いじめ解決に向けての
「要望書」作成のコツ 学校での子供のいじめは、教師がしっかりといじめに立ち向かえば、わずか1日で解決します。その一方で、何回も学校に相談しているのに一向にいじめが解決しないと、悩んでいる子供たちや保護者の方も少なくありません。
口頭で相談してもいじめが解決しない場合には、学校に伝えたい内容を文書にしてみることで、解決することも多いものです。文書を持参して学校に相談したら、先生方がそれまでと違って真剣に取り組んで下さり、いじめが解決したという報告も数多くいただいています。
いじめの具体的内容を、「いじめ被害事実」として書いた書面と、いじめ解決に向けての「要望書」の2つの書面を作成すると効果的です。
今回は、特に、いじめ解決に向けての「要望書」を作成するコツを述べてみたいと思います。「要望書」は、いじめ解決に向けて、学校側に具体的に何をしてほしいのか、被害者側の要望を明確にする文書です。
【「要望書」作成のコツ】
1 学校に何をしてほしいのか具体的に書きましょう。
では、どんな内容を盛り込んだらよいのでしょうか。
私たちは、学校に要望する内容として、次の5点を中心に書くことをお勧めしています。
(1) いじめ加害者への厳重注意
(2) いじめ加害者に反省を促す
(3) いじめ加害者とその保護者からの心からの謝罪
(4) 2度としないという約束
(5) 学校側からの再発防止策の提示
通常のいじめであれば、「いじめ解決」の落としどころとして、いじめ加害者の「反省」と心からの「謝罪」を求めることが大事だと考えています。
前述の(1)~(5)の要望が実行されると、いじめが実際におさまってきます。
特に、「謝罪」をさせることの効果は大きく、いじめで傷ついておびえていた子供も、加害者側の謝る姿勢を見て心が落ち着き、次の日から学校に通いだしたという事例も多々あります。
さらに、学校側がいじめ再発防止策を採ることで、学校に規範意識(ルールを守る心)が培われていきます。
ただ、重大ないじめ、たとえば、「傷害」や「恐喝」など明らかに犯罪に該当する行為や、いじめによって被害者に精神疾患や後遺症など重篤な被害が発生している場合などは、学校だけではなく、警察などにご相談することをお勧めします。
2 要望について「期限」を区切りましょう。
要望を書くときのコツとして、それぞれの「要望」について、「即日」、「3日以内」、「1週間以内」等、期限を区切ることをお勧めしています。
今まさに子供がいじめられているので、学校に訴えているのに、「○○の行事の準備で忙しいので、忙しくなくなったらやります」等、何かと理由をつけて、いじめ解決への取り組みを先送りにする先生も少なからずいます。
いじめ加害者も被害者も、学校に来ているのですから、事情を聞いたり厳重注意することなど、「即日」できるはずです。
いじめ早期解決のためには、期限を区切ることが大切だと思います。
3 そのほかの要望について
前述の(1)~(5)の要望のほかにも、学校にこうしてほしいと思うことは、「要望書」に書きましょう。
具体的に明確に簡潔に書くことがポイントです。
たとえば、こんなことを「要望書」に書いた事例もあります。
「いじめで学校に行けなかった間の補習をしてほしい」
「修学旅行の班や宿泊室を一緒にしないでください」
「次のクラス替えでは、いじめ加害者たちと別のクラスにしてほしい」・・・
「こんな要望を出しても大丈夫?」と迷ったら、お気軽にご相談くださればと思います。
以上、様々述べましたが、書きあげたら読み返して、誤字、脱字などないか、チェックしましょう。
実際に書いてみて、疑問や不安に思われた場合には、お書きいただいた「要望書」を拝見しますので、いじめから子供を守ろう ネットワークにご相談いただければ幸いです。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
松井妙子

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