☆★ いじめと部活 ★☆ いじめは中学1年、2年生の時が最も多くなると言われています。
その原因の一つに部活動があると言えます。
先日、中3の女子生徒のお母さんから、バドミントン部でのいじめ相談がありました。
その子のいじめは、中1で入部してすぐに始まりました。
その子が目の前にいるのに、まるでいないかのよう扱われます。
「あいつ、いないほうがいいよね」、「私たちだけなら楽しいのにね」、
「うざい、チョーうざい、死ね」、
「死んでしまえばいいのに」、「ホント死ねばいい」。
部のユニフォームを決める時にも、内緒で勝手に決められてしまいました。学校外で練習するときにも、みんなは待ち合わせして行きますが、この子には知らされません。
加害生徒の保護者までもいじめに加担してきました。遠征に行っても、車に乗せてもらえず、1人だけ雨の中を歩いて帰らされたこともありました。
コーチに助けを求めても 「あなたが皆の中に入っていけばいい」 とはねのけられ、顧問の教師も取り合ってくれないというものでした。
学校という閉鎖空間の中に、「学級」 という閉鎖空間があります。簡単に逃げ出させない空間がいじめの温床となりやすいのです。
中学になるとさらに加えて 「部活」 というまた別の閉鎖空間が生まれます。
特に 「部活」 には、横の関係だけではなく、縦の関係、先輩後輩関係もあります。その分、複雑な人間関係が構築されることも原因の1つだと思います。
いじめのきっかけも多様です。
いじめられた子の話を聞いてみると
「みんなと同じにできなくてどんくさいから」
「自分が部長に任命されたのがきっかけで」
「みんなに注意したから」
「わからない。いきなりLINEから外された」
「先輩の機嫌が悪くて」
と様々ないじめのきっかけが出てきました。
ちなみに、「いじめ」 が起きやすい部活があるようにも見えます。
バスケ部、テニス部、吹奏楽部の相談が特に目立ちますし、それ以外にもダンス部やサッカー部などのいじめ相談も入ってきています。
勝ち負けが出るような部活では、運動能力の低い子や、試合や本番で失敗した子がいじめの対象になりやすいものです。
顧問の教師もいじめよりもチームの勝利を優先しがちです。
お互いに競い合い高め合うライバル関係になればいいのですが、悪い方向に向かうと嫉妬が生まれ、嫉妬からのいじめが起きます。
また、「鍛える」 が行き過ぎると 「体罰」 や 「しごき」 も生まれてきます。
さらに 「部活」 は隠蔽圧力も発生しやすいのです。
いじめや暴力が発覚すると、廃部や大会への出場停止、対外試合の禁止などの処分がくだされることがあります。
これを避けるために、部活に熱心な保護者や教員が一緒になって、「事件はなかったことにしよう」 とする事例もあとをたちません。
このような状況に対しては、一般的には、
1. 我慢する。2. 部活をやめたり、転部する。3. 教師に訴える。4. 親に相談することなどが挙げられます。
大事なことは、子供たちが楽しく部活に参加できるようにしてあげることです。
子供たちが大人に相談できるような雰囲気をつくってあげて欲しいと思います。
保護者としては、子供から相談を受けたら、顧問、校長にすぐに相談して、いじめを解決することが必要です。
強制的に部活に入れられるような学校もありますが、本来、部活は強制するものではありません。
また近年は、部活動における教師の負担が大きすぎることも問題になっています。
6月13日、文部科学省から 「学校現場における業務の適正化に向けて」 という報告書が発表されました。教員の長時間勤務の実態を改善し、子供と向き合う時間を確保することなどが盛り込まれています。
その中で、部活については、行き過ぎた活動を問題視し、休養日を設けることなどが提案されています。
部活動を通して子供たちの体力増進や、精神力の向上にも大きく貢献しています。
オリンピック選手を輩出する大きな支えにもなっています。
部活動をいじめの温床などにしてはなりません。
部活動が、学生時代の楽しい思い出として残るようなものにしてあげたいと思います。
部活でのいじめの相談もご遠慮なくご相談ください。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
井澤 松井

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