子どもたちが、人間関係において
適度な距離感を保つためには(その2) 前回、良い関係性を保つには、一定の距離感を保つことが必要であり、お互いに自立していることが肝要なのだと述べました。
真実の友情を築くためには、焦らず、ゆっくりと人間関係を育んでいくことが大切です。自分を十分に知ってもらい、少しずつ時間をかけながら関係を深めていくような方法をとることです。このようなことを折にふれて、子どもたちに教えていく必要があります。
子どもたちには未来があります。
より大きな目標を達成するために、孤独に耐えることが必要な時期があるのです。そのことを教師や親は教えなくてはなりません。
「時間に正確な人は信用される」
「規則正しい生活習慣を持つことは、将来の成功につながる」
「それは、世の中の役にたつ人になるためです。」
と自信を持って言える子どもにすることです。
時間とルールを守れない人とは、一定の距離をとるように導いてあげることが重要になります。
さらに、善悪を区別できない人との付き合い方にも配慮が必要です。
時には、「今は、遮断しなくてはならない時期だ」 と判断したら、社交的ではないかもしれませんが縁を切ることが大事です。
但し、一方的に言いすぎると子どもが納得しません。そこから家庭内トラブルにつながることもありますから、「なぜそうなのか」 ということを説明し、納得するまで説得することが大切です。
大切な人間関係のルールは、大人である教師や保護者が教え、サポートしなくてはなりません。
とは言っても、なかなか実践することは困難なことでもあります。
その意味では、帰国子女家庭や外国人のほうがハッキリしています。
ある外国人の方を紹介します。お子さんは小学6年生、学級崩壊のさなか、そのクラスでは正論が全く通りません。暴力的で悪いグループの影響を受け、普通の子までも荒れて、教員もお手上げ状態でした。
その子がとうとう情緒不安定になってしまったため、保護者は見切りをつけて、学校に通わない宣言をして、学習塾のみに通い、私立中学を受験し、合格しました。
その後、私立中学に近い場所に転居することになり、お子さんは卒業式には出席し、親しかった優等生の子ども達には感謝のお手紙を渡していました。
このような親の決断が成功した事例もありますが、いつまでたっても、午前2時までSNSを止めない子どもたちもいます。そのなかには、こだわりの強い性格の子、特定の障がいの子、家庭が不遇で淋しがっている子もいます。
ソーシャルスキル教育で対応できる場合もありますが、改善が見られない子どももいます。
悩み続ける子どもは、総じて、家庭的な背景に課題があることが多く、その保護者も悩みに対して、「判断できていない。どうして良いのかわからない」 状態になっていることが多いと考えられます。決断できない人が悩み続けるのです。
悩みの渦中にある子供たちは、感情や情緒が不安定になりがちで、相手に依存したり、自分の感情が収まるまで、執拗にメールやラインのメッセージを送ります。
夜中もです。眠れないまま、感情が高ぶったまま、朝を迎えてしまいます。これでは、お互いに自滅です。
大切なことは、「今、お友達が悩んでいることは、友人のあなたが解決できますか?」 ということを教えてあげることです。特に、家庭内の経済的困窮や父母の不和などの悩みには、寄りそってあげてもいいですが、「あなたでは解決できないこともある」、と伝える勇気も必要です。
「どうしても、見放すことが出来ない」、と考える心根の優しい子には、「大人や信用できる人にこの問題を預けましょう、相談しましょう」、と言ってあげてください。
父母の離婚問題、経済的困窮、係争関係、進路問題もあるでしょう。でも、子どもたちには難しすぎます。どうか大人に相談してください。
経済的問題の悩みが解決すれば、悩みの8割は消えるとも言われています。
ストレスをのり越えたとき、それは人生の階段をひとつ昇ったのです。
のり越えた先には、人生の成功や発展が待っていることを知っていてください。
朝の来ない夜はありません。必ずのり越えられます。過ぎ去りしストレスの日々はいつかあなたの心の勲章として輝かしいものとなるでしょう。
スクールソーシャルワーカー 村崎京子(仮名)

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