◇事務長メッセージ◇いじめ問題と子育て(発達障害の基礎知識と対応のあり方) 

121227 雪と赤い実

◇事務長メッセージ◇
◆いじめ問題と子育て
  (発達障害の基礎知識と対応のあり方)◆


前回は、AD/HDの症状についてご紹介いたしました。
AD/HD(注意欠陥/多動性障害)とは、(1)不注意、(2)多動性、(3)衝動性の3つを中心的な症状とする発達障害です。
今回は、AD/HDの対応について考えていきたいと思います。

家庭での育て方やしつけが原因で、AD/HDになることはないと言われています。
しかし、その接し方や育て方が症状に大きな影響を与えることもあります。ですから、AD/HDの特性を正しく理解し、対応することが大切です。
AD/HDの子供に対して、ただしつけを厳しくしても、症状を改善することはできません。
AD/HDの子供の多くは、こうしなければいけない、これをしてはいけないといったことはわかってはいますが、刻々と変化する外部の刺激に飲み込まれてしまい、自分自身で、どのように実行していくかを計画することがなかなか出来ません。
そのために、周りの環境設定や、一つ一つの行動に対しての具体的な指示が必要であり、結果がうまくいけばしっかりとほめることが大切になってきます。

では、具体的な方法を考えていきましょう。

[1]集中力を維持するためには
(1)集中する場面では、テレビやおもちゃなどの刺激物を排除する
子供が何かに集中している場面では、周囲からの刺激を極力少なくする必要があります。
例えばテレビがついていたり、近くにおもちゃが散乱しているというような状況です。
このような環境では、集中して学習するのはとても難しくなります。

(2)部屋の隅を利用した三角コーナーを学習の場所とする
三角コーナーと言うのは、周りからの視覚的な刺激が入りにい場所です。
集中力が求められる課題を行うには、こういった環境を与えてあげるのがいいと思います。

[2]具体的な形で指示をする
(1)指示を具体化する(絵に描く、順番に必要なものを並べる、チェックリストを作成するなど)
AD/HDの子供には、言葉による指示がなかなか伝わりにくいことがあります。しかし、視覚情報は受け入れやすいため、絵に描いたり、チェックリストを作成したりして、指示を目に見える形で具体化するということが大切です。

[3]上手にほめる
(1)気づいたらできるだけ早くほめる
些細な事でも結構ですから、子供がきちんと集中出来たり、指示通りに行動した時に、その場ですぐにほめることが大切です。時間がたつとほめる効果は落ちてしまいます。

(2)子供と目線をあわせ、子供に対して自分の喜びをストレートに表現する
子供をほめるときは、微笑みを浮かべて、うれしさをあらわす声で、場合によっては抱きしめるなどして、喜びの感情を表しましょう。大げさかなと思えるくらいで、ちょうどいいかもしれません。

(3)トークン(ポイント)表の活用
子供が適切な行動をとれたら、シールやスタンプ、ポイント得点などのトークン(代用貨幣)をあげて、それを集めると好きな物や活動と交換できるようにするシステムをトークンエコノミーシステムといいます。長い歴史のある有効な手段です。

[4]好ましくない行動がみられた時は
感情に任せて怒ることは反抗を刺激するだけで、好ましい行動を導くことにはつながりません。
本人としても闇雲に行動しているわけではなく、理由があって行動しているのであって、そこを頭ごなしに注意されても反発心が芽生えたり、納得がいかずにストレスになったり、自尊心が育たなくなる可能性もあります。

(1)理由を聞いてあげる
何か問題があったら、きちんと理由を聞いてあげるという対応が何より重要だと思われます。
しっかりと理由を聞いたうえで、注意する部分は注意する、反省を促す部分は促すという対応がよいと思われます。
そうして、好ましい行動をし始めたら、すかさずほめます。

(2)興奮している場合は、まず落ち着かせる工夫を
子供が落ち着いたらそのことをほめ、「次はこうしてみたらどうかな」と代わりになる行動を示し、その成功を期待してあげましょう。

(3)指示は一度にひとつ、それも具体的(その○○を下に置きなさい、など)に指示する
「やめなさい」、「だめ」、「何度言ったらわかるの」などの怒り言葉には、何をどうしたらよいかという具体的指示は一切ありません。
AD/HDの子供たちは指示の内容を理解はしても、多くの場合、その後どうしたらよいかがわかりません。そのため、怒り言葉からでは、正しい行動に導くことは難しいのです。
怒り言葉は子どもの自信を失わせるだけで、成功体験にはつながらないのです。

(4)『近づいて』、『穏やかに』、『静かな声で』注意する
子供に対して、遠くから大声で感情的に注意するのではなく、子供に近づいて顔を見ながら、穏やかに、静かな(落ち着いた)声で話しかけます。
指示を繰り返すときも、いらいらしたり、声を荒げたりしないで、穏やかな口調のままで話すことが大切です。

以上、何点かご紹介してまいりましたが、いずれにしても、AD/HDの子供に対しては、忍耐強く、こつこつと対応を続けていかなければなりません。
ストレスも溜まるかもしれませんが、それを決して子供にぶつけるのではなく、うまくどこかでストレスを発散し、子供と一緒に工夫をしながら、子育てを楽しいものにしていただければと思います。

AD/HDの対応について、ご紹介してまいりました。
次回は、広汎性発達障害について、ご紹介してまいります。

いじめから子供を守ろう!ネットワーク
事務長 丸山秀和


 

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[ 2012/12/27 13:07 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

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