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◆◇ 「転校」 という解決方法 ◇◆ 

170603 学校校庭

◆◇ 「転校」 という解決方法 ◇◆

 6月になりました。新学年になってから約2か月がたち、子供たちも今の環境になれてくる頃です。

 先日、ある保護者の方からうれしい報告のお電話をいただきました。
「今の学校ではいじめもなく、毎日、学校に通えています」
 この方のお子さんは、数年前からいじめられ、とうとう学校に行けなくなりました。私たちにご相談にこられ、4月から別の小学校に転校しました。
 前の学校では、ご両親が何回も学校にいじめを相談したのですが、いじめを解決してもらえませんでした。転校したことでようやくいじめから解放されたのです。

 このように、「転校」 もいじめ解決の方法の一つです。
 通常は、いじめが解決したと言えるためには、「加害者が、被害者本人に謝罪し、かつ、いじめがなくなること」 が必要であると考えています。
 しかし、いじめが悪質すぎたり、学校側の隠蔽体質が極端である場合等は、いじめから逃れることが解決となります。具体的には、このお子さんのように、転校を決断し、その後、順調に学校生活が送ることができれば、解決したと言えるのです。

 「転校は逃げたことになるのでは?」 と心配する保護者の方もおられます。 しかし、いじめのない学校に転校して、安全な環境で学校生活を送る、これは、新たなスタートであって、決して 「逃げ」 などではありません。
 前述したお子さんのように普通に学校に通えるようになり、みちがえるように元気になるケースは、かなりの数に昇ります。
 お子さん自身が 「いじめがあるから転校したい」 と言っているのでしたら、転校を考えてみていただきたいと思います。

 そこで、改めて「転校」についての考え方を整理しておきたいと思います。「転校したいが引っ越しは無理」、「転校先はどうやって探すのか」、「担任が転校に反対している」、「転校させたいが子供が嫌がっている」 などなど。以下、述べさせていただきます。

1 いじめが理由の場合には、引っ越しをしなくても転校できます。
 「転校のために今すぐ引っ越しは無理です」 とあきらめかける方がおられます。
 しかし、あまり知られていませんが、引っ越さなくても、別の学区の公立学校への転校はできるのです。
 文部科学省は、いじめが原因の場合は学区外への転校に柔軟に配慮するようにと 「通知」 を出しています。(平成19年3月30日付 「学校教育法施行令第8条に基づく就学に関する事務の適正化等について (通知) 」)
 学校や教育委員会が転校を認めてくれない場合には、文科省のこの 「通知」 を示すとスムーズに転校できます。

2 転校先はどうやって決めたらよいのか。
 「転校先でもいじめられたらどうしよう」、これが最も心配される点です。
 まずはインターネットで学校の評判を集めると、大まかですが概要をつかむことができます。ホームページや口コミサイトなどが参考になると思います。
 そして実際に、保護者がその学校を訪問して、校長とお会いすることで、校長先生のいじめについての考えや、自分たちを理解していただけるかなどが分かります。校長先生で学校は決まると言っても過言ではありません。
 あわせて、授業中の雰囲気や、休み時間や掃除の時間の子供たちの様子を見れば、安心できる学校かどうか、わかるものと思います。
 私立学校への転校の場合は、編入試験を受ける必要がある場合もありますので、直接その学校に問い合わせてみてください。

3 転校に担任が反対する場合
 「担任が転校に反対する」、というケースも少なくありません。
 「絶対に認めない」、「こんな理由で転校などできない」 など、かなり高圧的な担任もいます。
 その場合には、教育委員会に相談することをお勧めします。

4 教育委員会が転校に消極的な場合
 一般的には、教育委員会に相談することでスムーズに転校することができます。しかし、まれに、転校に消極的な教育委員会があります。
 前述の文科省の通知を示しても、
「お宅のお子さんは転校しないほうがいいです」
などと言われてしまうことがあります。
 市区町村議会の議員の方に相談して、教育委員会に連絡してもらったり、あるいは、私たちのような第三者機関にご相談ください。外部の機関に相談することで、対応が変わる場合がかなりあります。

5 お子さんが転校を嫌がっている場合
 転校はいじめ解決のための有効な手段ですが、お子さんが転校を渋っているのであれば、無理に転校させることは危険です。
 お子さんが転校をためらう理由としては、
「友達と別れるのはいやだ」
「いじめ加害者たちは楽しく学校に行っているのに、なぜ、被害者の自分だけが転校しなければならないのか」、
「加害者たちに逃げ出したと思われたくない」、
「新しい学校でもいじめられるのではないか」などがあげられます。
 このような気持ちを保護者は理解してあげてください。
 転校については、根気よく話し合い、少しずつ納得させていくことが大切です。

 いじめや転校についても、ご遠慮なくご相談ください。
解決のお役に立てれば幸いです。

いじめから子供を守ろう ネットワーク  
松井 妙子


 

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[ 2017/06/03 23:30 ] メッセージ | TB(0) | コメント(1)

転校したら解決?

中学の子供は、いじめがやまず、重大事態となり、転校しました
たしかに、転校してからは、登校もできるようになりました。
しかし、私は、解決とは、考えていません。
転校したけど、転居したのではないからです。
いじめの加害者からは、謝罪もうけてません。
転校後も、町で会えば、暴言吐かれたり、子供ですれ違うと、
目も合わせず、わざと聞こえよがしに「あっち行こ」と、
嫌な思いをさせられるのは、変わっていません。

「転校したら解決」などと、それは、新しい学校でいじめは、起きていないだけのこと。
卒業し、高校に進学すれば、また、いじめのあった学校の生徒たちと、同じ入学することもあり得ます。実際に、そのことで、私たち親子は、怯えているのですから。
[ 2017/06/06 17:51 ] [ 編集 ]

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