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いじめ対策海外に学ぶ~韓国①~ 

120211 小鳥

■□いじめ対策海外に学ぶ~韓国①~□■

 皆さま、こんにちは。
 2012年1月12日朝鮮日報/朝鮮日報日本語版によりますと、お隣の韓国で「いじめ防止法」(正式名称「いじめ・暴力防止法」)が今月中に発表される見通しのようです。

 韓国では2004年に「学校暴力予防および対策に関する法律」が制定されています。今回の法律ではより様々ないじめ暴力根絶対策を追加し、大幅に改正したものになるようです。

 そこで、ここに至るまでの韓国のいじめ対策について振り返ってみたいと思います。

 2004年の「学校暴力予防および対策に関する法律」制定のきっかけは、その数年前のあるいじめ事件でした。ソウル北部にある公立中学校で、同級生から“いじめられている”という報告を受けたいじめ被害者の母親が、いじめ加害者の親に「いじめをやめさせるように」と連絡をしたところ、いじめ被害者の女生徒は「告げ口をした」と報復されたのです。
 トイレで同級生が見ている前で4時間にわたり暴行を受けたといいます。

 なかなか帰らない娘さんを探して町に出ていた母親があきらめて帰宅したところ、真っ暗な子供部屋で布団にくるまっている自分の娘を発見したそうです。「電気をつけないで」という娘さんの言葉に部屋を出ようとしたそうですが、「血のにおい」がしたので電気をつけ、布団の中の娘さんの姿を見ました。娘さんは、お母さんと目が合った瞬間に気を失い、意識が戻るまでに5日間を要したとのことです。

 診断の結果、全治2カ月。
 相手の親や学校、警察に連絡をしましたが、加害者親子からは謝罪はありませんでした。そればかりか、当初は「殺人未遂」として扱ってくれていた警察にも相手側のウソや偽善により「子ども同士のふざけあい」で済まされてしまったそうです。

 その後、被害者の母親がソウル市役所の掲示板に書き込みをしたことで事件が発覚、大きな社会問題となりました。母親は言います。「個人的な恨みではなく、社会全体で考えなければいけない問題です。子供が安全に学校で過ごせるには、社会正義が必要です。嘘、偽善でいじめかなかったかのようにふるまう加害者親子には何らかの反省の機会が必要です。」

 その結果、司法当局が動き加害者は起訴され、加害者5人のうち2人が少年院、3人が保護観察処分となりました。

 いじめ被害者の母親はその後も「いじめ撲滅活動」を続けます。
「私がもう少し早くこの活動を始めていたら娘はあんな目に合わずに済んだはず、一日も早くいじめをなくしたい、一人でも多くのいじめ被害者を救済さいたい」という思いで…。

 その活動が実を結び、政治を動かし2004年1月29日の「学校暴力予防および対策に関する法律」の制定となったのです。

 相談員として「いじめ相談」を受けている立場から言わせていただきますと、この韓国で起きたいじめ事件は何も特別なことではありません。日本の身近でも同様のことが起きています。

 次回はその後の事件の現場となった公立中学校のいじめ防止に対する取り組みをご紹介いたします。

 一日でも早くいじめがなくなるよう、そして一人でも多くのいじめ被害者が救済されるようにいじめ撲滅のために何ができるか大人が真剣に考え、取り組んでいくことで子供たちの心や体、そして未来を守ってまいりたいと思います。

担当:小野田真里子(教育事業経営・3児の母)



 

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[ 2012/02/11 07:07 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

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