ごあいさつ
私たちは、教育界の「いじめ隠ぺい体質」の是正を願う、東京近隣に暮らす父母の会です。このたび、「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」を設立することにいたしました。
いま全国的に子供たちの「いじめによる自殺」が社会問題化しています。しかし、その背景の一つに、担任や校長も含めた「いじめの隠ぺい」があります。
実際に「いじめ」を受けた子供たちや父兄によれば、その実態は私たちの想像をはるかに超えています。 いま日本の多くの教育現場では、信じられない出来事が日常茶飯事のように起きています。
本来なら、いじめられた子供を守るべき教師が、いじめられた子供に「お前が悪い」と責任を転嫁して「泣き寝入り」させる。 さらには、教師側が「いじめる側」の子供たちに加担し、「学校ぐるみ」でいじめを「なかったこと」にする(つまり「隠ぺい」する)――。
そんなことが、当たり前のように行われているのです。 その結果、いじめはますますエスカレートし、いじめられた子供は学校の中で孤立し、最後は自殺に追い詰められていくのです。
そこに、いま大きな社会問題となっている「いじめ自殺」の本質があります。
こうした公立学校の深刻な現状と実態を、多くの父兄は知りません。知らないまま、「自分の子供だけは大丈夫」と願いながら、毎日学校に子供たちを行かせています。
しかし、このまま問題が放置されれば、いつ自分の子供が「被害者」か「加害者」として、「いじめ事件」に巻き込まれてもおかしくありません。自分の子供がいじめによって殺されたり、自殺してからでは、遅いのです。
そして、いまこの瞬間にも、助ける人も逃げ場も失われた全国の学校で、多くの子供たちが「いじめ」という名の「犯罪」に苦しんでいます。
そして登校拒否、転校、そして自殺へと追いやられているのです――。
私たちはそうした学校ぐるみの「いじめ隠ぺい」や「いじめ隠し」の問題に、正面から取り組み、子供たちを救っていきたいと心から願い、立ち上がりました。
実際にお子様が学校でいじめられている父兄の方々――。
そしてこの問題に、日本の教育界の未来に関心をもたれる多くの方々――。ぜひ、ご協力とご支援をお願いします。
そして共に力をあわせ、日本の学校に正義の光を広げて参りましょう。私たちの小さな取り組みが、やがて日本の教育と子供たちの未来を拓く、大きな力となることを願っています。
2006年12月25日 「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」
代表 矢内 筆勝