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★☆ ボーイスカウト ☆★ 

200607 ボーイスカウト

★☆ ボーイスカウト ☆★

私は子供のころからボーイスカウトの活動をしています。みなさんは、ボーイスカウトが、どんな活動をしているかご存知でしょうか。
制服を着て軍隊のようだと思っている人もいるでしょう。実際には「野外活動」という冒険を通しての教育運動です。アウトドアの技術とスキルを磨きながら、「自己鍛錬」と「奉仕活動」を行っています。

この「ボーイスカウト運動」は、世界全体に広がっています。世界中にスカウトの兄弟たちがいます。初対面の外国人であっても、お互いにスカウト経験者であれば、すぐに兄弟のように打ち解けることができます。
スカウト運動の目的は、少年たちがよい社会人になり、幸福な人生を送ること。自分を鍛え、社会に奉仕し、他の人を幸福にすることが、自分の真の幸福につながると信じて、全世界の子供たちがスカウト活動にいそしんでいます。

そのボーイスカウト運動の創始者は、イギリス陸軍の元軍人である、ロバート・ベーデンパウエル卿です。彼は、自らも従軍した戦争での少年たちの大活躍にヒントを得て、ボーイスカウト運動を始めたといわれています。
しかし、そこには、隠された事実があるのです。実は、ボーイスカウト運動が始まった本当の契機とは、日本の存在にあるというのです。

彼が記したボーイスカウトの「聖典」である「スカウティング・フォア・ボーイズ」の中に、その証拠があります。
そこには、かつて、日本に関する記述がかなり多く含まれていたそうです。我が家にもその「聖典」は存在しますが、現代の聖典には日本のことは載っていません。ただ、口絵に唐突に、日本の「おびんずるさま」と呼ばれる仏像の絵が載っていました。その口絵に対しては何の説明もありませんでしたから、子供の頃に、とても不思議に思った記憶があります。実は、その口絵だけが痕跡として残り、本文の日本に関する記述(注)は、全て削除されてしまいました。

「大東亜戦争」がその要因です。日米戦争開始後に、ボーイスカウトアメリカ連盟からクレームがついて、日本に関する記述が削除され、今に至るまで回復していないのです。

創始者ベーデンパウエル卿は、日本と日本の青年たちに感銘を受けていたからこそ、日本に関して多くの記述を残したのです。当時、荒廃を極めていたイギリスの青少年たちに対して、どんな影響や教育を与えれば、「日本の若者たちのように立派になれるのか」と考え、それをボーイスカウトという形で実践した、というのでした。

では、ベーデンパウエル卿が、何に感動したかというと、それは、日露戦争における日本の若者たち、日本兵の武士道精神をもとにした勇敢さ、その姿を見て感動したことによる、というのです。

日本の若者たちは立派でした。
「ロシアとの戦いに敗れれば、日本は滅びる」
「この戦闘に勝たなければ、この戦争に敗れる」
「自分が倒れたとしても、この国を守るためには、この戦闘に勝利しなければならない」

さらに日本の若者たちは、兵士としての能力も抜群でした。
武道の普及によって、刀槍(とうそう)による戦いと銃剣術では世界一でしたから、肉弾相打つ白兵戦では、日本の歩兵は無敵でした。
また初等教育の充実、世界一の識字率により、下士官や兵の知的能力も世界一だったと思われます。これは、日露戦争でロシアの捕虜となった日本の下士官が、尋問の結果、参謀将校も顔負けの博学と認識力を持っていたことで、欧州で話題となったほどでした。

こうした勇敢さ、自己犠牲の精神、戦闘能力と戦闘精神、知識力、認識力は世界の軍隊の水準をはるかに凌駕していました。

この東洋の奇跡のような若者たちの群れに、西欧は驚愕したといってもいいでしょう。
自分を犠牲にしても、日本や日本人のために戦う、こうした若者たちが、203高地に続々と消えて行った姿は、世界に多くの感銘を与えるだけでなく、ボーイスカウトという新たな運動を、始めさせる原動力となったのです。本当に立派な日本の若者たちの姿を見て感動したベーデンパウエル卿が、英国の少年たちを、何とか鍛えなおしたいと思った、それがスカウト運動創始の動機だったようです。

日露戦争で敗れていたなら、今日の日本はないでしょう。彼らの献身がなければ、現代の日本人の幸福もまた、存在しないかもしれません。しかし、いまや彼らの記憶は遠く、日露の戦役で生命を落とした若者のことなど、まったく思い出しもしない人たちが大半でしょう。わずかに、地方地方の護国神社の慰霊碑に、その名前を見出せるのみになっています。しかし、その献身の美しい姿は、形を変えて、ボーイスカウト運動の中に、脈々と流れている。そう思いたいのは、私だけなのかもしれません。

人生の楽しみを、ひとつも経験することなく、若くして戦場に散るなんて、本当に悲しいことです。現代の価値観でみれば「無駄死だ」「人生を無駄にした」と言われるかもしれません。しかし、この世には、無駄なことなど何一つないのです。つらく悲しいことばかりだとしても、それが大きな意味を持つこともあるのです。

そして、203高地に突撃することを思えば、人生に困難などありません。そして今回の私たちの人生での努力は、戦場で散ったりする悲劇ではありません。
今新型コロナの影響で、暗い気持ちになっている子供たちも多いと思います。しかし、負けないでください。
自分と他人の幸福につながる努力です。自分の努力と献身が、自他を生かすことにつながるのです。かつての若者たちが、戦時に世界を感動させたように、今度は今に生きる私たちが、全ての人々の「幸福」を実現するため努力と献身をささげたいものです。

最後に、少し不思議な話をご紹介しましょう。ベーデンパウエル卿は、1912年に来日したことがあります。世界には色々な国があるのに、わざわざ日本を選んで訪問しているのです。それも夢のお告げがあったからだそうです。

ベーデンパウエル卿は、ある時、天国の門まで行く夢を見たそうです。天国の門の鍵を持っているのは、イエスの12使徒の一人、ペテロです。初代のローマ法王、ペテロのお墓の上に、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂が建てられました。そのペテロが、ベーデンパウエル卿にこう尋ねたそうです。
「お前は、日本を訪れたか?」
ベーデンパウエル卿は、「いえ、まだ日本に行ったことはありません」と答えたそうです。
するとペテロは驚いた、という表情で、
「なぜお前は、あの奇跡の国の日本へ行かないのだ!」と、強くせまったのです。
そこで、ベーデンパウエル卿は、夢から醒めて、日本への旅行を決意したのです。奇跡の国である日本へ行こうと。

今度は私たちの番です。私たち現代の日本人が、奇跡を起こす番です。平和の奇跡を、幸福の奇跡を。小さくても、わずかでもいいではありませんか。

いざ、幸福の突撃ラッパだ。

飯田 剛


(注) 論文「日露戦争期の英国における武士道と柔術の流行」(橋本順光大阪大学教授)は、ベーデンパウエル卿の「スカウティング・フォア・ボーイズ」から、以下の記述を引用している(翻訳は同教授)。
「ボーイスカウト組織の目的の一つは、かつて我が人種の道徳におおきな影響を及ぼしていた騎士道を、現代の英国に復活できないかということである。ちょうど古代の「侍」という騎士たちの武士道が、いまなお日本を支配しているように、騎士道を蘇らせようというわけである。
残念ながら、騎士道はあらかた滅びようとしている。一方で、日本の武士道は今でも子供に教え込まれており、日常生活のなかで実践される存在なのである」


 

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[ 2020/06/07 07:07 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

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