◇事務長メッセージ◇
◆◇いじめの早期発見◆◇先月末、山形県教育委員会が2月中に、全公立校の教職員と保護者に、いじめの早期発見を目的としたチェックリストを配布することを決めたという報道がありました。
これは、山形県天童市の市立中学校1年の女子生徒が線路内に入って山形新幹線にはねられ死亡した問題を受けてのものです。
女子生徒のノートには「いじめにあっていた」と書き残されていました。
まず、教職員用のチェックリストには、30項目が例示され、教師は、毎週末、気になる言動をみせた児童生徒の有無を確認し、座席表に書き込むなどして振り返ることを求めています。また、いじめの兆候を把握したら、学年主任などを通じて校長らに報告することも義務付けています。
一方、保護者向けのリストでは、「友人関係」「登下校」「言動」などの項目別に計24項目が設けられ、月1回、家庭内で気になる様子がないかを確認し、変化などが見られた場合は、学校側に相談するよう求めています。
ここで、改めて事件を振り返ってみると、
・母親はいじめを心配して1学期から相談をしていた。
・学校は昨年の6月から4回アンケートを取っている。
・そのアンケートには、女子生徒からの訴えもあった。
・担任は2回面接をしているが、女子生徒が「大丈夫です」と答えたので、問題なしと判断し校長への報告もしていなかった。
・担任と部活の顧問は「1人でいるのが好きな生徒。いじめはない」と答えていた。
・事故後のアンケートで、全体の約4分の1に当たる100人以上の生徒が女子生徒に対するいじめの存在について回答していた。
これらの報道を見る限り、学校はいじめの実態を把握でき、対応出来る状態にあったにも拘わらず、いじめを解決するために、何もしてこなかったと言えるのではないでしょうか。
いじめは早期発見、早期解決が大切です。
チェックリストやアンケートでその兆候を早く探ることはとても大切です。しかし、この学校のように、せっかくの兆候も、自らの怠慢から、見過ごしてしまうようなことがあれば、問題です。
今回の山形の取り組みも、単にチェックリストを配ることに止まっていては意味がありません。
教師がいじめに対して取り組む姿勢を変えなければ、状況は変わりません。
動かない教師、動かない学校に対して、責任を問えるような環境が必要だと思います。
いじめから子供を守ろうネットワークは、いじめ処罰法の制定を目指しています。
早期発見の後に続く、早期解決に向けて、少しでも役立つことが出来るよう、活動してまいります。
今後とも、ご協力をお願いいたします。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
事務長 丸山秀和

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