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◇ 2学期を前に ◇ 

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◇ 2学期を前に ◇

 また、悲しい事件が起こりました。
 8月16日、茨城県常陸太田市の中学2年男子が、いじめを苦に自ら命を絶ったのです。
 報道によれば、実名を挙げて、「同学年の男子3人にいじめられた」旨書かれた、家族宛てのメモが残されていました。

 事件を受けてすぐに学校側は聞き取り調査を実施。
 その結果、8月になってから、同学年の男子生徒3人が、このうち1人の携帯電話を使って、「死ね」などという内容のメールを複数回送るといういじめが確認されました。

 今回の事件では、学校や教育委員会などの対応が、今までのいじめ自殺事件の対応と明らかに異なります。
 事件は16日に起こりましたが、学校は、夏休み中にも関わらず、16、17日の2日間で、2年生の全生徒に対する聞き取り調査を完了しました。
 調査でメールでのいじめを把握すると、翌18日午前には、生徒と保護者計約200人を集め、男子生徒の自殺について緊急説明会を開催。
 説明会の後は、市教委幹部と教頭が記者会見し、今までの経緯を明らかにしました。
 また、常陸太田市教育委員会の中原一博教育長は「1人のお子さんが亡くなった事態を重大に受け止めている。背景を丁寧に調査したい」との談話を発表しています。

 勿論、生徒が亡くなる前にいじめに気づいていれば、このような悲劇も防げたかも知れないのですが、夏休み中のメールによるいじめで、教育長は、いじめ問題の難しさを改めて痛感したと報道されています。
 自殺という痛ましい事実が生じて以降は、学校や教育委員会の対応は、大津市のいじめ自殺事件などに比べて、はるかに迅速で、いじめ自殺事件に真摯に向き合っている誠実さが感じられるのです。

 大津の事件の教訓から、各地の教育委員会でもいじめ対策が話し合われ、新しい施策も実行に移されています。いじめに対する教育界の姿勢が変わりつつあるようです。

 また全国で、いじめを犯罪として警察署に被害届が出すケースが相次いでいます。それまで何回か被害届を受理してもらえなかった事案でも、被害届が受理されているのです。今月9日、警察庁は、被害届は、明白な虚偽または著しく合理性を欠くものを除き即時受理することを決め、全国の警察に徹底を指示しました。警察の姿勢も変わってきているようです。

 さらに、大津の事件以来、大津市議会内でいじめ防止条例の制定が検討されたり、テレビの報道番組でいじめ防止法の必要性に言及する識者もいます。

 教育界をかえていくために、私たち一人ひとりが声を上げていかなくてはならないと思います。

 大津市のいじめ自殺事件での学校や教育委員会、警察の対応に批判が集中し、子供のいじめに対して多くの人々の関心が集まっている今、教育界や警察、法律・条例を制定する議会、政治家等が、いじめ防止に正面から取り組みつつあります。

 この流れがさらに進むように、一過性のもので終わらせないように、私たちも日々、啓発活動やいじめ相談などいじめ防止活動を続けてまいります。

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[ 2012/08/24 07:07 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

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