◆劇場型いじめとアトラクション型いじめ◆ いじめの理由を聞かれ、「楽しいからいじめた」と答える子供が多くいる。
本来「楽しい(感情)」と「いじめる(行為)」の間には、善悪の判断という思考が入り、行為を自制すべきである。
しかし子供たちは、思考よりも感情を重視する。善悪の判断を欠いた者が、貪欲に「楽しさ」を求めれば、それはいじめとなっていく。
楽しさを求めるいじめの一つに「劇場型いじめ」とでもいうべきものがある。
これは単に加害者が被害者を攻撃するというものではない。周囲の観衆、傍観者の反応を楽しみつつ自分の力を誇示するものである。空気という名のシナリオにそって教室全体でいじめを成立させる。これが劇場型いじめだ。「葬式ごっこ」で教師が色紙に記入したということがあったが、劇場型いじめは、時に教師も巻き込んでいく。
劇場型いじめでは、参加している者が罪悪感を持ちにくいという特徴がある。次の被害者になるかもという無言の圧力は、心ある子供さえ傍観者に押しやってしまう。
このいじめに対しての指導注意は、クラス全体に行き届き、心に響かなければ、「集団無視」という形で継続しやすい。
劇場型いじめは観衆の目を意識して行われる。それに対し、ひたすら加害者の楽しみのために行われるのがアトラクション型いじめである。 暴力や強要という形で行われ、内容がひどくなればなるほど加害者は盛り上がる。芸を強要させることや殴るける、高い所から落そうとするといったものまで幅広くある。
アトラクション型いじめの多くは、教師の目の届かないところで行われる。そのためエスカレートしやすく学校内で死角を生まないことが大切である。
いじめで得られる楽しさには「あいつよりはましだ」という「優越感」が根底にある。解決のためには、教室の中に、相手を思いやる気持ち、違いを認めあう雰囲気、間違いを正す素直さ、集団を高めようとする意欲といったものを育む必要がある。
たとえ、どんな時代であっても、子供を守り育むのは大人の役目である。善悪を教えるのも大人の役目である。
大人が大人であること。それがいじめ防止の要だ。
担当: 守矢 光児

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