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◆◇ 「隠蔽の壁」 を乗り越えるために― 「重大事態」 への対応法 ◇◆ 

161213 クチナシの実

◆◇ 「隠蔽の壁」 を乗り越えるために― 「重大事態」 への対応法 ◇◆

 先日、毎日新聞の地方版に、静岡県富士市で、初めて第三者委員会によるいじめ調査が行われるとの記事が載りました。
 市内の中3女子生徒が、いじめが原因で長期の不登校になっている疑いがあり、いじめ防止対策推進法の 「重大事態」 であるとして、第三者委員会が調査を始めるという報道です。
 記事によると、女子生徒は中1の夏ごろから仲間外れや無視、悪口といういじめを受け、
中2の5月頃から休みがちになりました。体調も悪化し、体重が10キロも減少したとのことです。

 これまで保護者は学校や教育委員会に何回も相談していましたし、第三者委員会の設置も要望していましたが、満足な対応は得られませんでした。
 今回 第三者委員会の調査が始まることはいじめ解決への前進と言えますが、余りにも遅すぎると感じられます。

 昨年の岩手県矢巾町のいじめ自殺事件、本年8月の青森県で相次いでの中学生いじめ自殺事件、11月になって明らかになった横浜市での震災避難児童いじめ隠蔽事件や、学芸大付属高校でのいじめ隠蔽事件など、最近のいじめ事件で特徴的なことは、学校、さらには、教育委員会など管理監督責任のある組織までもが、いじめを隠蔽して、いじめ解決に取り組まない事件が次々と報道されています。

 子供たちを守るために、保護者の私たちは、何としてでもこの 「隠蔽の壁」 を乗越える必要があります。

 そのために効果的な方法を改めてご紹介したいと思います。
 最初は基本的な対応から始めます。

1. 文書にする。
 「いじめ被害事実」 と、「学校への要望」 を文書にまとめます。
私たちのサイトに文書の記入例を掲載していますので、ご覧ください。

http://mamoro.org/solution/solution-fact
http://mamoro.org/solution/solution-petition


2. 校長と話す。
 「いじめ被害事実」 をまとめた文書と学校への 「要望書」 を提出して、校長に相談します。

3. 教育委員会と話す。
 校長に話しても解決しない場合には、教育委員会に相談します。この時も前述の文書を持参して相談します。

 その次にやることこそ、「大きなポイント」 です。近頃の事件のように、校長も教育委員会も、いじめを隠蔽するような場合もあります。

 12月9日には、教育評論家の尾木直樹氏の、
「最後は文部科学省に電話してください。絶対に対応しますから。
児童生徒課に連絡してくだされば動きます。必ず救いますから」
というコメントが報道されました。

 ただ、私たちへの相談では、
「文部科学省にも電話したが何も変わらなかった」
「文科省にまで電話するモンスターな母親だと、周囲から見られた」
というようなケースが少なくありません。
 そこで、以下の対応が必要となります。

4. 議員の協力を仰ぐ。
 議員の先生から教育長宛に電話を入れてもらうだけで、教育委員会の態度が激変することもあります。
 しかし、政治家の知り合いがいないということもあるでしょう。
 その場合は、近くの議員事務所や、議会の議会事務局に連絡したり、出向いたりして、「議員さんに相談したい」 と伝えると、議員さんと会わせていただけます。

5. そして、マスコミ。
 新聞社やテレビ局などのマスコミに連絡して、学校等へ取材をお願いすることです。
 前述した、「いじめ被害事実」 をまとめた文書と 「要望書」 をマスコミ各社に送付することもお勧めです。
 学校にマスコミが来ただけで、学校のいじめに対する態度が変わる例が多々あります。

6. それでもだめなら 「記者会見」。
 マスコミに連絡しても、取材に来てくれないときには、記者会見も辞さない覚悟が必要です。
 記者会見は皆様が想像しているより簡単に開けます。
 省庁や県庁、あるいは大きな市の市役所には記者クラブがあります。記者クラブに行って、報道記者たちに集まってもらって話をします。

 いじめ被害者の保護者の方に、議員やマスコミに連絡することを提言すると、多くの方が、「そこまでしなくても…」 と驚かれます。
 しかし、子供を守るために、親の真剣さを具体的な行動にすることは、悪いことではありません。当然と言えば当然です。

 冒頭の富士市のいじめ被害者のケースも、マスコミ、議員の先生の協力で、対応が大きく前進しました。
 「今まで1年以上も学校や教育委員会に相談していたのに全く取り合ってもらえませんでした。
 そちらでお聴きしたので、市議会議員さんに相談したら教育委員会に一緒に行ってくださいました。
 新聞記者の方も同席してくださったことで、あれほど認められなかった第三者委員会の調査がすぐに決まりました」

 私たちはこのような事件を未然に防ぎたいと考えております。
 何か不安に思うことがありましたらご遠慮なくご相談ください。

いじめから子供を守ろう ネットワーク
井澤・松井


 

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[ 2016/12/13 17:30 ] メッセージ | TB(0) | コメント(1)

記事の補足をします。当事者です。

我が家の『第三者委員会設置』に至る経緯を書き込みます。

今年度7月に弁護士にも頼み(シングルマザーで、税金も給食費も払えない経済状況の中)教育長名で「いじめなし。よって教師からの謝罪も必要なし」と嘘だらけの回答書が10月に届きました。

弁護士からは「嘘だらけでも回答書が出されたら、次は弁護士会の人権擁護に依頼するしかない。しかし、弁護士会も回答書の後では動かないと思う。弁護士会が動くのは、暴力があったり、内容証明も出していない場合が多い。裁判では、誰が悪かったのか?決められない」と言われ、私にできることは、嘘回答の部分に赤線を引き、訂正して「とりあえず」弁護士会に提出しかありませんでした。

万策尽きた時に、ようやく探し当てた『いじめネットワーク』に10月19日(水)、初めて電話をしました。「議員さんとマスコミを味方につけるといい」とアドバイスをいただいた翌日に、試しに『文科省から県、県から市』と電話してみた結果です。

文科省に10月20日(木)に電話して、25(火)には『富士市初』第三者委員会設置できました。富士市では、15年前に小6女児がいじめ裁判をしましたが、4年後の高1の時、東京の最高裁でも『いじめは自作自演』と判決が出された記事も見つけました。近年でも、中学生の電車、海での自殺がありましたが、何もしない富士市教育委員会は根っからの隠蔽体質だと覚悟を決めました。

最高裁でも『自作自演』が頭にありましたから、いじめの法律も読み込んで、10月20日(木)文科省に電話しました。私が法律に沿って娘の被害状況を話したからか?文科省の義務教育、学校教育課「ひきたさん」はすぐに『いじめが原因の長期不登校で第三者委員会の設置が必要』と言ってくださいました。

文科省に『県にも電話してください』と頼み、翌日の21(金)県教委の「海野さん」に電話したら、『文科省から電話がありました。法律にも基づいて、いじめが原因の長期不登校で第三者委員会の設置が必要です。市教委に電話します』と言ってくださいました。

県教委から電話を待つ間に、自宅から一番近くの『笹川朝子市議』の電話を調べ、留守番をしていたご主人に図々しく「力を貸して欲しい」と言伝を頼んでおきました。私は、この時、日本共産党の都議団が豊洲の地下空間を暴いた党だということも知りませんでした。結果、政党助成金をもらわず、自由に発言できる党で良かったと後で知ることになりました。

夕方、県教委から折り返し電話があり『今、市教委の太田さんに電話しました』と聞き、定時を過ぎていましたが、残業は長いと聞いていましたので、遠慮なく市教委の太田さんに電話したら『こちらから中学校に電話しておきます』とトントン拍子に話が進みました。

『第三者委員会の設置』の返事は、本当は24(月)17時と、この時の太田さんに宣言してありましたが、市教委にも急な話すぎて「(月)はすでに1日会議も決まっているので、第三者について検討する時間をください」と言われ、私から『では、翌日の25(火)17時に電話連絡をください』としました。

この夜、笹川朝子市議から連絡をもらい、23(日)日曜日にも関わらず、お時間を作ってくださり、場所代がかからないように、中学校の真横(笑)のふれあいホールのロビーで初めて会い、大体の話をしました。

24(月)笹川朝子市議のスケジュール確認後、25(火)17時、笹川市議がこの時間に市教委に同行してくれることが決まりました。「市議とマスコミ」が現実になればどうか?どうしても17時に間に合わせたい一心でした。

25日(火)の当日でしたが、私は「マスコミ」の全国紙である朝日新聞と毎日新聞に一か八か?電話をしてみました。私も仕事もしていますので、仕事の合間の時間です。毎日新聞の富士市局の記者さんが『本社から連絡がありました。とりあえず、夕方、市役所に行けばいいんですね?』と、私から詳しい状況を聞かずとも、快いお返事をくださいました。

マスコミも決定し、すぐに中学校と市教委に、私から『本日17時から、笹川市議とマスコミが入ります。それなりの対応をお願い致します』と電話しておきました。
課長は笹川市議に電話し、『保護者とはどういう知り合いなのか?いつから接点を持ったのか?市教委としても(いじめは思い込みだと対応した)女性教諭は3年部にせず、1年部にして対応はしてきたのだが?今日、マスコミも一緒に17時に来るとは、市議も知っているのか?』聞いてきたそうです。

17時からの『第三者委員会』の返事の席で、望月課長と太田室長に初めて会いました。重々しい空気でした。
課長から「マスコミの方は、これから個人名を出して話すので、退室してください」と言われましたが、とっさに、私から『我が家は母子家庭なので、記者さんはお父さん代わりにいてもらいます。長崎県佐世保市の小6女児の事件でも、あのお父さんは記者だったので、気丈に状況説明をしていました。我が家のお父さんが、たまたま新聞記者でも、退室を促すのでしょうか?個人情報の取り扱いについておっしゃいますが、この部屋にいる7名の中で、誰よりも個人情報について詳しいのは、マスコミですよね?私もなるべく個人名は出さないように話しますが・・・我が家の書き溜めた記録はコピーして全て記者さんに渡しますので、あまり意味がないと思いますよ?」と課長を黙らせました。結果、17時から21時近く、市議とマスコミも同席してくれました。

話が長くなりますので、また書き込みします。
[ 2016/12/21 12:51 ] [ 編集 ]

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