や自治体の援助でエリートになれる、大学に行けるという
希望がないと、貧しい家庭の子どもの学力が伸びない。だから、
『教育は未来への投資である』は、国際共通の認識なんです」と語った。
一方で、
子どもたちに「大人になったとき、自分の子どもに何をさせたい?」と質問したところ、「子どもも、頭がよくなって、いい高校とか行ってもらいたいから、
塾とか入ってもらえたらうれしい」、「(遊ぶ時間はある?)そんなにないです。(お父さんになって子どもができたら、塾や習いごとはさせたい?)とりあえずさせる。
頑張ってほしいから」などと語った。
【2011年12月27日 FNNニュース】
※ 保護者の経済力によって、子供の学力に差がでるという教育体制が問題です。塾などに行かなくても、学校教育だけで充分に学力がつくように、ゆとり教育の排除、習熟度別クラス、学校選択制、暴力やいじめ加害児童・生徒と一般児童・生徒との隔離、学級崩壊の阻止など、公教育の充実をはかることが重要ではないでしょうか。

※記事以外のコメントはBBSへ投稿下さい。
☆保護者向け掲示板☆ ☆児童・生徒向け掲示板☆

☆ご協力のお願い☆現代のいじめ問題を多くの人に知ってもらい、日本の子供たちを救う運動を広げるために、「ランキング」への投票を、ぜひお願いします☆m(_ _)m↓(下のバナーを、それぞれクリックしてください)

↑人気ブログランキング ↑ブログ ↑FC2ブログ