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◇書籍紹介◇高橋史朗教授著 「日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと」 (致知出版社刊) 

140307 高橋史朗氏書籍

◇書籍紹介◇
「日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと」


 私たちのシンポジウムでおなじみの教育学の高橋史朗先生(明星大学教授)の、最近の著書「日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと」(致知出版社刊)をご紹介いたします。

 高橋史朗教授は、今回新たに膨大な米国の資料を読み説いて、この書籍を書かれました。「戦後思想とか戦後教育の問題は、すべて占領軍の目を気にしたおびえのような自虐意識から生まれてきている」、その原点がどこにあるか実証的に解明したいと本書を書かれたのです。本書は、戦後の占領政策から今日の教育の問題点まで、鋭く洞察した1冊です。

 高橋教授は、本書の中で教育問題の一つとして、全国で多発している学級崩壊を取り上げています。これは、「新型学級崩壊」であり、授業中に立ち歩く子供がいて授業が成立しないという状態だと説明しています。原因は、「気になる子」、つまり発達障害の可能性がある子が、小中学校の通常学級児童生徒の16・2パーセントにまで増加しているからとのこと。

 教授はこのような子供が育つ背景に、親の問題を指摘しています。
 自分の子が万引きをしても、「お金を払えばいいんでしょう?」と開き直る親が圧倒的に多い事実をふまえ、親にも子にも、「人のものを盗んではいけない」という価値規範がなくなっていると問題視しています。
 実際に私たちへの相談でも、「うちの子は悪くない」といじめ加害者の親が言い張るケースが後をたちません。

 この影響は非行少年にも及んでいると述べています。彼らの8割は親からの虐待を受けており、そのような子を更生させるには、もう一度、乳幼児期からの「育て直し」が必要だと訴えています。

 本書を読むと子育ての第一の責任は、やはり親にあると痛感します。現代の子供たちを変えるには、親が「子育て」を変えなくてはならないと教授も述べています。
 ただ残念なことに親が子育てを学ぶ制度や機関が今の日本にはありません。

 本来は家庭で教えることかもしれませんが、社会や集団内での生活ができるように、「学校」が子供たちに基本的な善悪を教えることも必要な時代だと言えます。

 戦後の占領軍の政策秘話から、最新の教育現場での問題点まで、幅広くかつ深く探究されている本書は読み応え十分、おすすめの1冊です。

いじめから子供を守ろうネットワーク
松井 妙子


 

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[ 2014/03/09 10:07 ] 書評、書籍紹介 | TB(0) | コメント(0)

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