◇◆ 校長と いじめ解決 ◇◆ 先日、「校長がいじめの指導するのは、人が死んだ時と発言」 というニュースが流れました。
これは、おととしの2013年7月、大阪・守口市の中学校の校長が、同級生から暴行を受けるなどのいじめにあった生徒の保護者に対して、「校長が対応するのは人が死んだり、大きなけがをしたとき」 などと発言し、市の教育委員会から注意を受けていたというものです。
新聞の取材に対して校長は、「最初からいじめに対して陣頭指揮をとることはなく、自分が入るのは重大事案のときだと伝えたかった」 等と話しているとのことです。
指導を受けて、それでもなお、「重大事案のときだけだ」 などと言う校長は、「ダメな校長」 でしかありません。
しかし、この校長のように、いじめ対処に関わることを嫌がる校長はめずらしくありません。
「いじめが収まらないので校長に相談したいのですが、絶対に会ってくれません」 という相談も数多く寄せられています。
2013年に施行された 「いじめ防止対策推進法」 では、学校全体でいじめ対策にあたるのが学校や教職員の責務と決められ、学校はいじめが確認された場合にはいじめをやめさせると規定されています。当然、これらは校長の責務です。
実際のところ、自治体などに相談した方からは、 「市のいじめ相談窓口に、校長と話し合うようにとアドバイスされました」、 「困って教育委員会に電話したら、まずは校長に相談してからと言われました」 という報告が届いています。
結局、校長がいじめに対処しなければ、他の機関はいじめの相談にさえ応じてくれないのが現実です。
学校の最終責任者は校長です。学校には、いじめを解決し、児童生徒の学習環境を守る安全配慮義務があります。したがって、いじめ解決の最終責任者も校長です。
その校長がいじめへの対応から逃げていてはいじめは解決しません。しかし、逆にいえば、校長次第で、いじめは一日で解決できるのです。
そこで、保護者としては、なんとか校長に真剣に取り組んでもらわなければなりません。
そのためには、まず、文書にして校長にいじめへの対処を要望することが効果的です。具体的には、校長宛の 「要望書」 を作成して、学校にいじめ解決を促すということです。
「要望書」 には、加害者への厳重注意、謝罪、2度といじめをしない約束、学校のいじめ再発防止策の提示など、希望する具体的ないじめ対応を記入し、加えて、「いじめ被害事実」 をまとめた文書を添付します。
保護者から署名押印した文書を提出されると、校長も無視することは難しくなります。
さらに、ケガをしたりいじめで体調を崩したりしたのなら、医師の「診断書」、物を壊されたのなら、壊された物の写真等の証拠も一緒に提出するとより効果的です。
それでも校長が何もしないというのであれば、市区町村の教育委員会に、「このような文書を証拠とともに提出したが校長が対処しない」 と相談し、「教育委員会から校長を指導してほしい」 という旨を訴えましょう。
大半の場合、教育委員会から指導されると、学校はいじめ解決に本腰を入れます。
また、第三者が学校に赴くことも大きな効果があります。
第三者の市議会議員の方、医師、NPO団体、あるいは当会のメンバーが同行したところ、手のひらを返したように対応を始めた校長の姿を私たちは何度も目にしています。
効果的ないじめ対処のために、様々なご相談を受けております。
いじめ解決のためにお気軽にご連絡いただければ幸いです。
いじめから子供を守ろうネットワーク
松井 妙子

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