◆◇ いじめとの30年戦争 ◇◆ 17世紀にヨーロッパで、30年戦争と呼ばれる戦いがあった。主に現在のドイツを戦場として行われた戦争は大きな被害をもたらした。
日本におけるいじめ問題も長期化し、30年戦争さながらの様相を呈している。
いじめが初めて大きな社会問題化したのは、7名の児童生徒がいじめを苦にして自殺したとされる 1986年のことであった。その後 9名の児童生徒がいじめで命を落とした 1994年にも大きな社会問題化している。この頃のいじめは悪口、無視、暴力、金銭の強要といったものが中心である。
21世紀に入ってからネットいじめという言葉が使われるようになった。ネットの持つ閉鎖性や匿名性、会話がエスカレートしやすいといった特性から、掲示板や学校裏サイトなどでいじめが多く発生した。そして今やネットいじめの中心は LINEいじめである。
ノーベルが土木工事の安全のために開発したとされるダイナマイトは、兵器として使われ、戦場での死傷者を飛躍的に増やしてしまった。
もはやインターネットのない社会は想像できない時代。しかし科学の進歩に見合うだけの精神性の進歩がなければ、被害は増すばかりだ。
いじめが大きな社会問題化してからすでに30年。いじめをなくそうと願い闘う者といじめとの30年戦争は、まだ終わりの気配はなく荒れた学校も多くある。
いじめ対策の先進国アメリカに、荒れた学校を立て直すスペシャリストがいる。
リンダ・クリアット=ウェイマンは、女性校長として、「危険な底辺校」 に分類される 3つの学校を立て直した。5年間、常に危険な学校のリストに載っていた高校さえ、赴任した 1年目でリストから除外された。
そんな彼女の成功の秘訣は、絶えず生徒に希望を持たせ、愛の言葉を語ること。
彼女は語る。
「 頻繁に こう言ってやらなければなりません あなたを愛していると言う人が 誰もいない日には 私が言うわ いつだって 」
1つ1つの家庭、学級、学校、地域を愛に満たすこと。その地道な仕事でしか、いじめをなくすことは出来ない。そう改めて感じさせる。
いじめは、愛に飢えた子供のSOSとも言える。ダイナマイトのような愛で、1つ1つのろうそくを灯す。そんな大人が増えることが 30年戦争を終わらせる鍵ではないだろうか。
担当 守矢 光児

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