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◇ 代表メッセージ (2022年5月) ◆◇ 5月、いじめが始まる季節 ◇◆ 

220514 花しょうぶ1

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ 5月、いじめが始まる季節 ◇◆


新緑の季節、5月です。
気持ちの良い朝を迎える日も多くなったことと思います。
ゴールデンウィークも終わり、子供たちも本格的な勉強の時間を迎えていることでしょう。

私立高校のサッカー部コーチによる暴行の様子がネットにアップされた結果大きな事件となっています。
熊本県八代市の私立秀岳館高サッカー部のコーチによる部員への暴行事件の報道が収まりません。
5月5日の学校の記者会見では、部内での暴行が38件にも上ったという報告がなされています。うち同コーチによる暴行は24件、生徒間の暴行が13件、けが人も8人確認されたものです。
このコーチはすでに書類送検されています。いじめであり、立派な犯罪です。暴行でけが人も出ていますから、傷害罪です。
さらにとんでもない事実も報道されています。
4月26日には、部員が入学前の中学生に暴力を振るっていたことが明らかになりました。
中学生はサッカー部に入部を予定しており、入学前から寮に入っていたのですが、3月下旬、暴力を受けて退寮して、スポーツ推薦で入学できなくなってしまいました。
この中学生に対する救済措置がないまま新学期を迎えてしまっています。中学浪人をつくり出してしまったことに対してなぜ、秀岳館高校は、責任を取ろうとしないのでしょうか。
この年齢での一年のブランクは人生への影響が大きすぎます。あまりにも身勝手だと感じます。

この一連の事件は部員がネットにあげた動画がきっかけで発覚したものですが、それを隠蔽するために監督は、生徒らに謝罪動画をあげさせたり、自らテレビ番組に出演し、虚偽の内容で火消しを図ったことが暴露されてしまいました。
監督が土下座して謝罪したと報道されていますが、それで済ませて良いわけがありません。
加えて、かつて監督に暴力をふるわれたというOBの証言も報道されています。
暴力による支配が常態化したために、部員もまた暴力による支配が当然という考え方を受け入れたのでしょう。
本末転倒です。本来、高校は、サッカーをするために存在を認められているわけではありません。サッカー選手の養成所ではありませんし、高校を有名にするための道具でもありません。

なんのための教育なのか、なんのための学問なのか。
教育関係者は日々、自らに問いかけていただきたいのです。

話は変わりますが、新型コロナによる蔓延防止策が解除されている今、マスクをしているとはいえ、今年度の子供たちにとっては2019年以前のような学校生活が始まっています。
つまり、いじめ問題においても例年並の事件が起きる可能性が高くなっているということです。
4月の間は様子をお互いの伺っていた子供たちですが、この5月ぐらいから慣れてきます。
改めて、「5月」です。
慣れると同時にいじめが起きる可能性も高くなってきます。
それが5月という時期なのです。

私たちのところには、早々に、いじめ相談も入ってきています。
新入生として入学してたった一ヶ月でいじめが始まってしまいました。

そこで、保護者の皆様には、いじめが起きた場合に慌てずに対処する方法について知っておいていただきたいのです。
大切なことは、「いじめだ」と感じたら躊躇しないことです。
すぐに学校に連絡、相談してください。
いじめに対処するのは「学校の責務」です。学校はいじめに対処する義務があるのです。

ある中学生は、いじめが始まって一週間程度で不登校になりました。
その子の方を向いて、こそこそ笑う、
ひそひそばなしが聞こえてくる、
あだなをつけられる、
なんとなく避けられる。
そんないじめが続いた一週間。
朝、学校に行きたくないと言い出し、なんとか送り出しても、学校から帰ってくるなり部屋に引きこもり、次の日には朝から泣いて母親に八つ当たりします。
不登校になりました。
たった一週間ですが、その子にとっては地獄のような毎日です。
このような精神状態にまでなってしまうと、簡単には学校に通えるようにはならないのです。
学校が大好きだった子が一週間でこんなにも変わってしまいました。

「もう少し様子を見よう」と考えないでください。
お子さんからこのような相談を受けたら、すぐに学校に相談することをおすすめします。
しかし、実際には、「担任の先生に迷惑がかかるかもしれない」と考えてしまう方も多いように思います。
あるいは「私なんかが校長先生に直接電話して良いのでしょうか」とおっしゃる方もいます。

確かに勇気もいります。
でも、お子さんの一生にかかわる精神的な傷が残るかどうかの瀬戸際には、そうは言っていられないということも事実です。
お子さんを守るため、小さな一歩を踏み出していただきたいのです。
この小さな一歩は、ものすごく大きな一歩なのです。
「初動」をどう動くかで、まったく違った結果になります。
言葉は丁寧で、優しい言葉遣いで話すことは大切ですが、心のなかでは「うちの子をどうしてくれるんだ。いじめなんか絶対に許さない」というぐらいの強さを持って交渉に臨んでいただきたいと思います。
やや過激に聞こえるかもしれませんが、隠蔽圧力に負けない強さを持つことは大切です。

その場合に、手書きでも結構ですから、いじめの内容を、紙に書き出したり、パソコン等に打ち込んだりして、できるだけ、直接に手渡していただきたいと思います。
加えて、学校にお願いする内容も別の文書にして渡すことが、交渉をスムーズに運ぶポイントになります。
学校に依頼する内容としては、すぐにいじめを止めさせること。
加害者を叱ること。
加害者に謝罪させること。
それ以外にも、いじめを2度としない約束、加害者の保護者に連絡すること、グループ替えやクラス替え、席替え、あるいは休み時間の見守りなどの要望を入れても良いでしょう。

加えて、学校との交渉の場には、何人かで訪れることをおすすめしておきたいと思います。学校が「いじめの対処」を渋ることが無いようにするために効果的です。

簡単にいじめが起きたときの対処について書きましたが、よくわからない点も多いと思います。
不安に感じたら、どうぞご遠慮なくご相談いただけるとうれしく思います。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
http://ameblo.jp/kzizawa/
Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
Twitter: @kzizawa

 

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[ 2022/05/14 11:50 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

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