☆ 誇りを持つ子はいじめをしない ☆ 過日、いじめを許さない教師の会の全国大会に参加した。その中の実践発表にH先生の「誇りを持つ子はいじめをしない」というものがあり、日本人としての誇りを持てる道徳授業が紹介されていた。
その時のナヴォイ劇場のエピソードを紹介する。
第二次世界大戦後、ソ連の捕虜となった日本人はウズベキスタンで強制労働をさせられる。「日本に必ず帰って、もう一度桜を見よう」を合言葉に、彼らは決して手を抜かずナヴォイ劇場の建設に取り組んだ。過酷な環境に命を落とす者も少なくなかったが、それにも関わらず真剣に働く日本人。ある時食料も満足に与えられない彼らの滞在先に、地元の子供がそっと差し入れの食べ物を置いた。するとその場所に日本人の手作りの木のおもちゃが置かれていたという。
彼らはどんなときも日本人としての誇りを忘れなかったのだ。
完璧な仕事ぶりで完成したナヴォイ劇場は、完成から20年後に起きたマグニチュード8の地震で、周りの建物は倒壊しても無傷で避難場所となったという。
彼らの眠る日本人墓地には桜の木が植えられている。
ウズベキスタンには、「日本のもののように素晴らしい」という言葉がある。そして「日本人のように真面目な子になりなさい」と親は子に教えたという。
この授業の生徒の感想には、素晴らしい人間になりたいという思いにあふれていた。
「must」ではなく、「want」で人は動くという考えがある。「~しなくてはいけない」ではなく「~したい」という気持ちでこそ、人は自主的に行動する。
大人が「いじめをしてはいけない」ということを伝えることは当然のことだが、子供自身が「いじめをしない人になりたい」と思わなければ、大人の目の届かないところでいじめを行ってしまう。
いじめをなくすためには、子供たちが「素晴らしい人間になりたい」という理想を持ち、誇りを持つことが必要だ。いじめは卑怯なことであり、誇りを持つ子供はいじめをしない。
いじめの多くは教室という教育の現場で起こる。しかし、いじめをなくす力もまた教室にはある。そう感じた全国大会であった。
担当 : 守矢 光児

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