「いじめられる方にも問題がある」
という間違い 世の中には「スポーツ家庭教師」というものがある。運動の苦手な子のための家庭教師だ。その効果として、「いじめ予防」を唱っている会社も多い。
また、「体育が苦手だといじめられる可能性がある。だから、体育の家庭教師を雇おう」という意見がネットや書籍でも見られるようになったように思う。
この考え方は、「いじめられる方にも問題がある」として、いじめを予防する手段として、いじめられる原因を解決することを勧めていると言える。
確かに、いじめられない工夫をすることも必要である。しかしながら、これらの方法は得てして即効性があるものは少ない。クセをなおしたり、不得意なものを克服したりするには長い時間がかかることが多い。
だから、「今、起きているいじめ」の対処法としては効果があまり期待できない。
「いじめられる側にも問題がある」という言葉を良く聞く。
だが、卑劣ないじめ加害者は、転校生だからとか、一人親だからとか、被害者に障がいがあるからとか、被害者の親や本人が外国人だからとか、絶対に変えることのできない事実を「理由」にいじめてくることも多い。
さらには、「かわいい」、「頭が良い」、「優しい」からなど、本来ほめられるべきことでさえ、いじめの理由になる。子供たちにとって、いじめた理由は、「単なる言い訳」である。
その意味での「いじめられる原因」を潰すことなど不可能である。
いじめはいじめる側が100パーセント悪い。いじめ被害者に何か欠点があったとしても、いじめてよい理由にはならない。
いじめ加害者がいじめを止めれば、いじめはなくなる。被害者側にいじめをなくす責任を負わせるのは無理難題の押しつけと言えるのではないかと思う。
しかも、「いじめられる方にも問題がある」という見解は、いじめ解決に大きな弊害をもたらす。
この言葉で、いじめ加害者は、自分のいじめ行為を正当化する。被害者をいじめておいて、「あいつが悪いから指導しているだけだ」と言う。
また、教師や学校側は、いじめ隠蔽の口実に使う。保護者が学校に子供がいじめられていると訴えても取り合わない。
「いじめられているといいますが、お宅のお子さんに問題があるのです」
「一方だけが悪いわけではないので、いじめではありません」
などと言って、いじめはなかったことにされてしまう。
さらに、保護者の中にも、「うちの子がいじめられるのは、うちの子に何か問題があるに違いない」と考えて、学校などへの相談を躊躇する場合もある。
そして、最も深刻な弊害は、「いじめられるのは、自分に問題があるからだ」と、いじめ被害者が自分を責めることである。
「くさい」と言われ続けた男子中学生は、毎朝、お風呂に入ってから学校に行き、学校から帰宅してすぐに入浴し、寝る前にも入浴するという生活を続けていた。
体臭を防ぐという制汗スプレーを持ち歩き、1日に何回も使用して、毎日1本を使いきっていた。
「あの子、笑っているよ。きもい」などと言われ続けた女子中学生は、笑っているのを隠すために暑い日でも学校ではマスクをつけていた。
ある日、マスクを忘れて学校に行き、授業中に先生が面白いことを言ったのでつい笑ってしまい、悪口を言われて、2度と学校に行けなくなった。
「いじめられる方にも問題がある」という言葉は、いじめを受けている子供たちの耳には、「いじめられているのは、お前が悪いからだ」と聞こえる。残酷な言葉である。
「いじめる方が100パーセント悪い」、「いじめは犯罪、絶対にゆるさない」と、今後も伝えていきたいと思います。
皆様のご支援をいただければ幸いです。
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「いじめられる方にも問題がある」という言葉は、いじめを受けている子供たちの耳には、「いじめられているのは、お前が悪いからだ」と聞こえる。残酷な言葉である。
「いじめる方が100パーセント悪い」、「いじめは犯罪、絶対にゆるさない」と、今後も伝えていきたいと思います。
皆様のご支援をいただければ幸いです。
と言うことは、昨夏ここの保護者掲示板で
「いじめられっ子に育てた親の責任」とあるユーザーを名指しして
書いたユーザーがいましたよね?
これだって、残酷な言葉だと思いませんか。
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