◆◇ 普通の生活 ◇◆
「聲の形 (こえのかたち)」 という映画が上映されていることをご存知ですか。 なかなかのヒット作のようです。
映画 「聲の形 (こえのかたち)」 文部科学省とのタイアップポスター
出典 : 文部科学省ホームページ (http://www.mext.go.jp/) 原作は、「いじめ」 がテーマになっているとのことでマスコミにも取り上げられたマンガです。原作は読んでいたのですが、映画が話題にもなっていますので、観てまいりました。
原作の少年マガジンのサイト( http://www.shonenmagazine.com/smaga/koenokatachi )
から少し引用させていただきます。
◆◆◆
お前なんかに出会わなきゃよかった。もう一度、会いたい。
耳の聞こえる少年・石田将也(いしだしょうや)。耳の聞こえない転校生・西宮硝子(にしみやしょうこ)。ふたりは運命的な出会いをし、そして、将也は硝子をいじめた。やがて、教室の犠牲者は硝子から将也へと移っていった。幾年の時を経て、将也は、もう一度、硝子に会わなければいけないと強く思うようになっていた。
【作者・大今良時先生から】 「点と点で生きている人たち。遠く、離れ離れの小島のように生きている人たちを描きたくて、この物語を描きました。みなさまに読んでいただければ、この上ない幸せです」
◆◆◆ 映画では美しい色彩のなかで、主人公の少年少女や同級生たちの青春が描かれています。
高校生になった彼らのそれぞれの思いが交錯する切なさと、高校生だった頃の自分が重なってくるような不思議な映画でした。
「いじめ」 という観点から考えてみますと、現在只今、いじめのまんなかに置かれている子にとっては、この世界は重苦しい、色彩のない世界に見えていることだと思います。
そんな世界から救い出したくて、保護者の方は学校に相談します。
そんな親の願いを踏みにじるような事件がおきています。
父親から 「いじめの放置」 を指摘された小学校の校長が、転校と訴訟を妨害しようと町議会議員を使って圧力をかけたというのです。
毎日新聞の報道によると、福岡県苅田町の小3の女子児童が、同級生らに持ち物を隠されたり、仲間外れにされるなどのいじめを昨年から受けていました。
父親は、何度も学校に相談しましたが、一向に解決してもらえないため、今年の3月、校長に 「子供は転校させる」、「いじめを放置したので、学校に対して訴訟を起こす」 と伝えました。
これを聞いて校長は町議に相談。
そこから父親と面識のある町議を使い、父親に対して、「丸く収めてほしい」 などと提訴、転校を思いとどまるように説得したとのことです。
父親は現在、説得には応じず、児童は4月中旬に転校し、学校側を提訴する準備を進めていると報道されています。
また、校長が、町議に児童の氏名やトラブルの概要などの個人情報を漏えいをしていたことも分かっています。
記事では、個人情報の漏えいを強く問題視しています。
しかし、より深い問題はそこではありません。校長が町議を使って圧力をかけたという点です。
校長がなすべきは 「いじめから子供を守る」 ことです。この校長は 「法的措置を取れば、双方の子供の心を傷つけることになる」 と述べているようですが、こんな言い逃れが通用すると思っているとは恥ずかしいかぎりでしょう。
校長がいじめの存在を認め、しっかりと対処して、いじめを解決していれば、何らも問題にはならなかったはずです。
当団体への相談でもこんな事がありました。
お母さんが学校側に 「法務局に相談します」 と宣言したところ大変な目にあったというのです。
法務局が訴えを受け付けて、実際に担当者が学校に調査に赴いたところ、驚いたことに、学校は被害者側が全く知らない議事録を作成していて、それを鵜呑みにした担当官から冷たくあしらわれたという内容でした。
このような学校の隠蔽工作、妨害工作を避けるためには、だまって直接、警察、法務局など行くことです。学校に知らせる必要はまったくありません。
基本的に学校は、警察、法務局、新聞、テレビなどのマスコミといった外部に知られることをとても恐れます。
いじめ解決の交渉にこの点を利用することも悪いことではありません。
例えば 「そんなに学校が何もしてくださらないなら、私たちは警察に行くしかありません。そこまでしないと解決していただけないのでしょうか」 と話してみても良いと思います。
膠着状態に陥っていたいじめが、こちらの覚悟を学校側に示すことによって、学校が本気で取り組み解決したという事例は枚挙にいとまがありません。
それでも解決の方向に向かわない場合には、黙って警察に被害届を出す、あるいは提訴する、さらには記者会見をする、という手段を講ずることも必要だと思います。
いじめについて相談したらすぐ解決してくれる学校であれば、何もここまでする必要はありません。
しかし、報道されたような事例もあります。
保護者としては、「学校に本気になってもらう」ということを念頭に、いじめ解決の交渉にあたる必要があります。
いじめられているお子さんについて、
「中学生として普通の生活を送らせてあげたいのです」
と言ったお母さんがいました。
私たちは、このような保護者の方々の願いを叶えたいと心から思っております。
お子さんのいじめについて、どんな些細なことでも、ご遠慮なくご相談ください。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
井澤・松井

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