◇事務長メッセージ◇
◆生徒指導支援資料「いじめと向き合う」◆先週8月6日、文部科学省の研究部門、国立教育政策研究所から、生徒指導支援資料「いじめと向き合う」が公表されました。
この調査は、2010年度に小学4年と中学1年だった児童生徒計約4600人を対象に、3年間の追跡調査として毎年6月と11月にアンケートを行い、経年変化を分析したものです。
調査によると、この3年間に小学生では「仲間はずれ・無視・陰口」といった「いじめ」を受けたことがある児童と、「いじめ」をしたことがある児童がともに9割近くに上りました。
また、中学生でも、7割の生徒がいじめにかかわっており、誰もが被害者・加害者になりうると分析しています。
今回の調査では、いじめを暴力を伴うものと伴わないものとに分類して調査が行われました。
暴力を伴ういじめについては、「特定の者が繰り返し行う傾向がある」ため、「早期対応」がなによりも求められると結論付けています。
一方、暴力を伴わないいじめでは、「被害者も加害者も入れ替わる」ため、教師も気付くのが難しく、「未然防止」がもっとも有効であると発表しています。
この調査は首都圏の限られた小中学校で調査されたものではありますが、いじめが蔓延していると言う状況を裏付けた調査ではあると思います。
しかし、3年前に発表された時も、同じような傾向性があることが示されています。
文部科学省として、何ら効果のある施策を打つことが出来なかったことを示しているように思います。
また、対応策として示された「早期解決」「未然防止」ですが、これは、当たり前のことです。調査をしなくても、はじめからわかっていることだと言えるでしょう。
この資料が、教師など学校関係者に向けた資料であることを考えると、いじめ問題解決に向けて、実効性のある具体的な施策を提示すべきであると考えます。
いじめに対しては、「早期発見」「早期対応」が大切です。これは、暴力の有無に関わらず、基本的な考え方です。
そして、加害児童に対しては、個別指導が必要であり、被害児童に対する謝罪が有効です。
その上で、生徒全体に、いじめに対する「未然防止教育」を実施しなければなりません。
学校全体としても、いじめを許さない校風が必要です。
教師も生徒も一体となって、いじめ防止に向けて活動していくことが、学校からいじめをなくすための、大切な方法だと思います。
私たちは、日々、いじめ相談を受けております。
また、シンポジウム・セミナーを開催して、社会に対しても訴えております。
こうした、一つ一つの活動を積み重ね、いじめ撲滅を目指してまいります。
皆様のご支援、よろしくお願いいたします。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
事務長 丸山秀和
◎参考資料
国立教育政策研究所
生徒指導支援資料4 「いじめと向き合う」http://www.nier.go.jp/shido/centerhp/2507sien/index.htm『いじめ追跡調査2010-2012』http://www.nier.go.jp/shido/centerhp/2507sien/ijime_research-2010-2012.pdf『いじめについて、正しく知り、正しく考え、正しく行動する』http://www.nier.go.jp/shido/centerhp/2507sien/ijime_research_outline.pdf

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