◇事務長メッセージ◇「いじめ問題と子育て」 

140420 チューリップ

◇事務長メッセージ◇
◆いじめ問題と子育て◆


「いじめ問題と子育て」ということで、19回にわたってご紹介してまいりました。今回は、そのまとめをさせていただきます。
このシリーズも、はじめは、子供とのコミュニケーションということで、小学生、中学生、高校生とのかかわり方などを中心にご紹介してまいりました。
次に、いじめとの関わり合いの関係から、子供の精神障害についてご紹介いたしました。
そして、最近の相談の中でも見受けられるようになった、発達障害についてご紹介してまいりました。

様々な情報をお届けしてきましたが、もう一度、簡単に振り返ってみたいと思います。
まず、子供とのコミュニケーションです。このコミュニケーションの問題は、子育ての問題でもあるかと思います。
時代が移り変わっていく中で、子供の環境も変わり、自分たちが育ってきた時代と異なった環境で今の子供達は生活しています。その時代固有の問題は、やはり今を見ていないとなかなかわかるものではありません。
やはり、子供に関心を持ち、その様子を把握し、コミュニケーションを大切にしながら、よりよい親子関係を築くことが、いじめ問題が発生した時に、解決への道が早くなるのだと思います。

次に、子供の精神障害についてですが、昨今、いじめ問題との関係として、よく取り上げられるようになりました。
例えば、いじめられたことにより精神障害を起こした、子供が精神障害を持っていたことによりいじめを受けた、精神障害を持っている子からいじめられた、というようなケースがあげられます。
そうしたケースを解決するためにも、精神障害の様々な症例を知り、精神障害の子供たちとどう接していくべきなのか、その対応方法を理解し、精神障害がいじめ問題に結びつかないようにしていくことが大切だと思います。

そして、発達障害についてですが、被害者、加害者、両方の面で、いじめ問題につながるケースが出てきているようです。
発達障害の影響で、人間関係がうまく出来ずに、仲間はずれになってしまったり、反対に、発達障害による行動で、被害にあうこともあります。
こうした中、発達障害に対する理解は、まだまだ進んでおらず、単なるわがままだとか、親のしつけの問題だというように思われてしまっているケースも少なくありません。また、精神障害の一つだと、勘違いされている方もいらっしゃいます。
やはり、正しい理解と、正しい対応を知ることで、子供自身にとっても、周りの子供達にとっても、安心して学校生活を送る方法が見つかります。
そうした工夫をしていくことで、いじめの原因が起きないようにしていくことが出来るのです。

まだまだ、情報としては不十分な面もあるかと思いますが、これらの情報が、皆様のお役に立てれば幸いです。

先日、埼玉県の三芳町でPTAの皆様に、いじめ問題について、お話をさせていただきました。
参加者の皆様より、
「いじめ問題は、とても大切な問題だけど、わからないこともたくさんある。だから、こういう機会に知ることが出来て、本当によかった。」
というお言葉を頂きました。
これからも、様々な機会を通して、いじめ問題に関して、お伝えしていきたいと思います。
今後とも、皆様のご協力をお願いいたします。

いじめから子供を守ろう ネットワーク
事務長 丸山秀和


 

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[ 2013/04/20 17:07 ] メッセージ | TB(0) | コメント(1)

「おかあさん、ぼくが生まれてごめんなさい」


ごめんなさいね おかあさん
ごめんなさいね おかあさん
ぼくが生まれて ごめんなさい
ぼくを背負う かあさんの
細いうなじに ぼくは言う
ぼくさえ 生まれてなかったら
かあさんの しらがもなかったろうね
大きくなった このぼくを
背負って歩く 悲しさも
「かたわの子だね」とふりかえる
つめたい視線に 泣くことも
ぼくさえ 生まれなかったら



この詩の作者は山田康文くん。

生まれた時から全身が不自由で書くことも話すことも出来ない。

養護学校の向野先生が康文くんを抱きしめ投げかける言葉が康文くんのいいたい言葉の場合はウインクでイエス、 ノーの時は康文くんが舌を出す。

出だしの「ごめんなさいね おかあさん」だけで1ヶ月かかったという。

気の遠くなるような作業を経て、この詩は生まれました。

この母を思いやる切ないまでの美しい心に対して、母親の信子さんも、彼のために詩を作りました。



わたしの息子よ ゆるしてね
わたしの息子よ ゆるしてね
このかあさんを ゆるしておくれ
お前が脳性マヒと知ったとき
ああごめんなさいと 泣きました
いっぱい いっぱい 泣きました
いつまでたっても 歩けない
お前を背負って 歩くとき
肩にくいこむ重さより
「歩きたかろうね」と 母心
"重くはない"と聞いている
あなたの心が せつなくて

わたしの息子よ ありがとう
ありがとう 息子よ
あなたのすがたを 見守って
お母さんは 生きていく
悲しいまでの がんばりと
人をいたわる ほほえみの
その笑顔で 生きている
脳性マヒの わが息子
そこに あなたがいるかぎり



このお母さんの心を受け止めるようにして、康文君は、先に作った詩に続く詩をまた作りました。



ありがとう おかあさん
ありがとう おかあさん
おかあさんが いるかぎり
ぼくは 生きていくのです
脳性マヒを 生きていく
やさしさこそが、大切で
悲しさこそが 美しい
そんな 人の生き方を
教えてくれた おかあさん
おかあさん
あなたがそこに いるかぎり



 康文くんは重度の脳性マヒで8歳の時、奈良の明日香養護学校に入学しました。

不自由児のための特殊学校で、康文くんも母子入学でした。

康文くんは明るい子でクラスの人気者になりました。

1975年4月には体の不自由な子供達が集う「タンポポの会」が「わたぼうしコンサート」を開き、康文くんの詩が披露されました。

 このコンサートはテレビ、ラジオでも取上げられ森昌子さんが康文くんの詩を歌いました。

 このコンサートのあと、康文くんは突然天国に行ってしまいました。

窒息死でした。

横になって寝ていたとき、枕が顔を覆ってしまったのです。

15歳の誕生日を迎えた直後だったそうです。


 康文くんの先生で、この本の著者の向野幾代さんは復刊にあたって「あの子の詩は障害者が『ごめんなさいね』なんて、言わなくてもすむような世の中であってほしい、というメッセージ。

今もこうして皆さんの心に、呼びかけているんですね。


いま、障害者の問題は、高齢者の方たちの問題でもあります。  

『老いる』というのは、障害が先送りされているということ。

歳をとると、足腰が不自由になって車椅子が必要になったり、知的障害になったり・・・健常者の方も、たいていはいつか障害者になるんですよ。

だから康文くんたちは私たちの先輩。

世の中をより良くするよう切り開いてきた、パイオニアなんです」と・・・


向野幾世著 『おかあさん、ぼくが生まれてごめんなさい』より
(詩の中に不適切ととられかねない用語がありますが、障害児本人の作品であり、原文を尊重しました。)
[ 2013/04/20 21:04 ] [ 編集 ]

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