事務長メッセージ
☆ 2015年版 「子ども・若者白書」 ☆ 今月5日、2015年版 「子ども・若者白書」 が閣議決定されました。
内容は、人口や健康、社会的自立や生活意識などの状況、自己認識や学校、友人などに関して国際比較から見えてくる意識、貧困や虐待の問題、さまざまな施策など多岐にわたっています。
そのうち、意識調査といじめ問題の特徴をまとめると次のようになっています。
まず、小中学生の意識調査ですが、9~14歳の小学校高学年と中学生計2000人と個別面接し、1404人からの回答を、06年の前回調査と比較した結果です。
調査によりますと、99%の小中学生が家庭生活を 「楽しい」 と感じており、家庭だけでなく、学校生活についても96.7%が肯定的でした。どちらも1.5ポイント程度の増加です。
父母に関しては、「頼りになる」 が5ポイント以上増え9割を超えました。反対に、「反発を感じる」 は父母とも約33%から約27%に減りました。
自身の価値観については、「人の役に立つ人間になりたい」 「勇気のある人間になりたい」 「将来のためにも今頑張りたい」 「勉強のできる子になりたい」 に9割以上が 「そう思う 」などと肯定し、いずれも06年比5ポイント以上増えました。
一方、「人は信用できない」 「人といると疲れる 」は10%台でいずれも減りました。
内閣府は 「家庭や学校に安心や満足を感じ、将来に積極的な志向を持つ子供が増えている」 と分析しています。
一方、いじめ問題についてですが、こちらは、1学年あたり約800人を対象に、07年度の小学4年生が中学3年生になるまでを半年ごとに追跡調査したものです。
それによりますと、6年間でいじめ被害を経験しなかった割合はわずか13%で、加害者にならなかった割合も12・7%にすぎませんでした。また、40%前後の子供が、被害・加害ともに6回以上経験していたとのことです。
この二つの調査結果を見て、どうお感じになられたでしょうか。
異なる対象の結果なので、一概には言えませんが、子供たちは、基本的に学校は楽しいところだと感じ、未来に夢を持っているのですが、その反面、いじめは日常化しており、特定の生徒が対象となるよりも、対象が入れ替わり、ほとんどの生徒が、被害者にもなり、加害者にもなっているということです。まるで、いじめがみんなに与えられる試練のようになっていて、その時期だけ我慢すれば、元の楽しい学校生活に戻れるという感じです。
今のいじめは、ここまで一人一人の生徒の中に入りこんでいるのです。また、対象が入れ替わるため、中々表面化することなく、根本的な解決に向かっていきません。
今まで以上に、生徒たちに、物事の善悪を教え、いじめの加害者にならないようにすること。
被害者になったときも、いじめを止めるように両親や先生に相談するようにし、入れ替わりの悪循環を止めること。
これらの事が大切になってきます。
これには、生徒、保護者、先生、みんなの協力が必要です。
私たちも、生徒たちが素晴らしい学校生活が送れるよう、今以上に活動の輪を広げていきたいと思います。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
事務長 丸山秀和

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