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☆★ 仲間を守る一言 ★☆ 

171118 紅葉のススキ原

☆★ 仲間を守る一言 ★☆

 立冬も過ぎ、本年もあと1カ月あまり。今の時期は毎年、いじめ相談が増えます。何とか年内にいじめを解決できないかとの相談です。
 「今まで学校に相談しているのですが、先生方がいじめに向きあってくれません」 と、このように相談する保護者の方も少なくありません。
 いじめを訴えても、「いじめとは認定できません」 と結論づけられてしまうことが、多々見受けられます。
 さらに、教師によるいじめの相談もきています。

 最近の報道でも、教師によるいじめ、教師によるいじめの加担、助長事件が相次いでいます。
 福井県池田町では、今年3月、中2男子生徒が校舎3階から転落して死亡。町教委は、「担任と副担任から強い叱責を受けて追い詰められた末の自殺」 と結論づける報告書を公表しました。
 教師の叱責は執拗(しつよう)で、怒鳴り声も大きく、目撃した生徒が、「聞いている者が身震いするくらい」 とも報道されています。
 男子生徒の母親は、取材に応じて、「教師によるいじめ。他の先生も見て見ぬふりをした」 と語っています。

 福岡市では、小学6年の女子児童へのいじめに教師が加担し、児童は体調を崩して入院しました。
 集合写真から、その子の顔だけを切り取ったり、自分で切り取らされたり、「死ね」 と言われたり、様々ないじめが行われたのですが、担任はいじめ加害児童らに注意せず、「冗談だ」 と笑いながら、その子の顔が切り取られた写真を家に持ち帰らせた、と報道されています。

 学校でのいじめを止めることができるのは教師だけ。
 このように、自ら生徒をいじめたり、いじめ加害者に迎合して、いじめに加担、助長する教師が、子供たちを指導したり、いじめを解決することなどできるはずがありません。
 教師からのいじめなど言語道断です。
 そのような教師として不適格な人には、学校現場から退いていただくしかないでしょう。

 その一方で、勇気を出していじめをやめさせた中学生が話題になっています。
 11月12日、中学生が身近な体験を通じて意見を述べる 「少年の主張全国大会」 が開かれ、新潟県の中学2年生、平沢幸芽さんが、「仲間を守る一言」 というテーマで意見を述べて、最優秀の内閣総理大臣賞を受賞しました。

 新聞に掲載された平沢さんの主張を要約すると、(注)
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皆でひとりの生徒を仲間外れにしてしまった。
「こんなのいじめだ」 と分かっていた。でも、自分がはぶられることは絶対に嫌で、自分の意見が言えない。
そんな自分が大嫌いになった。そんな中、「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」 という言葉に出会った。
自分が変わらなければならない。自分が言うべきは、
「自分を守るための言葉」 ではなく、「こんなのいじめだよ。もうやめよう」 という 「大切な仲間を守るための言葉」 だと気付いた。
勇気を出して、友達に、「もうやめよう」 と伝えて、皆でその子に謝った。
今では、「良い」、「悪い」 と自分の思いを伝えられるようになった。
その一言が、周りの大切な 「仲間を守る一言」 になるからだ。
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 勇気を振り絞った一言が心を打ちます。

 どこの学校でも、子供たち自身の力でいじめが解決できれば、それが一番良いことだと思います。
 しかし、いじめを止めようとしたら、逆に自分がいじめの標的にされてしまった、というケースが後をたちません。
 「傍観者」 はいけない、子供たち自身でいじめをやめさせる指導を、とよく言われますが、でも、「今度は自分がいじめられるかも知れない」 という恐怖心には、あらがいがたいものがあります。

 「いじめを止めたらいじめられる」、この恐怖心を乗り越えるには、「いじめを止めても絶対いじめられない」 という雰囲気を作り出してあげなくてはなりません。
 仲間がいじめられているとき、他の子が 「やめなよ」 と言ってもいじめ返されない教室、先生に 「仲間がいじめられている」 と相談しても、「チクッた」 と報復されない教室、そうでなければ、「仲間を守る一言」 などいえません。

 「いじめを止めてもいじめられない」 という雰囲気を作るのは教師です。
 教師が、「いじめは悪。絶対に許さない」、「いじめからは私が守る」、「仲間を助ける勇気ある一言は大事」、「いじめの報告はチクリではない」 と、いじめを許さない強い態度を徹底することです。
 実際にいじめがあった場合には、被害者側に寄り添い、他の教師と連携を取りながら全校をあげて、いじめ解決に取り組むことが大事ではないでしょうか。

 そして、何よりも大切なことは、日々の毅然とした指導にあります。
 教師が、「キモー」 とか、「くさー」 という言葉を見すごさず、「今のは誰? 謝りなさい」 と一言いうだけで、クラスの雰囲気が引きしまってきます。
 先生のその態度を見ているからこそ、「いじめを止めても先生が守ってくれる」 という信頼が生まれ、「いじめを止める勇気」 が出てきます。

 学校や教師には、いじめのない環境で子供たちを学習させる責務があります。
 教師にも勇気が必要です。「悪いものは悪い、良いものは良い」 と判断して、注意する勇気です。
 そして、子供たちが 「傍観者」 にならない教室、「仲間を守る一言」 が言える教室を増やしていきたいと思います。

 いじめかなと思ったら、ご遠慮なくご相談ください。
 少しでもお役にたてれば幸いです。

いじめから子供を守ろう ネットワーク  
松井 妙子

【注】2017年11月14日付産経ニュース記事を要約


 

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[ 2017/11/17 23:21 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

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