◇事務長メッセージ◇
◆いじめ問題と子育て
(発達障害の基礎知識と対応のあり方)◆9回にわたって、発達障害についてご紹介してまいりました。
発達障害とは、人間が生まれてから発達していく過程において、何らかの原因によって、その発達過程が阻害され、運動、認知、抑制、言語など様々な機能に障害が起こってしまう症状を指します。
このシリーズで以下の症状をご紹介してまいりました。
まずは、学習障害。その学習障害の詳細として、読字障害、書字障害、算数障害。
次に、AD/HD(注意欠陥/多動性障害)。
それから、広汎性発達障害全般。そして、その中で中心的な、高機能自閉症とアスペルガー症候群。以上です。
実際の発達障害の症状は、これらの症状が複数絡み合って、現在の症状を起こしているケースが少なくありません。子供の日頃の行動の中に、これらの症状に関係するような行動があれば、早いうちに専門機関にご相談されることをお勧めいたします。
発達障害は早期発見、早期療育が大切だと聞いております。早いうちに正しい対応をしていくことで、子供の成長を正しく導いていくことが出来るのではないでしょうか。
また、学校生活が始まると、学校との連携が大切になってきます。
学校では、2007年度から「特殊教育」が「特別支援教育」に転換したのをきっかけに、発達障害の子供たちに対する問題意識が高まりました。そして、発達障害児への取組みも次第に広がり、支援体制は改善されつつあります。
まだ不十分な面はあるでしょうが、学校と連絡を取り合い、連携を深めていくことが大事かと思います。
しかしその一方で、指導が難しい子どもがいると、何でもかんでも、発達障害にしてしまうという問題が出てきております。
いじめられている子に対して、いじめの対策をせず、担任が「発達障害だ」と言って、特別支援教室に送り込まれてしまったという相談もありました。
この点は、親としても、間違った対処に対しては、しっかりと反論することも必要だと思います。
発達障害の子供にとって、個別的な指導も大事であると同時に、周りの子供達との関係性を作るということも大事なことになります。
今の子供達は、面倒な人間関係に、あまり関わろうとしない傾向があります。
しかし、学校の中で一番長い時間接しているのは子供達同士です。お互いを理解する関係性づくりは、いじめを無くしていく力にもなります。理解しあえる関係には、いじめは起きないからです。
ぜひ、この点、学校の先生にご協力をお願いしたいところです。
最近のいじめ相談を見ると、被害者、加害者、両方の面で、発達障害の児童が関わっている相談が多々あります。
いじめ問題を解決する際には、発達障害についての知識を必要とする状況になってきていますので、今回、ご紹介させていただきました。
まだまだ内容としては不十分かと思いますが、発達障害に対する理解に、少しでもお役に立てればと思います。
いじめから子供を守ろう!ネットワーク
事務長 丸山秀和

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