◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 「人としての誇り」 を育てたい ◆◇ 7月になりました。あちこちで七夕飾りを見かける季節です。
子供たちは、夏休みを目前に控え、期末試験の最中でしょう。また、各地で運動部の大会も開かれ、何かと忙しい時間を過ごしていることだろうと思います。
先週、校長先生と話す機会がありました。
「近頃、いじめはどうですか」 と問われて
「うちにくる相談は減ってきていますね。いじめ防止法ができたことが影響しているように思います」 と答えたところ、
「私もそう思います。学校や教員の意識が変わりましたね。校長の研修会があったのですが、そこでも 『うちの学校はこんな状態で、困っています』 と赤裸々に現在の状況を発表する先生が何人もいました。もう隠そうと考えていないんですよ。周りの力を借りようという姿勢が出てきているように思います」
と教えてくださいました。
その校長先生がおっしゃっていたのは、
「大切なことは予防です。いじめや暴力事件などが起きた場合は、責任を持って必死に対処いたしますが、事故が起きてからでは遅いんです。やはり予防です。いじめや事件を起こさないようにすることが、一番重要なんですよね。そのためにも規範意識を育てることは欠かせません」
と、予防の大切さを力説されていらっしゃいました。
まさにそのとおりだと思います。ルールや善悪の判断を教えるということを通して、子供たちの中に、「人としての誇り」 を育てることが不可欠だと思うのです。
先週も
「いじめが分かっても、まったく謝らないんです。親も子供に謝らせようとしないんです。校長先生が謝罪するようにお話しても、うちの子はやっていないの一点張りなんです」
という相談が入ってきました。
これには困ります。謝罪というものは、「強制」 できない性質のものです。何十年も前でしたら、言うことを聞かないならビンタするということもあったかもしれませんが、今はそんなことはできませんし、ましてや保護者に対して強制はできません。
「認めなければ、やっていないことになるんだ」、
「証拠がなければいいんだ」
「謝ったら負けになる」 などと、
悪いことだとは知りながらも、反省もせず、謝罪もしない子や保護者が増えているように思います。
日本の良き伝統でもある
「人に見られて恥ずかしいことは、人がいなくてもしない」
「卑怯なふるまいはしない」
「嘘をつかない」
「人の悪口は言わない」
等々と考える人間を育てるには、根底に 「人としての誇り」 が必要であるはずです。
「誇り」 が育たなければ、「いじめは悪いことだ」 という言葉も子供たちの心を素通りしてしまうように思います。
「正しい」 ことをする子は、カッコいいんだという価値観が薄れてきています。私たち保護者、教師、子供をとりまく周囲の大人たちには、この正しさを伝えていく責任があります。
冒頭に述べましたように、今、学校が変わりつつあります。
「いじめは許さない」 という姿勢が当たり前になりつつあります。しかしながら、この変化はまだ始まったばかりでもあります。
皆様と力を合せていじめを減らし、子供たちが安心して学べる学校を増やしていきたいのです。
私たちは、いじめ問題の講師の派遣も行っています。子供たちに、PTAの皆様に、そして教職員向けにもお話させていただいております。
ぜひ、そのような機会を賜われれば幸いです。ご検討、お願い致します。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
代表 井澤 一明
井澤一明ブログ: http://ameblo.jp/kzizawa/Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawaTwitter: @kzizawa

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