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秋田県の取り組み資料を見て 

         秋田県の取り組み資料を見て


いじめ問題についてweb上をいろいろ見ていたら、秋田県総合教育センターの「秋田県の子どもをいじめから守るために」という、pdfファイルを見つけた。
学校でのいじめの取り組み方法について、教師へのガイドラインとして作られた資料のようだ。これがなかなかよくできている。この「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」が相談を受ける中でつちかったいじめ対応処理と、一致している点が多く参考になった。特に最初のページの取組手順の図がわかりやすい。


まず、「未然防止・早期発見」という項目に


・いじめは、絶対に許さない。守り抜くことを宣言


と明記している。
これは大事な観点だ。学校の姿勢、教師の態度として、はっきり打ち出してほしいことである。
学校、教師の中には、「いじめ問題が起きることを見たくない」、「なんとか隠したい」という気持ちでいじめ問題に対処する姿を少なからず見てきた。
しかしそのような気持ちと、きっぱりと決別することが、まず抑止力になるのだ。


それからいじめの情報や訴えがあった場合


・即時にチームで対応
   事実確認・情報収集


とある。いじめには、他のクラス担任や教頭、校長を含めて、素早い対応が必要である。相談を受けた担任の個人の力だけでは、時間がかかることも多い。校長が本気で取り組めば、いじめ問題は必ず解決できる。


次に、いじめと言える場合に


・いじめられる生徒の安全確保と継続的な援助
・いじめをする児童生徒への指導と援助
・恐喝・暴行は警察と連携


の3項目が上げられている。


一番大事な被害者の安全確保ということが表現されている。さらに、犯罪性が高いいじめに関して、警察との連携まで含めていることは重要である。


改めて、「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」の、解決のための論点と、多くの点で共通する。


ただ一つ残念なことは、いじめられた子供を救うために一番重要な加害者からの謝罪について表現されていないことだ。


いじめを受けていたこどもの心を救うのは、加害者からの(その保護者を含めて)心のこもった謝罪である。そこまであって初めて事件が解決したと言えるだろう。ここに「謝罪」という項目を大きく表現してほしかったと思う。
この資料の図のページの後、本文には、謝罪について記載されてはいるので、まったく抜け落ちている訳では無いのだが、私たちは重要なことであると考えている。


この資料が作成されたのは2004年とのことで、現在のいじめ問題が、大きくテレビや、国会で話題になったのが昨年からであることを考えると、かなり評価できる内容である。


なお、秋田県総合教育センターのwebサイトには、「いじめの根絶をめざして」という資料も保管されている。34ページにもなる資料だ。
ここには、アンケートの実例、集計の方法、分析の方法などが、詳細に表現されている。その後半の15ページはQ&Aになっており、実例をふまえた解説である。現場の先生にとってのわかりやすい手引き書であろう。


これらはどこの学校で使っても参考にできる。
秋田県だけでなく、広く教育界の方々にご見ていただきたくご紹介する次第である。



秋田県の子どもをいじめから守るために
http://www.akita-c.ed.jp/~cjid/from18.7to19.3/18pdf/ijimetaiou%20azarasi.pdf


いじめの根絶をめざして
http://www.akita-c.ed.jp/~cjid/08kiyou/8kiyou.html


いじめから子供を守ろう!ネットワーク日野 相談員 J.O


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[ 2007/05/31 07:07 ] 投稿記事 | TB(0) | コメント(0)

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