★☆ 君たちはどう生きるべきか。私はどう教えるのか。(2) ☆★  

180427 うずくまる少女

★☆ 君たちはどう生きるべきか。
         私はどう教えるのか。(2) ☆★

 日本の若者人口は減っているのに、自殺者数は横ばいである。
 子どもの自殺は減らない。いじめを苦にした自殺もあとをたたない。
 平成25年7月10日に亡くなった名古屋市の中2の男子中学生は、「いろんな人から『死ね』と言われた」、「自分が嫌になりました」、「あの世があるなら見ています」 と遺書に書いて、自宅近くのマンションから飛び降りた。
 
 しかし、ときには何もメッセージを残さず、衝動的に飛び降り自殺をすることもある。
 事件の後、「自殺した背景に何があったのか」、「いじめがあったのではないか」、「その時の気持ち、本心を知りたい」 と、大人たちは、遅まきながら、あとから、心の軌跡をたどって歩くようになる。

 ある少女が突然、亡くなってしまった。
 その子は 「カラフル」 という小説を読んでいたと聞いたことがある。
 「カラフル」 は、高校生の読みたい小説の1冊として、この10年余り、常に名前があがっている。アニメ映画にもなっている。
 
 内容はこうだ。
 死んだはずの 「ぼく」 の魂の前に、いきなり天使があらわれ、「抽選にあたりました!」 と言う。
 天使によれば、「ぼく」 は大きな過ちをおかして死んだ罪な魂だが、抽選にあたったので再挑戦の機会を与えられた、再挑戦とは下界で修行することで、下界で誰かの体を借りて一定期間すごす、「ホームステイの修行」 をおこなうこととなる。
 「ぼく」 の魂は 「小林真」 という、自殺した中学3年生の少年の肉体に宿り、自殺から生き返った 「小林真」 として、その家族や学校での 「修行」 が始まった・・・。

 物語としては面白いかもしれない。
 でも、私はこの小説を読んで、とても悲しくなった。
 思春期まっさかりの中学生や高校生の共感を呼んでいるということは、その子たちも同じような悩みを抱えているということではないか、と思うからだ。
 「カラフル」 では、家族であっても傷つくのを恐れて、お互いの心に踏み込んでいけないでいる。家族のコミュニケーションがないのだ。

 この20年間、日本の社会は希望が見えてこない、と言われている。家庭もまた、幸福な家庭環境でないということだ。

 もちろん小説は道徳ではない。けれども、人生の指針を考えるうえで、どうしても語っておかねばならないと思うから、筆をとることにした。

 今、小説 「カラフル」 を読んでいる中学生や高校生の 「女の子」 に語ろう。

 ひとつ、どんなに苦しんでも、自殺してはいけない。「カラフル」 の冒頭で、天使が 「君は間違いを犯した」 と言っているのは正しい。
 人間は死んだら終わりではない。
 「死んだら意識がなくなり、消えると思った」、「自殺したら、苦しみから解き放たれ、楽になる」、とか思っていたら大間違いだ。

 キリスト教でも自殺は罪とされ天国に還れないと言われている。
 仏教ではお釈迦様が自殺をすればもっと重い荷物を背負うことになると教えている。
 自殺は普通の死と違い、死んだらもっと苦しむというのが通説である。君は幽霊になって心霊写真にでも撮られたいの?

 ふたつ、「カラフル」 では、「父親が悪徳産業に従事していた」 とあるし、「母親がフラメンコ教室の講師と浮気」 とある。
 君が主人公と似たような状況にあって、親を憎んでいたとしても、あなたをその年まで食べさせ、学ばせ、安全に暮らしを守り、成長させてきたのはご両親のおかげであるし、親でなくても誰か君を育ててきた人がいるはずである。
 今まで生きてきた人生を振り返っても、自分だけで生きることはできないことを知っているよね。ごはんにしろ、服にしろ、多くの人の手によって作られ、そして、与えられてきた。
 君たちに必要なことは 「感謝する」 気持ちを持つことなんだ。

 そして、あなた自身が、赤ちゃんから思春期になるまでに、たくさんたくさん許されてきたのだから、あなたもまた、親や周りの人を許しなさい。

 「ああ、愛されていたんだ」 と実感した時、君の心が変わることで、世の中の見え方は変わる。周囲の景色は、全く違う風景で見えてくるはずだ。

 三つめ、小説では、「援助交際をしている女子の後輩」 が出て来る。
 およそ中2の設定で、こんなセリフを言うかなと思うけれども、仕事の関係で現実に援助交際をしていた女子中学生をたくさん知っている私は、君に伝えたいんだ。

 「援助交際」 は犯罪なのだ、たとえ同意していたとしても。相手も逮捕される。
 どんなに強がってみても、これらの行為は身体だけではなく、心を腐らせ、悲鳴をあげさせる。
 心をごまかそうとして、心と身体が遊離していく。この症状を 「解離」 というんだ。

 一般的に家庭に不満があると、男の子は非行に走り、女の子は自分で自傷行為をして、父母へ復讐する。売春は最大の自傷行為だ。
 そして、こんなことを続けていると、摂食障害、そううつ病、解離、幻覚、飲酒や薬物依存、・・・心と身体のバランスが取れなくなり、精神病院に入院する。そんな子たちと私は向きあってきた。

 自分で選んだ自分の人生。大切なことは、「人生は完ぺきではなく、一冊の問題集なのだ」 と考えてみることです。
 より良く生きるために、まずは自分自身を大切にしてください。
 あなたは大切な宝物。あなたはすばらしいダイヤモンド。

 フィギュアスケートの羽生結弦選手は、「ありがとうございます。この世界に生まれてきて幸せです。」 と語った。(4月14日アイスショーのインタビュー)
 練習の日々は孤独そのもの、けれども、多くの人々の応援を受けてきたことを悟り、感謝が幸福だと感じること、これこそが人間として本来のあるべき姿なのだと思う。

 だから、正しいことをする勇気を持ってほしい。
 いじめを受けている友人を助けなさい。恐怖に打ち勝ちなさい。時には、知恵をつかって、友人を助けたり、逃がしたりすることを考えてみてください。

 先生や大人に相談すること、真実を話すこと、勇気をもって行ってください。それは、悪を為している、その子自身を助けるためでもあるのですから。

 あなた自身があなたの心の奥の奥から湧き出してくる正義感を大切にしてください。
 担任でダメでも、学年主任の先生、部活の先生、教務主任、教頭先生、校長。
 校長先生を朝の校門のところで待ちかまえて、「少しお時間をください。実は」 と真剣に話してください。
 もし、それでもいじめが解決しないのなら、教育委員会や市長の住所をネットで調べて、手紙を書きなさい。

 あなたの心は決して折れたりなんかしない。
 中学や高校の3年間は、人生の中では決して長くはないのです。
 しかし、あなたの出した勇気は、あなた自身の人生をいろどり、最高の勲章になって、君の人生の航路を照らし続けることでしょう。

 なかなか難しいこともあるでしょう。そうしたら、私たちのところに相談しなさい。
 私たちは、必ず解決いたします。
 そして、あなたの心と魂を守り、希望ある未来へ人生を一歩踏み出す、応援団としての使命を果たしますから。
 君の未来に栄光あれ。ご相談をお待ちしております。

前名古屋市教育委員会 指導主事
前子ども応援委員 スクールソーシャルワーカー
堀田利恵 
*過去に、仮名 村崎京子で寄稿した文は、堀田利恵の文責です。


 

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[ 2018/04/25 10:39 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

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