◆◇ もしもお子さんがいじめられたら ◇◆ 5月も下旬になりました。毎年、この頃から私たちへのいじめ相談が増えてきます。
4月に新学期が始まり、今頃になると子供たちの関係が決まってきます。いじめる子、いじめられる子の関係も定着してきて、保護者の方もいじめに気付くことが多いようです。
今週も小学2年生の子のお母さんからご相談をいただきました。
「今までいじめなど周囲でも全然なかったのに」 と、このお母さんにとっていじめは初めての経験で、どうしたらよいのかと、とてもとまどっていました。
いじめ対処で、最も大切なことは 「早期発見、早期解決」 です。
「学校に相談するのはもう少し様子を見てから」 とか、「先生方が気付いたら何かしてくださるかも知れないから、それを待ちたい」 とおっしゃる保護者もおられます。
しかし、何も手を打たないでいると、多くの場合、短期間でいじめはエスカレートしていきます。
私たちのサイトにも 「いじめ対処法」 を掲載していますが、改めて、いじめ対処についてご説明させていただきたく思います。
いじめ対処は、
1 いじめの兆候にきづく
2 お子さんから話を聴く
3 担任への相談
4 文書を作成して校長に相談する
5 教育委員会や外部組織への相談
原則、このような順序で相談していくことで解決していくことができます。
お子さんに、「急に元気がなくなる」、「家に帰ると部屋に閉じこもる」、「物をよくなくす」、「急にお金を欲しがる」、「友達から電話があっても出たがらない」 などの兆候が現れた場合には、いじめの可能性を疑っていただきたいと思います。
最初にしなければならないことは、いじめがあるかどうかを確認することです。
まずは、お子さんに 「何か困ってることあるの?」、あるいは、「もしかしていじめられていないの?」 など優しく声をかけてみてください。
お子さんが、話したがらない場合には、ママ友やお子さんの親しい友達などに様子を聞いたり、お子さんの持ち物を調べたりして確認することも大切です。
いじめられているようでしたら、「いつ」、「どこで」、「誰から」、「どのようないじめを受けたのか」、「誰か見ていたのか」、「どう感じているのか」 など聴きます。
ついつい、尋問口調になったり、「どうして今まで黙っていたの?」、「なんでやりかえさないの?」、「そんなことされるのは、あなたにも原因があるんじゃないの?」 などと責めてしまいがちです。でも、それは逆効果になってしまうことが往々にしてあります。
「いじめはいじめるほうが100パーセント悪い、あなたは悪くない」、
「わたしが絶対に守るから、大丈夫だよ」 という態度で、受け止めてあげて欲しいと思います。
いじめを把握したならば、次には、いよいよ担任の先生にいじめについて相談します。
担任にお願いすることは、「いじめた児童生徒を叱って、いじめをやめさせてください」 ということです。そして、「うちの子に対して、加害者に謝罪させて欲しい」 とお願いしてください。
いじめた子の名前やどういういじめがあったのかもはっきりと伝えることが大切です。加害者の名前を言うことをためらう保護者の方もいますが、しかし、それではいつまでたってもいじめは止まりません。
担任に相談しただけで、いじめが解決する場合もよくあります。
しかし、担任がいじめを解決できない場合は、すぐに校長先生のところに行きましょう。
校長先生のところに行く場合は、文書をもって要望するととても効果があります。そのため、わたしたちは、校長に話す前に事前に文書を作成することをお勧めしています。
文書は、「いじめ被害事実」 をまとめた文書と、いじめ解決にむけた 「要望書」 の2つを作成することをお勧めします。書き方や文書の見本は、私たちのサイトに掲載しておりますので、ご覧いただければと存じます。
校長に相談しても解決がしてもらえない場合もあります。
その場合は、前述した文書を添えて、教育委員会に相談することが効果的です。
教育委員会でも解決しない場合には、都道府県の教育委員会や、法務局、警察、マスコミ、弁護士会など外部の団体を巻き込んで、事を大きくすることが必要になります。
原則として、このような解決方法をお勧めしています。 まず、大抵の場合はこの順序を踏まえて行くことで解決できます。
しかし、そうは言っても、慣れていないことですので、不安になることも多いのではないかと思います。
私たちは、いじめに苦しむ子供たちを救いたいと思っています。
いじめを発見したら、あるいは不安に感じたら、ご遠慮なくご相談ください。
子供たちが安心して学べる学校を作っていきましょう。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
松井妙子
いじめ対処法はこちら →http://mamoro.org/solution※ 書籍 「いじめは犯罪! 絶対にゆるさない! いじめに悩むこどもたち、お母さんたちへ」 (井澤一明著 青林堂刊)にも、詳しいことを書いております。ご参照くだされば幸いです。
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