■□ 黙っていてはいじめは解決しない □■
いじめを相談に来られる保護者の中には、いじめを学校に訴えることをいやがる方も結構います。
とりわけ、学校に言うと、「かえっていじめがエスカレートする」と考える方が目立ちます。
実際に、こんないじめ事件もありました。
保護者からいじめの相談を受けた教師が、翌日、学活の時間に、
「昨日、○○の母親がいじめの相談に来た。皆、これからは○○をいじめないように」と学級指導をしたのです。
その日のうちに、「二度とチクらないようにしてやる」と報復され、結局、不登校にまで追い込まれてしまったという相談でした。
この担任の言葉は、いじめ加害者から見れば、
「お前ら、教師にみつかるようないじめはするな。俺に迷惑をかけるな。見つからないようにやれ。」と言っているのと同じなのです。
このように、いじめを相談したことによってかえっていじめが酷くなることもあります。
しかし、加害者にいじめをやめさせずして、いじめを止めることはできません。
クラス全体に注意することも必要なことではありますが、順序があります。
いじめを止め、善悪を指導し、加害者を叱るという順序を抜きにして、いきなり学級指導すれば、報復を招いてしまいます。いわば、教師が二次的加害者となってしまうのです。
「報復など絶対に許さない」という姿勢で、加害生徒に対する個別指導こそが、第1にすべきことなのです。
この順序を間違えなければ、いじめは解決できるのです。
いじめが起きた場合、保護者としては教師に、
「先に個別指導してください。ちゃんと加害者に謝罪をお願いします。学級指導はその後にしてください」と伝えることが重要です。
報復を恐れて何も言わなければ、いじめはエスカレートするだけです。教師としっかりと連携をとることが、いじめ解決につながります。
もう一点、知っておいていいただきたいことがあります。
先ほどあげた事例のような事を起こさないためには、日頃からのいじめ予防の姿勢が大切です。
「いじめを先生に言うことはチクリなどではない、これは110番の通報と同じなんだ。いじめを見たり、いじめられたらすぐ先生に言いなさい。かならず解決する」ということを子供たちに向かって言い続けることです。
ぜひ、担任の先生に「こういうことを教えて欲しい」とお願いしてください。
それでも、「この先生は、報復を招くような話し方をするに違いない」と感じるようでしたら、いじめが発覚したときに、このようにも言ってみてください。
「いじめを加害者に注意する際に、○○から聞いたけどという言い方はしないでください。いじめは先生が見つけたことにして下さい。先生、約束ですよ」と念押しされるとよろしいでしょう。
何度も申しますが、いじめが勝手に収まるというのは、稀なことです。そのままにすればエスカレートしてしまいます。
お子様のためにも、早めにご相談ください。お電話をお待ちしております。
いじめから子供を守ろう! ネットワーク

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