書籍 「校内犯罪 (いじめ) からわが子を守る法 教室を無法地帯にしないために」 (森口朗著) 先般の千葉県市原市のシンポジウムでご講演をいただいた、森口朗先生(教育評論家)のご著書 「校内犯罪(いじめ)からわが子を守る法 教室を無法地帯にしないために」 (扶桑社刊)を紹介させていただきます。
「子供がいじめに巻き込まれないようにしたい」 との保護者の願いに答えた一書です。
著者は、学校は 「無法地帯」 であると述べています。その理由として、大津のいじめ自殺事件やいじめを伴う傷害事件などの事例を引きながら、学校は法律が及びにくい 「暴力が法で規制されない世界」 であることをあげています。
したがって、いじめ問題を考える際には、「無法地帯で犯罪被害者になったらどうするか」 ということを考えることだと言います。その前提に立って、「いじめ予防」 や 「いじめられた時の対策」 を考えなくてはならないと指摘しています。
著者は、力量のある教師がいればいじめは深刻化しないことを示しながらも、最終的には、「自分で守るしかない」 と結論づけています。
そのための 「いじめ予防 」としては、保護者はいじめられる原因を減らすべく、養育していくことを提案しています。
例えば、何をされても黙っている子はいじめられやすい故に、「いじめられたら言い返す」、「先生に言うことは正義だ」 と、子供に教えることを勧めています。
さらには、動作の遅い子もいじめられやすいために、年齢相応の動きが出来るようにしつけておくことも必要であるとしています。
さらに、「いじめられた時の対策」 として、「担任を味方にする」 ことを考えるべきだと述べています。
日頃から学級運営に協力している保護者であれば、担任は親身になってくれます。
すでにいじめが起こってしまった場合には、いじめ相談の際に、日頃の感謝などを言葉に出した上で相談することが、教師の対応を変えるポイントだとアドバイスしています。
加えて、学校にいじめの存在を認めさせるために、証拠収集にはICレコーダーでの録音が最も効果的との指摘もされています。
また、著者は、いじめから子供を守るための制度改革の必要性を訴えています。
著者は制度改革の前提として、「いじめ自殺ゼロ」 を目標とすることを提案しています。「いじめゼロ」 は現実的には困難であり、実現可能な 「いじめ自殺ゼロ」 を目標とすべきであるという理由からです。
その上で、制度改革として、
1. 隠蔽した教員への懲戒規定を定めたいじめ防止条例の制定
2. いじめっ子の矯正施設の新設 (加害者を隔離するということ)
3. 学校長に、「出席停止権限」 を与えることなどをあげています。
本書は、いじめ問題について多岐にわたって述べられています。
いじめから子供を守ろうネットワークは、子供を救いたいと願っています。お困りのことがありましたら、ご遠慮なくご相談ください。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
松井妙子

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学校からいじめを無くすのは無理です。学校外部での活動がとても重要だと思います。
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