◆いじめの構造は四層構造だけではない◆ いじめの研究、分析に「いじめの四層構造」と呼ばれるものがある。いじめが発生するときのクラスの構造は、中心から被害者、加害者、観衆、傍観者となるというものだ。
いじめの解決には、それぞれの層へのアプローチが必要になる。
被害者へのケア、加害者への指導、観衆・傍観者を中心とする再発防止の取り組み。
これらを効果的に行うために必要なことがある。それは保護者の協力だ。
もし加害者の保護者が、こんなことを言い出したらどうだろう。
「うちの子は悪くありません」、「やられた子にも問題があります」、「うちの子がやられたときには、先生は何もしてくれなかったのに不公平です」、「うちの子を加害者扱いするなんて人権侵害です」
もはや、いじめに加勢、加担しているという意味で、「いじめの五層構造」となるのかもしれない。
先日興味深いアンケート結果が公表された。
いじめの相談を受けた時に中学校の教師の26%、小学校の教師の41%が解決に自信があると回答したものだ。(NPOジェントルハートプロジェクトの調査による)
教師の自信過剰は厳に慎まなければならないが、あまりにも低い数字ではないだろうか。しかし、「犯人あつかいするのは人権侵害です」という保護者を納得させる困難さを思えば、この数字もあながち低いとは言えないのかもしれない。
さて「いじめは犯罪」という主張は、ようやく社会に浸透してきた。しかし犯罪であっても善悪をうやむやにしかねない社会の風潮は残っている。
こんな話がある。我が子が万引きをしたことに対し頑として非を認めない母親がいた。子供だから仕方がないという意見だ。それに対し校長はこんな趣旨のことを告げたそうだ。「わかりました。では子供たちにお宅の働いている会社でなら万引きをOKにします」
もちろん母親は自分の非を認めたという。
腹をくくって子供を守る学校の姿勢といじめを許さない社会の風潮。学校の内と外から意識を変えることが、子供を守ることにつながるのだ。
担当: 守矢 光児

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