※ 大津市教育委員会の教育長が、少年に襲われ負傷するという事件が発生しました。大津市の中2いじめ自殺事件対応への不満が動機とも報道されています。
一方、本年5月には、その自殺事件の起こった中学校で、いじめ加害者の少年の一人が女性教諭に殴る蹴るの暴行を行い、全治3週間の骨折という重傷を負わせる事件がありました。
暴力は許されません。厳しく対処すべきです。しかし、同じ少年事件であるにもかかわらず、教育長が被害者である今回の事件は、教育委員会はすぐに警察に通報しましたが、5月の事件のときは、学校や教育委員会は警察へ被害届を出さず事件を隠蔽していたのです。 大津市教育長、殴られ軽傷
殺人未遂容疑で大学生逮捕 【滋賀県大津市】
15日午前7時50分ごろ、大津市御陵町の市役所別館2階にある教育長室で、出勤してきた沢村憲次教育長(65)が男にハンマーで頭を殴りつけられ、右目の上を数センチ切るなどの軽傷を負った。
騒ぎに気づいた市教委職員が男を取り押さえ、大津署が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。男は、市内の中学2年生が昨年10月に自殺した問題をめぐる教委の対応への不満を口にしており「教育長が真実を隠していると思い、許せなかった。殺してやろうと思った」と供述しているという。
逮捕されたのは、さいたま市に住む私立大1年の男(19)。逮捕容疑では、教育長室で持っていた金属製ハンマー(金属部の直径3センチ、長さ30センチ)で沢村教育長を殴り、殺そうとしたとされる。
大津署によると、沢村教育長が部屋で自席に座っていると、男が入ってきた。教育長が立って近づくと殴りかかってきた。男は2週間前に自宅を出て、野宿などを繰り返していたという。男はハンマーのほかに、両端に木片がついた50センチほどの針金を持っていた。
市役所別館は当時、入り口は開き、職員数人が既に出勤していた。教育長室の近くには警備員はおらず、誰でも中に入れる状態だった。
沢村教育長は、自殺した生徒に対する学校でのいじめが発覚後の7月11日の記者会見で「いじめが自殺の直接の原因とは判断できない」と述べ、その後「いじめも自殺の要因の一つと考えられる」との見解を示していた。
殴打事件を受け、大津市の越直美市長は報道陣の取材に答え「暴力は許されることではない。詳しいことは聞いていないが大変驚いている。市役所の安全管理や警戒を今後、徹底したい」と述べた。
【2012年8月15日 中日新聞】【写真】沢村憲次教育長大津いじめ 加害生徒 教員に暴力
学校側、被害届出さず 昨年10月に飛び降り自殺した中学2年の男子生徒=当時(13)=に対するいじめが明らかになった大津市立皇子山(おうじやま)中学校で、今年5月、いじめたとされる生徒の一人が、教員を殴るなどして骨折させていたことが分かった。
学校は内部で協議し警察への被害届は出さなかった。既にいじめに関係する生徒を把握していた時期であり、暴力に対処する学校側の姿勢が問われそうだ。
市教委や捜査関係者によると、今年5月、生徒が教員を殴るなどし、骨折など3週間のけがを負わせた。
藤本一夫校長や負傷した教員らで生徒指導部会と呼んでいる会議を開き「暴行を受けた教員の判断」として警察に被害届は出さなかった。
中学校では、男子生徒が死亡した直後の昨年10月中旬、生徒の父親の要望で全校生徒アンケートを実施。「自殺の練習をさせられていた」などの状況を「伝聞情報」として得て、加害者とされる生徒は特定されていたが、対策を取っていなかった。
市教委は教員への暴行について「個人が特定されるので詳しい内容は答えられない。対応には問題がなかった」との見解を示した。
同校の古川恵子教頭は本紙の取材に「公務員の守秘義務があり、生徒のことはもちろん教師のことも答えられない」と回答した。
【2012年8月10日 東京新聞】

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